FF8の真実

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 アルケオダイノスの話

FF8にはアルケオダイノスというモンスターがいる。このモンスター、
  •  ゲーム序盤に出るにも関わらずHPがなんと10000を超える。
  •  同地域のボスのHPが2000未満なので、なんと5倍以上もHPがある。
  •  フィールドでの出現率は低いが、訓練施設ではそこそこの確率で出現する。
こんな化け物、いったいどうやって対処すればいいのだろう?

答えは簡単だ。逃げればいい。
  •  アルケオダイノスはボスじゃない。
  •  ボスじゃなければL2+R2同時押しで逃げられる。
  •  アルケオダイノスがどんなにHPが高くても逃げてしまえば関係ない。
これで一見やばすぎるアルケオダイノスはちっとも脅威じゃないことが分かった。だが、
  •  正攻法で倒すのはきつい
  •  でも逃げるのは簡単
これじゃあゲームを進めるうえでの障害として成立していない。なんでFF8にはそんなモンスターが存在するのだろう?

実はアルケオダイノスを倒すと御褒美がすごい。
  •  経験値は平均500以上。
  •  APは10ポイント。
  •  75%近い確率で“恐竜の骨”を落とす。
注目すべきは戦利品の恐竜の骨だ。
  •  恐竜の骨はG.F.ディアボロスの時空魔法精製でクエイク20個に精製できる。
  •  クエイク20個でHP+520。参考までにファイア100個で+100、ケアル100個で+200。
  •  恐竜の骨1つでも同地域で最高性能。もし恐竜の骨を5つ集めればHP+2600!
つまり、
  •  アルケオダイノスは戦う必要のないモンスター。
  •  しかし頑張って倒せば素晴らしい御褒美が待っている。
こういう仕掛けになっているわけだ。

 海岸の秘密

FF8をある程度遊んでいれば、フィールドは地形ごとに出現モンスターが違うことが分かってくるだろう。例えば、スタート地点であるバラム大陸の場合は、
平原バイトバグ(羽虫のようなモンスター)など
森林ケダチク(芋虫のようなモンスター)など
山麓グヘイスアイ(くらげのようなモンスター)など
フィールドによって出現するモンスターが違うと気づいたとき、「じゃあ海岸には何が出るのかな?」と、わざわざ拠る必要のない海岸に向かったプレイヤーはおめでとう。
  •  世界各地の海岸にはフォカロルが出現する。
  •  フォカロルを倒すとAP+3。序盤でこのAP量はすごい(アルケオダイノス除く)。
  •  戦利品は75%の確率で魚のヒレ。ウォータ20個の材料になる。|ウォータの性能はファイラやブリザラよりも上。
  •  しかも集団で現れる。バラムやティンバー周辺は2匹。ドール地方では3匹。
  •  これだけ充実しているのに弱い。普通の雑魚に毛が生えたぐらいの強さ。
なお、デリングシティの近くにいる大型のフォカロルは、
  •  AP+1。小型のフォカロルより低い。
  •  戦利品が水の結晶。ウォータ50個の材料になる。
APよりも魔法の材料に特化している。

 寄り道すると…

ティンバー周辺は鉄道網が発達しているうえ、道路も整備されているので、殆ど戦闘する機会がない。だが、そこを敢えて戦闘するとどうなるだろう?
フンゴオンゴ平野に出現
ハウリザード
スラストエイビス
ウェンディゴ森に出現
コカトリス
オチュー
周辺に出現するモンスターの中でも一際巨大なオチューに目がいってしまうかもしれないが、実はティンバー周辺で一番美味しい敵はウェンディゴだ。
  •  ウェンディゴの戦利品は鉄球。
  •  鉄球を時空魔法精製するとグラビデ15個になる。
  •  グラビデ15個でHP+240。30個でHP+480。45個でHP+720。
グラビデを100個集めればHP+1600。この値はクエイク(アルケオダイノス)と比較すると見劣りするが、それでも序盤としては十分に強い。
クエイク強敵撃破の御褒美
グラビデ寄り道に対する御褒美
こんな風に解釈するとすっきり。

 序盤で強い魔法を手に入れる利点

序盤で強い魔法を手に入れれば戦闘が楽になる。だが、利点はそれだけじゃない。例えば、
  •  ウォータはサンダラやファイラよりも強い。
  •  ウォータを序盤で集めればウォータよりも弱い6種類の魔法を集めなくてもいい。
  •  6種類×3人×100個=最大1800個の魔法をドローする手間を省略できる!
実はFF8は、こうやって色々な工夫を通じてドローの手間をどんどん省いていく過程も楽しみの1つだったりする。

 FF8の通常戦闘の意味とは?

