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◇杉野くんとメイド服良平くんの濃いH
聡平のベッドの下に、ピンクと白のふわふわした布が見えている。
良く見ると白っぽいのはレースだった。
「…。」
良平は屈んでベッドの下を覗き、それの入った四角い箱みたいなものを引っ張り出した………
「良平います?」
クリスマスが終わり、年の瀬の近付いた寒い日に。
恭平が玄関を開けると、背の高いスーツの男が立っていた。
一瞬驚いたが見知った顔だった。
「杉野くん。いるよ、二階に。どうした?」
「ちょっと…」
杉野は寒さで赤らんだ鼻をすすって、言いにくそうに肩をすくめた。
恭平は杉野を中に入れた。
夜だったが、この日は恭平と良平しかいなかった。
「聡平と明美は帰ってこないけど、父さんが11時には帰ってくるから。」
恭平はそれだけ言って杉野を二階へ行かせた。
つまり11時までに帰ったほうがトラブルがないという意味だろう。
腕を伸ばして手首の腕時計を見ると、21時を回ったところだった。
ガチャリ。
扉を開けて、杉野は目を丸くした。
そこには何故かピンク色のふわふわレースのついたスカートを着たメイドさんが立っていた。
杉野は自分の立っている場所がどこだったか一瞬わからなくなった。
良平に会いに来たつもりだったのに、血迷ってメイド喫茶にでも入ってしまったのだろうか。
それほど混乱していたのか俺は。
しかも目の前のメイドさんは体格からしてたぶん男だし、顔が良平に似てるし、思わず襲いかかっちゃいたいくらい……
「すっ…杉野?!」
声まで良平にそっくりだ。
ハッと我に返った時にはベッドにメイドさんを押し倒していた。
メイドさんは顔面蒼白で叫ぶ。
「いきなり出てきてなんだっつーの!!降りろっ!」
「り、良平…?見間違いかと。」
「ばーか!俺だってそうであってほしいわ!っんとにタイミングわりーよお前!!」
「この格好は……」
「……そこにあったから……」
良平は白い手袋をはめた手で部屋の反対側の奥を指した。
振り向けば聡平のベッドの脇に白い箱と包装紙が無造作に広げられていた。
「あったから着たの?」
「悪いか?!登山家だってそこに山があるから登るんだよ!!」
「良平、登山家だったのか。」
「例えばの話だっ!アホ!」
良平は真っ赤になって暴れ、杉野の下から逃げようと試みる。
杉野がその暴れる足を器用に捉えて左右に押し広げた。
ふわりとスカートの裾が杉野の顔に触れた。
良平が慌てて下腹部を手で抑える。
「わーっ!やめろっ…」
「良平、かーわいい。」
「離せっ!スースーするっ!!お…」
「これってメイド服?」
良平の抵抗の言葉など聞いちゃいない。
「…じゃねーの?!エプロンついてるしっ…」
「お帰りなさいって言ってみて。」
「はっ?」
「お帰りなさいって。」
「ふ・ざ・け・ん・な。」
「言ってくれなきゃ…」
杉野の手が無抵抗の良平の胸元に伸びた。
あっと思った瞬間には、それはエプロンの横の隙間を塗ってブラウスの上を這っていた。
何かを探るような愛撫だ。
「……ッ。」
良平は顎を引いて片目を細めた。手は下腹部のスカートを抑えたまま硬直してしまっている。
調子を良くした杉野がぐいっとすり寄ってくる。
おでこに口付けし、ついばみの音を立てた。
「…ッ杉野…ッ」
「可愛い。この服は前もどこかで着た?」
「き、るわけねーだろ!」
「じゃあ俺が初めてのお客さんなわけだ。」
杉野の指は確実に良平を追い立てて、小さな突起をぷっくりと立たせた。
良平の呼吸が上がっていく。恥ずかしそうに下を向いた睫が震えている。
「良平…」
杉野は唇を寄せて良平の顔の輪郭をなぞり、下降した。
弄っていた胸の突起を強弱をつけて揉みあげた途端に良平が上を向く。
「ぁっ……」
「似合ってるよすごく。」
良平が身じろぐ度に白いレースやピンクのスカートが揺れる。
