ふろーらいとオリジナル小説 vol.1

『とらぶる☆とらんすふぁ』表紙

● 完売についてのお知らせ ●
2005年5月5日(木)に行われたコミティア72において、
『とらぶる☆とらんすふぁ』
完売致しました。
今のところ再生産の予定も無く、DL販売や無料ダウンロードの予定もございません。

しかしながら、皆様からの「まだ読んでないから読みたい」という声が多くなれば、
なんらかの方法で公開する可能性もございます。
メールフォーム掲示板からお問い合わせください。
兄妹同棲が終わり次第、なんとかします。


                               2005年5月13日  ふろーらいと代表 ATF

ストーリー キャラクター紹介 立ち読み版 データ スタッフ


● ストーリー ●

 私の名前は亜紀。
私には不思議な能力がある。
他人の身体に憑依して、操ることが出来る能力だ。
そして私には大好きな人がいる。
それは私のお兄ちゃん。

でも、お兄ちゃんには最近、遥さんという彼女ができたらしい…。
私の断りもなしに彼女を作るなんて、
そんなの絶対に認めないよっ!

そこで私はある計画を策定し、実行に移した。
それは『遥さん憑依計画』である…。

私が遥さんになったら――
お兄ちゃんとエッチなことが…できるのかな?



● キャラクター紹介 ●
亜紀 ■ 橘亜紀(たちばな あき)

春樹の妹。
金髪ツインテールで勝気な性格。
ちょっと独善的なところもあり、
兄にたしなめられることもしばしば…。
小柄で子供っぽいところがあるからか、
時々、小学生に間違えられることも…。
他人の身体に憑依して、
操ることが出来る能力の持ち主。
お兄ちゃん大好き。
 ■ 広瀬遥(ひろせ はるか)

春樹の彼女。
春樹とは同じ大学で同じ学部。
黒髪ロングのメガネお姉さん。
温厚な人柄で、丁寧な言葉遣い。
細身ではあるが出るところは出ている。(たゆん)
目の下には泣きボクロ。
普段は控え目な彼女だが、
遥の方から春樹に告白した。
遥
春樹 ■ 橘春樹(たちばな はるき)

亜紀の兄。亜紀曰く、
「お兄ちゃんは私よりも二つ年上で、
とってもカッコよくて、やさしくて、スポーツも出来て、
有名な国立大学に通っちゃうほど頭も良い。
パーフェクトお兄ちゃん。
私の秘密を知っている唯一の人」とのこと。
しかし、この評価はあくまでも亜紀の評価であって、
実際のところは人よりも
ちょっと勉強ができる普通の大学生。
橘家の長男で、妹の面倒見も良い。
現在、広瀬遥と交際中。


● 立ち読み版 ●

           1

 私の名前は橘亜紀(たちばなあき)。
私には不思議な能力がある。
他人の身体に憑依して、操ることが出来る能力だ。
どうしてこんな能力が身に付いたのかはよくわからないが、
物心がついた頃には他人に憑依して遊んでいた記憶がある。
憑依する相手は眠っている人か、気絶している人か、死んでいる人だけ。
意識のある人間に憑依することは出来ない。
そして憑依している間、私の身体は抜け殻になって、
まるで死体みたいな顔色になるから、人目のつかない場所へ隠さなければならない。
もし、誰かに見つかったりしたら、救急車を呼ばれたりして大変なことになるからだ。
私も自分にこんな能力があるということに気付いた時は驚いたし、
他人には出来ないことなのだとわかった時は、
自分だけ変な人間なんだと思って、ショックを受けたりもした。
お母さんに相談した時は「そんな漫画みたいなこと、あるワケないでしょ」と言われて、
取り合ってもらえなかった。
とても寂しくて心細かった。
そんな時に私の話に耳を傾けてくれたのが、橘春樹(たちばなはるき)。
私のお兄ちゃんである。
お兄ちゃんは私よりも二つ年上で、とってもカッコよくて、やさしくて、
スポーツも出来て、有名な国立大学に通っちゃうほど頭も良い。
パーフェクトお兄ちゃん。
私の秘密を知っている唯一の人。
そのお兄ちゃんが私の相談を聞いてくれて、
こんな変な能力を持っている女の子でも普通に接してくれて、
「亜紀にどんな能力があっても、亜紀はオレのたった一人の妹だよ」と
言ってくれたから、今でも私は生きている。
もしあの時、お兄ちゃんも私の話を聞いてくれなかったら、
私は今頃自殺していたかもしれない……。

