第08話
作者: ディー   2005年07月01日(金) 21時32分14秒公開
『魔術』
そう呼ばれる技術が西洋にある。
日本に来た歴史は古く、私の家の口伝によると飛鳥時代には伝わっていたらしい。
その技術は素晴らしく、当時の呪術に大きく影響を与えたと言う。
その大きなものの一つは陰陽道とも言われている。
だが日本の魔術と言われるモノの一部は吸収しつつ独自の分野を突っ走った物もある。
その一つが『古神道』と呼ばれるものだ。



再びアインツベルンの森にやって来た。昨日と違う雰囲気、だが結界が消えている訳ではない。
「誘われているか、それとも甘く見られているか。」
ランサーはまだ来ない『祭具』を早く持ってきてもらわないと、返り討ちの可能性が・・・・。
この間と同じ見られている感覚、視線の元を探すが見つからない。歓迎はされては居ないな。
森の中を一人で歩く、入り口の所までは一緒に居たライダーは先に行ってしまった、行き先は一緒だから一緒に来ればいいけど。
三十分ほど歩いただろうか。
開けた場所に出る。

「城・・・・・何を考えてるんだ? あの一族は・・・・・。」

以前訪れたヨーロッパで入った古城を思い起こさせる城、頭にあるのは呆れを通り越して感嘆のみだ。
「どうやって持ってきたんだ? それより、維持費かかりそうだ、最低年間一千万位・・・・・。」
いかん、いかん。
貧乏性が・・・にしても大きい城だ。やはりここは見られていると解っていても窓から忍び込むべきか、それとも潔く正面から。
「まあ、戦う意思が無いと考えていただくなら・・・・やっぱり。」
正面から行くしかないか、今回の目的は戦いではなく質問だからな、その前に戦いになりそうな予感は大いにする、不吉だ。
「ん・・・・?」
不吉なのは不吉だが、おかしい。今さっきまであった視線が感じられなくなっている。
此処まで来たから監視の必要が無くなった?いや違う監視できない状態になったと考える方が正解だろう、その理由までは解らないが。
城の方から魔力の高まりが感じられる。いったい何が・・・・。


Interlude


三ヶ月前ここで私はバーサーカーと共にリンのサーヴァント・アーチャーと戦った。
マウント商店街近くの公園で士郎を捕まえ、セイバーを誘い出し、付いて来た魔術師としては甘いリンとアーチャー戦ったのだ。
しかし今回は状況が違う絶体絶命だ。

こいつ等はいったい何者だ?