その隙間から覗いた足や手が快楽に震える様が杉野を誘った。
杉野はもう一方の手で良平の片足を抱え、乳首への刺激は変えずに、良平の唇を奪った。
「ん、ぅ…ッ」
逃げる良平を追うようにベッドへ押し付ける。
良平はついに両手を使って杉野の体を押し返した。
「やめ……っん……ッ」
合わせた唇から時折弱々しい声が漏れ、すぐに消える。
抵抗していた良平の身体は杉野の舌一つで柔らかくなり、力を緩める。
口内を優しく撫でるように全体を舐め回すと、良平もいつしか舌を絡めてくるようになる。
杉野の肩を押していた良平の手が背中に回される。
ここぞとばかりに杉野は良平の中心部へと手を伸ばした。
スカートのレースが絡みつく。
「……っ!!」
良平がビクリと痙攣した。
トランクスの上から秘部を固い杉野の指が這っている。
唇を離して良平は首を振った。
「そっ聡平のだからなこれ…!」
「うん。」
「汚すなよ!」
「それは良平次第だろ?」
杉野は意地悪く笑って、足の付け根からトランクスの中へ指を這わせた。
「ぁ…っあぁッやめろッ!」
「メイドさんはやらしいなぁ…なんだか似合わないものが付いてるみたい。」
「くっ……死ね!!」
良平は恥ずかしさにぎゅっと目をつぶり、言葉とは裏腹に杉野の背に回した拳をぎゅっと握った。
杉野のスーツに皺が寄る。
「あっ、このスーツ高いんだからな…」
「知るかっ!だったら触ん……な、あっ…はっ」
「やだ。良平、好きだよ。スーツなんかあとでどうとでもなるけど、今の良平は二度と拝めないかもしれないし。」
「…お前っ…何しに来た…」
良平の言葉はそこで止まった。
体の奥へ与えられる刺激が意志を凌駕して襲ってくる。
やわやわと、まるで良平の反応を待ってるみたいに、焦らしながら煽るのだ。
耐えられない。
「な、ぁ……っ!」
「何しに来たか自分でも忘れちゃった。」
そう言って笑った杉野は、少しだけ寂しそうだった。
疲れのたまった口の端。そこに寄っている肌の上の皺に、良平は震える手を寄せた。
「…良。」
掠れた声で杉野の唇が良平の名を呼んだ。
手袋の先を歯で噛んで引っ張る。するりと抜けて良平の細身の指が現れた。
杉野はそのまま手袋を脇へと落とし、良平を見据えた。深い瞳が良平を包む。
「慰めて……」
良平は意味が分からなかった。
会社で何か嫌なことがあったのかな、なんて考える。詳しく聞いても、きっと半分もわかってあげられないのだと思う。
杉野はいつもより少しだけ強引に、良平の身体を乱暴に弄った。
スカートが跳ねる。
我に返ったらお互い変態だと悟るに違いない。
良平は思考を忘れるように杉野に任せ、惜しげもなく肌を見せた。
お互いに外した衣服がベッドの横に散乱していく。
深いキスをしながら半裸になった良平は回転して杉野をベッドに押し付けた。
杉野のシャツのボタンを外す。それに答えるように杉野は良平のスカートをめくった。
ズボンと違って直ぐに欲しい部分に触れることができる。
良平は恥ずかしそうにして身を捩った。
「す…すぎの…っ」
「なぁに。」
良平の痴態を前に、杉野の機嫌は治りつつある。
良平はそれに気付かず息を乱れさせ、肩を肌蹴て乳首を立たせたまま杉野を見下ろした。
杉野のシャツを必死に引っ張って脱がせる。
「お、お帰り…っ。」
「え?…あぁ。ただいま…ありがと。」
良平は杉野のズボンに手をかけた。それと息を合わせて杉野の指が良平の股関の内部へ侵入する。
「ぁぅっ…」
「早く、入れたい。」
「まっ…待てって…」
良平はビクビクと堪えきれない痙攣を繰り返した。杉野の指は的確すぎる。
「はっ…ぁあーっ…抜けっ…」
「やだ。早く入れたいよ。良平、お前と一つになりたい。」
「わかったから…わかったから…ヤメ、ろぉッ」
良平は涙目になって杉野の胸板の上に額をつく。
杉野の指が止まっている間にベルトを外してやりたいのに、杉野本人がそれを許してくれないのだ。