そんなワケでお兄ちゃんは私の命の恩人であり、
私のもっとも信頼出来る男の人。
ハッキリ言って、私はお兄ちゃんのことが大好き。
好き好き大好きSSDである。
結婚出来るものなら結婚したい。
そして、毎日のようにベタベタしたり、甘えてみたり、
時にはワガママも言ってみたいし、その……キスとか、それ以上のことも……。
でも、私は妹。
お兄ちゃんとは兄妹なのだ。
この国では三親等内での結婚は認められていない。
まさにファッキンジャップである。
この法律を知った時ほど憤慨したことはない。
いや、あの時も相当怒ったっけ……。
それはお兄ちゃんが彼女を家に連れてきた日のことだった。

         2

「ただいまー」
お兄ちゃんよりも先に学校から帰って来ていた私は、
着替えを済ませ、リビングでのんびりテレビを観ていた時にその声を聞いた。
私は一刻も早くお兄ちゃんに会いたくて、
「おかえりなさーい♪」と陽気な声を上げながら、
小走りして玄関へ出迎えてみると、
そこにはお兄ちゃんと綺麗な女の人がいた。

「おう、ただいま。コイツはオレの妹の亜紀。
二つ年下で、今は県内の高校に通っている」

そうお兄ちゃんが私の顔を一瞥して帰宅の挨拶をすると、
すぐにその女の人の方を振り向いて、私の紹介をする。
すると彼女は少し微笑みながら私に向かってこう言った。

「こんにちは。私の名前は広瀬遥(ひろせはるか)。
お兄さんと付き合わせてもらっています。
これからもよろしくお願いしますね」

私は耳を疑った。
この人は「お兄さんと付き合わせてもらっています」と言ったの?
付き合わせてもらっている……え!? 
つまりお兄ちゃんの彼女って言うこと!? 
うそ? 
なんでお兄ちゃんに彼女がいるの!? 
お兄ちゃんには私がいるのに!? 
私は少し混乱しながら広瀬遥と名乗る女性を見た。
身長は一六八センチぐらい。
細身ではあるが出るところは出ている。
髪は黒髪ロング。
眼鏡をかけていて少しおっとりしている。
やさしそうなお姉さんという感じだろうか? 
これなの? 
お兄ちゃんはこういう人が好みなの? 
私とは正反対な人じゃない!? 
などと思っていると、お兄ちゃんは困った顔をしてこう言った。

「ほら、広瀬さんが挨拶してるんだから亜紀も挨拶しろよ。
ゴメンな。挨拶も出来ない妹で……」

「ううん。いきなり押しかけてきちゃった私が悪いんだし。
ゴメンなさいね。驚いちゃったでしょ?」

「あっ、いいえ。こちらこそゴメンなさい。
兄が女の人を連れてきたのは初めてだったもので……」

「まぁ、春樹さんが今まで女性と付き合ったことが無いというのは
本当だったんですね」

「こら、亜紀。余計なこと言うなよな」

そう言ってお兄ちゃんと遥さんは笑った。
まるで仲の良いカップルのように……って、まるでじゃない! 
まさに仲の良いカップルなのだ! 
私はだんだんイライラしてきた。

「こんな所で立ち話もなんだから、とりあえずオレの部屋へ行こう」

「はい。それでは、お邪魔しますね」

そう言ってお兄ちゃんは遥さんを家に招き入れ、
二階にあるお兄ちゃんの部屋へ行った。
付き合い始めたばかりの男女が自室で二人きり? 
このままではマズイ! 
私は直感的にそう思った。
付き合い始めたばかりの若い男女が二人きりですることは一つしかない。
私は急いで二人分の紅茶を入れ、
キッチンの戸棚にあったカステラを持って、
お兄ちゃんの部屋へ様子を見に行った。
まぁ、『様子を見に行く』などと言うのは当然建前で、
邪魔をする気が満々なのだが……。
するとドアの向こうから二人の声が聞こえてきた。

「あんっ、春樹さんの……すごく大きい……」

「そうかな? これぐらいが普通だと思うけど」

「こんなに大きいの……たぶん、入らないよ……」

「大丈夫。オレに任せて……」

お、遅かったかっ!? 
この会話の流れから言って、中の様子はだいたい想像出来る。
お兄ちゃんの初めては、私がもらう予定だったのに! 
私はハンカチが破れるくらい強く噛み締めて悔しがっていると、
二人の会話はおかしくなってゆく。

「うお、コイツ結構手強いな……」

「春樹さん、頑張って!」

ん? 
手強いって、どういうこと? 
私は気になって、こっそり部屋の中を覗くと、
二人はテレビゲームをしていた。
どうやら二人で共闘するタイプのゲームで、
自機が持っているボールを出来るだけ巨大にして、
敵が守るゲートに入れるゲームらしい。
私はおもいっきりコケてしまった。
大学生にもなって、二人でゲームするなよ……。

