もともとRPGには、戦闘、探索、謎ときの3つの要素がある。その3つの中で特に
「探索」と「謎解き」に力を入れているのがFF8だ。
FF8の謎解き重視の方向性がはっきりと見えるのはラストダンジョンだろう。
他のFF | ラストダンジョンは戦闘と探索がメイン。 |
FF8 | ラストダンジョンは探索と謎解きがメイン。 |
FF8のラストダンジョンは勢いでは突破できないようになっている。
FF8はラストダンジョンのようなあからさまな謎解きのほかに、戦闘や成長にも謎解きの要素が組み込まれている。戦闘における謎解き要素の最たる例はヴァリーだろう。
- ヴァリーは自分の所持している攻撃魔法とST魔法をランダムに使用する。5倍ダメージ。
- 5倍ダメージは魅力的だが使用する魔法がランダムなのでイマイチ役に立たない。
|
ここで少し頭をひねってみる。
- 使いたくない魔法を仲間に渡しておけばヴァリーを実質的に制御できるのではないか?
- 例えばメテオ以外の攻撃魔法を仲間に持たせておけばヴァリーでメテオ連発?
|
これでOK。
また、
- 有益なアビリティを複数持つG.F.ディアボロスとは序盤でも戦える。
- しかしHPがたくさんあるので序盤に勝つのは難しい。
|
ここで考えてみる。
- ディアボロスからグラビデをドローできる。
- グラビデは割合ダメージなので相手のHPが高いほど大きなダメージを与えられる。
- ドロー→放つグラビデを活用すればディアボロスを楽に倒せるのではないか?
|
バトルの得意なプレイヤーなら特殊技でごり押しすることもできるけど、ドロー中心で攻めたほうが遥かにスマート。
FF8を遊んでいるとすぐ妙なことに気づく。
- 初期HPは500前後ある。今までのシリーズから見ると異常なほど高い。
- ところが敵の攻撃は20ダメージとか50ダメージとか。
- 敵の攻撃がちっとも怖くない。
|
これは一体どういうことだろう?
- FF8ではピンチになると特殊技という強力なコマンドを使用できる。
- 敵の攻撃がここまで弱ければわざとピンチになって特殊技を狙っても大丈夫かな?
|
試しにやってみると、めくるめくスピード感が。
FF8はアビリティの習得順を自由に選べるシステムを採用しているが、いったい何から覚えればいいのだろう?
- パーセント系のアビリティは早めに覚える必要はない。
- だって序盤は能力値が20とか30しかない。そんな状態で20%増えても+4とか+6とか。
- GFのHPや威力は200とか300しかない。そんな状態で10%増えても+20とか+30とか。
|
召喚魔法+10%、GFHP+10%、魔力+20%等はキャラクターが強くなってきてから覚えても遅くないというのは理詰めで辿り着ける。
実際に覚えてみるまで精製アビリティがどれぐらい役に立つのか分からない。だが、
- ドローの必要APはゼロ
- 精製にはAPが30或いは60必要
|
AP溜めて覚えた精製が、APゼロで使えるドローよりも役に立たなかったら、それこそ詐欺だ。
少なくとも、
- アデル戦ではリノアが死ぬとゲームオーバーなので単体攻撃メインで戦う。
- ショックウェーブパルサーはシェルでダメージを半減させて耐える。
|
この程度の判断ができないとFF8をクリアするのは難しい。
参加自由要素に挑む場合は、
- ルブルムドラゴンのブレスをプロテスや防御で防ぐ。
- オメガウェポンのテラブレイクを防御で防ぐ。
|
こういった判断も必要。
例えば、
- 「鐘を引いて1分以内にオルガンの部屋に行けばオメガウェポンと会えます」
- 「ガトプレパスに会うためのパズルは4つの棺おけを1回ずつ開けるのが正解です」
- 「バハムートの最後の質問には1番下の空欄を選んでください」
|
こんな風にストレートに答えをゲーム中に明かしてしまったら謎ときは台無しになってしまう。
- 精製や特殊技は『推理を頑張ったプレイヤーへの御褒美』だからあの強さで成立している
- 誰もが何の工夫もせず簡単に精製や特殊技が使えてしまったらゲームとして成立しない
|
単純にレベルを上げまくってもごり押しできる訳ではないという点で、FF8は他のシリーズに比べて難易度が高めだと言えるかもしれない。
FF8の戦闘バランスは、FF5のオメガや神龍を思い出すとイメージし易いかもしれない。
- 普通に戦うと歯が立たない
- 対処法を知ってしまえば楽勝
|
こういう路線の醍醐味は、
- 対処法に辿り着くまでの創意工夫
- 対処法に辿り着いたときの喜び
|
自力で答えに辿り着くのが一番いい。
このサイトがやってることはある意味、謎ときの答えをまんま掲載することなんだけど、
- 他人に答えを聞いて「なるほど」と思うか
- 他人に答えを聞いて興ざめしてしまうか
|
どう感じるかはその人しだいだろうね。
FF8は様々な新システムを採用している。今までのRPGの経験は殆ど役に立たない。これは、
- RPG初心者は手探り状態。
- RPGのベテランも手探り状態。
|
プレイヤー全員のスタートラインを同じにするという点でも大きな意味があったように思う。