FF8の戦闘の中心は特殊技だ。
- HPを下げるほど強力な攻撃を放つことができる。
- しかしHPを下げるほど危険性は大きくなる。
|
FF8の戦闘の基本は
ハイリスク&ハイリターン。
特殊技以外の全ての攻撃手段は
特殊技の補完ないし代用として存在している。
序盤はHPJが充実していないので攻撃力の高いブラザーズ、BGH251F2、オイルジッパー等との戦いで特殊技を放つ余裕がない。こういった相手は魔導石を精製したファイガやサンダガを全員で連発するのが一番。終盤はヴァリー用に重宝。
普通にHPを削って倒せるようなモンスター相手にST魔法を使っても大した意味はない。HPがたくさんあって普通にダメージを与えて倒すには時間が掛かるような相手を一気に倒せるのがST魔法の最大の魅力。序盤はゾンビー、中盤以降はデスが大活躍。メルトンは次元の違う存在感。
特殊技を出すため仲間のHPを調整する際に役立つ。通常攻撃が戦力として本格的に役立つのはST攻撃Jの習得後。ST攻撃Jデスで雑魚戦はほぼ無敵になり、ST攻撃Jスリプルは特定の相手との戦いで大活躍し、ST攻撃Jドレインとバーサクを組み合わせれば永久機関が完成。
召喚魔法のダメージはレベル依存なので、低レベルで進む場合は戦力として役に立たないが、セルフィの特殊技スロットで時間を稼ぎたいときに有効。
暗黒と自爆の2つ。暗黒は特殊技ほどの爆発力はないもののST攻撃Jドレインと組み合わせれば安全重視で戦える。自爆はHP50000以下の敵にはほぼ無敵。
FF8の攻撃手段の序列は、
1 | 特殊技 | リスクが大きいので最も威力が高い |
2 | アビリティ | 習得するにはボスを倒してG.F.を入手しAPを稼ぐ必要がある |
3 | ST魔法 | 失敗したら効果がまったくないので成功したときの旨味は攻撃魔法より上 |
4 | 攻撃魔法 | 魔法集めが大変と言ってもせいぜい5分やそこらで済むし |
5 | 通常攻撃 | 何のリスクもコストもないコマンドだし |
6 | 召喚魔法 | リスクもコストもないどころかダメージを肩代わりしてくれるオマケ付き |
要するに、
リスクやコストの高いコマンド | → | 強い |
リスクやコストの低いコマンド | 弱い |
FF8の攻撃手段はこの方針が徹底している。
特殊技以外の攻撃手段の役目は、
- 敵の攻撃が激しくて特殊技を出す余裕がないときの代用手段
- 特定の状況下では特殊技で戦うよりもスマートに倒せる
|
通常のRPGに「HPを早めに回復させる」といった定石があるように、FF8にもシステムに沿った定石が幾つか存在する。
特殊技を狙って全員のHPを下げてしまうと、思わぬ全体攻撃を受けて全滅してしまう危険性がある。相手の行動パターンが完全にわかっているとき以外は、
- 特殊技のためにHPを低く維持するキャラクター(攻撃役)
- もしものためにHPを高めに維持するキャラクター(援護役)
|
バトルメンバーを攻撃役と援護役にはっきり役割分担したほうがいい。
攻撃役2人&援護役1人 | 一気に攻めたいとき |
攻撃役1人&援護役2人 | 慎重にいきたいとき |
援護役のキャラクターの主な役目は、
- 仲間が傷ついたときの回復と治療
- 状況に応じてサポート魔法
|
回復する必要もサポート魔法を唱える必要もないときはどうするか? そういうときこそドローを使えばいい。ターンを無駄にしなくて済むし、魔法が補充できるし、なにより↓に書いてあるような利点がある。
FF8のATBではバトルモードに関係なく行動の演出時間中はATBゲージの上昇が止まる。そのため、
- 援護役のキャラクターが敵から魔法をドロー
- ドローの演出時間中に三角ボタンを連打し三角マークを出す
- 三角マークを選び特殊技を発動させ敵に大ダメージ
|
ドローや召喚魔法の演出時間を利用すればスマートに戦える。
ドロー | 5秒 | 特殊技を狙うとき |
召喚 | 15〜90秒 | 特殊技やスロットで粘りたいとき |
反射神経に乏しいプレイヤーでも工夫しだいでハンディを十分に補うことができる。
レイズやケアルは終盤になっても使い甲斐がある。
- ケアルガだと回復量が多すぎるときはケアル
- 攻撃役が戦闘不能になったときはアレイズではなくレイズで蘇らせて特殊技
