FF8の真実(お楽しみ編)
FF8を遊んでいると、
- ゲーム序盤なのに恐ろしく強い魔物がいたり(例・アルケオダイノス)
- ゲーム終盤なのにてんで弱い魔物がいたり(例・グラナトゥム)
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そういう点から、FF8の通常モンスターの配置は目茶苦茶だと一般に思われているようだ。
だが、実はFF8の通常モンスターの配置にも一定の法則がある。
| 弱い敵の代表例 | 強い敵の代表例 |
バラム大陸 | バイトバグ(114〜2510) | アルケオダイノス(10363〜76000) |
ガルバディア大陸 | ハウリザード(43〜1840) | オチュー(152〜40000) |
トラビア大陸 | メギマライズ(460〜6450) | ゴーシュシール(1063〜136000) |
セントラ大陸 | ダブルハガー(510〜6500) | トンベリ(15200〜35000) |
エスタ大平原 | メギマライズ(460〜6450) | モルボル(1410〜146000) |
比率は違えど、
どの地域にも強い敵と弱い敵の双方がいるのだ。
つまり、
従来 | 主人公の成長に合わせてモンスターが配置されている。 |
FF8 | 主人公の都合とは関係なくモンスターが配置されている。 |
多くのRPGで共通する『ゲーム序盤は弱い敵しか現われないなんて都合良すぎ』というツッコミに、少しでも応えようとしたのがFF8のモンスター配置だ。
ただ、FF8は単にリアリティを重視して、そのような配置をしている訳ではない。
- 腕に自信のないプレイヤーは、強敵と出会っても逃げればよい。
- 腕に自信のあるプレイヤーは、強敵を利用して一気にパワーアップ。
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例えば、
アルケオダイノス | クエイクの材料となる恐竜の骨が手に入る。 |
オチュー | 高レベルになると上級魔法ペインをドローできる。 |
トンベリ | 徹甲弾の材料となる包丁を落とす。 |
ゴーシュシール | レアアイテムのシルバーメイルを落とす。 |
モルボル | 貴重な魔法やアイテムを入手できる。 |
強いモンスターの存在がゲームにメリハリを与えてくれるのだ。
カードはカードゲームに興味がないプレイヤーにとっても有益だ。例えば、
- ゲイラを弱らせてカードにする
- ゲイラのカードを謎の液体に変化させる
- 謎の液体をST魔法精製してメルトンを作る
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これで低レベルや「ぶんどる」未所持でもゲーム前半でメルトンを入手できる。
FF8には、
カード | 弱ったモンスターをカードにする。 |
カード変化 | カードをアイテムに変化させる。 |
こういう便利なアビリティがあるので、カードゲームをしないプレイヤーでも、モンスターをカード経由でアイテムや魔法に変えることができるわけだ。
また、
- イフリートを倒したときに手に入るイフリートのカード
- ディアボロスを倒したときに手に入るディアボロスのカード
- バハムートを倒したときに手に入るバハムートのカード
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こういう一部のボスを倒したときに手に入るカードは、
カードゲームに興味がある | → | カードゲームの強力な戦力として有益 |
カードゲームに興味がない | 魔法やアイテムの材料として有益 |
せっかく手に入れたカードを放置しておくのは勿体ない。
FF8の主人公は学生。仲間たちも同世代。そのため、だから物事の考えかたや捉えかたに偏りが出てくる。主人公たちと立場や境遇の違う人間が自分たちの住む社会や一連の大事件をどのように受け止めているのか知りたければエキストラの言葉に耳を傾けるといい。
例えば、軍事関係に疎い一般人はSeeDのことをどのように捉えているのだろう?
※老婆の発言
※あとで書く
※スコールたちSeeD候補以外のバラムガーデン生徒の感覚
様々な人間の発言がFF8の世界に厚みを与えてくれる。
よくFFシリーズは映画や小説に近いRPGだと言われる。確かに映画を意識した演出手法が盛んに取り入れられているが、FFシリーズは決して映画ではない。
- RPGにあって映画にないもの。それはプレイヤーが自分の手で情報を集める過程。
- 昔のRPGでは、次の目的地や謎解きの答えを知るために情報収集は必須だった。
- 最近のFFには、それほど難しい謎解きはないし、次の目的地は話の流れで分かる。
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では最近のFFでは情報収集なんて必要ないのか? そんなことはない。例えば、下記の発言は情報収集しなければ得られない。
※カーウェイが語るティンバー併合の理由
※アーヴァインのバトル野郎発言
カーウェイはなぜデリングの覇権主義を支え続けたのか。アーヴァインはドドンナ失脚後もどうしてスコールたちと旅を続けているのか。寄り道して情報収集に勤しめば各人の裏の事情や本音を知ることができる。
FF8は、
システム面 | 頑張って探し回ったプレイヤーにはレアな魔法やG.F.の御褒美。 |
シナリオ面 | 頑張って探し回ったプレイヤーには興味深い情報の御褒美。 |
システムとシナリオの両面において一貫した姿勢を採用しているわけだ。
- 育成や収集に興味がないプレイヤーは魔法やG.F.集めを頑張る必要はない
- 物語に興味がないプレイヤーは情報収集に力を入れる必要もない
- 気になるプレイヤーだけが探せばいいという自由方針
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こんな構成になっていると思えば分かり易いかも。
神話が好きなプレイヤーはFF8世界の神話に浸るのも面白い。
ハイン神話はゲームには直接関係ないおまけだが、いろいろな示唆を我々に与えてくれる。
※あとで書く
※FF8的ユーモア
※寄り道
※チュートリアル
※なぜ同世代の仲間しかいないのか?