七凪を捕獲し、尋問するつもりで張った罠が全て駄目にされてしまった。
昨日一日かけてリンと二人で、この壊れかけた大広間に幾重もの罠を張り、餌は私たち自身を使った。
しかし今はそれが完全に仇になった。リンは隣で『遠坂家の呪いね』と呟いているが彼女の責任ではない事は目に見えて明らか。
目の前に居るのは一般人と思しき人間、その人間が何十人と虚ろな目で迫ってきている。
「いったい何なのよコレ?」
「リン、取り乱している場合ではないわ。」
「取り乱してないわよ、状況が飲み込めないだけよ!!」
納得できないのも頷ける。私の魔力弾やリンのガンドが一切効いてないのだ。
効いていないと言うのは正確には違う。当たって動きは止めるのだが、すぐに起き上がってくる。
「これじゃあ、ライガに買って貰ったゲームの敵みたいね。」
「でも、実際この状態はかなりマズイわ、相手はざっと見ただけで30〜40、しかも倒してもすぐに起き上がってくる、これじゃこっちの魔力が先に空になっちゃう。」
更に付け加えるならジワジワと囲まれつつある。
逃げると言う手もあるが自分たちの張った罠に逃げ道を阻まれている。こんな間抜けな姿はシロウには死んでも見せられないわね。
「今回ばかりは、お手上げかも。」
「落ち着いてないで、何か考えなさい!!私はこんな所で死ぬのは御免よ。私にはやりたい事が一杯あるんだから。」
「リン、最高のレディというものは何時いかなる時にも落ち着いて居るべきだわ。」
「またもっともらしい事を・・・・。」
リンの腕の魔術刻印がうっすらと光ると目の前の人間をニ・三人まとめて薙ぎ倒れる。
「ガンドの域を越えてる。常識外れと言うか出鱈目と言うか、魔力調整が雑?」
「イリヤ心の声が聞こえているわよ。」
「ごめんなさい、つい本音が出てしまったわ。次からは直接言う事にするわ。」
言い返す元気も無いのか目線で後で覚えてなさいよと睨みつけられる。
実際かなりマズイ、士郎風に言うと『只今ライブでピンチ』と言う所だ。
「さて、ここまでのようじゃの。」
空ろな目をした若い男の口から突然、皺枯れた老人の擦れた声が漏れるように流れる。
「あんた誰よ!!」
「カカカ、御三家のアインツベルンと遠坂もう一つと言ったら解るじゃろう。」
「マキリ!!」
憎々しげなリンの声、合点がいった。
「マキリの蟲人形。」
「その通り、元々監視用として町中に放っておいたが、こう言う風に使う日が来るとは夢にも思わなかったわい。」
なんて趣味が悪い。
「答えなさいマキリ、聖杯戦争も終わり聖杯も破壊された今、私達を襲う理由は何?面白くない理由なら、中々死なない貴方を丁重に消して差し上げるわよ。」
「威勢がいいのアインツベルンの聖杯。確かにお主の言うとおり聖杯戦争は終わり私たちの争う理由は無いが・・・・今一度、聖杯戦争が起こり始めていると言ったら如何する?」
「何ですって?」
魔力の消費が辛いのか搾り出すように声を出すリン。
「どう言う事? マキリは何を企んでいるの?」
「ワシは何も企んでおらんよ、敢えて言うならこれは聖杯の意思としか思えんと言う事じゃ。」
「聖杯の意思?」
どう言う事か良くわからない。聖杯をつくりしアインツベルンが解らないとは、一体何が起こっている
かは予想が一切つかない。
「貴様らも見たであろう?受肉したライダーを。」
確かに見た、士郎の家で大量の食事を食べるライダーを。一瞬、目を疑ったが。
「多分、アレが答えじゃ。方法は解らないが何らかの方法で、この地に呼び出された英霊に反応した聖杯が聖杯戦争と勘違いしておる。魔力は前回、前々回と繰り越した分で必要以上に溜まっておるしの。」
カカカと楽しそうに笑う。
「そう言う事ね、後は邪魔者を消すと言う訳?」
リンは忌々しげに声を吐き、人形に向かって射抜くように睨みつける。
「でも、マキリゾウケン。一つ抜けている事があるわよ。聖杯が無いと役に立たないわ、私がここで死んだら困るのでなくて?」
「心配せんでいいわい、聖杯の変わりは居るでな。それは聖杯である貴様が良く知っておろう、むしろ貴様は邪魔者以外何でもないという事じゃ。では、ここまで知ったら心残りもあるまい安心して、あの世に旅立つが良い。」
情報収集はばれていた訳だ、急激に動きが速くなる蟲人形が襲ってくる。
「リン、まずいわ・使える物は使うわよ。」
「解ってる!!────Anfang」
リンの起動呪文と共に複数の罠が作動、蟲人形たちの動きを縛る。だが三分の一がその罠を逃れた。それに対応するより早く人形たちが迫る
「早い!!」
捕縛用の結界の維持でリンは動けない。
「くっ!!」
マキリの蟲人形には魔術は効いてない、せまる手。
捕まる!!
「イリヤ!!」
リンの叫び声。

ゴン

鈍い音、目の前にはよく見知った二人が立ちふさがっていた。


クウウッ!!
複数の局所的な結界の維持がこれほどキツイとは思いもよらなかった。
その数は総数17。だが残りは私が動けない事を知ってか全てイリヤに向かっていった。
「イリヤ!!」