|
HPを回復しすぎてしまうと特殊技が出せないので、レイズやケアルは必須だ。
FF8はキャラクターの能力値やアビリティを自在に調整できるシステムを採用している。しかし、
- スコールのちからが255あれば大暴れできる
- キスティスのちからが255あっても大した活躍はできない
|
同じ能力値でもキャラクターによって差が出てくる。というのも、
スコール | 連続剣の威力はちからの大小で決まる→ちからを上げるべき |
キスティス | 青魔法の威力は魔力の大小で決まる→ちからよりも魔力を上げるべき |
能力値は基本的に特殊技の性質に合わせてカスタマイズしていくといい。
男性 | 物理系の特殊技しかないのでちから重視が基本 |
女性 | 魔法系の特殊技が多いので魔力重視が基本 |
もちろん中には例外もある。例えばキスティスのホワイトウィンドを活用したければHP重視でいくといい。
FF8のシステム的な特徴は、工夫を重ねればどんどん強くなれるところにある。例えば、ラグナ編1に到達するまでにキャラクターをどこまで強化することができるかという1点だけでも↓。
ラグナ編1に至るまでに
雑魚敵からドローできる魔法は下記の通り。
ケアル | グヘイスアイなど | HP+200、ちから+4 |
ファイア | ボムなど | HP+100、ちから+10 |
ブリザド | ブエルなど | HP+100、ちから+10 |
サンダー | ケダチクなど | HP+100、ちから+10 |
ライブラ | バイトバグなど | HP+100、ちから+5 |
スリプル | フォカロルなど | HP+100、ちから+6 |
頑張って上記の魔法を集めても、ジャンクション素材としては殆ど役に立たない。
では、
ボス敵からドローできる魔法はどうか。
エスナ | ビックス | HP+500、ちから+6 |
ダブル | エルヴィオレ | HP+200、ちから+15 |
プロテス | ラルドなど | HP+400、ちから+6 |
シェル | グラナルド | HP+400、ちから+6 |
サイレス | グラット | HP+100、ちから+6 |
ブライン | グラナルド | HP+100、ちから+6 |
エスナやダブルのHP増加量を見て「序盤の割にはスゴイじゃん」という感想を抱くかもしれない。だが…。
工夫例1・精製を活用して市販アイテムを魔法に変える
|
ゾンビー | 聖水から精製(魔法100個分の材料で5000ギル) | HP+800、ちから+15 |
ケアルガ | テントを精製(魔法100個の材料で1万ギル) | HP+2200、ちから+8 |
他のFFにおける5000ギルや1万ギルはなかなかの大金だが、FF8は物価が違う。なにせ電車賃3000ギルの世界だ。1万ギル程度ならSeeD筆記試験を真面目に受けていれば簡単に入手できる。
ケアルガの素晴らしすぎるHP上昇量、ゾンビーのダブルと同等のちから上昇量を見ると、我武者羅に魔法をドローしまくる遊びかたの非効率さを実感できるのではないかと思う。
だが、これは序の口に過ぎない。
ウォータ | サカナのヒレから精製(1個→20個) | HP+300、ちから+20 |
バラム海岸部にはフォカロルが2体で出現する。フォカロルは7割程度の確率でサカナのヒレを落とすので、3〜4戦闘こなすだけでウォータ100個分の材料が集まるのである。
FF8は魔物のレベル連動制を採用しているので、ただ闇雲に経験値を溜めてもキャラ強化には結びつかない。精製材料を集めるための“狩り”にこそFF8の雑魚戦の意義がある。
だが、これで終わりではない。
G.F.ディアボロスが取得する『ST魔法精製』を使えば、毒消しや金の針といったお馴染みの道具からも魔法を精製できる。
バイオ | 毒消しを精製(魔法100個分の材料で10000ギル) | HP+700、ちから+24 |
ブライン | 目薬を精製(魔法100個分の材料で10000ギル) | HP+100、ちから+6 |
サイレス | 山彦草を精製(魔法100個分の材料で5000ギル) | HP+100、ちから+6 |
ブレイク | 金の針を精製(魔法100個分の材料で3400ギル) | HP+1000、ちから+20 |
