独占欲 淫ラナ 心デ 君ヲ 愛ス… 淫ラナ 身体デ 俺ヲ 愛シテ… 「………」 開け放された窓枠に頬杖をついて、ディランが小さくため息をつく。 「なぁにため息なんてついちゃって、お留守番になったのがそんなに嫌だったの?」 すっかり身支度を整えたナナミがそんなディランを見て笑う。 ビクトール、フリックを始めとした主な傭兵たちは、ミューズ市近くで起こった王国軍との小競り合いに出払っていた。一緒に行くと言い張っていたジョウイをなだめたのはビクトールだ。 「ほとんどの兵は連れてくからな、空になったこの砦を守ってくれねぇか」 上手く言いくるめられた感がないではないが、とにかくディランとジョウイはお留守番組に配置されてしまったのだ。 ディランは別にそれでも全然かまわなかった。 王国軍がこの砦まで襲撃してくるとは思えないし、だからこそ、ビクトールはほとんどの兵を連れていったのだろう。どう考えてもジョウイとディランを危険な目に合わせたくないからこその言葉で、それに逆らうつもりは毛頭なかった。 ディランは退屈そうに大きく伸びをすると、ナナミを見た。 「べつに…それより、もう行かなくちゃいけないんじゃないの?」 「あ、ほんとだ。ちゃんといい子でお留守番してるのよ」 ナナミがお姉ちゃん然とディランに言う。 これからレオナとピリカと一緒に、近くの街まで買出しに行くというのだ。 久しぶりに街に出かけるというので、うきうきしているらしい。 小さなカバンを手にして、ナナミがぱたぱたと足音をさせて部屋を飛び出していった。 ディランは再び窓の外へと視線を移す。 「あ〜あ、無意識ってのは恐いよな」 聞こえてくる無邪気な笑い声。 ディランは腕を伸ばして窓を閉めた。 がらんとした砦は妙に広く感じられる。 ディランとジョウイと連れ立って地下の倉庫へと向かっていた。とりあえず何もすることがないので、いつもサボってばかりの砦の掃除をすることになっていたのだ。 一応掃除当番は決められているのだが、何しろあのビクトールが取り仕切っているこの砦で、まともに掃除をする者などいない(それでもフリックの一喝で一斉に行われることもある)。 人が出払った今、ついでに大掃除をしようということになっていたのだ。 「何で俺たちが倉庫担当なんだよ」 ディランが不満そうに言うと、ジョウイが肩をすくめる。 「それはさ、ディランが最初に手際よく倉庫の掃除をしちゃったからなんじゃないの?」 「ちぇ、あの倉庫を二人で片付けろなんて、嫌がらせとしか思えないよ」 「文句ばっかり言ってないで、さっさとやっちゃおう」 ジョウイが地下倉庫の扉を開けた。 中は想像していたよりもずっと乱れていた。 がっくりとディランが肩を落とす。 「あ〜あ、ビクトールさんてば、どうしてこうモノを片付けるってことを知らないんだろ」 先日買いこんで来た物資をこの倉庫に入れていたのはビクトールだ。 とりあえず放り込んでおけとばかりに、乱雑に積み上げられた荷物の山。 「さて、と。どこから片付けようか」 ジョウイがきょろきょろと中を見渡す。 ディランは倉庫の扉を閉めると、背後からジョウイに近づいた。 「ジョウイ」 「ん〜?」 振り向かないジョウイの首筋に、ディランがちゅっとキスをする。 「………っ!」 固まってしまったジョウイにディランがその手を取る。 「掃除はさ、あとにしよう」 「あ、あとって?どういう意味?」 おそるおそると言った感じでジョウイが聞きかえす。 「先にやらなきゃいけないことがある」 「え?」 にっこりと微笑むディランに、ジョウイは思わずあとずさった。 「ちょ、ちょっとディラン!何するんだよっ!」 「はいはい、暴れるんじゃないよ」 暴れたくもなる。 