ボクが就職活動を始めたのは、大学3年生の12月のことでした。
なんか友達によると
「この時期から始めるなんて…。ATF君、余裕だね」
とか言われちゃったので、
もっと早い時期に始めた方がいいらしいぞ。

で、

まずやったことは企業研究と自己分析。
どの会社の入社試験を受けたら良いのか、それを決めなければ始まりません。
会社は製造・物流・マスコミ・卸・小売・金融・商社などなど、
様々な業界があります。どこの業界の、どの会社に行くか。
それを決めるためには、まず2つの答えを出さなければなりません。

1.自分は何の仕事がしたいのか?
2.自分は何が出来るのか?


この2つです。
要するに1は【志望理由】で、2は【自己PR】ですね。
この2つさえ、志望する会社が希望する人物像とマッチしていれば、
2次面接ぐらいまでなら行けると思います。<行けなかった人は運がなかったということで…。
ムズカシイのは志望する会社が希望する人物像に、
自分はマッチしているのか、なれるか、ということです。
ハッキリ言って、人事担当の人にウソや付け焼刃の知識は通用しません。
なんてったって、彼等は人を見るプロです。
メチャクチャ鋭いです。
いいかげんなことを面接で言ったら、すぐに指摘されてしまいます。
だから「特技はイオナズンです」とか、余計な見栄を張らないで、
正直な、ありのままの自己PRを心がけると良いと思います。<そんな見栄、誰も張りません。

で、

次にすることは会社説明会巡り。
これは翌年の2月から3月がピークでした。
この説明会に行かないとエントリーシートすら受理されないので、
電車賃が惜しくても仕方なく行きます。<電車賃ぐらいケチケチすんな。
会場は池袋のサンシャインや有明のビックサイト等、
いつも同人誌を買っている場所が多かったですね。
そのせいでつい、
「すいません、新刊一部ください!」
とか言いそうになっちゃいましたよ。<言わないでください。大学のイメージが悪くなります。

で、

説明会が終わったら、今度はエントリーシートの提出です。
これは願書みたいなもんですね。
上記の【志望理由】【自己PR】などを書いて送ります。
リクナビとか、ネットで提出できるところもありますが、
履歴書や成績証明書、卒業見込み証明書等と一緒に
郵送するケースが多かったように思います。
これはだいたい、3月から4月、ちょうど今頃がピークでした。

で、

エントリーシートが受理されて、面接の日時等が書かれた案内書が届いたら
次はいよいよ1次面接です。
案内書が届かなかったら
「誠に残念ですが、当社とは縁が無かったようなので…」
と同意なので、あきらめて他の会社を探しましょう。
んで、案内書が届いた人は、決められた日時の10分前までに、
面接会場に着くようにした方が良いです。
話によると、面接官はそういう所まで見ているらしいので、要チェックです。
あと、前日までに面接会場の下見に行くこともお忘れなく。
面接の当日になってから
「あれ、面接会場ってどこだっけ?」
ではお話になりません。
ボクは某アニメショップの面接の時、某電気街をさまよいました。
某アニメショップの本社は、かなり解りにくい裏通りにあります。
<間に合ったけど、内定はもらえませんでした。
面接会場が上野とか秋葉原とか、ビルが密集する場所の場合、
下見は必須です。電車賃をケチらずに行きましょう。<お前はケチっちゃったのかよ?

で、

うまく【志望理由】【自己PR】
を面接官に伝えることが出来たら、次は2次面接です。
今度は人事部長や社長など、管理職の方達と面接します。
ここで重要なのはさっきも言ったとおり、見栄を張らないこと。
「どうしても内定が欲しい!」という強い想いが、
つい背伸びして、自分を大きく見せようとしてしまうんですよね。
人間ってヤツは「ここぞ」という時に、つい欲が出てしまうもんです。
でも、それをやってしまうと、すぐにボロが出てしまうんですよ。
ボクもやってしまいました。
某アニメショップの面接の時に。<言わなきゃ良いことをベラベラと…。
当時のボクはあまりにも無知過ぎますた…。

で、

某アニメショップ
などの面接をことごとく落ちたボクは、
流通・小売業界は向いていないのではないかと思い、
他の業界を目指すことになったのですが、
ずっと流通・小売業界志望で活動していたので、
他の業界の【志望理由】【自己PR】が、なかなか書けないことに気付きます。
たとえ書きあがったとしても、それは御粗末な出来で、
明らかに下調べが足りない「説得力」のない文章になってしまうのです。
これから進路を考える方は、充分に企業研究と自己分析をした上で、
志望企業を決めた方がいいですよ。<お前を反面教師にしてな。

で、

紆余曲折、いろいろあって通信販売関連の会社に入社するのですが、
去年の9月、会社が不渡りを出して現在に至ると。

まぁ、そんなこんなで今は、あまり時間を拘束されない適当なバイトをしながら、
同人ゲームを作っています。
収入は以前よりだいぶ減りましたが、
お金には変えられない、貴重な体験をしているので、
後悔はしておりません。<エロゲー作りなのにか?
むしろこういうことって若いうちにしか出来ないので、良いゲームを作って、
「あの時の判断は間違ってなかった」と思えるようにしたいですね。

最後に、今、大学生の就職内定は3人に2人だと言われています。(約60%)
つまり3人に1人は内定をもらえないで、フリーターになっちゃったりするワケで、
今は学歴とか関係ナシに、新卒が就職できない時代になったのだと思います。
(雇用のミスマッチということもありますが…)
だから新卒で内定をもらえなくても、ボクみたいに会社が潰れちゃっても、
自信を失わないでください。
経済状況が悪いだけなのです。<不況じゃなくても就職できそうにないヤシもいるがな。
新卒の就職活動が今後の人生を、人の価値を決定するワケではなく、今後の頑張り次第で、
いくらでもチャンスは掴めると思うのです。<たまには良いこと言ってるつもり。
無職になって無気力になり、思考停止に陥らぬよう、お互いに頑張りましょう。

(2003年3月31日)

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