▼Under Title 15
└13:強姦
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ある日矢吹は夢を見た。
「あぁ…っ!やぁっ!」
あの声が、耳に聞こえて来る。
はたと気付くと自分は部屋の隅にいた。
見覚えのある部屋。
そこは自分の部屋ではなくて、友人の寺崎圭の部屋だった。
ごちゃごちゃと整頓されてない部屋の片隅に、ベッドの上の寺崎を見つけた。
ギシギシとベッドを揺らして、裸の寺崎が腰を降っている。
ドクンと胸が高鳴るのを感じた。
彼の体の下から色白で細い、柔らかそうな足が二本、腰に絡み付くようにして見えている。
寺崎の体の動きに合わせてその足がビクビクと跳ねている。
右足の動きが少し遅れるのが特徴的。
「あっあぁんっ!やだ…嫌だぁ…っぁんぅっ!!」
寺崎の呼吸に合わせたような息遣いで、彼に組み敷かれた身体が悲痛な悲鳴を上げている。
声の主は誰か。
矢吹にはすぐに想像ができた。
『おいっ寺崎!何してんだ…やめろよ!』
声を張り上げて叫んでも、寺崎は一向に気付いていないように腰を降り続けている。
「あっ!嫌っ!やめてぇ…えっ!ぁんっ!ひぁあッ!!」
相変わらずこの声は聞いているだけで血圧が上がる。
ベッドの上の寺崎が笑って言った。
「恭平くん…すごくイイ。痛いくらいに締め付けてる…。」
「あぁんっ!抜いて…やめてぇ…っ!!あっ、あぁん…っ!」
「どうして?こんなに嬉しそうなのに…。ココ、だろう?」
「あっはぁぁぁあぁんっ!!」
一際高い恭平の悲鳴が矢吹の心臓をこれ以上ないくらいに高鳴らせた。
寺崎の腰遣いがすごいやらしい気がする…
『寺崎!お前いい加減に…っ』
どうにか理性をふり絞って寺崎に近付き、彼のを掴む。
その手が寺崎の体をすり抜けて宙をかいた。
あ、あれ?
「嫌っ!あぁ…っ離して!やめて…はぁぁぁあ…っ」
「大丈夫、恭平くん。安心してイって…何も怖いことはないよ。」
寺崎の圧倒的な力に支配されつつも、恭平は必死に抵抗していた。
しかし聞こえてくるのはベッドの軋む音と結合部分の粘着質の液体のぶつかる音、そして恭平の喘ぎ声だけ。
嫌らしい音を立てて交わり合っている場所が、矢吹からは丸見えだった。
「うっ。」
思わず目をつむり、蹲るようにして二人から目を逸らす。
「あ、いや…あ…。……ぁはぁ……………ッ!」
恭平が絶句したかと思うと、寺崎も荒い息を止めた。
側で見ていた矢吹も思わず息を止める。
「はぁ…はぁ…っ。」
恭平の呼吸音が耳にまとわりつく。
悪夢のような時間が終わったのかと思ったら、寺崎がむっくりと身を起こした。
「あっ、もう…っ」
「恭平くん、もっとやらせて。俺の気持ちはまだまだこんなものじゃない。」
「やっ。あ…っ!」
また寺崎の激しい突きが始まった。
恭平の悲鳴が部屋中に溢れる。
矢吹は寺崎が恭平を無理矢理に強姦する現場を何時間にもわたってどうすることもなく見続けてしまう。
途中から、恭平の上にいるのが寺崎なのか、それとも自分なのかわからなくなり………
目覚まし時計の音で目が覚めた。
目覚めは最悪だった。
しかも、夢の内容をあまり覚えていなかった。
苦しくて、でも気持ちよくて、同時にすごく切ないような、そんな夢だったような気がする。
「ああ…なんか俺、欲求不満ぽいな…不健康だ…。」
ぼそりと呟いて、布団を跳ね除けて起き上がった。
着替えてから今日も会社へ出勤だ。
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