相田game

俺は彼の震える手にそっと触れ、安心させるようにぎゅっと握った。
驚いてこちらを見てくる相田先生。

「とてもキレイでした。教頭先生に何もされなくてよかった…。」
にっこりと囁くと、相田先生は恥ずかしそうに目をそらして起き上がった。
そそくさと身なりを整え、ベッドから立ち上がる。

「あ、あの…俺、帰ります。」
ちぇ。逃げられた。
まあ、いいか。

「どうぞ。あ、傷薬を差し上げますよ。」
俺は立ち上がって引き出しから薬を取り出し、彼の手に持たせた。
「また困った時はいつでもどうぞ。」
「ありがとうございます…。」
照れたように笑った相田先生に、俺は後ろめたさを感じた。

fin.-13


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