▼佐久間家のお正月
└12月31日


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31日(記入者:良平)

昨日に引き続き叩き起こされて、外を見てみたら雪が降っていた。
横で兄貴が疲れたような溜め息をついた。
昨日いなかった父さんは、今日もいなかった。
相変わらず忙しい人だ。
ってか大掃除したくないだけじゃねぇの?

聡平が夕方までバイトだというので、俺がお節料理の手伝いをするはめになった。
兄貴が器用にごぼうやれんこんを切り崩していく様子を端から見てた。

兄貴の料理は、毎年のことながらおいしい。
こんだけおいしく、しかもお節料理を作れる24歳ってそうはいないよな。

午後になると雪がすごくなったので、杉野が徒歩でやってきた。
今日も夜までいると思っていたら、母親の元に帰るという。
杉野は母親が中学の時父親と離婚しているので、母子家庭で育ってきた。
俺とはまるで逆。
でも、杉野が母親を大事にする気持ちはよくわかった。

「大丈夫?こんな雪だけど。」
兄貴が心配そうに言った。
するとあいつは笑って、
「のんびり行きますから大丈夫です。心配なら、実家についたら電話します。」
と言った。

紅白歌合戦を見ていたら、電話がかかってきた。
随分かかったなって言ったら、電車が止まってたって。
これからK-1見るって言うから俺もチャンネルを変えたら、明美に猛反論をくらったので、仕方なく戻した。

年越しそばを食って、みんなでトランプをした。
ババ抜きとかポーカーとかは俺と聡平が強い。
神経衰弱や七並べは兄貴が強い。
明美は大富豪。

一通りやってから、部屋に戻って寝た。

今年もよろしく。


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