「いらっしゃいませ。当館へようこそおいでくださいました。私は本日、お客様のお相手を務めさせていただきます、マリアンヌと申します」
 男が扉を開くと同時に、出迎えた涼やかな声音のその女性は、床に跪き深々と頭を下げ、そして顔を上げると口元をニコリと微笑ませた。しかし男には、彼女の表情は半分しかわからない。なぜならその女性は、顔はラバーの全頭マスク、全身はラバースーツとラバーのロンググローブ、ラバーストッキングで完全に身を包んでおり、素肌を晒している部分といえば唇のみだからだ。
 男はマリアンヌの耳元に唇を寄せると、彼女に小さく立つように命じた。
「かしこまりました」
 しなやかに立ち上がるマリアンヌ。男はその全身を頭の上から足の先まで舐めるように見る。仄かに紅を差した、プリプリと瑞々しい弾力のある唇。ラバースーツの上からでもはっきりとわかる、魅惑的なボディライン。豊かな乳房、くびれた腰、大きく熟れた尻、ムッチリとした太股、スラリと長い脚、キュッと締まった足首。顔こそわからないが、そのスタイルは確かに一級品であった。
 マリアンヌは男の次の命令を待ち、立ち続けている。彼女自身も視界を塞がれている為、下手に動く事が出来ないのだ。男はマリアンヌの前に歩み出ると、その頬に両手を添えた。マリアンヌも両手を伸ばし、男の胸から肩、首筋と撫で上げていき、男の顔の場所を確かめる。そして、男の唇に唇を軽く重ねると、ニコリと微笑んだ。
「本日は2時間、キスとフェラチオのご利用と伺っておりますが、お間違いございませんか」
 マリアンヌが尋ねると、男は無言でその頬を優しく撫でる。マリアンヌはそれを肯定と受け取った。
「それでは、しばし私との逢瀬をお楽しみくださいませ」

「ジュルッ、チュパッ、チュババッ」
 マリアンヌは戸惑っていた。
「ジュルジュル、ベチョォ、ズチョヌロォ〜ッ」
 行為が始まってからの30分、彼女はずっと立ち尽くしたまま。
「レルレル、ヌルチュバッ、ヌロヌチョレロォ〜」
 延々と男の濃厚なディープキスを受け続けているのだ。
「ネルエロ、ンチュパッ……お、お客様、そろそろ私にも」
 マリアンヌの言葉はしかし、男が唇に押し当てた人差し指に遮られる。マリアンヌは悟る。男はまだまだ、マリアンヌの唇を貪りつくすつもりなのだと。
「んぷっ。ちゅぶるっ、ヌチュムチュ、ヌジュロョチュロォッ」
 男は両手でマリアンヌの頭をガッチリと抱きかかえると、さらに濃厚な接吻を開始する。そして、それから30分。男のキス攻めに、マリアンヌは何度も絶頂を味わわされたのだった。

「んちゅる、ぷあっ。……ハァ〜……ハァ〜ッ」
 最初のキスから1時間後。男がようやく唇を解放すると、マリアンヌは快楽に腰が抜け、その場に仰向けにくず折れた。荒い息を吐きながらぼんやりとした視線を彷徨わせるが、マスクに塞がれた視界には暗闇しか映らない。男はマリアンヌに馬乗りになると、上半身を倒して覆い被さり、マリアンヌの顔に顔を寄せてその頬を撫でた。
「あぁぁ……また……またキスゥ」
 彼女の許容量を超えた快楽をまた味わわされるのではないかと、マリアンヌは喜悦と怯えの入り混じった声を上げた。男は人差し指をポッカリ開いたマリアンヌの口の中に差し込むと、その頬肉の裏を指先で擽りながら、低い声で囁いた。
「私のキス調教を受けた気分はどうだ」
 口粘膜への愛撫にピクピクと体を反応させながら、マリアンヌは震える声で尋ねた。
「ちょう、きょう……?」
「そうだ。お前のこの穴を、快楽器官へと変える為の調教だ。……いいか。お前はこれから先、股座の穴を使う事はもう一生無い。顔という万民に晒す部分についたこの穴こそが、お前の快楽器官、口マンコだ」
 ぼうっとする頭で、男の言葉を何とか理解しようとし。そんな状態ですらも馬鹿げていると理解できる男の言動に、マリアンヌは反論しようとした。
「そ、そんな事、あるわ、はひゃぁぁんっ」
 男に口内に息を吹き込まれた。たったそれだけで、マリアンヌは言葉を飲み込み、快楽に身を震わせた。そしてその時、気づいたのだ。下腹部から湧き上がる快楽信号より、明らかに口内に直接巻き起こった快楽の方が大きかった事に。
「クククッ。気づいたようだな。お前の本当のマンコがどちらなのかを」
「は、はひゅ、んぶうぅんっ」
 男は人差し指と中指をマリアンヌの口内に差し込み、頬肉をゾリゾリと擦り上げる。 マリアンヌは無意識に口を閉じ、その指をチュバチュバと吸い立てていた。女性器が挿入された肉棒に行うように。
「チュバッ、チュパッ……はぷぅ」
 性器と化した口から男が指を引き抜くと、指にはこってりと淫蜜がまとわりついていた。