倉庫の奥に引きずり込まれたジョウイは、埃まみれの床に押し倒され、ディランによってその両手を縛られようとしているのだから。 「待ってよ、ディラン。ど、どうするつもり??」 「こうするつもり」 本当にあっという間の手際の良さでジョウイの両手を縛り、壁際に寄せられた荷に括りつける。手首を戒めるのは紐ではなく柔らかい布だったので痛くはなかったけれど、ジョウイはいったいディランが何をするつもりなのか分からず怯えた。 「さて、と。こんなもんかな」 出来上がったジョウイの姿に満足したようにディランが微笑む。 「ディラン?」 「あんまり大きな声出しちゃだめだよ。いくら人が少ないって言っても、まだ砦には人がいることだし」 「だからっ!何するつもりっ??」 「やだな、ジョウイ。密室で二人きりで、することと言えば一つしかないじゃないか」 ディランは穏やかな笑顔でそう言うと、ゆっくりとジョウイの身体に馬乗りになって、顔を近づける。思わず顔を背けるジョウイの顎をつかみ、無理矢理に唇を合わせる。 「んぅ…っ!」 嫌がるジョウイの唇をこじ開け舌を差し込む。無言のまま、思うがままに口腔を犯していく。 キスの合間にも、ディランがジョウイのシャツの裾から右手を忍び込ませ、滑らかな肌の感触を味わいながら胸の尖りを指でなぞる。 「あっ…ん…」 ジョウイが逃げようと力なく顔を横に振る。 「だめだよ。ほら、ちゃんとこっち向いて」 「ディラン、手、ほどいて…」 「だめ。これからジョウイが泣いちゃうようなことするからさ、さすがに暴れられると面倒だし」 「なに、するの?」 心配しなくてもいいよ、とディランが微笑む。 そして再びジョウイの唇を塞ぎ、息もできないほどに激しく舌をからめる。ジョウイが抵抗をやめた頃、ディランはジョウイの衣服を脱がせ始めた。 白い肌が冷えた空気に晒される。 ディランが怯えた目を向けるジョウイの頬を両手で包み、こつんとおでこをくっつけた。 いったいディランが何を始めるのか分からず、ジョウイは息を潜める。 「ディラン?」 「…だって、ジョウイが悪いんだよ。あんなことするから」 「あんなこと?」 「ほらね、気づいてない」 ディランがやれやれというように顔を離して、ジョウイの首筋から胸を人差し指で辿っていく。くすぐったさにジョウイが身を捩った。 「さっき…庭でピリカちゃんといただろ?」 「え?ああ、買物に行くって…」 久しぶりに街へ行くといってはしゃいでいたのはナナミだけではなく、幼いピリカも大はしゃぎだったのだ。一緒に行こうとジョウイの手を引き、大変だった。 「ジョウイはピリカちゃんとは仲いいもんね」 「仲いいって…」 ディランの指先が胸から腹部へと下りていく。 「見ちゃったんだ。ジョウイがピリカちゃんにキスするところ」 「キスって…ちょっと待てよ、ディラン」 ピリカがねだったのはお出かけの前の「いってらっしゃい」のキスだ。いつもお父さんにしてもらっていたと言うピリカに、ジョウイがほっぺたにしてやったのだ。 深い意味のあるキスなんてものじゃない。 「そ、そんなことで怒ってるの、ディラン?冗談だろ?」 ジョウイの方が怒ったようで、何とか戒めを解こうと暴れる。そんなジョウイをディランが醒めた目で見下ろす。そして痩せた腹部からさらに下へと指が動き、ジョウイのズボンのボタンを外した。 「怒ってなんてないよ。ただ、ちょっとはお仕置きが必要かな、と思ってさ」 「お、お仕置き?」 「そ、お仕置き。もう一度、最初からちゃんと教えなきゃだめみたいだからさ、きみが一体誰のものなのかをね」 言葉をなくすジョウイに、ディランがにっこりと微笑んだ。 感覚がなくなるほどきつく舌を絡まされた。 