「何もされてませんよ。」
俺はそのほうがいいと思い、俺が見たことすべてを相田先生に伝えた。
最初は聞きたくない、といった風な態度だった彼も、最後は理解して聞いてくれたようだ。
本当に何もされていないことがわかると、先生はほっと胸をなでおろした。
「じゃあ、どうして…。」
「きっと体勢が不自然でしたから、それでどこか痛めたのではないですか。もし明日まで痛かったら、またここに来てください。」
「え、いいんですか。」
「よろしいですよ。俺は保健医ですからね。」
望むのならば性教育もいたしますよ。
寸でのところで言葉を飲み込んで、俺はニッコリと微笑んだ。
fin.-16