「ズボンを脱ぎなさい。」
俺ははっきりと聞こえるように耳元で言った。
驚いて振り向く相田先生。
「え…?」
「傷を診ます。痛いのでしょう。」
「な…痛くなんか…!」
意地を張っても痛いものは痛いらしい。
少し眉を歪めて、俺を見てくる。
そんなかわいくない態度とってると、怒りますよ、相田先生。
「…そうですか。それでは、この薬をあげますから、家でちゃんと塗ってくださいね。」
俺は薬の入った引き出しから傷薬を取り出すと、相田先生に差し出した。
無言でそれを受け取る相田先生。
「お気をつけて、お帰りください。」
俺はドアのところまで彼を送り出すと、最後はにっこりと笑って手を振った。
fin.-14