相田game

俺は佐久間の肩を後ろから叩いて、声をかけた。
「よっ、佐久間。どうした、こんなところで。」
「あ!相田先生。先生こそ、どうして?」
佐久間がいつもの無邪気な笑顔をこちらに向ける。
癒されるなあ、こいつ。

「俺は、教頭に呼び出されて来て、今帰るトコだよ。」
「そうなんですか。教頭先生は忙しそうにしてましたね、そういえば。」
「ああ。でも手伝える雰囲気じゃなかったな。」
「はは。そうですね。」
「そうですねとはなんだ、そうですねとは!」
佐久間は舌を出して左足で一歩下がった。

「佐久間は、どうしたんだ?」
「俺は図書室に本を返しに。昨日持ってくるのを忘れてしまって。」
「へぇ。佐久間は本が好きなのか。どんな本だ?」
「歴史とか…」
「おー!実は俺も、歴史の本とか好きなんだ。数学の教師なくせにな。」

その日は佐久間と帰り道に延々と歴史の本の話をして帰った。
休日でも学校に行って、いいことってあるんだなぁ〜!
とても楽しい時間が過ごせた。

fin.-17


+top+