ガツ

捕まると思った直前、白い服の女性二人ががイリヤと蟲人形の間に立ち塞がった。
「セラ、リズ!!」
蟲人形を止めたのはイリヤ付のメイドのセラとリーズリットだった。
二人は結界と結界の隙間を利用してイリヤを敵から守っている。
「イリヤ大丈夫?」
リーズリットが無表情に聞く、その声は表情とは違い苦しそうだ。
「リーズリット、そんな事は見れば解ります。イリヤスフィール様、早くお逃げください。」
「駄目、二人を残せるわけ無いじゃない。」
涙目のイリヤ、以前聞いたことがある。セラとリーズリットの二人は元々聖杯として作られたホムンクルスだと言う、イリヤにとっては姉妹みたいなものなのだろう。
「イリヤ駄目、早く逃げる。」
「嫌、二人とも一緒に逃げるの。」
「駄目ですイリヤスフィール様、お逃げください。遠坂様ここは私達にお任せてもらってイリヤスフィール様と逃げてもらってよろしいですか?、失敗したとはいえこれでも元々聖杯として作られた体です、魔力回路は遠坂様に比べれば少ないですがリーズリットと合わせれば何とかなります。」
確かにセラ一人では私の半分にも届かないがリーズリットと合わせるとこの結界を維持するぐらいは何とかなるだろう、しかし。
「でもそれじゃ、あなた達・・・。」
「かまいません、元々この身は廃棄処分される予定だったものです。こんなに長く生きただけでもイリヤに感謝しています。」
「セラ、イリヤって呼び捨てにした。」
イリヤはうつむいて歯を食いしばっている。今の彼女はイリヤとしての心と魔術師としてのイリヤがせめぎ合っているのだろう。
奇しくもアーチャーを、ここに置いて逃げた私と同じだと思いたい。
「遠坂様、結界の維持式をこちらへ。もう時間がありません。」
「解った。」

コリコリ カリカリ

音が聞こえる。
「セラ、あんた!!」
「急いでください、食べられてしまえば結界の維持が出来ません。」
蟲人形の腕や胸から蟲がはみ出ててセラやリーズリットの体を齧り取っている。
「カカカ、もう遅い。維持式を移動させたとしても逃げ切れんわ。」
クッいちいち腹が立つ。
「そう言ってられるのも今の内よ、逃げ切れたら二度と生き返らないように擦り潰して日光に晒してあげるわ!!覚えておきなさい!!」
「楽しみに待っておるわ。」
維持式の移動の準備は終わった、後は移すだけ。
「───A・・・」
「すまないが二人共もうちょっと維持してて貰えないか?」
唐突に男の声が広間に響く。
「トホカミエミタメ 祓い給え 清め給え」
広間の吹き抜けの二階、壊れかけの手すりの上に立つ濃紺のウインドパーカーの男、顔は目深にかぶったフードで見えないが昨日の朝に見た男に違いない。
「天切る 地切る 八方切る 天に八違 地に十の文字」
聞いたことの無い呪文、しかし厳格な響きと私達の周りに流れる感じたこと無い清浄なマナの流れは何かを連想させる。

「言霊、祝詞・・・・古神道!!」

「ふっ切って放つ 魔を祓え!!」

轟!!