ジョウイは空気を求めて顔を背けようとするが、追いかけてくるディランの唇にそれもままならない。 「…ぅ……んっ」 柔らかい粘膜を舌で愛撫する。ぴちゃりと音を立てて溢れてきた唾液を必死に飲み込んだ。 何度飲み干しても、あとからあとから溢れてくるお互いの唾液の味に、ジョウイは眩暈がしそうな気がしてゆるく首を振る。 ディランの両手がジョウイの腰から、ゆっくりと胸へと這い上がる。 「んっ…ふ…」 親指の腹で胸の尖りに触れた。立ち上がってきた乳首を確かめるようにして何度もくすぐる。 唇を離し、ディランはぺろりと濡れた唇を舐めた。 「舌出して」 「…っ…やだ…」 「ジョウイ、舌、出して」 有無を言わせないディランの口調に、ジョウイは涙を浮かべながらも唇を開き、赤い舌を出してみせる。濡れた舌先に目を細め、ディランがぺろりとジョウイの舌を舐める。ぬるりとした感触。思わず引っ込めようとしたジョウイの胸の尖りをディランがきつく抓んだ。 「あっ……!」 「ちゃんと舌出して。いいって言うまで口は閉じない」 「う…っ…」 ぽろりとジョウイの瞳から涙が零れる。 ディランの舌先がぺロリと頬を伝う涙を舐めとり、そのまま再びジョウイの唇の中へと忍び込ませる。逃げようとするジョウイの頬を両手で包み、深く口づけを交わす。 もう抵抗するつもりはないのか、ジョウイは大人しくされるがままにディランのキスに応える。 「……可愛い」 唇を離すとディランが目を細める。 「な、なに言ってんだよっ!もういいだろ、手、ほどいて…」 「ね、感じた?」 「ディラン!」 くすくす笑いながら、ディランがゆっくりとその頭を傾げていく。何を、とジョウイが思う間もなく、痩せた下腹部に小さくキスをして、そのままわずかに開いた脚の間に顔を埋めるディラン。 「やっ…!」 ぎしっと縛られた手首が音を立てる。 いきなり熱い口腔に含まれ、ジョウイはきつく目を閉じた。無意識のうちに閉じようとする両足はディランがきつく遮っていてままならない。 「うっ…ああ…っ…」 敏感な先端をディランの舌が掠めていく。 ゆっくりと吸い込むようにして喉の奥まで含み、閉じた唇で愛撫する。ジョウイのすべてを知っているディランが与える刺激は、いくら嫌だと思っても感じないわけにはいかなくて。 ジョウイはびくびくとその身を震わせ、必死に声を上げるのを堪えていた。 溢れてきた蜜を音を立ててディランが飲み込んでいく。 「ふっ…う…ん…」 濡れた音があまりにも赤裸々で、けれど耳を塞ぐこともできない。ジョウイはきつく瞳を閉じて、その瞬間が来るのを待った。早く終わらせたくて。こんなこと、早く終わらせてほしい。 ひくつく花芯をディランがきつく吸い上げた。 「ああっ…」 つま先が反り返り、ジョウイは一瞬の硬直のあと、大きく息を吐いた。 ディランが指先で口元を拭って、顔を上げる。 「気持ちいい?」 「もう…やだ…ディラン…許して…」 「そうしてあげたいのは山々だけど、こんな中途半端なまま終わらせられないよ」 そう言うと、ディランは自らの衣服を寛げ、ジョウイの両足を折り曲げる。 びっくりしたジョウイが目を見開く。 「待って、ほ、本当に…す、するつもりなの??」 ジョウイが何とか逃れようと身を捩る。 「当然だろ?きみだけ気持ちよくなって終わりなんて、あんまりじゃない?」 「勝手なこと言うなよっ、だ、だめだって、ディラン!」 ずいぶん元気だなぁと笑いながら、ディランはすでに熱く昂ぶった自身をジョウイの窪みに押し当てる。溢れ出ていた先走りの蜜で周辺を濡らしていく。その度に、ジョウイはひくりと入り口を収縮させる。 ほんの少し、先端が滑り込んだ時、ジョウイが叫んだ。 「き、嫌いになるからっ!!」 力を入れようとしていたディランがぴたりとその動きを止める。