▼衣装指定15題
└04:白衣
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相田貞二。
高校教師で、担当は数学科。
彼に求愛してくる人間は数知れず。
だが一人だけ、決して求愛することなく、しかしその手に彼を落とすことは得意である人物がいた。
当時勤めていた高校の、保健医・二宮咲斗だった。
彼は常に白衣を纏い、生徒とも教師とも仲よく溶け込むのが得意だった。
そして、相田の身体のことをしきりに心配してくれた。
「相田先生は、あそこが弱いからすぐに傷がつく。」
彼は会うたびにそう囁いた。
他の人の標準がどうなのかなんて、相田は気にかけたこともなかったので実際のことはよくわからなかったが、保健医が言うのだ、弱いのだろう。
彼の言うがままに治療を受けて、その度に、彼と一つになった。
今日こそは、何事もなく治療が終わらせてもらおう、と毎回誓ってから脚を開くのに、最後には何故か相田の方から懇願する形となる。
今日も、痛む腰を引きずって保健室に行った。
白衣姿の二宮が、窓を開けて煙草をふかしていた。
「あれ、相田先生。今日はどうしました?」
「…。言いたくありません。」
「はあ、また教頭先生とお遊びになられたのですか。あの人も手癖が悪いですねぇ、まったく。」
「ち、違いますって…。」
「では、誰です?鈴木くんですか?彼は受けだと思っていたのですが…。」
「…趣向を変えるとか言ってました…。って!そんなことはどうでもいいんですよ!」
「どうでもよくはないでしょう?穴がどのくらい広がされたのか、知る必要があります。」
どうにも嘘臭いのだが、真剣な顔をしてそう言われると、そうなのかと納得してしまう自分がいた。
「では、今日も薬を塗ってあげましょう。ベッドに寝て、服を脱いでください。」
「…今日は変なことしないでくださいよ…。」
「変なこと?あ、ズボンだけでなくて上も脱ぐんですよ。他にも傷がないか調べてあげますから。」
相田はぶつぶつと文句を言いながら、恥ずかしそうに服を脱ぎにかかった。
これから始まる治療は、誰よりも痛みの少ない、快感を交えたものなのだから。
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