風が吹く、体で感じる風ではない清浄かつ濃厚なマナの風。
その風は私とイリヤが作った罠をかき消し、襲ってきた蟲人形たちを吹き飛ばした。
「なんじゃと!!」
マキリゾウケンの焦った声、この男の乱入は予想外だったのだろう。
「さて、話は一部だけど聞かせてもらった、マキリと言ったな。この地に根付く御三家の一つ。」
目深にかぶったフードで表情は見えないが、その声は異常なまでに冷たい。
「盗んだものを返して貰えないかな?」
「何の事かは解らんの。」
「とぼけるな、この蟲に寄生された連中に襲われた後トランクの中を調べたら道具一式なくなってた、鍵を無理やりこじ開けたなら車上荒らしに遭ったと解かるが、あの開け方は魔術だシリンダーが回ってないのに鍵が開いてたぞ。遠坂とアインツベルン、もう一人の魔術師を除くと今見つけた、あんたという事になる。状況証拠だけどな。」
「なんの事やら? しかし魔の者に対しては、お主の家は昔から変わらんのう。」
何の事?
「時間稼ぎなら聞かんぞ。」
「祓いの三家、七凪いや疾薙じゃろう?」
苦い顔をする男。
「・・・ここに来てから私の過去が駄々漏れ・・・・・・・。」
「二十年ほど前に、退魔の一族 七夜と争い敗れた疾薙、恐れるに足らんわ。」
「うっ。」
体を直接掴まれる、いや私の周りの空間ごと掴まれるそんな感覚がした。これは私たちも殺される、そう思う程の殺気が大広間に走る。
「貴様、私の過去を出して・・・・生きて帰れると思うなよ。」


Interlude out


「クカカ、何を怒る疾薙よ。」
「一族の最期を貴様などに語らせるのは些か腹が立つ。消えろ。」
実際、私と私の妹が残っている限り一族の終わりは在り得ないのだが、私の一族の最期は十年前に終わっている。
あの事件が切っ掛けとなって。
退魔の七夜との抗争、最初の原因はわからないが、私が物心ついた時点で既にその戦いは終焉に向かっていた。
全ての技が伝授された私の十五歳の誕生日の次の日、忘れもしない事件が起こった。
七夜と疾薙の仕事が重なってしまったのだ。
こちら方は私の父、敵方は七夜党首 七夜黄理。
その戦いは熾烈を極めたらしい、二日に渡る戦いの末に勝ち残ったのは七夜だった。
「貴様も死ぬがいい!! 父の待つあの世へ送ってやるわい。」
「やかましい!!」
左右から襲い来る蟲人形。
右から来る人形の右に一瞬で回りこみ右手で腕を引く、左足を相手の右足の前に踏み込むようにして左手を相手の顎に当身、体を沈み込ませ伸びる反動を利用し、もう一方の人形に投げた体を頭から叩き付ける。

ドザッ!!

それぐらいで死ぬとは思っていない、外人墓地では万が一に目撃者を考え倒さずにおいたが今度は手加減抜きだ。
倒れ重なる人形に掌を当て押さえつける。
「顕現 火之迦倶槌神」

ゴウッ!!

二体同時に白い焔に包まれる。
「なんと!!」
「母神殺しの焔その身で受けろマキリ!!」
火之迦倶槌神、その神は生まれ出でた瞬間その身の焔で母神 伊邪那岐命を焼き殺した曰く付の神。私だけでは其処までの火力は出ないが、雑魚共を倒すには十分だ。
その隙にマキリは蟲人形を続けて繰り出してくる。
「無駄だ!! 顕現 火之迦倶槌神 焔舞!!」
舞いながら周囲に火の粉を撒き散らす。
「延焼。」
囲んでいた蟲人形たちに火の粉が降りかかり粉が人一人飲み込むほど膨れ上がり、その体を焼き尽くす。
その時・・・・
「きゃあ!!」
女性の悲鳴、振り向くとアインツベルン達が囲まれていた。数が多すぎて助けが間に合わない。
がその時強力な魔力の高ぶりを感じる。

ゴウン!!

