▼やさしい恋・10題
└5.想いの温度


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とあるホテルの一角で。
壁に背をついた恭平は、右から窓の外の光を受けて孝平の襲うようなキスを受けていた。
仕事で忙しい孝平の、今日はご褒美の時間。
一週間も、ろくに会話もしなかった二人は、貪るような熱烈なキスを繰り返す。
「ん…、ふ…っ。」
恭平が甘い声を漏らして、孝平の首に腕を絡ませる。
零れた唾液が頬を伝い、すぐに孝平の指に拭い去られた。

体中がドクドクと脈打つ。
肌の上を走る孝平の指先を、恭平は全神経を集めて追った。
孝平は珍しく余裕のない急いだ動きで恭平の服を脱がし、股間に手を滑らせた。
「あ!…っあぁん…っ!」
突然のことに恭平の身体が大きく跳ね、その動きが大きな影になって部屋の壁に映し出された。
窓からの光は目下の繁華街から漏れてくる淡い光。
孝平は恭平の敏感な反応に嬉しそうに目を細めた。

「いいよ、その反応…すごくそそられる。」
「ん…あっ!と、…ぁあぁ…っ!!」
恭平は胸と喉を反らせて更に大きく跳ね、股間から流れ来る大きな快感の波に甘い嬌声を上げた。
壁についた背が浮き、耐え切れずにベッドに倒れこんだ。
強く、弱く、交互に揉みこむと、恭平はその動きに合わせて肩を震わせる。
早くもズボンの下で大きく張り始めた恭平のものは、孝平の指に操られて涙を滲ませた。

「あ、あぁ…っ!ふ、ぁもう…っ。」
「早いよ、恭平。そんなに喜んでもらえるとは光栄だな。」
「く…ぅあ!アッ!いや…っ!んッ!」
恭平はイヤイヤと首を左右に振って、孝平が握る早さに合わせてビクンビクンと腰を浮かせて痙攣している。

少し焦らした方が、恭平は反応する。
激しく、淫らに、敏感に。

「あぁあぁぁ…っ!!」

その反応が、吐き出された熱が、想いの温度。
それが心地よく、病み付きになる。


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