結局、その日は何も起きず、遥さんは帰って行った。

         3
 
 あの時のことを思い出すと今でもムカムカする。
なにしろお兄ちゃんに彼女がいたなんて初耳だったのだ。
まさに寝耳に水。
まるでお兄ちゃんに裏切られたような気分になって、あの日は泣きながら眠った。
でも、私はあることに気付いて、すぐに立ち直った。
それはもちろん、あの不思議な能力のことだ。

 あの他人に憑依できる能力を使えば、
どんな人間でも私の意のままに動かせる。
それが例え遥さんであっても、だ。
もし、私が遥さんだったら、私はお兄ちゃんの彼女になれる。
お兄ちゃんの彼女になったら、毎日のようにベタベタしたり、
甘えたり、時にはワガママも言えたりするし、キスだってし放題。
それに、それ以上のことだって……。
いい。このアイディアは凄く良い。
遥さんに憑依すれば、血縁関係というどうすることもできない問題も解決してしまう。
まさに願ったり叶ったりではないか。
何故、もっと早くこのことに気付かなかったのかと、
私は一人で昔の愚かな自分を呪った。

 よし、遥さんに憑依しよう。
そう決意した私は自室の机に向かい『遥さん憑依計画書』を一気に書き上げた。
そしてその後、近所のドラッグストアへ行き、
『ドリームL』という睡眠薬を買った。

---------------------------<中略>----------------------------

 やっと二人きりになることができた私とお兄ちゃん。
始めの内は「春樹さんは普段、どんな音楽を聴くんですか?」などと聞き、
お兄ちゃんと遥さんがいつもどんな会話をしているのかを探りながら、楽しく談笑する。
しかし、それはあくまでフェイク。
本当の目的はお兄ちゃんとエッチなことをすること。
私は「この部屋、暑いですね」などと言いながら、
上着を脱ぎ、次第に薄着になっていった。
時々、シャツの胸元をひっぱって、胸が見えるようにしたり、
ミニスカートなのに体育座りをして、お兄ちゃんにパンツが見えるようにした。
するとお兄ちゃんは顔を赤くして、あからさまに目を逸らしたりする。
私は思わず笑ってしまいそうになった。
いつも私には威張っているお兄ちゃんでも、
こんなかわいい顔をすることもあるのだということに気付いて、嬉しくなったのだ。
私はもっとかわいいお兄ちゃんが見たくなったので、
パンツに手をかけて、チラッと一瞬だけアソコを見せてあげた。
するとお兄ちゃんはビックリしたようで、
一瞬、目を大きく見開いてビクッと震えると、すぐに目を逸らした。
はうぅ、かぁいいよぉ〜。
テイクアウト! テイクアウトぉ!! 
私は某同人ゲームに登場するキャラのような、
鼻の下を伸ばしきった顔をして、至福の時を愉しんだ。
そして「春樹さん、どうかしましたか?」とわざとらしく聞いてみると、
お兄ちゃんは「い、いや、なんでもない……」と顔を真っ赤にして言った。
強がっているお兄ちゃんもかぁいいよぉ〜。
あれ? 心なしか、さっきよりも前傾姿勢になってませんか? お兄ちゃん。
これはもう本人に聞いてみるしかないでしょう。

「春樹さん、さっきよりも前傾姿勢になってますが、大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫。大丈夫……」

「顔も赤いし、どこか具合が悪いんじゃ……」

 私が近寄ってお兄ちゃんに触れようとすると、
お兄ちゃんはまたビクッと震えて、私から離れようとする。

「いや、本当に大丈夫だから、心配しないで……」

お兄ちゃんはそう笑顔で言っているが、両手は股間にあてられていた。

「心配しないでと言われましても……。
お腹? お腹に両手をあてているということはお腹が痛いんですか? 
私、こう見えても少しは医学を心得てるんですよ? ちょっと見せてくれませんか?」

「そ、そんな! ちょ、ちょっと……」

 私はお兄ちゃんの両手を払って、ズボンの上から股間を触った。
これがお兄ちゃんのおちんちん……。
お兄ちゃんのおちんちんは昔、一緒にお風呂に入っていた時よりも
大きくなっていて、カチカチに硬く、とっても温かかった。

