▼佐久間家のお正月
└1月2日
∴∵∴∵∴∵∴
2日(記入者:聡平)
あけおめ〜。
もう二日だ…昨日は鬼のように忙しかった。
今日もちらほら知らないおっさんらが来てるけど、まあ俺が手伝うほどでもないだろう。
年賀状の整理をして、返事を書いた。
送ってない奴から送られてきてると焦るんだよね…。
でもありがとう。俺は元気だ。
書いた年賀状をポストへ出そうと、玄関で靴を履いていたら、明美がくっついてきた。
小さい頃から兄貴の金魚のフンみたいだった明美は、最近になって兄離れを試みているらしい。
さすがに高校3年ともなるとそんなもんなのかな。
小さい頃によく隠れんぼをした空き地には雪がわんさか積もっていて、近所の子供たちが遊んでいた。
「あー、なつかしいね聡ちゃん。」
「…ああ。」
よく母さんが迎えに来るまで遊んでた。
母さんが死んでからは、兄貴が迎えにきた。
明美は小さかったから、後半の記憶しかないのだろうけど。
ポストの前で高校の時の友達に会った。
「おっなつかしいな、聡平。あれっ、良平か?」
「聡平であってるよ。」
「だよなー。あれっ、この娘お前の彼女?」
明美を差していう。
「あー。」
否定するのも面倒で黙っていると、明美がずずいと前に出た。
「妹の佐久間明美です。よ・ろ・し・く☆」
新年早々妹と恋人同士だと間違えられるなんて、どうやら相当、似てないらしい。
∵∴∵∴∵∴∵
(c)puyu. All Rights Reserved.