FF8は、通常戦闘を回避するための要素が充実している。
  •  自動車
  •  鉄道
  •  エンカウント半減
  •  エンカウントなし
プレイヤーがその気になればボス以外の敵とは殆ど戦わずにゲームをクリアすることだって容易だ。

だが、通常戦闘を片っ端からスルーしてしまうと、
  •  アルケオダイノスに代表される“素晴らしい戦利品が手に入る強敵”
  •  フォカロルやウェンディゴに代表される“寄り道すると会えるお得な敵”
こういう儲かる敵とも会えなくなってしまう。

FF8の通常戦闘の本質は“儲かる敵を探せ”だと考えると分かり易い。
  •  はじめて訪れた土地では「エンカウントなし」を外して儲かる敵がいないかチェック。
  •  儲かる敵がいたら狩りまくり。満足したら「エンカウントなし」を付けて快適進行。
FF8のキャラクター育成において最も大事なものは、どこにどんな敵がいるか、どの敵を倒すとどんなアイテムが手に入るか、といった“経験に基づく知識”だ。
従来のFFキャラクターが経験を積む比重が大きいゲーム
FF8プレイヤーが経験を積む比重が大きいゲーム
両者の特性はこのように表現することができるだろう。どちらが楽しいかは人それぞれだ。

 FF8の方向性を支える3つの要素

このようにFF8は今までのFFとは違う方向を向いた成長システムを採用している。それを支えるのは、
  •  戦利品の入手率
  •  より高位の魔法入手アビリティ
  •  エンカウントバトルに対する柔軟な考え
  •  エンカウントモンスターの独特な配置
こういった要素だ。
 戦利品の入手率
FFシリーズは2作目以降、モンスターを倒すと一定の確率で戦利品を入手できるようになった。その仕様はFF8でも変わらないが、入手率が極端に上がったことで、戦利品の入手を前提としたキャラクター強化計画がとても立てやすくなっている。例えば、ゲームの出発点となるバラム大陸に生息する魔物の場合、
名称確率レベル1〜19のあいだの主な戦利品
バイトバグ50%魔石のかけら
グヘイスアイ75%魔石のかけら
ケダチク75%蜘蛛の糸
フォカロル75%魚のヒレ
アルケオダイノス99%以上魔石のかけら、恐竜の骨
なんと大半のモンスターは75%。中には限りなく100%近いモンスターもいる。入手率50%ですら少なく感じてしまうほど戦利品の入手率が高い。FF8は入手率を弄ることであっさり戦利品のゲーム内での位置付けを変えてしまったのだ。
 より高位の魔法入手アビリティ
FF8において魔法収集の手段はドローだけではない。Disc1で入手できるアビリティに限定しても、
  •  ドロー
  •  雷魔法精製
  •  冷気魔法精製
  •  炎魔法精製
  •  生命魔法精製
  •  時空魔法精製
  •  ST魔法精製
  •  中クラス魔法精製(※派生)
こんなにたくさんある。そのうえ、 
AP不要ドロー
30AP必要雷魔法精製、冷気魔法精製、炎魔法精製
生命魔法精製、時空魔法精製、ST魔法精製
60AP必要中クラス魔法精製
必要APの面から見ても、ドローが数ある魔法入手方法の中でも最下位のアビリティにすぎないのは明らかだ。つまり、
  •  ドローはしょせん初期コマンド。 
  •  何の苦労もなく手に入るアビリティなのだから、そこそこの性能しかないのは当然。
魔法収集の効率を上げたければ、より上位の収集アビリティを修得すればよいわけだ。
 エンカウントなしととんずら
※以前に書いたシリーズの変遷の話
 エンカウントモンスターの独特な配置
※以前に書いた強いモンスターと弱いモンスターの話

