「はぁぁ…。どうしてこうバトルシリーズ本ばかり売れるんかねえ。困った時代になったもんだなあ。ん? 見学の若者たちだな? なにが聞きたいんだ?」
・(ティンバーマニアックス社について)
・(別の男になる夢?…について)
・(ティンバーの状況)
・(話し掛けてみただけなんだよな)
(ティンバーマニアックス社について)
「ふむふむ。うちの会社はティンバー・マニアックスという雑誌を作るために20年前に設立されたんだ。雑誌『ティンバーマニアックス』、略称ティンマニは読者からの手紙やレポートで成り立っていた。ジャーナリスト志望の若者が主な読者層だったな。私はティンマニの編集をやりたくてここに入社したんだ。ところが時代は変わり…。今はバトルシリーズとかの実用的な本しか売れなくなってしまって私としてはなんだかぜんぜんやる気がでないわけだ」
スコール(…長い長い話だ)
スコール(結局のところ、この人のかなわなかった夢、できなかったこと、しなかったことをえんえんと…。よくある『大人の思い出話』というやつだった)
(…きらいだ)
「若者たちよ! 私からのメッセージを送る! 時間を無駄にしてはいけないぞ!」
(別の男になる夢?…について)
スコール「俺はラグナというガルバディア兵になった夢を見たんです。いや、夢というか、もっと現実的でした。しかも仲間も同じ体験をしたらしくて…」
「そうだな、夢はいつでも不思議なものだ。私が今朝見た夢は…」
スコール(どうしてこの人にそんな話をしたのか…)
スコール(結局、この人が今朝見た夢、昨日見た夢、子供の頃見た夢を延々と…)
スコール(大失敗だ)
「若者たちよ! 私からのメッセージを送る! 時間を無駄にしてはいけないぞ!」
(ティンバーの状況)
「ふむふむ…。私は現在のティンバーはどうでもいいんだ。私の子供時代はこうではなかった。その頃は魔女戦争の真っ最中だった。私は戦争の愚かさを手紙に書いてティンマニに送り続けていたんだ…。たしかに戦争中ではあったけど、少年だった私にとっては幸せな時代だったな。ねんといっても将来への夢があった」
スコール(…長い長い話だ)
「あの頃は今とは違って…昔はよかった…最近の若者は…」
スコール(大人がするこの手の話は…むかつく)
スコール(近頃の若者で…悪かったな)
「若者たちよ! 私からのメッセージを送る! 時間を無駄にしてはいけないぞ!」
(話し掛けてみただけなんだよな)
スコール「べつに…なんでもないです」
「そうか…。若者との会話は好きなのに」
スコールってかっこつけてるけど、こういうときの反応に青さがにじみ出るよね。あと『むかつく』なんて心の中で言ってしまうあたり他のFFの主人公(まあ10-2は除いて)と一線を画しているような気がする。