新空港捜査日記(初体験編)

みつお隊長捜査レポート

<はじめに>
いつ出来るかいつ出来るかと言われていたバンコクの新空港。まだ完成し切ってないように思うが晴れて2006年9月28日に国際線、国内線ともに前面オープンした。
開港当初は荷物がターンテーブルに出てこない、長蛇の列、タクシーが捕まりにくい等、色々とトラブルも多かった。すでに半月近く経って落ち着いて来たようである。

新空港であるが、すでにかなりの方が全集内でも利用したようである。そういう私も開港5日目に利用させて頂いた。まだ利用せぬ方は「どんな空港で利便性はどうか」など不安であろうと思われる。そこで特捜隊としては、利用者からの意見などを参考に、さらには隊長自ら体験した新空港をレポートしてみた。

<到着>
まずはここから始まるであろうか。不安なのは到着である。何もわからない空港に降り立ち立ちすくむわけにはいかない。ここでコケないよう心して読んで頂きたく思う。

10月5日PM11:30、私は機内より空港内に放り出された(当たり前であるが・・・)。
まずの印象は「ペンキ臭い」であった。いつもと違う空港の雰囲気はすぐに感じられた。ドンムアンとはまるで似つかない明るいイメージの空港のようである。ただ、コンクリートに囲まれ温かみのない空港に思った。ドンムアンの薄茶色なやわらかいイメージと言うより、白く冷たいイメージである。
これらイメージは各自違うようであるので、ここはここまでにしておこう。

私は第一の関門であるイミグレに向かう。降り立った場所が良かったのかそれほど歩かなかった。
標識を見ながら歩けばとてもスムーズにイミグレに行けるようである。もしかしたらドンムアンよりわかりやすいかもしれないと思った。
イミグレに向かう途中、両替所あり、喫煙所あり、トイレありと今ままでのドンムアンと同じく、イミグレに向かう通路に機能的に配置されさほど変わらない。特に問題はないと思われる。

  

 イミグレに向かう通路(上下4枚すべて)。

  

冷たいイメージの通路を(かなり広々としているが)抜けイミグレ前に出てくると、今までと違いとても明るく広々としている。どこに何があるのかわかり安く出来ているようである。免税店もある。
私は途中、タバコを吸ったりトイレに行ったりとのんびりイミグレに向かったのであるが、あっという間に外に出られた。時間が良かったのかもしれないが、とてもスムーズに感じられた。


  
間もなくイミグレ前に差し掛かるところ。

イミグレを抜けると目の前にターンテーブルがある。とても数が多く広いので迷うところである。指定された番号のターンテーブルに向かおう(それでも私は迷った)。
気になる荷物の受け渡し状況であるが、それほど問題はないようである。ただ、空港が広くターミナルビルがひとつにまとめられているというのもあり、ドンムアンより10分ほど荷物が出てくるのが遅く感じられた。イライラするギリギリの時間か?(機外へ出てからおよそ30分後に荷物が出てきた)。もしも荷物が少ない方は、無理に預けない方がいいかもしれない。
大きな違いとしては、今までと違いイミグレを抜けたあと荷物を取りに下の階にエスカレーターで降りる必要がないことである。すべて到着階である2階で済んでしまうのである。

  ターンテーブル前(画像提供 ぷんぷい大王さん)

荷物を受け取り税関を抜けると到着ロビーに晴れて出られる。
ここが最悪!今まで広々としたところにいたのだが、ここ到着ロビーは狭いの一言である。まったく身動きが出来ないというイメージが正しい。成田空港より狭いと思われる。

  
 税関を抜けると到着ロビー(画像提供 マイパパさん)

すべて完了し空港の外へ出て見るが、ここの車寄せは何だろう?何もないイメージである。
タクシー乗り場は到着階2階ではなく1階車寄せにあるとのことであった。とても忙しくしていたので、その他の交通機関に関しては調べられなかった。他の方々も殆どタクシーで来られたようであり情報の収集は出来なかった。
ここではタクシーのみでご勘弁願いたい。
エアポートバス、ローカルバス乗り場へのシャトルバスの有無は確認は取れてはいる。
エアポートバスは150バーツのようである。

