▼エロポイントで10題
└3.舌
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「火傷した…。」
「どこ?」
「舌。」
言って恭平はペロンと下を出して指で差した。
同じシチューを啜っていた聡平が、眉をひそめて問い返す。
「なんで?どやったらこの温度で火傷するわけ?」
「だってヒリヒリする。」
「見せて。」
恭平は一度しまった舌をもう一度出した。
それを覗き込む聡平。
その光景を黙って見ていた良平が、飲んでいた麦茶を噴き出しそうになった。
「エロい。」
その言葉に二人が振り向く。
反論したのはやはり聡平だ。
「何だって?」
「エロい。お前ら、エロい!このシチュエーションありえん。」
「どこがだよ。」
「そうだよ。だって火傷したんだもん。」
『いや兄貴ポイントはそこじゃない。』
良平と聡平に同時に突っ込まれて、恭平は拗ねるように黙った。
「火傷した舌なんて見たって治せるわけないだろ。」
「痛そうだったから見ただけじゃん。」
「その見方が、エロかった。」
「エロい言うな!」
「あ〜。俺、わかった。」
黙っていた恭平が、ポンと手を打って二人を見た。
聡平と目を合わせてから、良平を見る。
聡平もつられて良平のほうを見た。
「良平ってば、欲求不満だな?最近キスすらしてないとみた。だからエロく見えるんだ。」
この恭平の爆弾発言に、聡平は弾けたように爆笑し、良平は何も言えずに絶句した。
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