「まぁ、こんなに硬く腫れてしまって……。
今、春樹さんが感じている感情は、精神疾患の一種です。
治し方は私が知っています。私に任せてください」

 私は言葉の重複が2回あるのにも関わらずに、
そう臆面もなく言い放ち、お兄ちゃんのズボンのファスナーを下ろして、
中から大きくなったおちんちんを取り出した。
初めて生で見たおちんちんは赤くて、テカテカ光っていて、ちょっとグロテスクだった。
でも、これが大好きなお兄ちゃんのおちんちんなのだから、
お兄ちゃん同様、好きにならなければならない。
私はお兄ちゃんのおちんちんが好きである証に、
お兄ちゃんのおちんちんにキスをする。
チュと触れるだけのライトなキス。
するとお兄ちゃんのおちんちんはビクビクッと痙攣するように反応した。
上目遣いでお兄ちゃんの表情を見ると、どうやら気持ち良さそうにしている。
私は嬉しくなって、もっとキスをすると、
その度にお兄ちゃんのおちんちんは震えて反応した。
おちんちんも見慣れてくるとかわいく思えてくる。
私は「よし」と決意してから、
お兄ちゃんのエッチな本でやっていた『フェラチオ』というのをやってみることにした。
確か、おちんちんを口の中に入れて、前後運動をするヤツだ。
私はお兄ちゃんの部屋で読んだエッチな本の内容を思い出しながら、
お兄ちゃんのおちんちんを口に含み、頭を動かして前後運動をする。
ジュプ、ジュプというエッチな水音が部屋に響き、
「私は今、お兄ちゃんとエッチしてるんだ」という実感が湧いてくる。

「ねぇ、春樹さん。気持ちいい?」

「ひ、広瀬さん、やめ……」

 なんということだろう。
どうやらお兄ちゃんは私のフェラチオが御気に召さないようだ。
やり方が悪かったのかもしれない。
確かあのエッチな本で男の人が「もっと舌を使え」と言っていた。
それと「カリ首のあたりを重点的に舐めろ」とも言っていた。
カリ首というのはどこのことだろう? 
きっと、男の人が一番感じる場所に違いない。
私はお兄ちゃんの表情を見ながら、一番感じている場所を探しながらおちんちんを舐めた。
おちんちんのお腹の部分や、頭の部分、タマタマが入っている袋まで丹念に舐め尽くす。
そしておちんちんの頭と棒の付け根である段差の部分を舐めると、お兄ちゃんの顔が歪んだ。

「うっ、そこは……」

 どうやらこの段差になっている場所がカリ首のようだ。
確かにおちんちんの頭と胴を繋いでいる部分にあるので、
『カリ首』と呼ぶのは相応しいのかもしれない。
カリ首の場所がわかった私は、舌を使ってカリ首を重点的に舐める。
お兄ちゃんは「うっ、ううっ!」とちょっと苦しそうに呻きながら、ビクビク反応した。
効いてる、効いてる。
私はお兄ちゃんにもっと気持ちよくなってもらおうと思って、
再びお兄ちゃんのおちんちんを口に含み、
舌でカリ首を刺激しながら、時々吸うようにしてしごいた。
するとお兄ちゃんは益々、声が大きくなり、吐息の回数が増えてくる。
もう少し、もう少しであのエッチな本の男の人みたいに『射精』してくれる筈。
私はそんなことを思いながら、前後運動のスピードを上げるが、
お兄ちゃんはなかなか『射精』してくれない。
私が「おかしいなぁ」と思って更にスピードを上げると、段々アゴが疲れてきた。
もう5分以上、同じ姿勢で同じ動作をしていたのだから当然である。
でも、大好きなお兄ちゃんが『射精』してくれるまでは止められない。
それが私のジャスティス。
私はそんな思いを胸に秘めながら、前後運動を続ける。
するとアゴが疲れた所為なのか、前歯が少しお兄ちゃんのカリ首に当たってしまった。
お兄ちゃんが「うぉ!」という声をあげたかと思うと、
突然、私の口の中にドロリとした液体が現れた。
お兄ちゃんが『射精』したんだ。
そう気付いたのは、お兄ちゃんの精液が私の喉の奥を突き、ゴホゴホと咳き込んだ後だった。
これがお兄ちゃんの精液? 
想像していたのとはだいぶ違う。
なんか生暖かいし、変な匂いがするし……。
それでも私はお兄ちゃんの精液を吐き出すことができず、
苦しかったけど全部飲み込んでしまった。
お兄ちゃんのおちんちんは私の口から外れ、
咳き込んでいる私の顔に射精し続ける。
遥さんはメガネをかけていたので、目に精液が入る心配はなかったけど、
メガネのレンズが精液まみれになってしまい、
眼前の風景が真っ白になって、何も見えなくなってしまった。


※立ち読み版はここまでです。続きは製品版でお楽しみください。



● データ ●
製本 コピー誌(カラー表紙)
サイズ A5
ページ数 28ページ
発行日 2004年12月30日 初版
ジャンル お兄ちゃんとHしたい妹系小説(18禁)
イベント価格 100円



● スタッフ ●
 ■ 企画・著書              ATF (エーティーエフ)
 ■ 挿絵                 弐肆 (にし)




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