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FF8の真実(ハウツー編)

ネタバレを禁止する(テスト版)
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 こんなこともあんなことも

 市販アイテムの秘密
FF8って、
店のバリエーションが少ない。だからギルの使い道も少ない…なんて思ってしまうのは勿体ない。実は、
たとえば、シリーズお馴染みの回復ハイポーション。このハイポーションを『薬レベルアップ』というアビリティで加工すると、
ハイポーション 1個500ギル
ハイポーション改 ハイポーション3個を薬レベルアップ。実質1500ギル
エクスポーション ハイポーション改3個を薬レベルアップ。実質4500ギル
なんとHPを完全回復させるエクスポーションの材料になってしまう。

また、『システム編』でも例として挙げたけど、
金の針 ブレイク3個の材料 ブレイク102個を手に入れるには3400ギル払えばよい
山彦草 サイレス2個の材料 サイレス100個を手に入れるには5000ギル払えばよい
目薬 ブライン2個の材料 ブライン100個を手に入れるには5000ギル払えばよい
毒消し バイオ1個の材料 バイオ100個を手に入れるには10000ギル払えばよい
FF8ジャンクション制を採用しているので、こうして手に入れた魔法ジャンクションすることで戦アップにも繋がる。

要するに、
通常 主に新しい店を訪れることでギルの使い道が増えていく
FF8 主に新しいアビリティを習得することでギルの使い道が増えていく
ここで紹介した例は初歩的なものにすぎない。上記の『ハイポーションハイポーション改エクスポーション』は2段階変化だったけど、なかには3段、4段、5段…etcとすごい進化を遂げるアイテムもある。実は、精製アビリティさえ集まれば市販アイテムを加工した作った魔法だけでもクリアに必要な戦を揃えることができるので、FF8ではギルにも注目しておこう。
 カードの意外な役割
カードカードゲームに興味がないプレイヤーにとっても有益だ。例えば、
  1.  戦闘中ゲイラを弱らせてカードにする
  2.  ゲイラのカード謎の液体に変化させる
  3.  謎の液体ST魔法精製してメルトンを作る
これで低レベルや「ぶんどる」未所持でもゲーム前半でメルトンを入手できる。

FF8には、
カード 弱ったモンスターカードにする。
カード変化 カードアイテムに変化させる。
こういう便利なアビリティがあるので、カードゲームをしないプレイヤーでも、モンスターカード経由でアイテム魔法に変えることができるわけだ。

また、
こういう特定のボスを倒したときに手に入るG.F.カードも、
カードゲームに興味がある カードゲームの強な戦として有益
カードゲームに興味がない 魔法アイテムの材料として有益
せっかく手に入れたカードを放置しておくのは勿体ない。
 ドローの役割
 モンスターの価値の逆転
例えば、序盤〜終盤まで至るところで遭遇するグヘイスアイレベル1〜19)は、
戦利品 主に魔石のかけらが手に入る
盗品 主に吸血の牙南極の風が手に入る
普通に倒した場合はあまり旨味のないモンスターだが、『ぶんどる』を覚えたあとは貴重な吸血の牙ドレインの材料になる)を手軽に奪える相手として重宝する。

ゲーム序盤に挑んで儲からなかったからといって、そのモンスターは無価値と断定してしまうのは気が早い。序盤で儲からないと思っていた敵が中盤〜終盤になると涎が出そうなほど美味しい敵に裏返ることもFF8ではよくある。
 使い道の分からないアイテムも大切にしよう
FF8では、敵を倒すと使い道の分からないアイテムが手に入ることもよくある。そういうときは、
  •  『使い道が分からない→だから要らない』と短絡的に考えてしまうのは勿体ない
  •  新たな精製アビリティを覚えることで強魔法アイテムの材料になるかもしれない
使い道の分からない謎のアイテムにも気を配っておこう。新たな精製アビリティを覚えたときは手持ちのアイテムで何が作れるか確認しよう。

 シナリオ面での寄り道の意義

 FF8世界の住人はお喋りが大好き
FF8世界の住人はお喋りが大好きだ。例えば、
※引用
こんな他愛もないことを言うエキストラにもう1度話しかけてみよう。すると、
※引用
さっきとは別の発言をする。さらに話しかけると、
※引用
話の続きが聞ける。