 FF8のゲーム性

※ボスでドローしながら進むのは何の工夫もいらない
※工夫することで単調な展開がひっくり返る
※それがFF8の“ゲーム”としての面白さ

 ディアボロスやばい

G.F.ディアボロスはゲーム的に見てとても面白いボスだ。
  •  プレイヤーが戦う時期を決められる。
  •  ゲーム序盤、魔法のランプを手に入れてすぐに挑んでもよし。
  •  パーティーの戦力が充実してから挑んでもよし。
そしてディアボロスはこのような特別な仕掛けが施されるに相応しい強力なアビリティを持っている。
エンカウントなし100APエンカウント半減(30AP)から派生。文字通りエンカウントバトルを完全回避する。FF8の快適プレイの根幹。
ぶんどる200APアイテム収集が重要な位置を占めるFF8において、ぶんどるは育成のバリエーションを増やす重要なアビリティ。詳細は後述。
暗黒100APHPを最大値の10%消費して威力3倍の通常攻撃をぶちかます。
時空魔法精製30AP序盤でクエイクやグラビデを作り出すのに必要。
こういった強力なアビリティに隠れてしまいがちだが、実はディアボロスは他にも強力なアビリティを習得できる。それはST魔法精製(30AP)だ。

ST魔法精製とは文字通りアイテムからST魔法を作り出すアビリティ。このアビリティがどのように素晴らしいのかは実際に習得してみれば簡単に分かる。
  •  ST魔法精製のメニューを開くと、
  •  スコールがゲーム開始時から所持している毒消しから、
  •  バイオを精製できることが判明!
毒消しからバイオ!? じゃあ他の治療アイテムはどうなんだ?
金の針ブレイク3個ブレイク100個で3300ギル。
山彦草サイレス2個サイレス100個で5000ギル。
毒消しバイオ1個バイオ100個で10000ギル。
目薬ブライン1個ブライン100個で10000ギル。
そう、ST魔法精製を習得するだけで、4種類×3人×100個=最大1200個の魔法のドローを省略できる。そのうえ、FF8はジャンクション制を採用しているので戦力強化にも繋がる。

 市販アイテム徹底精製

上ではディアボロスを例にとったが、市販アイテムを精製できるアビリティを覚えることができるG.F.はディアボロスだけじゃない。例えば、
生命魔法精製
(セイレーン)
テントケアルガ10個HP+2200!
聖水ゾンビー2個
セイレーンを入手したプレイヤーは以後ケアルガの補充で苦労しなくて済む&HPを大幅アップできる。

だが、セイレーンもディアボロスも序盤のG.F.だ。中盤以降になると更に凄いことになる。
    材料費解説
薬レベルアップ
(アレクサンダー)
ポーション3個ポーション改300
ハイポーション3個ハイポーション改1500
ハイポーション改3個エクスポーション4500HPを最大値まで回復
エクスポーション3個メガポーション13500全体のHPを1000回復
フェニックスの尾50個メガフェニックス25000全体にレイズ
万能薬10個万能薬改10000
万能薬改10個エリクサー100000HP全快+ST異常を治療
エリクサー10個ラストエリクサー1000000全体のHP全快+ST異常を治療
同G.F.が覚える『薬の知識』(回復量2倍)と組み合わせると旨味が倍増する。

最強のG.F.エデンともなると、
    材料費解説
G.F.能力薬精製
(エデン)
ちからの書10個巨人の指輪100000アビリティ『HP+40%』習得
巨人の指輪10個ガイアの指輪1000000アビリティ『HP+80%』習得
 
なんと市販アイテムを材料にアビリティを習得するアイテムすら作れる。

 FF8におけるショップの位置づけ

要するにFF8におけるショップの役割は、
  •  回復や治療のためのアイテムの購入
  •  より強力なアイテムや魔法を作りための材料の購入
2つあるわけだ。
  •  普通の人間にとって回復アイテムは回復アイテムにすぎない。
  •  しかしSeeDはG.F.の不思議な力によって、回復アイテムを戦力に変えることができる。
スコールたちの当面の敵はガルバディア軍。世界2位の大国だ。私設傭兵団SeeDと世界第2の軍事大国では“兵器に費やせる予算”がまるで違う。はっきり言えば軍拡競争でSeeDがガルバディアに勝てるわけがない。そこで精製の出番だ。“少ない予算で大きな戦力”。この方針はガーデンのマスターの金にこだわる性格とも見事に一致する。

 ぶんどるで違う世界が見えてくる

シリーズお馴染みの“ぶんどる”。ぶんどるを習得すると今までとはまた少し違った世界が見えてくる。

例えば、序盤によく遭遇するグヘイスアイ(レベル1〜19)の場合、
グヘイスアイの戦利品主に魔石のかけらが手に入る
グヘイスアイの盗品主に吸血の牙南極の風が手に入る
普通に倒した場合はあまり旨味のないモンスターだが、『ぶんどる』を覚えたあとは貴重な吸血の牙(ドレインの材料になる)を手軽に奪える相手として重宝する。