思わず口から出た言葉で、ディランの行為が止まったころに、ジョウイはほっと息をつく。 「何だって?ジョウイ」 「嫌いになる。これ以上やったら、本当に嫌いになるからっ」 「……」 必死の形相でそう叫ぶジョウイをしばらく見ていたディランは、くすっと笑った。 「残念でした、その切り札は俺には通用しないよ」 「え?」 ディランがジョウイの耳元へ顔を寄せ、ぺろりとその耳朶を舐める。 ジョウイはディランの言葉の真意を測りかねて、されるがままになっていた。 嫌いになってもいいってこと? 好きな相手からそんなことを言われても何ともないっていうことは、別に嫌われてもいいと思ってるということなのだろうか?ジョウイはまさかそんな反応が返ってくるとは思っていなかったので、呆然としてしまった。ディランにこの切り札は絶対に効くと思ったのだ。それなのに、あんな反応が返ってくるなんて。 今までディランは自分のことを愛してくれていると思っていたのは間違いだったのだろうか?本当は、嫌われても平気な程度にしか想われていないということなのだろうか? そんなジョウイの考えが分かったのか、ディランがにっこりと微笑んだ。 「ジョウイ、できもしないことを言ってもね、ぜんぜん脅し文句にはならないんだよ」 「え?」 「だってきみが俺のことを嫌いになるわけないもんね。嫌いになるから、なんてね、おかしくて笑っちゃうよ」 余裕たっぷりのディランの言葉。 ああ… ジョウイはぎゅっと心臓を掴まれたような気がして息を飲んだ。 見透かされてる。 憎たらしいほどのディランの自信。そして否定できない自分。 こんな風に理不尽な嫉妬で責められることすら受け入れてしまうほどに、ディランのことが好きなのだ。それはもう誤魔化せない事実で。 「……から…」 「ん?」 「今回だけだからなっ!こんな所で…こんな格好で…す、るのは…」 真っ赤な顔でジョウイが叫ぶ。ディランはやっと満足したようにジョウイの頬にキスした。 「……あ、…あ、んぅ…っ」 体内を行き来する堅い昂ぶりにジョウイは何度も声を上げる。 大きく左右に開かされた脚がディランが動くたびにずり上がってく。 「力抜いて…ジョウイ…」 「で…きな、い…」 ディランの指が先刻蜜を放ったばかりのジョウイのそれに触れる。ゆっくりと刺激され、ジョウイは大きく仰け反った。 「やぁ…あっ…ああ…」 深く腰を突き入れられ、緩急つけて中を探られジョウイは白い喉元を反らせて喘いだ。 こんな場所で…こんな格好で…どうかしてる。 初めて身体を重ねてから、もう何度も繰り返している行為なのに、それでもその度にディランは違う快楽を与えていくのだ。新しい快楽を。想像もできないほどの快楽を。 恐い。 ジョウイは自分がどうなってしまうのか分からず、目の前にディランに縋りつきたくて縛られた手首を必死で動かした。けれど、どうしても解けない。 「んっ…やぁ…解いて…っ」 「静かに…ジョウイ…」 ディランが何かに気づいたようで、ぴたりとその動きを止める。 身体の中のディランの存在感にジョウイはひくりと喉を鳴らした。ただ含まされているだけの欲望は辛いだけで。ジョウイが恥も外聞もなくディランに救いを求めようとした時、近づいてくる足音に気づいた。 「誰か来る…」 「……っ!!」 今、誰かが倉庫の中に入ってきたら? こんなところを見られたら? ジョウイは思わず悲鳴に近い叫び声を上げた。 「ディラン、お願い、解いてっ…ほど…い…」 「だめ。静かにして」 当然ディランは行為をやめるものだと思っていたのに、しっかりとジョウイを抱きしめたまま離れようとしない。ジョウイは慌てて身を捩る。 近づいてくる足音は、倉庫へと続く部屋の扉を開けたようだった。 