◇恭平くんがめっちゃ孝平さんに甘える


【月が満ちるように】



恭平には本人も自覚していない波がある。
それは月の満ち欠けのように静かで、星の瞬きのように儚い。
だが確実に恭平の中に存在している。
獣のような本能が、理性を遥かに上回る瞬間が。
記憶がなくなる程、性欲に身を任せる時が。
今夜の恭平は、そんな波がピークに達しているようだった。


ギシッとベッドが軋んだ。
細い指がシーツを引き寄せ、痛いくらい握りしめる。
熱く速い呼吸音が部屋の中に木霊していた。
ベッドに仰向けに寝そべり、汗だくの身体を震わせている恭平の呼吸だ。
彼の中心部分は今、ある男によって弄ばれていた。
彼は執拗に恭平のものを舐めながら、優しく股関を愛撫する。
汗と体液が次から次へと流れ落ちる。
男は軽く歯を立てて恭平の弱い部分を刺激した。
「ッ!」

恭平が跳ね上がる。
無意識に足を閉じようとするが男に阻まれ、強制的に開脚させられる。
そして間髪入れずに裏側を舌が走った。
「ハ…あ…ァッ」
恭平の細い声。
男は強請るようにもう一度同じ場所を舐めた。
「ぁあ…ああっ…」
徐々に声が切迫感に包まれていく。
腰が浮き、ビクビクと震える。

男は口を離して顔を上げた。
唾液が糸を引く。

「や…あっ。やめな、いで!」
恭平は頬を真っ赤に染めて首を振った。
「もっと…っ」
肩で息をしながら男の肩を掴み、自分の股関に沈める。
「もっと…っやって…」
男は小さく笑って望み通りの行為を与える。
熱く膨らんだ恭平のものを再び口に含み、音を立ててしゃぶった。
「あ…っやぁ、ん…」
聴覚からの官能的な刺激に恭平が過敏な反応を見せた。
構わずやらしい音を立てられて、我慢できなくなる。
余りの激しさに天井を向いた足が宙を掻き、不自然にヒクヒクと痙攣した。
「あっ、あ、……ぅあぁんっ……ァッぁんあぁ…っっ」
狂乱の悲鳴。淫らな動き。腰の震え。
何もかもが全てを惹きつけ、恭平は射精した。
「あぁあぁ……っ!!」

本来ならここで恭平が力尽きて気を失ってしまうのに、今夜は様子がちょっと違う。
射精の余韻に浸りながら、潤んだ瞳が男を捉える。

孝平はギクリとした。


「ま、だ…とっ、さん…」
時折ビクッと身体を震えさせながら孝平にしがみつく。
なだれ込んだ孝平に、震える手でキスをせがんだ。
孝平が前髪を掻き上げて、恭平の唇にキスを落とすと積極的に舌を絡める。
自由の利く左足で孝平の腰を引きつける。
孝平が慌てた。
「恭平…大丈夫なのか。」
「ん…大丈夫だよ…」
言っている恭平の瞳は虚ろだ。
「満足できない?」
「うん…」
空返事の割には呼吸は浅く、速いまま。
恭平は腰を擦り付けてねだった。
「はぁ…まだ…もっと。」
耐えきれない様子で孝平を掴む。
「もっと…むちゃくちゃにして…。」
恭平の唇が自ら卑猥な言葉を紡ぐ。
普段なら耳にするのも恥ずかしがるようなセリフを。
はぁはぁと痺れる吐息を耳元で囁かれたらたまらない。

「は…っ」
孝平は手を胸に這わせた。
恭平の息が止まる。
快感に震え、身体全体が性感帯のようだ。
「あ、ん、っ、く、ふぁ、ん…」
孝平の愛撫に合わせて恭平が鳴く。
恭平の意識が胸に集中している隙に下半身に手を伸ばし、望み通りに秘孔を押し開ける。
「あぁん!!」
「むちゃくちゃに…だっけ?してあげるよ。その代わり途中で気を失うなよ。」
「あっ…して…っ。はぁ…っ」
最初はゆっくり、じらすように。
恭平ももどかしそうに弱々しく息を吐く。
「はぁ…はぁ…、っぁあ…っ」
徐々にスピードを上げて、内壁をかき回す。
指の本数を増やし、前立腺も掠めてやる。
「はぁっ、あ!…ぁあん…あっ…あッ!」
時折大きくひくつくが、休む暇を与えない。
恭平の体液がぐちゅぐちゅと音をたてて溢れ出す。前からも後ろからも。
止まらないが、夢中だった。


恭平には波がある。
今夜の彼は満月で、欲望の深い獣のようだ。
「もっと…!!」

甘い声で、終わりがないくらい貪欲に、求め続ける。


***


◇後書き

リクエストありがとうございました。

恭平くんがめっちゃ甘えるということで。甘えてもらいましたッ(*´ω`*)
…ぷゆはまた「甘える」の意味を取り違えてますか?(汗)
どうしてかしら、積極的な彼が書いてみたかったのです…(´・v・)

これからもマイペース更新を続けるつもりの管理人ですが、
三年目もゆったりまったりなお付き合いをよろしくお願いします。m(_ _)m


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