FF8にはグヘイスアイのように、
  •  普通に倒したときはあまり大したアイテムはもらえない
  •  ぶんどると美味しいアイテムが手に入る
こういうモンスターも多い。ぶんどるを取得することでモンスターの価値の逆転が起こるのだ。

しかもFF8は、「ぶんどる」を覚えたからといって、必ずしも前の地域に戻る必要はない。例えば、
グヘイスアイ・グヘイスアイはスタート地点であるバラム大陸に出現する。
・さらにエスタ周辺の小島にも出現する。
・ラストダンジョンにも出現する。
序盤のモンスターにも再登場の機会があるからだ。もちろん、再登場が待ちきれないのであれば、前の地域に戻るのもいい。

 カードはカードゲームをしないプレイヤーにとっても有益

※以前に書いた

 G.F.と精製の密接な関係

 となるとドローの出番はどこにある?

 モンスターを骨までしゃぶるのがFF8流

 レベルアップで違う世界が見えてくる

FF8はレベル連動制とでも言うべき不思議なシステムを採用している。
  •  モンスターにもレベルが設定されている。
  •  こちらの戦闘参加者の平均レベルを元にモンスターのレベルが決定する。
  •  経験値を溜めれば溜めるほどモンスターが強くなる。
だから能力値だけを比較すればFF8はレベルを上げる意味はそれほど大きくない。こちらが強くなった分だけ相手も強くなるからだ。

だが、FF8の成長システムの根幹は魔法やアイテムの収集。その観点から見ればFF8のレベル上げには大きな意味がある。
メズマライズ
 1〜1920〜2930〜100
ドローできる魔法ケアル
エスナ
ケアルラ
エスナ
レイズ
ケアルガ
エスナ
レイズ
デスペル
戦利品命の指輪×1
メズマライズの刃×1
癒しの水×2〜3
命の指輪×1
メズマライズの刃×2
ヒーリングメイル×2〜3
命の指輪×2
メズマライズの刃×4
ヒーリングメイル×5
復活の指輪×2
ぶんどれる品メズマライズの刃×1メズマライズの刃×2メズマライズの刃×6
要するに、
  •  レベルを上げれば更に強力な魔法やアイテムが手に入る。
  •  レベルを上げれば1度にたくさんのアイテムが手に入る。
例えば、メズマライズの刃はリジェネ20個の材料になるので、
  •  レベル1〜19のメズマライズからぶんどると、リジェネ20個分の材料が手に入る
  •  レベル20〜29のメズマライズからぶんどると、リジェネ40個分の材料が手に入る
  •  レベル30〜100のメズマライズからぶんどると、リジェネ120個分の材料が手に入る
遭遇→ぶんどる→逃げる、1分に満たない労力で100個以上のアイテムが手に入ってしまうのだ。

まとめると、
低レベルコース魔法やアイテムをじっくり集めて弱い敵を倒すゲーム
高レベルコース魔法やアイテムを豪快に集めて強敵と殺り合うゲーム

 レベル連動制を理解するうえで重要な知識

 FF8においてレベルは努力の証ではない
一般的なRPGにおいてレベル上げがキャラクター強化の大きな役割を占めているのは、
  •  経験値を溜めるには時間が掛かる
  •  時間を費やして経験値を稼いだことに対する御褒美がレベルアップ
こういう理屈に拠るところが大きい。

しかし、FF8ではそもそもレベルは努力の証ではない。
  •  FF8ではレベルに関係なく経験値1000ごとにレベルが上がる。
  •  FF8のエンカウントモンスターは小型種と大型種に大別できる。
例えば、
バイトバグ平均60
スラストエイビス平均80
SAM08G平均120
小型モンスターから貰える経験値は少ないが、
アルケオダイノス平均640
ゴーシュシール平均600
ルブルムドラゴン平均840
メルトドラゴン平均960
大型モンスターから貰える経験値はやばいぐらい多い。前述のようにFF8は経験値1000ごとに1レベルアップなので、FF8の世界には1〜2匹倒すだけでレベルアップするような化け物がごろごろいる

FF8はモンスターごとの経験値の量がはっきりしてるので、
レベルを上げたくない大型モンスターとの戦いを特に意識して気をつければいい
レベルを上げたい大型モンスターと戦いまくればいい
方針を立てやすい。
 経験値を得ずに敵を倒す方法
※カードなどの説明
 控えメンバーの意義
※ラストダンジョンではスコールも外せるしラストバトルは形態変化ごとにレベルが再決定されるし



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