戦争を知らない全ての人達へ捧ぐエッセイ。

『 ミニよりスリットがお好き 』
                            作 ・ ATF

先日、12月8日は59年前、日本軍による真珠湾攻撃により、
太平洋戦争が始まった日です。

みなさんは御存知だったでしょうか?
殆どの方は知らないか、忘れているハズです。
それくらい我が国、日本では馴染みの薄い日なのです。

8月15日が終戦記念日だということは、みんな
知っているハズなのに、何故か開戦日は知らない。

と言うか、みんな、あまり教えてくれない。
学校の先生も、家族も、テレビも、雑誌も、新聞も。
まあ、少しは報道するけれど、
終戦記念日ほど大々的にはやりません。
だからボク達、戦争を知らない世代には、
戦争の情報が届かない訳です。

さて、今日のテーマは『戦争』ということですが、
いったい『戦争』とはなんでしょうか?
ボク達、戦争を体験していない世代の人間には、
未体験の出来事なので、
「え? あれだろ? 武力で他国を侵略するヤツ」
という、曖昧な答えが関の山でしょう。
ちなみにボクの友人のS君の答えは、
「国公認の殺し合い」
でした。

また、『ゴーマニズム宣言』等で有名なの漫画家、
小林よしのり先生は
『新ゴーマニズム宣言スペシャル 戦争論』で
次の様に言っています。

戦争は国家間交渉に失敗した時に行われる、
実力行使。


話し合いで解決できなかったから、
殴り合いをする。

例えば、ウチのサークルにミニスカートが良いか、
スリットの入ったタイトスカートが良いかで、
もめている二人がいるとします。
便宜上、越後屋が「ミニ派」、ATFが「スリット派」とさせてもらいます。

「ミニスカートが良いに決まってるだろうが!」
「バカ! お前にはスリットの良さが解からんのか!?」
「ああ、解かんないね! あんな長いスカートじゃ、
女の子の足が少ししか見えないじゃないか!」
「アホ! そこがいいんだよ!!
なかなか見えないけど、たまに見せるチラリズム!」
「それならミニの方が萌えるぜ! 駅の階段を上ってると、
たまにパンツが見えちゃったりするし!」
「だからお前はガキなんだよ! すぐに局部を見たがる!
ミニなんてガキが履く物だ! 大人の魅力はスリットだ!」
「ガキの方がいいんだよ! 妹萌え〜!!」
「このロリコンめ! さらにメガネっ娘好きときている!」
「なにを! メガネっ娘を侮辱したな!!」
「おっ! やるか〜!!」

と、言うことでこの二人は『ケンカ(戦争)』という状態になりました。
つまり国家間の争いも、このメカニズムで起きている訳です。
両者の意見が合わないから、武力で無理やり意見を通す。
とても原始的で愚かな行為です。
しかし、人間はまだ、この愚かな行為をし続けるでしょう。
それは外交手段として、武力を見せつけることは、
自国に有益をもたらすからです。

そして「人口爆発」、「人種(宗教)差別問題」、「食料問題」等が
解決しない限り、『戦争』は無くならないでしょう。

現在のこの世界は、不平等なことでいっぱいですから、
必ず、近い将来、世界一の国を倒そうとする国家が現れるでしょう。
そう考えると、とても心配で夜も眠れません。
だから、スリットの入ったチャイナドレスを着た女の子の
膝枕で眠りたいわけです。
つーわけで、大募集。
切実です。

P.S.  ちなみにボクは「ミニ」も「スリット」も両方好きなんで、
そこんとこよろしく。
(2000年12月9日)

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