これがバンコクの動物園だ! |
みつお隊長捜査レポート
<はじめに> 「これがバンコクの動物園だ!」というタイトルを見ただけで「そんなもんどうでもいいぜ」と、そう思った方々が多いと思われる。予想はしている。めげずに見て頂きたい。行きたくなるかもしれない(ならないか・・・)。 といった出だしで始めさせて頂く。バンコクにある動物園の特捜である。 バンコクにも動物園があるのである。知らない方も多いであろうか?ドゥシット地区にある。場所は地図で見て探してくれ。我々が普段、まず特別な理由がなければ、そうそうに訪れることのないであろう地区である。周辺にはチットラダー宮殿、旧国会議事堂、ウィマンメーク宮殿などがある。王室関係、政府機関の建物や宮殿が多いようだ。東京で言えば「霞ヶ関」「日比谷」などを連想するところである。私は日比谷公園のど真ん中に動物園があったように連想した。ただし、東京のその地区のように道は広くない。暇人サラリーマンもいない(笑) その動物園の名前はドゥシット動物園である。地区の名前をそのまま使用したのか?比較的歴史もあるらしい。敷地も広くゆったりしているくらいであるからバンコクでは唯一のまともな(他にあるか?)動物園だろうか? <入場前> 私は15年以上も前(もっと前だったか?)に実は訪れていた。それから行ってない。理由は簡単。別に行きたくなかっただけ。今回のタイの旅で突然に行ってみようかと思った。久々に行くので懐かしいなという想いが多かったと思う。それ以外にも理由は多々あるが、のちのち話して行こうと思う。 15年以上も前に行ったときはタクシーの運転手に地図を見せて行った。どこにあるか良くわからずで。今回もまず普段は訪れない地区にて、距離感や土地勘などを体に植えつけるため、最寄のBTS駅から歩いてみることにした(意味のない発想だった)。ビクトリーモニュメント駅(アヌサーワリー・チャイ駅)から西へとぼとぼ歩く。45分もかかってしまった。かなり疲れた。意地になってタクシーも拾わずバスにも乗らずに、途中から誰もいないような道をひたすら歩く。バンコクは暑い。疲れた。かなり遠く感じた。帰りにタクシーのメーターで距離を見たら2・3kmあった。かなりBTS駅から遠かったのかもしれない。まずは到着前のどうでもいいエピソードから。 <入場> 入場である。11月某日の穏やかで涼しい気候で、絶好の動物園散策?の日である。と思う・・・・ 入場口は別に驚くような感じではない。古ぼけた普通の動物園か遊園地の入り口だというのは、目の前に行けばすぐにわかる造りである。入場料金100バーツを払い、いざ入園! 入場するといきなり正面に馬鹿でかいピンクの象がデコレーションされたATMがある。これだけには驚いた。やたらでかく、これから動物園に入るのだな、ということを連想出来る立派なものである。 しかしだ、動物園内にATMなど必要なのであろうか? 入園するといきなり正面に馬鹿でかいピンクの象がデコレーションされたATMが目に付く。 入場口の正面は、大きな噴水あり。隠れているが禁煙のでかい看板が気に入らない。 上の画像にあるように園内は禁煙である。バンコクでは当たり前のことであろう。あちらこちらにバリバリ喫煙者にはムカつくぐらいに禁煙の看板や注意書きがある。まあ、別に構わないのであるが。おまけに可愛い動物が「禁煙だよ」と呼びかけるような看板がやたら多い。動物(人間も動物であるが)に言われるようでは・・・・ ただし、園内に喫煙所がわかりにくいように2箇所あった。このような公共の場では珍しいと思う。 こんな看板が多くある。可愛くもなんともない。 <園内はどんな雰囲気なのか> 話しがそれてしまった。 園内はどんな雰囲気なのか?画像だけではわかりにくいと思うが、中央に大きな池があり、その周辺は緑豊かで、まるでただの公園のようだ。その池の周りにそって生い茂った緑の中に申し訳なさそうに動物の檻があるという感じで、動物園と言うよりは、市民の憩いの場である公園をイメージする。そう、小さなルンピニ公園を連想して頂ければ良いと思う。ただし、園内は意外に広くて歩いて疲れた。気候の良いときであったので良かったが、暑いときに散策すると日本人なんかはすぐに参ってしまいそうである。 中央には大きな池。旧国会議事堂が見える。 