◇酔った聡平くんが良平くんを「お兄ちゃん」と呼ぶ、同じく酔った良平くんが聡平くんに濃厚なキス、嫉妬する杉野くん、ポカンとする明美ちゃん。慌てまくる聡平くん


【明美&拓巳による身の毛もよだつ怖い話コーナー】



明「みなさんこんにちは!本日のこの時間は無敵プリンセスこと佐久間明美と、」
杉「無敵プリンスこと杉野拓巳がお送りします。」
明「ドンドンパフパフ〜☆」
杉「わ〜い☆」

……。

明「…無敵プリンセスにツッコミなしですか?」
杉「なしです。」
明「無敵プリンスには?」
杉「…“どこが無敵!?プリンスって何!?”」
明「わざとらしいぃ〜あはっ」
杉「さて、今日はどんなお話を聞かせてくれるのかな?明美ちゃん。」
明「はい、今は夏場だということで、怖い話でもいたしましょう。どうですか?」
杉「いいんじゃないのぉ〜。」
明「あれは…二年ほど前のこと。明美は高校一年生、兄の良ちゃん聡ちゃんは大学生になってました。」
杉「良平が大学受かったのは奇跡だったなー」
明「ねー」
杉「ちなみにこの時俺は三年生。ちょうど今の良平と同じかな。そんな二年前に何があったの?」
明「今でこそ週に一回は飲んでる良ちゃんが、初めてお酒を口にした日のことです。」
杉「え!?そうなの意外…もっと前から飲んでたのかと思った。」
明「だめーって言われてたんです。」
杉「誰に…?」
明「…。」
杉「あ、わかった。逆らっちゃいけない人ね。」
明「意外とイイ子でしょ、良ちゃん。聞き分けはいいんですよ。」
杉「あ、それで大学に入れたからお酒解禁、と。」
明「ピンポーン♪」
杉「日本の法律って一体…(苦笑)よい子は真似しないように。」
明「ちなみに明美は今でもまだアルコール飲んだことないですからね、先輩!」
杉「わかった。君が普通だよ。続きにいこう。」
明「あの夜は何かの記念日でもないのに無駄に徹夜しました。恭平兄さんは寝ちゃったから、三人でした。」
杉「ほうほう。」
明「ちなみに明美は、カルピスを飲んでました。」
杉「わかったから。ノンアルコールね(笑)」
明「そうです。苦い苦いと言いながら、良ちゃんは次々と缶ビールを制覇していきます。」
杉「なんか目に浮かぶなあ。ヤバいんじゃないのそれ。」
明「そうです。ヤバいんです。そしてここで忘れちゃならないのが、この日はヤバいのが二人いたということです。あー、こわっ!!」
杉「いや…まだ怖くないぞ俺…。二人いたってのはどういう意味?」
明「良ちゃんが言います。『おいっ聡平っ兄貴は?』」
杉「今の言い方似てる☆」
明「聡ちゃんが言います。『寝るって言ってたよ。』『なんで?起こしてこようぜ!』『ばか、疲れてるだろうからやめとけよ。』」
杉「想像つくねぇ。」
明「怖いのはここからですよ、先輩。しばらくすると次は聡ちゃんが『明美…兄貴は?起こしちゃおっか。』って!言ったんですよ!」
杉「わお。何その発言…良平みたい。」
明「ですよねぇ?だから明美、耳を疑って言い返したんですよ。『何言ってんの?兄さんは疲れてるって言ってたじゃない!』って。」
杉「そしたら聡平は?」
明「『言ったけど…良平が馬鹿みたいに飲むのを俺じゃ止められないよぉ(泣)』」
杉「な?“(泣)”って!?」
明「かっこ泣きかっことじ。」
杉「いや読み方を聞いてるんじゃないよ…」
明「泣きそうな顔してたんですよ。もちろん私だって良ちゃんは止められません。我ながら馬鹿兄なので人の言うこと聞きやしないんですから。」
杉「聞き分けがいいのは相手によりけりなんだねぇ。可愛いなぁ。」
明「はい…?」
杉「さ、続きは?」
明「えっとそしたら良ちゃんがいきなり、ふと思いついたように言ったんですよ。『聡平さぁ、俺のことも兄貴って呼んでよ。』」
杉「あはっ。」
明「『は?なんで?』『だってお前〜、あの有名な青春野球漫画の双子ですら、カッチャンはタッチャンのこと兄貴って呼ぶんだぞ。』って、いきなり意味がわかりません。」
杉「あははっ。」
明「そんなこと言われてもねぇ。って首を振る聡ちゃん。しつこく食い下がる良ちゃん。」
杉「だいぶ酒回ってるな。それに言わないだろうね聡平は。」
明「それがですね!!」
杉「…ま、まさか?」
明「まさか…まさかですよ!初めて飲んだお酒にグルグルンになってたのは良ちゃんだけじゃなかったんですね……」
杉「言ったのか?」
明「言いましたよ…『よし、一回だけだぞ。』次に息を吸って……」
杉「ごくり…」

