えっと、ではそろそろ、
18日の日記に書いた深い事情ってヤツを発表しようと思います。

えー、今月の10日、
ボクが勤めていた会社が、


一回目の不渡りを
出しました。



ええ、不渡りです。
不渡りっていうのは、大辞林第二版によると、
「手形や小切手が、その支払いを受けることができないこと」となっています。
要するに「銀行に預けたお金が足らなくて借金が返せなくなること」です。
詳しくは『ナニワ金融道』という漫画を読むと良いと思います。

で、
当然お金を貸した人(銀行)とか取引先から
電話がジャンジャンかかってくるんですよ。

「すみません、つかぬことをお伺いしますが、
おたくの会社、不渡り出しましたか?」


って、歯に衣をきせぬ言葉で。
まさか開き直って、

「ええ、不渡り出しましたが何か?」

とは言えるハズもなく、ボクは

「申し訳ございません。今年入社したばかりの私では、
そういうことはちょっと解りかねます…」

と、ヘタレな回答をしておきました。
だって突然の出来事で本当に解らないのですから仕方がありません。

まぁ、そうするとですねぇ。
電話では埒があかないので、直接会社の方に人が来ちゃうんですね。
ウチの会社、小さい会社なんで、
たくさん人が来られても、お通しする部屋がないんですよ。
だから会社の外までズラーッと列ができてしまって、
ちょっとした大手サークル気分でした。
もちろんお売りする同人誌は一冊もありませんが。

しかも、そんな時に限って、
社長とか役員の人は、
何時の間にかいなくなってるんですよ。


ええ、もちろん逃げました。
債権者(お金を貸した人)に捕まったら、拉致られる可能性が高いので、
普通、こういう事態になったら逃げるそうです。

だからこの事態を把握している人間がほとんど社内にいないワケで、
会社に来られた方の対応がほとんど出来ないんですよ。
この時、ボクが言えた言葉はただ一つ。

「申し訳ございません。私、今年入社したばかりでして…」

まったくもってヘタレですね。
自分の会社が大変なことになっているというのに、
何一つ出来ることがないのです。
自分の不甲斐無さに憤りを覚えて…、
というのは真っ赤な嘘で、

「確かナニワ金融道で一度でも不渡りを出した会社は、
例外なく倒産していたよな…。ということはウチももうアカンちゅーことやな…。
灰原はん、堪忍や! 色々と手を尽くしたんやけど、
万策つきてもうて、もう自己破産しか手があらしまへんのやー!!」

と、勝手なストーリーを妄想しておりました。

まぁ、結局その日は
「私達では詳しいことが解らないので、詳しくは社長が戻ってから」
ということで来訪者を追っ払いました。

その後、社長からの電話があり、
やはり二回目の不渡りは確実で、
不渡りを二回出すと銀行取引停止処分になるので、
倒産は時間の問題だということがわかりました。
そして社長は民事再生法の手続きはせずに、
このまま会社を解散させるという発表をしました。

つまり、この瞬間、
ボクの会社は倒産が確定し、
ボクは失職したワケです。

今年入社したばかりなのに…。
やっと仕事を覚えて、怒られる回数も減ってきたのに…。

9月4日の日記で今月は3連休が2回もあるぞーっ!
マンセーマンセー! という話しをしておりましたが、



3連休どころか、
永久にホリデーです。

(BGM:松浦亜弥の『Yeah!めっちゃホリディ』


さて、
いつも通り、アレ。
やってみましょうか?


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( / ⌒ヽ
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   :

 ‐ニ三ニ‐

鬱だ氏のう…。

(今日の日記、ネタじゃなくマジでノンフィクションです)
(2002年9月28日)

変人窟さん等でご紹介いただきました。
誠にありがとうございます。


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