タクシーを拾うべく1階に降りてみる。変な形の細長く段差のないエスカレーターであった。写真がないのは残念だが、とても乗り心地が悪い。改善して頂きたいものである。
タクシー乗り場はすぐにわかった。気になるタクシーへの乗り場よりのチャージ料金は50バーツであり今までと変わらない。これも今までのようにカウンターで行き先を告げ指定されたタクシーに乗り込む。変わらない。
今までとは違うのは、職員がとても親切に対応してくれたこと。先進国並みである。
とまあ、深夜ということもありスムーズにタクシーに乗り込めホテルへ到着したのであった。
あとで調べたのだが、4階の到着ロビーより今までのように客をおろした空車タクシーを拾うことも可能である。こちらは50バーツのチャージ料金を支払う必要はない。

<出発>
こちらは特に問題はないだろう。タクシーに乗り込むなりして空港へ向かうのであるから。
出発は4階の出発ロビーに到着する。ここはとても広いので端から端まで歩くと一苦労なので、事前に自分の乗る航空会社のチェックインカウンターを調べておくと良い。A〜DEFとアルファベットで表記されている。
これは行けばわかりそうなので特に説明はいらないと思われる。

あとは普通にチェックインすれば良い。ただし、ここの出発ロビーは世界最大級の広さであるので良く標識を見て迷わないようにしよう。歩くと本当に疲れる。
私の時は悪評高きドンムアンのチェックインの長蛇の列は見られず、飛行機も満席に近い状態にもかかわらずスムーズにチェックイン出来た。これも改善されているのか?他のカウンターもそのようであった。

只今、空港税は500バーツのようである(2007年2月より700バーツに値上げ予定)。今までドンムアンに配置されていた空港税購入自動販売機は設置されてないので、専用の窓口で空港税を支払いレシートをもらう。
この空港税のレシートを係員に渡し今までのように出国手続きするのである。
ここらは非常にスムーズだが、出国手続きの場所や空港使用税購入窓口が少々わかりにくかった。ここらは改善して頂きたく思うのである。
手続きをしたらあとは案内表示を見て進めば特に問題はないと思われる。
到着よりやや広々とした通路を通り帰国便のあるゲートに向かい日本に帰るのである。免税店もある。

<4階出発ロビー周辺よりの写真集>
帰りは余裕があったので、4階の出発ロビーより写真をたくさん撮ったので見て頂きたい。
1階や2階だと気がつかないが、ここが世界最大級の空港であることが感じられる。1階からすべて吹き抜けとなっており、とても広々とした巨大な空港だとすぐに感じられるであろう。

  
 出発ロビーの外。タクシーも余裕で拾えるようである。

  
 出発ロビーエントランス周辺。

 

 出発ロビー外より2〜4階を撮影。吹き抜けになっているのがわかる(上下2枚とも)。

 


  
 出発ロビーの左端の方。国内線ブースのようでかなり空いているようである。


 ここより下の5枚は出発ロビー内の様子である。
 
 人はたくさんいるが広いので歩きやすい。

 

 チェックインカウンターは・・・ 比較的スムーズなようだが長蛇の列には変わりないか(笑)

 
 かなり広く天井の高いのがわかる。

 
 これで広さがわかりそうだ。

 

 カウンターはAからQまであるようだ。

<タクシー>
実際、気になるとろはここであろうか?
現在、新空港から市内までは2ルートあるようだ。北回りのバンコク・チョンブリー・モーターウェイと南回りのバンナー・トラート・ハイウェイである。北回りは自動車専用道路を経てラマ9通りに至る。南回りは高速道路となる。乗り継いで行き各インター出口に出るようである。
尚、まだ資料があまりないので詳しくは答えられないが、南回りの方が高速を使うのでかなり遠回りだが早いように感じた。北回りは一般道を長く走る場合が多そうなので、近いが渋滞に巻き込まれそうである。
定かな情報ではないので参考までにとらえて頂きたく思う。