明「『お兄ちゃん。』」

杉「うわーっ!!」
明「きゃーっ!!」
杉「こわーっ!!」
明「怖い〜っ!!ねっねっ怖いですよね!恐ろしい…世も末ですよ!」
杉「あの生意気な聡平が…っあの年中体温低めな感じの聡平が…っ!」
明「“お兄ちゃん”ですよ!」
杉「しかも良平に!言ったらプライドを傷つけられそうな良平に!!」
明「“お兄ちゃん”ですよ!」

杉&明「こわ〜〜っ!!」


杉「はぁはぁ…。さて、今回の身の毛もよだつ怖い話、いかがだったでしょうか?」
明「ぶるぶる…」
杉「次回も引き続き、今回よりも怖い話を…」
明「あっ待ってください先輩!この話にはまだ続きがあるんですよ。」
杉「まじで?ごめん。」
明「その次に嬉しくなった良ちゃんが、聡ちゃんに熱〜ぅいキスをしたんですよ。」
杉「あぁそうなんだ……、ってキ、キスゥ!?」
明「キスです。」
杉「………ッ…ッ……ッ。」
明「口パクパクさせる先輩の気持ちわかります。…が、落ち着いてください。」
杉「む、無理……」
明「あれは熱い熱い口付けでした…しばらく明美固まりましたもん。」
杉「…。…。…。」
明「明美が思うに、兄弟のくせして、深かったんじゃないかと思うんですよ!異様に時間長かったようなきがするし…」
杉「…。…。…ッ。」
明「酔っぱらってて二人とも覚えてないって言うんですけど、明美はしっかり見たんですよ!!これはもうホラーですよ!背筋凍ります!!ね、先輩?」
杉「俺は別の意味で背筋凍った……」
明「へ?」
杉「聡平…覚えてろよ……今度会ったら……」
明「せ、先輩?そんなブツブツ言うほど怖がったですか…?」
杉「泣きたいよ明美ちゃん!!」
明「わっ。」
杉「号泣したい!!」
明「わ…っわかります!!明美も妹として泣きたいです、先輩!」
杉「そうだろうとも、明美ちゃん!!」
がしぃっ



「おい……」

杉&明「え…?」

良「いつまでこんなくっだらねぇことで抱き合ってんだよ…」
杉「あっ、良平。」
明「あっ、やば…」
杉「“やば”?」
明「いっ、いえ…」
良「謝るなら今のうちだぞ、明美。」
明「なな、なんのこと?」

杉「それより、本当なのか良平?」
良「うっ杉野…。うるせぇな、明美の言うこと真に受けるんじゃねぇよ。」
杉「じゃ本当なのか?」
良「……覚えてない。」
杉「本当なのかよ!!聡平は?!」
良「知らねー。」
杉「あんにゃろ、許せない!!」
良「…。」
杉「良平も良平だ!覚えとけよ…近いうちに!!」
良「……。明美。」
明「は、はい?」
良「ばかやろー、ちくしょー…よりによって杉野に言っちゃうなんてっ。」
明「あはっ?まずかった…??」

良「最悪にまずい。」

杉「聡平〜〜〜!!出てこい!出て来て勝負しやがれ〜〜〜っ!!!」

良「見ろよこの発狂具合。当分寝れねーよ俺…」
明「なんで?あ、また飲んだくれるんでしょ?だめだよぉ、ちゃんと寝ないと!」
良「…。まあそういうことにしとく……」

杉「聡平〜〜〜!!」

明「えっと、混乱してきましたが、今回のコーナーはこれにて終わりです!暑い夏のひと時に、背筋を凍らせるお話を提供できていると幸いです(笑)かっこ笑いかっことじ〜〜〜」

終わり


***


◇後書き

リクエストありがとうございました。

いくつものリクエストをドッキングさせたものです…
リアルタイムで書くはずが、気付いたら台詞形式のものに変貌を遂げていました(汗)みなみなさま、こんな感じで許していただけないでしょうかっ(><;)
明美ちゃん、どんどん強い子になっていきます(涙がほろり)

これからもマイペース更新を続けるつもりの管理人ですが、
三年目もゆったりまったりなお付き合いをよろしくお願いします。m(_ _)m


+戻る+