そしてさらに奥の倉庫、ディランとジョウイが抱き合っている現場へと近づいてくる。 「………ぅ!」 ふいにディランがジョウイの口元をその手のひらで塞いだ。 その瞬間、大きな音を立てて倉庫の扉が開いた。 「お〜い、誰かいるのか?ディラン?ジョウイ?」 どうやら一緒に大掃除をしていた傭兵の一人が、なかなか帰ってこないディランたちを探しにきたようだった。ほんの少し、奥を覗き込まれた一巻の終わりだ。 ジョウイはきつく目を閉じて、祈った。 このまま、立ち去って欲しいと。 しかし、その想いを嘲笑うかのように、ゆっくりとディランが腰を動かし始めた。 「………っ!!」 ジョウイの瞳が驚愕に見開かれる。 こんな状態だというのに、ディランは最後の追い上げとばかりに激しくジョウイを突き上げ始めたのだ。 「声、あげちゃだめだよ」 囁くように耳元でディランが笑う。 円を描くようにゆっくりとディランの欲望の証がジョウイの中を犯し始める。 信じられなかった。 堪えていた情欲に再び火がつき、ジョウイは耐えられずに声を上げそうになる。 けれど、今声を上げたら… 息を潜めて、ジョウイはぽろぽろと涙を流し、必死で声を殺し、自分を穿ち続けるディランに目で懇願する。 動かないで、と。 もう我慢できそうになかった。 自身をきつく戒めるディランの指が上下に動き、ジョウイの解放を促す。 「いないのかぁ?ったく、どこでサボってんだかな」 傭兵のつぶやきが聞こえる。そして、扉の閉まる軋んだ音。コツコツと足音が遠ざかっていく。けれど、ディランはジョウイの口を塞いだまま、短い息を吐きながら抜き差しを繰り返す。 「ん…んんっ……っ!!」 苦しげにジョウイが身体を震わせる。 完全に足音が消えた瞬間、ディランがジョウイの口から手を離した。 「いやああっ…っ!!」 叫び声と共にジョウイが自らの精を解き放つ。 「くっ…」 内部の締め付けにディランは小さく息を飲んで、さらに奥深くまで突き進み、そしてすべてを吐き出した。 解かれた手首にはうっすらと赤く情事のあとが残った。 「痛かった?」 そっと、その手首にディランがキスをする。 「………」 「ジョウイ?怒ってるの?」 「当たり前だろっ。あんな…見つかったらどうするつもりだったんだよっ」 「でも感じただろ?」 あのあと、一度だけでは済まなくなってしまったのはお互い様で。 言い返せないジョウイにディランは小さく笑って火照ったその身体を引き寄せる。 「ま、お仕置きレベルとしてはたいしたことなかったよね。ほんとはさ、もっといろいろやってみたかったんだけど、時間もないし、それはまた今度ということで」 「こ、これ以上何するつもりだったんだよっ」 手首を縛られて動けなくされた上に、誰かに見つかるかもしれないなんて状況でやりたいだけやっておいて、たいしたことなかったなんて言われてはたまらない。ジョウイははだけたシャツをしっかりと握り締めてディランを睨む。 そんなジョウイにディランが微笑む。 「知りたい?」 教えてあげてもいいよ、と首筋に唇を寄せる。 「でも、だからって誰かれなしにキスするんじゃないよ、そんなことしなくても、ちゃんと教えてあげるから」 「教えて欲しくないよ…」 ジョウイのつぶやきにディランはくすくすと笑う。 ヤキモチ焼きの恋人なんて持つものじゃない。 「ジョウイ、俺のこと好き?」 「……そんなこと、今さら聞くなよ」 ジョウイの言葉にディランは嬉しそうに微笑む。 「じゃ…ね、も一回…」 滑り降りてくるディランの指にジョウイは目を閉じた。 何度でも欲しがってしまう淫らな身体で 何度でも受け入れてしまう淫らな心で きみのことを愛すから。 だから、僕はきみのもの。 ヤキモチなんて、焼かないで… |