召喚魔法について
FF8を遊んだばかりの頃によく勘違いするのが最も強力な攻撃手段についての認識だ。
通常攻撃 | 初期状態のスコールで80ダメージほど。 |
攻撃魔法 | 初期状態のスコールのファイアで100ダメージほど。 |
召喚魔法 | 初期状態のケツァクウァトルで300ダメージほど。 |
こうして見ると召喚魔法が圧倒的に強いように見える。しかし、
- スコールの特殊技『連続剣』のトータルダメージは通常攻撃の4〜8倍以上。
- つまり初期状態でも計320〜640以上のダメージを与えることができる。
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そのうえ、
特殊技 | HPを限界ぎりぎりまで減らせば毎ターン即座に発動できる |
召喚魔法 | コマンドを選択してから発動までに時間が掛かる |
ダメージ効率は特殊技のほうが圧倒的に上だ。その観点から言えば、召喚魔法を使う理由は全くない。
しかし特殊技には問題もある。
- オーラに頼らないで特殊技を出すにはHPを低くしないといけない。
- HPを低くすると当然HPが0になってしまう危険性が高まる。
- 要するに特殊技はハイリスク&ハイリターン。
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戦闘が苦手だったり、敵の攻撃が激しすぎたりして、特殊技中心の戦術を組めないプレイヤーのための救済システムが召喚魔法だ。
利点 | ・召喚魔法で戦うのであればHPを低めに維持する必要はない。 ・召喚魔法の準備中はG.F.がダメージを肩代わりしてくれる。 |
欠点 | ・特殊技に比べて弱い。 ・特殊技に比べて遅い。 |
召喚魔法はあくまで救済コマンドなので、特殊技のような使い勝手のよさやスピード感は期待できない。スピーディーな戦闘を楽しみたいのであれば少しずつでも特殊技に移行しよう。
大半のG.F.はたった10APで応援というアビリティを覚えられる。
- 召喚魔法の演出シーンが始まったらセレクトボタンを押しっぱなしにする。
- すると画面右下に75という数字が表示が表示される。
- 四角ボタンを連打(セレクトボタンは押しっぱなしのまま)すると数字が増える。
- ただし、バツマークが表示されたときに四角ボタンを押すと数字が75に戻ってしまうので、すかさず連打をやめないといけない。
- 数字が増えるほど召喚魔法のダメージが増える(150で普通に唱えたときの1.5倍ダメージ)。
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応援の役割を整理すると、
召喚魔法中心に戦う場合、優先的に覚えるべきアビリティは応援だ。
キャラクターとG.F.には相性がある。
- 最低値は0。最高値は1000。
- キャラクターごとに設定されている。
- 相性が高いとG.F.の準備時間が縮まる。
- 相性が低いとG.F.の準備時間が延びる。
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相性は次のような方法で上下できる。
| 上昇 | 低下 |
召喚魔法を唱える | 唱えたG.F.の相性が上がる | そのほかのG.F.の相性が下がる |
魔法を唱える | 関連するG.F.の相性が上がる | そのほかのG.F.の相性が下がる |
相性アイテムを使う | 関連するG.F.の相性が上がる | そのほかのG.F.の相性が下がる |
簡単に言うと、同じG.F.を繰り返し使っていれば、そのG.F.の準備時間がどんどん早くなる仕掛けになっている。
召喚魔法コースには、いかにも初心者救済コースらしい幾つかの特徴がある。
特徴1・ジャンクションを理解してなくてもなんとかなる
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FF8の成長システムのメインは魔法で能力値を強化するジャンクションだが、
- 召喚魔法の威力は能力値に依存しない。→ちからや魔力が低くても大丈夫
- 召喚魔法の準備速度は早さに依存しない。→早さが低くてもそれなりに大丈夫
- 召喚魔法の準備中はG.F.がかばってくれる。→HPが低くてもそれなりに大丈夫
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言い換えると、
特殊技で戦う場合 | 魔法集めが全ての土台 |
召喚魔法で戦う場合 | 魔法集めが適当でもなんとかなる |
召喚魔法を中心に戦う場合、回復と治療に関する魔法さえ集めておけば、他の魔法はそれほど必死に集める必要はない。
特徴2・G.F.を集めるのが苦手なプレイヤーほど支えてくれる
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人間とG.F.ではレベルアップに必要な経験値が違い、
人間 | 経験値1000ごとにレベルアップ |
G.F. | 経験値500ごとにレベルアップ(一部例外あり) |
G.F.が戦闘で獲得できる経験値の量は、そのキャラクターに同居しているG.F.の数で等分されるため、
