▼Under Title 15
└02:指先


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孝平の長い指が、絡みつく。
この感触、とても尋常では耐えられない。
恭平の中を、奥深くまで余すことなく拭って掻いて、犯し尽くす。

「ひ、あ…っ!あぁぁ…っ。」

堪えきれずに漏れた恭平の痺れたような嬌声が、薄暗い室内に響いた。
惜しげもなく流れ落ちる粒上の汗が、窓からの微かな光に照らされて、肌の上で妖しげに輝いている。
時折恭平の身体がビクリと大きく震え、その汗が同時に跳ねて流れた。

「くふ…っ!!」

恭平の身体が、2、3度大きく跳ね上がった。
上体を反らせて息を止め、何かに耐えるように強く瞑った目からは一筋の涙が零れ落ちた。
汗とはまた違った種類の液体が、恭平の身体を汚す。
その様子を満足げに見下ろしながら、孝平は楽しそうに笑みをこぼした。

「弱いな、恭平は。ココだろう。」
確かめるように言って、孝平の指先が今と寸分も違わぬ箇所を押す。
その刺激が、恭平の身体を狂ったように跳ねさせた。
「くぁ、あ…っ。」
達したばかりの身体に与えられる、必要以上の快感の刺激。
それに翻弄されて苦しそうに顔を歪める恭平の仕草が、何よりも孝平を興奮させた。
もっと意地悪く攻め立ててみたくなる。
「余程イイらしい。何度射精するか、やってみるかい。」
「ぁ…ぁ…っ!い、いや…っ。」
嫌がる恭平の言葉とは裏腹に、身体の方は指に合わせてピクピクと痙攣している。
「そうかな。身体は、嬉しそうだよ。」
「だめ…っ。…っ!!ああぁ…っ!」

言葉にならない。
言葉を紡ぐより速く、孝平の指先から与えられる微電流のような甘い刺激の方が先に脳内を支配する。
頭も身体も言うことを聞かず、孝平の指一本の思うがままに全身が揺れた。

「もっと感じて、恭平。そうしたらもっと、気持ちよくなれる。」

「あ…はぁ…あはぁぁぁ……っぁ、んッ。はぁッ!」

これ以上感じるとどうなるのか。
恭平は、孝平の言うがままに、指先に踊らされ、奈落の底まで堕ちてゆく。


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