指は良平の中で内壁をえぐり続け、その度に敏感になった肢体は震えてしまう。
そっちがそのつもりならこのまま先にイってしまってもいいのだが、(たぶん)これ聡平の服だし……
「ご、」
「ぅん?」
「ご主人さま…っ」
「……!」
杉野の手が止まった。
良平は顔を伏せたまま息も整えず、急いでベルトを外した。
杉野が勢いよく起き上がり、良平を再び押し倒す。
「ね…もっかい。」
「ご、…」
「はい。」
「……ご愁傷さま?」
「ちがう。」
「あっ!ひ…ぃんッ」
怒ったように性感帯を引っかかれた。
溜まらず良平が跳ねる。
エプロンが乱れて肩を滑る。スカートはほとんど捲れて、良平の隠し所は全て杉野から丸見えだった。
ヒクヒクしながらしっとりと濡れた箇所に杉野の指が食い込んでくる。
その指が小刻みに、時折大胆に、強弱をつけて穴を犯す。良平は喉をそらせて全神経がそこに集まっていくのを感じていた。
もはや逃げられない。
「あっ…はっ!…くふ…っんっ」
「すげーやらしぃな。良平のエプロンとスカートって。」
「はぁっ、ぁあぁ…!」
杉野は指の抜き差しを早めた。良平はガクガクと腰を揺らして杉野にしがみついた。
このままじゃ…汚れる…服が……っっ
「ぁあぁ…っ」
思考回路が霧散する。
杉野の指だけでは足りないのに、的確すぎる刺激は否応なく射精感を促す。
仕方がない。
もう一度だけ。
「服を脱がせ、…っ!」
「うん。」
「早くしろっ!…イくっ!」
「イって…」
杉野は満足そうに笑って良平の足を更に開いた。良平は堪らない。
「ぁ、あ……っ!無理…あぁ…!」
「後ろだけでイけちゃうね。」
「あっ、あっ。待って…ご主人様!…あっ、はぁ…!」
「え?」
杉野は手を止めた。
まじまじと良平を見る。
良平は羞恥に頬を真っ赤に染めて、限界の一歩手前で耐えているような恍惚とした瞳で杉野を睨んだ。
「脱がせろよ…っ。ばかっ。」
その意志の強い瞳に、杉野はいつも負けてしまうのだ。
照れ隠しに目を細める。
「可愛いのに。もったいないな。」
「汚れるからっ…」
「でも確かに聡平に怒られるのも面倒だしな。それに…良平はいま、汚しちゃうくらいイきたいんだろ?」
「はっ…、っせ!」
「それならまずはこっちが先。脱ぐのはそれから。」
楽しそうに笑い、杉野は良平のものの前に顔を沈めた。
もちろん後ろには指が2本も入れられたまま、イイ箇所を弄ばれている。
「すっすぎの?!」
「汚さないようにするから、イって…」
「ばか、やめろ、すっ………ふぁ、あ…っ!!」
良平は杉野に精一杯すがる形で、導かれるままに絶頂を登りつめた。
さてご奉仕後…
良平は、散々好きなようにされた後で、二度とメイド服なんて着ないと胸に誓った。
が、思いの外杉野がご機嫌になって帰っていったので、あいつが望むならまた着てやってもいいかななんて思ったりもした。
後日談だが、メイド服は聡平の手元に戻っていた。
部の新歓祭で女子が着るものを預かっていただけだったのだ。
が、スカートに身に覚えのないシワが刻まれているのを彼女に見つけられてしまい、誤解を解くのに一週間を要したのだとか。
自分が着ましたなんて死んでも言えない良平なのでした。
***
◇後書き
七瀬さま、リクエストありがとうございました。
メールでのリクエストでした。お元気でいらっしゃいますでしょうか…。非常に遅くなってしまいましたが届きますように(u_u*)。不意にメイドさんになってしまった良平くんは、運良く(悪く?)ご主人様に見つかってしまいました。すっごく嬉しかった杉野先輩なのです。。
v(*´∀`*)
これからもマイペース更新を続けるつもりの管理人ですが、
四年目もゆったりまったりなお付き合いをよろしくお願いします。m(_ _)m
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