▼エロポイントで10題
└10.足指
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「さ〜〜〜みぃ〜〜〜〜!!」
「お邪魔しまーす。」
雪のちらつき始めた午後。
良平は杉野を連れて帰宅した。
部屋の中では恭平がコタツに入って新聞を読んでいた。
「おかえりー。」
紙面から目を離さずに答える。
そんな兄の怠慢に目もくれず、良平は靴下を脱いで一目散にコタツの中に侵入した。
恭平がびっくりして悲鳴をあげる。
「うっひゃぁ!つ、冷たい!!」
むっとした良平が、わざと足を伸ばして恭平の足を指で触った。
「外はこんなに寒いんだよ〜〜〜中でぬくぬくしてたお兄ちゃんにはわからないでしょうけどねぇ〜。」
「ひぃ〜!冷たすぎ!」
恭平が本気で嫌がるので、良平が心底楽しそうな笑い声を上げた。
その様子を羨ましそうに見ていた杉野がニハッとして参戦する。
「俺もやろ〜。」
「やだ!やめて杉野くん!!」
「んじゃあ杉野は右足ね。俺は左足。」
「ちょっと!ちょ…うわーッ!」
恭平が堪りかねてコタツから逃げ出そうとしたが、掃っても掃っても20本の指がペタペタと這ってくる。
「兄貴、降参?降参??」
「こ、こーさん!」
「あははは」
良平が笑いこけて足を離した。杉野も一息ついて、足をどかす。
恭平がぐったりとソファーにもたれて沈黙した。
今度逆になったら絶対に仕返ししてやる。
恭平は笑いこける弟を見ながら、そう誓った。
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