FF8にはこのように、繰り返し尋ねると色々なことを喋ってくれるエキストラが意外にたくさん存在する。もし、エキストラとの会話を楽しみたければ、台詞が繰り返しになるまで同じエキストラに話しかけてみよう。
 エキストラ
FF8の主人公は学生。仲間たちも同世代。そのため、だから物事の考えかたや捉えかたに偏りが出てくる。主人公たちと立場や境遇の違う人間が自分たちの住む社会や一連の大事件をどのように受け止めているのか知りたければエキストラの言葉に耳を傾けるといい。

例えば、軍事関係に疎い一般人はSeeDのことをどのように捉えているのだろう?
※老婆の発言
※あとで書く
スコールたちSeeD候補以外のバラムガーデン生徒の感覚

様々な人間の発言がFF8の世界に厚みを与えてくれる。
 エピソードを探せ
よくFFシリーズは映画や小説に近いRPGだと言われる。確かに映画を意識した演出手法が盛んに取り入れられているが、FFシリーズは決して映画ではない。
  •  RPGにあって映画にないもの。それはプレイヤーが自分の手で情報を集める過程。
  •  昔のRPGでは、次の目的や謎解きの答えを知るために情報収集は必須だった。
  •  最近のFFには、それほど難しい謎解きはないし、次の目的は話の流れで分かる。
では最近のFFでは情報収集なんて必要ないのか? そんなことはない。例えば、下記の発言は情報収集しなければ得られない。
※カーウェイが語るティンバー併合の理由
アーヴァインのバトル野郎発言
カーウェイはなぜデリングの覇権主義を支え続けたのか。アーヴァインはドドンナ失脚後もどうしてスコールたちと旅を続けているのか。寄り道して情報収集に勤しめば各人の裏の事情や本音を知ることができる。

FF8は、
システム面 頑張って探し回ったプレイヤーにはレアな魔法G.F.の御褒美。
シナリオ面 頑張って探し回ったプレイヤーには興味深い情報の御褒美。
システムとシナリオの両面において一貫した姿勢を採用しているわけだ。
  •  育成や収集に興味がないプレイヤーは魔法G.F.集めを頑張る必要はない
  •  各人の行動の背景に興味がないプレイヤーは情報収集にを入れる必要もない
  •  気になるプレイヤーだけが探せばいいという自由方針
こんな構成になっていると思えば分かり易いかも。
 スコールの興味があること興味のないこと
FF8のシナリオは、
メイン スコールにとって興味があること
サブ スコールにとって興味のないこと
こういう二重構成になっており、
メイン 本編でしっかり描かれる
サブ 本編以外の部分で描かれたり示唆されたりしている
このように差別化されている。

例えば、
  •  スコールアーヴァインが一緒に戦いの旅を続ける動機なんて興味ないので本編で描かれない。
  •  その代わり、スコールに代わって真実を知りたいプレイヤーのために隠しイベントが用意されている。
  •  具体的にはF.H.アーヴァイン単独行動時に“見たことある男”と話すと動機が判明する。
或いは、
FF8がこのような構成を採用しているのは何故だろう? 手抜き? いやいや、メインストーリーのどこか1箇所で動機を説明させるのも、何箇所かに分けて手掛かりを分割配置するのも、労的にそう差があるとは思えない。

FF8って、システム面でも寄り道の旨味が大きいゲームだから、
システム 寄り道すると魔法アイテムなどが手に入る
シナリオ 寄り道すると意外な事実や背景が判明する
システムとシナリオの双方で“寄り道”を意識した結果がああいう構成に繋がったんじゃないかな。
 参考・映画のシナリオとゲームのシナリオ
FFはよく映画に喩えられるけど、どんなに演出が強化されても、映画とゲームのシナリオには決定的な違いがある。
映画 メインストーリーが全て
ゲーム メインストーリーだけでは完結せず情報収集の余がある
メインストーリーを追っていくだけでストーリーの全てが分かってしまう、そういうシナリオをやりたいのであれば、それこそ映画にしてしまえばいい。そうではない、メインストーリーだけでは分からない疑問や謎を情報収集によって補完していくというスタイルは、映画や小説では不可能なTVゲームの特性を活かしたものだ。

ただ、FF8はそれを徹底的にやりすぎてしまった傾向が強いので、プレイヤーによって好みがはっきり分かれると思う。一気にエンディングまで行きたい人にはそういう工夫は邪魔に感じるだろうし、あれこれ探すのが好きな人にはFF8は遊び甲斐のあるゲームに感じるだろうね。


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