上記の魔法の中でも、毒消しから精製できるバイオのちから上少量はなかなか魅力的である。…だが。
グラビデ | ディアボロス戦でドロー可能 | HP+1600、ちから+34 |
G.F.ディアボロスを入手する前のディアボロス戦ではグラビデをドロー可能だ。グラビデのちから上昇はずば抜けている。…だが。
クエイク | 恐竜の骨を精製(1個→20個) | HP+2600、力+40 |
ディアボロスが取得する『時空魔法精製』を使えば、アルケオダイノスが落とす恐竜の骨からクエイクが作れる。HP上昇量でケアルガを上回り、ちから上昇量でグラビデを上回るという、素晴らしい魔法だ。
ただし、恐竜の骨を落とすアルケオダイノスは1万以上のHPを持つ。正攻法で倒すには時間が掛かってしまう。そこで、少し工夫する。
- 聖水から精製したゾンビーでアルケオダイノスをアンデッド化
- フェニックスの尾で一撃必殺
- フェニックスの尾が勿体ないと思うならケアルガ連発でも可
- アルケオダイノスの通常攻撃を厄介に感じるなら目薬から精製したブラインで暗闇状態にしよう
|
ゾンビーやブラインの成功率は魔力に影響するので、予め魔力を上げておこう。
前述のクエイクでも十分すぎるほど強いが、更にキャラを強化する手段がある。カードゲームを行う必要があるため、カードゲームが苦手な人にはお勧めできないが。
キスティスFCが所持するキスティスのカードはソウルオブサマサに×3を経てトリプル180個に精製できる。
トリプル | 普通なら終盤で入手 | HP+2400、力+70 |
キスティスのカードはカードゲームに勝って相手から奪えばよい。キスティスFCはそれほど強くないので、ある程度カードゲームに慣れたプレイヤーなら十分に勝てるだろう。
むしろ問題は、カード変化取得に必要なAP計120ポイントをどうやって溜めるかである。ラグナ編1までに戦うボス敵のうちAPを所持しているのは、イフリート(20)、エルヴィオレ(14)、グラナルドたち(14)、ディアボロス(20)といったところ。強制戦闘を含めて70APぐらいは集まる。残り50APといったところだ。
フォカロルで稼ぐ | バラム海岸でフォカロル相手に稼げば、1戦闘で6AP獲得できる。つまり9戦闘挑めばOKということだ。下記の2つの方法に比べて安全。 |
アルケオダイノスで稼ぐ | 1匹10AP。つまり5戦闘でOK。アルケオダイノスの倒しかたは前項参照。クエイクの材料である恐竜の骨も集まり一石二鳥か。 |
X-ATM092で稼ぐ | ドールで何度も戦うボス敵XATM-092はHPを0にしてから逃走すると50AP貰える。これが一番手っ取り速い。ただ、X-ATM092には自己修復能力があるので、ゼルのデュエル入力速度に自信がないとチト厳しいかも |
自分の技量に合わせた方法を選ぶのが良いだろう。
上記の4つの方法に優劣はない。確かにトリプルやクエイクは強力だが、ケアルガやゾンビーのお手軽さも魅力的だからだ。プレイヤーは自分に合った方法を選べばいい。FF8には上記のような工夫の余地がいっぱいあり、それを追求するのもFF8のシステム的な面白さの1つだ。何の工夫もせず、ドローとG.F.発動に頼るだけでもある程度は進めるが、その気になれば、工夫を重ねてどんどんパワーアップできる。
戦闘しないとSeeDランクは下がる。だが、その低下ペースはとてもゆっくりしたもので、10回給料をもらうあいだ1度も戦闘しないとSeeDランクが1下がる程度だ(アルティマニアより)。ところが、実際には、カードゲームにうつつを抜かすヒマがないほどのハイペースでSeeDランクが下がっていくように見える。これは一体どういうことか?
実は、筆記試験でランクを上げた場合、小数点以下の数字(非表示)が切り捨てられてしまう。ランク4で筆記試験に合格すれば5になるが、4.8で筆記試験に受かっても5。そしてここからが重要なのだが、仮に5から0.1低下すると4.9になる。実際の低下量はたった0.1でも、プレイヤーにとっては1下がったのと同じ結果になってしまうわけだ。“せっかく筆記試験でランクを上げたのに、すぐ下がってしまう”という誤解は、筆記試験でランクを上げた際に小数点以下の数字が切り捨てられてしまうことで必要以上に増幅されているような気がする。