凄まじい音と共に白い流星さながらの何かが大広間を横切る、次いでその流星から何かが飛び出した。
「刺し穿つ(ゲイ)」
青い槍兵が槍を持ちアインツベルン達へ迫る蟲人形へと飛び掛る。
「死翔の槍(ボルグ)!!」
迫る三つの蟲人形を貫くと同時にランサーは何かを刻んだ石を打ち付ける。
「エオ!!」
力ある言葉と共に打ちつけた石を中心にヴェールのような空間が形成される。
「ランサー!!あんたまで召喚されたの!?」
「よお!!お嬢ちゃん元気だったか?」
「軽口叩いてる暇は無いわよ!!」
こんな所で口喧嘩しなくてもなあ。
「ランサー!!」
「ワリイワリイ、物はすぐ見つかったんだが、ここに来る途中あの女に足止め・・・・。」
「何を言うのですランサー、森の中で口説いてきたのは誰ですか。」
ランサーの指差す方向には白い天馬に跨ったライダーが居た。
「どうでもいい!!頼んだものはどうした?」
「これだろ?受け取れ!!」
放ってきたのは布にくるまれた一尺五寸ほどの剣。拳十個分、十握り程の長さ。
「これを待っていた、ランサーそこの四人を連れて撤退してくれ。」
「なにを・・・。」
「頼む。」
拗ねた様な困った顔をしながら不承不承頷くランサー。
「テメエはどうするんだよ?」
「こいつ等を殲滅する。」
今さっきまでは少しきつかったが、この剣があれば何とかなる。雰囲気に何かを感じ取ったのか、
ランサーは怪我人を担ぎライダーがぶち抜いた壁の穴から外へ出る。
「シモン!!約束守れよ。」
「解ってる。」
言葉を残してライダーと共に外へと抜ける出て行った。
「逃がすな!!」
蟲人形の一人が指示を出すがもう遅い。手を振るい穴へと火の粉を飛ばし追跡を断つ。
「逃がさないのは、お前らだ。」
布を外し刀身を露にする。その剣は太古より何度も打ち直し今の形となった。ゆっくりと湾曲した刀身剣と言うより刀、小太刀。
「神代の時より伝わりし、この剣の力を克目して見るがいい!!」
剣を床に突き刺す。
「顕現!!火之迦倶槌神 全てを焼きつくせし御力 目前の愚者に見せ付け給え 焔界 応えよ十握の剣!!」
大広間の床に紅蓮が走る、人形を赤色に染め全ての物が焔に飲まれる。
「ぬうぅぅ。」
このまま居ると、こっちまで焼き尽くされる早く脱出しなければ・・・・。
「なに!?」
足を掴まれる。
「逃がさんぞ疾薙、ここで貴様を逃すとワシの計画に支障が出るでな。」
焔にまみれた蟲人形数体に体を押さえつけられる。
炎が服に移る、動けん。
失敗した。

赤い赤い焔が全てを飲み込んだ、私の体すらも。

※この作品に関連するお話
   □ Fate/運命の探索者 M:オールキャラ・オリジナル 傾:シリアス   最終更新:[2007年10月01日(月) 22時55分06秒]
    □ プロローグ   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時11分51秒]
    □ 第01話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時11分22秒]
    □ 第02話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時27分05秒]
    □ 第03話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時27分57秒]
    □ 第04話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時28分53秒]
    □ 第05話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時29分43秒]
    □ 第06話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時30分32秒]
    □ 第07話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時31分20秒]
    ■ 第08話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時32分14秒]
    □ 第09話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時33分04秒]
    □ 第10話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時34分02秒]
    □ 第11話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時34分49秒]
    □ 第12話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時35分36秒]
    □ 第13話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時36分35秒]
    □ 第14話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時42分46秒]
    □ 第15話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時46分50秒]
    □ 第16話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時47分46秒]
    □ 第17話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時49分44秒]
    □ 第18話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時50分37秒]
    □ 第19話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時51分32秒]
    □ 第20話   最終更新:[2005年07月01日(金) 21時52分23秒]
    □ 第21話   最終更新:[2005年07月18日(月) 23時13分18秒]
    □ 第22話   最終更新:[2005年08月01日(月) 23時34分11秒]
    □ 第23話   最終更新:[2005年08月26日(金) 22時25分06秒]

■後書き
後書きはありません。

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