1人のキャラクターが1体のG.F.を装着している | → | 人間より早くレベルアップする |
1人のキャラクターが2体のG.F.を装着している | 人間と同じペースでレベルアップしていく |
1人のキャラクターが3体以上のG.F.を装着している | 人間よりレベルアップが遅くなる |
つまり、
G.F.をしっかり集めた場合 | アビリティが充実 |
G.F.を集め損ねた場合 | アビリティは貧弱だけど召喚魔法がある程度サポートしてくれる |
FF8はレベル連動制というシステムを採用しているため、
低レベルコース | 敵が弱い。 |
高レベルコース | 魔法やアイテムが手に入り易い。 |
どちらかのコースを選んで進んでいくことになる(詳細はレベルについての解説を参照)。
なぜ召喚魔法の解説でレベルについて説明するかというと、
物理攻撃 | ちからが高いほど強い。 | 強い魔法を集めて鍛える。 |
魔法攻撃 | 魔力が高いほど強い。 |
召喚魔法 | G.F.のレベルが高いほど強い。 | G.F.のレベルを上げて鍛える。 |
あらゆる攻撃手段のうち召喚魔法だけがレベルによってダメージが決まるからだ。低レベルで進んだ場合と高レベルで進んだ場合では召喚魔法の立場が違ってくる。
低レベルコース | 召喚魔法は弱すぎて出番がない。 |
高レベルコース | 低レベルコースのように召喚魔法が弱すぎるということはない。 |
要するに、召喚魔法に頼って戦うビギナーは低レベルコースに進めないようになっている。この点が後日役に立つ。
G.F.の正式名称はガーディアン・フォース(守護の力)。“守護”という言葉に注目してみてほしい。FF8の召喚魔法は防御手段としての役割も備えている。
- 召喚魔法をコマンドで選択してから実際に発動するまで時間が掛かる。
- その時間のあいだはG.F.がダメージを受け持つ。
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この性質を利用して、
- 一撃でこちらが全滅してしまうような強力な攻撃を放つ敵と戦うときは、
- G.F.にダメージを身代わりをさせれば、
- パーティーが全滅することはなくなる。
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特殊技を活用するようになると召喚魔法の出番は殆どなくなる。しかし出番がゼロになることはない。というのも、セルフィのスロットと召喚魔法の組み合わせはとても有益だからだ。
- FF8はATBを採用しているので、セルフィのスロットで魔法を選んでいるあいだも敵が攻撃してくる。
- しかし召喚魔法の長い演出中にセルフィのスロットで魔法を選べば敵に邪魔されなくて済む。
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ちなみに、このようなテクニックはFF8で初めて採用されたものではない。FF6でも、アルテマなどの演出時間中にカイエンの必殺剣ゲージを溜める等のテクニックは定石だった。
先ほど、G.F.の装着数が少ないほどG.F.は早く成長していくと述べた。その性質をうまく利用すれば、何も工夫しないプレイヤーよりもG.F.の早く育てることができる。
例えば、同じ9体のG.F.を所持しているパーティーの場合でも、
- 1人目…G.F.3体
2人目…G.F.3体 3人目…G.F.3体
- 1人目…G.F.1体
2人目…G.F.1体 3人目…G.F.7体
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後者ならば、3人目が所持しているG.F.の成長は遅くなるが、1人目と2人目が所持しているG.F.の成長速度がぐんと早くなる。3人目を回復担当にする等の工夫を施せば3人目が所持しているG.F.のレベルの低さはそれほどハンディにならない。
発想しだいでもっと大胆な工夫もできる。詳細は別ページにて。
召喚魔法はお手軽なコマンドだが、最後まで使い続けることはできない。
- ディスク4の重要なボスは召喚魔法で安易に倒せないような仕掛けが施されている。
- 召喚魔法だけに頼ってエンディングに到達することは(不可能ではないが)かなり難しい。
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ゲーム終盤は特殊技で戦っていかねばならない。それは今まで召喚魔法に頼っていたプレイヤーには難しいことに感じるかもしれないが、大丈夫。
- 召喚魔法に頼る場合は低レベルコースはまず歩めない
- 高レベルコースの場合、ディスク3最後のボスからオーラという魔法をドローできる
- オーラはHPを瀕死状態にまで下げなくても特殊技が使えるようになる素晴らしい魔法
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いざというときはオーラがアシストしてくれる。
戦闘が得意な人 | いつでもどこでも特殊技(濫用OK) |
戦闘が苦手な人 | いざというときはオーラを唱えて特殊技(切り札的な扱い) |