まずは私の場合のみ報告しておこう。
到着は深夜ということもあり空いていた。南回りの高速を使いラマ4世通りクロントーイ付近出口まで高速料金は40バーツ。サラデーン地区まで43`・メーター料金247バーツ・25分。出発はラチャダーポセイドン前から乗車。夕方であって少々の渋滞だが、日曜ということもあり比較的にスムーズであった。ポセイドン前からラチャダー通り、ラマ9通り、モーターウェイを経て空港まで32`・メーター料金195バーツ・35分。参考にして頂きたい。
高速料金はどうだろうか?40〜65バーツの範囲でおさまると思われる。これもまだ資料が少なく何とも言えない。

各人より話を聞くがだいたいこんなもんであるようだ。
明らかに南回り高速の方が遠回りであるのがわかる。ただし早い。
今までのドンムアン空港より時間にして空いてる時間で5〜10分くらい市内目的地まで到着に時間がかかるように思った。メーター料金も50〜100バーツくらい高いのであろうか?

この件に関しては先にも述べたように資料が少ないので、次回訪タイの参考程度にして頂けたら幸いである。

<喫煙所>
これについては関係ない人には関係ないだろう。私はタバコを吸うので関係がある。
到着に関してはドンムアン空港とほぼ同じようである。イミグレまでの途中に喫煙エリアが設けられている。イミグレを抜けるとないようだが、外に出ればドンムアン同様に灰皿が置いてあり問題ない。
出発は問題であった。外でタバコを吸い出国手続きをしたあとはまだ喫煙エリアがないようである。探せばあるのかもしれないが、私には発見出来なかった。各人よりも発見出来ないとの報告も受けている。
帰りは念のため、出国手続きを済ます前に外で具合が悪くなるほどタバコを吸っておいた方がいいようである。

<喫煙情報追加>
このページをUP後に皆様から寄せられた喫煙追加情報である。
参考にして頂きたく思う。
掲示板への書き込み@
先日、UAで帰ってきました。その時の登場口がD7です。
その近くを探したらありました。D8の搭乗口を通り越して奥にあります。
イミグレ通過後、D7に向う、手荷物検査を過ぎると、D7と書いてあるワンフロアー下が搭乗口です。
UAは階段下で荷物検査をしていてチケットの半券取られるのでその前に一服(^^;

掲示板への書き込みA
私も昨日新空港から帰国しましたので話題の喫煙所を調査してきました。
なんと、4Fで出国しコンコースの交差部分を2Fまで降りるとたくさんありました!
交差部(エレベータ・エスカレータ有)の4方向全部にあります。交差部からの距離はそれぞれ10mくらい。
ってことは直径50mくらいの範囲に4ヶもあるってことですね。。。
ちなみにドアの取っ手部分が間違って付いているのか、押す側に取っ手があり、引く側には取付ネジがちょこっと飛び出ていて、そのネジをつまんで引っ張らないと脱出できませんでした。。。

メールにての投稿
新空港の帰りの喫煙所の件ですが、出発ゲートに行く途中に装着フロアに 降りれるエスカレーター・エレベーターがあり、2フロア降りると到着のイミグレ の途中の喫煙所の所に降りれます。 私もヘビースモーカーなので、やっとの思いで探し当てました。

追加情報 2006年10月17日 UP

<両替所>
確かに噂されているように少ないように思ったが問題はないと思われる。
気になる方は日本で両替して行けばよいかと思う。

<使い勝手>
最初なので少し迷ったが、かなり機能的で使い勝手はいいように思った。

<トイレ>
これも噂されたように少ないように感じた。とくに問題はないかもしれないが、念のために発見したらするべし!

<最後に>
新しい空港で初めて利用するし、開港当初は(私は開港5日目)トラブルだらけと聞き及んでいたのでどうなるかと思ったのだが、着いて市内の往復をしてしまえば至ってどうということはなかった。最初は少し迷うが、機能的なこの空港なら2回目からは問題なしと思われる。余計なことを考えすぎたようであった。

ドンムアンとの別れは辛かった。だが、この新空港、スワンナプーム国際空港とはこれからは嫌でも付き合っていかなければならない。さらば、ドンムアン。そしてスワンナプーム。新しい旅の始まりでもある。


みつお

発行日 2006年10月11日

メニューに戻る    トップページに戻る