なんかカンチャナブリーみたいだ。 ボートにも乗れる。 池の周りはこんな感じ。池が敷地の大半か? <園内散策> 意外に広いのである。見た目はそんなに大きな公園に見えなかったのであるが、各動物を見ながらトコトコ池の周りを一周したら1時間45分もかかってしまった。しょっちゅうベンチに座って休んでいたが。 入園するとすぐ右横にキリンとシマウマが大きめな敷地内にのさばっていた。あまりやる気がない。キリンは比較的好奇心があるようで近づいて来たが、すぐに無視してどこかに消えてしまう。一緒にダチョウもいた。その奥にカバ。 良くわからないがキリン。 これも良くわからないがシマウマ。 カバ。なんか怖い。 カバの奥は駐車場や特に関係のない建物ばかりで、右奥にはカバを見たら行かない方が良い。中央に戻り、噴水の向こうの大きな池の周りを散策しよう。右回りでも左回りでも構わないであろうと思われる。動物達が貴方が来るのを待っているであろう(笑) <ドウシット動物園の愉快な仲間達> さて、池の周りにはどんな愉快で珍しい動物達が待っているのであろうか?はい、まるで珍しくないどこ動物園でも見られそうな動物達しかいない。敷地はでかいが、それがこけおどしのようである。公園として考えたら立派なものであるが、動物園としてとらえたらたいしたことはない。猿だ象だのと、そんなもんである。 象は敷地が広く取ってあり優遇されているように思う。猿はやたら色んなのがいたが、やる気もなくオネダリもしないムカつく野朗ばかりだ。エサも「どうせくれないんだろう」ってなイジケ具合である。無視を決め込まれるので相手にすると腹が立つ。鳥も多いがあまりやかましくなく良い。 下に数枚の動物の画像を貼り付けておく。本当に珍しくもなんともないものばかりである。 カンガルー ゾウ シカ バク 生意気なサル トラ ここから出してくれ〜 <その他> 園内は、前述の通りにたいした動物もいないし特筆すべきものもない。その他、気がついたことを書き述べておく。園内にはなんとATMの他にコンビニとKFCがあった。日本の動物園にはなさそうなものである。KFCはわかるが、ATMもある意味がわからないが、コンビニで歯ブラシとかの日用品が売っていてどうする?なにか困ったときは便利かもしれない。当然であるが、KFC以外にも簡単な食事が取れそうなレストランがある。意外に園内は動物臭くないので、レストランでのんびりと食事をするものいいかもしれない。 大衆的な食堂もあるし、売店も土産物屋もある。 子供用の小さな遊園地がある。昔、デパートの屋上にあったような簡単な規模のもので、ガキが遊びまくっている。 園内を一周する、なんと言えばいいのかわからないが、電車のような小型のバスが走ってる。 <最後に> この11月は禁酒日が多くあったので、暇だったから行ってみたのだが、たまには都会から離れて緑の中でのんびりするのもいい、そう思った。なんだか動物はおまけみたいなところであるとも思った。 土曜の午後ということもあり高校生だか大学生なんかの制服を着た男女が目立った。当然だがカップルで来ていたものもいた。子供づれも多くいた。外国人観光客も多く見かけたが、殆どがファランで日本人などのアジア系は皆無であった。あ、そうそう、いい歳した私のようなオッサンが観光客も含めて一人もいなかった。とても寂しかったと記憶する。園内にはおまわりさんがいた。周辺が政府、王室機関の建物が多いせいか。 暇だから特捜に行ったというのもあるが、本当はこうだ。いや、こうだと思って頂ければと。皆様方は、タニヤ等のオネイサンと昼間のデートはどうしているか?デパートに無理矢理付き合わされたり映画を見たりとか?意外や意外、困ったりしてはいないか?王宮やワットアルンという手もあるが、ちょいとした変化球もありありではと考えた。「おい、今日は動物園に行こうぜィ」とでも言ってみよう。オキニは幼少時代に戻って行きたがるかもしれない。園内は絶好のデートスポットと言っても良いだろう。是非、オキニとチャレンジしてみて頂きたいものである。 う〜ん、そういう気になるのは私くらいなのかもしれないが・・・・・ さあ、この特捜を見てバンコクの動物園に行きたくなったであろう。レッツゴー! 隊長 みつお 発行日 2008年12月30日 |