これがチェンマイの動物園だ! |
みつお隊長捜査レポート
<はじめに> 皆様、すまない、またしてもどうでもいいような特捜をしてしまった。 昨年はバンコクの動物園を特捜した。反響は少なかったと思う。 今回はチェンマイにある動物園を特捜して来た。理由がある。バンコクの動物園に関しては「暇つぶしに行ってみるか」が特捜の動機であったが、チェンマイの動物園は違う。ここを目的に計画して行って来たのである。その目的はパンダである。昨今、タイでは中国よりお借りしたつがいのパンダが子供を産んだとのことで国中が大きな話題となった。一般公開はまだされてはいない。そのパンダはチェンマイにあるチェンマイ動物園にいるとのこと。そのパンダがどのような状況で飼育されているのか、どれほど人気があるのか、この目で確かめたくなった。わざわざチェンマイに行きである。 ということで、今回の特捜の理由はパンダと動物園散策である。つまらないかもしれないがUPさせて頂く。 チェンマイ動物園は旧市街から5〜6kmくらいであろうか(未確認)。空港と同距離程度の市街地からは比較的近いところにあった。歩くのは無理。市内からはドイステープ方面へ行くソンテウ(乗り合い小型トラックバスのようなもの)で40バーツくらいで行けるが、乗り方、行き先の確認など難しい。ソンテウには行き先はおろか、殆ど英語は通じない(簡単な英語はOK)。市内の各所からは、そこらにたむろしているバンコクでもお馴染みのトゥクトゥクで行くのがわかりやすいだろう。値段は交渉、100Bくらいが言い値のようだ。ただ単にズーと言えば通じる。帰りはトゥクトゥクはない。入口付近に並んでるソンテウに行き先とどれが最初に出発するか聞いて乗り込んで待つ。客が何人か揃ったら出発。行き先も書いてない、値段も書いてない、運転手は英語少し、どこを走ってるかわからない、スリル満点である。 さあ、パンダに会いにチェンマイ動物園に行こう! <入場前> パンダを見るのはこれが3回目となる。1回目は小学校の遠足で当時中国から送られてきたばかりのパンダを上野動物園に見に行った。当時の日本は日中平和友好条約の影響はあまり感じられなかったが、パンダだけは物凄いブームであった。強制的に並ばされ無理やり進まされ一瞬のパンダ舎で見たのは尾っぽがちょっとだけであった。もう35年以上も前になるのか?その次は十数年前に北京の動物園で見た。見たと言うより見放題。何頭も普通に放し飼いみたいに管理もあまりされずにウヨウヨいた。「何だよ、パンダってこんなに簡単にいくらでも見れるのかよ」が感想であった。感動はあまりなかった。ただの白黒の熊がダラダラやる気なさそうに・・・ というとこ。子供の頃に見て見たかった、尾っぽだけでなく。 今回は感動するのか?タイのような暑い国でパンダを見て感動するのか?たぶん、見てもそんなに感動はしないだろう。それでも何故かタイではブームになっている「タイでパンダ」を見てみたかったのである。 <入場> 入場である。ここまで送り届けてくれたトゥクトゥクの運転手にご苦労と一言いい入場である。いきなり入口から広い。いや、だだっ広過ぎ。どこにチケット売り場があるかわからないくらいである。英語で入場料は100Bと書いてあったので100B払ってチケットを買う。タイ語で(数字までタイ文字)で50Bと書いてあったような気もするが、実はタイ文字は読めないので・・・・ どちらにせよ外国人の入場料は100Bなんでいちいち読んで抗議する必要はないだろう。 チケットを入口の係官に渡してゲートをくぐる。いきなり引き返したくなったのは言うまでもない。動物がいない、いきなり坂、道の向こうが山の中でくねくねと。そう、山を切り開いて造った動物園なのである。舗装された道路をトレッキングするようなイメージでいいだろうか?前途多難である。しかし、園内には各所に止まる周回バスありの、恐ろしく遅く不気味な周回モノレールありで、うまく使えばたいして山歩きをする必要はない。が、くまなく散策するためにすべて歩くことにした。足が棒になってへばってしまったのは言うまでもない。本当に広かった・・・・ 山だし・・・ さあ行くぞ! 入園するといきなりこんな山道が展開されている。動物なんかいるのだろうか? どこまで歩いてもなだらかあり、急坂あり、カーブありの歩くのは疲れる園内である。子供は走るが(笑) <喫煙事情> 喫煙は諦めてくれ。園内は入口付近も含めて全域が禁煙である。バンコクの動物園にもあった可愛い動物の絵の禁煙だよと呼びかけるような看板がやたら多い。注意書きも「もうわかったよ」というくらいある。バンコクにはあった喫煙所は見当たらなかった。我慢するしかなく。園内は山なので茂みに隠れて一服は可能なような気もするが、山火事にでもなったらたいへんなのでやめよう。喫煙者には、ぜんぜん優しくないのであった。 こんな看板が多くある。ぜんぜん可愛くないぞ、この野郎! <園内はどんな雰囲気なのか> 前述のように小高い山である。それ以外はなんとも言いようがない。 きつい山道のようだが、中腹より上のほうに行くと見晴らしは良い。チェンマイ市街地も見える。 <園内散策> 入園したらいきなり山でいやんなっちゃうわ〜、ですが、歩いて周ると決めたら覚悟を決めて周る。ゆっくり歩けばなんとかなるが、それなりには疲れた。あまり暑くない日で良かったと言っておこう。奥のほうにいるパンダと、その奥にいるこれも人気のコアラを見て戻ったのは3時間。殆どそこらに休んでたようなものであった。 入園するといきなり山だがオウムのような鳥とフラミンゴに出くわす。一番手前にパンダとコアラを置いておいて欲しいものである。パンダとコアラ以外は、目的でない方も多いであろうから。 入口付近にいる鳴くとやかましいオウム。 これも入口付近にいる暑くてばて気味フラミンゴ。 山道は入口手前で二手に分かれているが、左の方に歩いて行こう。これがメインの道のようで、パンダとコアラだけ見たいなら、この道を登って行って戻って来るのも正解。時間が短縮される。色んなとこ行こうとすると、とんでもなく広いので物凄く時間がかかる。私は色んなとこ行こうとしてかなり散策に時間がかかった。それでも半分も見て周れなかったのであるから、この動物園の広さがわかるであろう。広いだけでなく坂道だらけで疲れる。 <チェンマイ動物園の愉快な仲間達> さて、どんな動物たちがいるのであろうか?予定通りに一番奥のほうにいるパンダとコアラ以外はたいした仲間達はいない。バンコクの動物園より、若干であるが種類は豊富のようにも思えた。半分も見て周れなかったが、そのチェンマイ動物園にいる愉快な仲間達を紹介しよう。 ダチョウ いじけまくりやる気無しのサル カピパラ シマウマ キリン ラクダ ホワイトタイガー カバ <パンダを見る> 「パンダを見る」これがメインである。各種の動物を見て山を登りきって上の上のほうでやっとパンダ舎に。あれだけタイ国内で話題をさらったパンダであるが、なんとパンダ舎の入口はかなり質素であり、入場口までもどこにあるか迷ってしまうほど。こんな簡単な造りで良いのだろうか?入場することにする。 かなり質素なパンダ舎の入口である。 このパンダ舎への入場は別料金となっていた。100バーツなり。入場すると、予想通りにあまり広くないが、中はエアコンがビンビンに効いてて、外の蒸し暑さとは別格で、とても中は涼しい。天国のようだ。パンダは他の動物と比べてもかなり優遇されているようだ。警備員もいて、とりあえずパンダは他の動物たちとは違うぞ、というのもわかる。 広くはないパンダ舎であるが、パンダが表に出ていれば(中で寝てて出てこないことも多いらしい、その場合は見れない、入場料も返してくれない)。確実に見れる。たかがパンダであるが・・・・ パンダ舎の中はこんな感じ。涼しい! 私は運良くオスのパンダのほうが見れた。メスは出てこないで見れない。オスのパンダは、横向けに寝転んだまま動かない。まるで動かない。可愛いという見方もあるが、私はだらしない奴だと思えた。 まったくこの姿勢から動かない。 とりあえずメインのパンダは見たのだが・・・・・ パンダを見ていたのは5分たらず。涼しいから中にいた、そんな感じである。やはりあまり感動はしなかった。日本人にはパンダはそれほどの動物ではすでになくなっているのだろうか。とりあえずメインのパンダは見た。これで思い残すことはないだろう。 <コアラを見る> パンダに続いて人気だそうだ。それはコアラである。パンダ舎よりさらに上に登る(もうこれ以上は登りたくない・・・・)。本当にもうこれ以上は上はない。これ以上先はただの山で、ここが最後ですよ、というとこにコアラはいた。このコアラもまるで動かない。木にへばりついたまま動かない。こんなもんがなぜ人気なのか? ぜんぜん動かないコアラだが。 少し動いた(笑) なんとかコアラまで見れた。これで最後である。この後はどこも振り向かずに山を降りたのであった。 <その他> やはりパンダなのか、というくらいパンダの看板が目立った。みやげ物を中心とした売店も多い。店内は・・・ 売り物は所狭しとパンダのぬいぐるみで他はパンダ関係のものばかり。パンダパンダパンダである。大小さまざまなぬいぐるみだけで不気味な店内である。売店以外に簡単なレストランもあったし、売店もある。ショーもやっていた。パンダ舎の隣には、スノードームのようなものもあったが、わけがわからんので入場しなかった。パンダ舎に行く途中に大きな水族館もあったが、入場料が高い(いくらか忘れた)ので入場はしなかった。パンダを中心に好きな人は1日中見て周っても飽きないかもしれない。足が棒になるほど疲れるが。 大きな水族館もある。 <最後に> この特捜を見てチェンマイ動物園に行きたくなった人もいるだろう。いないか・・・・・ パンダを見るために行く、ということになるのだろうが、山の中に展開されている動物園というのは珍しいかもしれない。どうだろう、ここは童心に戻って山の中を1日かけてかけずり周るのはいかがか? 感動はしなかったパンダとコアラにその他の動物達であったが、大自然を満喫してダラダラ出来たのはプラスであったと思う。エロばかり追いかけてないで、たまには純粋に観光するのも良いかと考えさせられた1日であった。 隊長 みつお 発行日 2009年10月07日 |