▼Under Title 15
└07:吐息


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暗闇で聞こえる良平の吐息が、何より好き。
俺の動きに合わせて聞こえる息遣いが、何より興奮する。
激しく突いた時もだけど、俺の体力と気力が持つ限り、できればゆっくり攻めたいと思う。
ゆっくり、わざと違うところを撫でたりした時の、良平の息を搾り出したような溜息が、たまらなく俺の官能を刺激してくる。

それに良平は俺のことをよく「お預けに弱い」って言って馬鹿にするけど、良平だって十分に、お預けには弱いんだ。
ギリギリの崖っぷちまで昇らせて、あと少しで…ってところで根元のとこをぎゅっと押さえると、良平は苦しそうにもがく。
あんまり焦らすと怒られるけど、それでもしばらく耐えてる時の、良平の息遣いがすごい、くる。
どっからどうやって出してるのって聞きたくなるくらい色っぽくて、耳に纏わりついて何日かは離れない。

「く…。…あ、はぁぁん…っ。」

今夜も熱い吐息を惜しげもなく漏らして、俺の手の中で喘いでる。
悩ましげに目を閉じて、すべての感覚をこちらに集中しているのかと思うと、俄然その手に力が入る。
「あぁん…す、すぎ…のっ。」
鼻にかかった甘えるような声が、俺の心臓をドキドキさせる。
その言い方、どこで習ったの。良平くん。

「ばか…は、はやく…ぅ!」
ほら。我慢比べで、俺の勝ち。
口に出して言ったら拗ねてこの表情が消えてしまうから、ニヤリと笑うだけにしておく。
「どうしようかなあ。」
「あ、あはぁ…っ。すぎ…っ。頼む…っんあぁぅっ!」
「イきたい?」
「う、んんぅっ!イ、イきたい…!」
「もう限界?参った?」
「はぁ、はぁ…。まい…っひ、あぁぁぁぁぁぁぁー……ッ!!」

不意打ちで、思い切りしごいちゃった。
良平の声に我慢ができなくなったのは俺の方だったから。
やっぱり良平には敵わないなあってつくづく思う。

「はぁ…はぁぁあ…っ。」

あ。
今度はほっとして、またあの吐息。
耳元で聞こえたからには、もう、我慢できないかも。

「良平ちゃん、今度は俺に付き合ってネ。」
「え…。あ、待…っ!」
良平はきっと、自分が何気なく吐いた息一つに俺がこんなにも興奮しちゃってるなんて、夢にも思っていないだろう。


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