「んぷっ、んぽっ……ジュブッジュボッ……んふぅ……ジュプッチュポッ……」
 マリアンヌは跪き、男のイラマチオに晒され続けていた。首は一枚の板状の枷で両手と共に拘束され、足にも枷が嵌められており、身動きの取れない彼女は男の成すがままとなるしかなかった。
 部屋には監視窓がついており、客が不埒な行為に出ればすぐに助けが入る手筈になっていた。だが、マリアンヌがいくら待ち続けても、助けが訪れる事はなかった。
「ククク。助けを待っているのか? 残念だが、その願いは叶う事はない。お前の調教を依頼したのは、この館の主なのだからな」
 男の言葉に、マリアンヌは愕然とした。自分は、裏切られたのだろうか。
「おっと。勘違いするなよ。これは契約時に盛り込まれていた事項だ。書類に書いてあっただろう。この館で働く者には、『研修』を受ける義務がある、とな。今がその『研修』だ。まあ、別名『調教』とも言うがな」
 男は円を描くようにマリアンヌの口内を蹂躙する。長時間のキス攻めに晒されすっかり敏感になった口内粘膜にカリ首がぞりぞり擦れて、マリアンヌはビクビクと体を震わせた。
「んぷっ、んふぅぅん……はぷ、ジュプ、ブチュルッ」
 口辱で軽いアクメを味わっている自分に驚きつつ、アクメ中も容赦なく続く抽送に快楽がより深く掘り起こされていくようで、マリアンヌは恐怖を感じる。このままでは、自分はどうなってしまうのか。
「なに、悪いようにはしない。お前にはこの館で働くのに相応しい女になってもらうだけだ。膣穴の快楽も尻穴も捨て、クチという穴を肉棒に捧げ、悦びを得る女にな」
 マリアンヌはラバーマスクの下で、涙を零していた。やはり、自分は間違っていたのかもしれない。あの時、拒否していれば、こんな事にはならなかったのだ。だが、あの時は、そうするしかなかったのも確かな事実なのであった。

 マリアンヌは母一人子一人の貧しい家で育った。それでも、優しく美しい母との慎ましやかな生活は幸せであった。だが、マリアンヌが母の面影を受け継いだ美しい娘に育った頃、母が病に臥せってしまう。治療には莫大な金が掛かるとの事で途方に暮れていたマリアンヌの元に、ある日この辺りの地主が訪れた。地主は、母の治療費を肩代わりする代わりに、ある仕事につかないか、とマリアンヌに持ちかけた。それが、この会員制クラブ、口辱館での仕事であった。
 地主はマリアンヌの、母譲りの美しく魅惑的な唇に執心していた。体を売るとはいえ、顔は完全に隠され、捧げるのは唇だけ。マリアンヌは迷いつつ、結局は地主の申し出を受ける事にした。
 マリアンヌは母の為に、懸命に働いた。幸いこのクラブを訪れる顧客たちは会員制という事もあり皆紳士的で、ひどい目にあうという事もなかった。気立ての良く一生懸命なマリアンヌは顧客への評判も良く、マリアンヌもこれなら続けていける、そう思い始めていた矢先の、この仕打ちであった。

「はぶ、ジュプッ……ろうひて、こんにゃ……ジュブ、ズブチュッ」
 頬肉と肉棒が擦れて奏でるグポグポという唾液のしぶく淫音に混ざって、マリアンヌは消え入りそうな声で呟く。その呟きに、男が低い声で答える。
「お前の評判は顧客の間でも素晴らしかったよ。そしてだからこそ、彼らはお前が次のステージに上がる事を望んだ。仕事としての献身的な口奉仕ではなく、口辱そのもので快楽を味わい悶え狂う事の出来る、口マンコ奴隷になることを。そして、お前が母の治療費の為ではなく、天職としてこの館での務めに嬉々として従事する、この館での務めこそがお前の生きる喜びそのものなのだと自覚する事を。その為の研修……調教だ」
「そ、そんにゃ……はぽ、プジュッ……ひどひぃ……ふぶちゅ、ニュルチュボッ」
 男の話す絶望的な内容に、マリアンヌは悲嘆に暮れて呟いた。だが男は、感情を感じさず低く言う。
「今の働きでは、治療費を稼ぐまでは十年以上掛かるだろう。この調教により口マンコ奴隷として覚醒すれば、給金は十倍になる。お前は悦びを得ることが出来るようになり、稼ぎも増える。何の損もないと思うがな」
「じゅう……ぶちゅ、ぷちゅぶっ……ばひ……ヌポ、グポポッ」
 男の言葉が、マリアンヌの心を侵食していく。男はニヤリと口端を歪めて笑みを零した。この逡巡が、すでに調教の一環であった。マリアンヌは確実に口マンコ奴隷としての下地をその身に刻み込まれていた。
「出るぞ。ザーメンは飲み込むな。口の中に全て溜めておけ」
「ひぇ? ……んぶっ、ぶぷぷぅっ!?」
 ドクッ、ドプドプッ!!
 口内にしたたかに精液をぶち撒けられ、マリアンヌはマスクの下で目を白黒させた。男は肉棒をマリアンヌの口穴に嵌めたまま、マリアンヌを仰向けに寝かせると、喉奥まで垂直に肉棒を押し入れ、大量の精液をこってりと放出した。
「もし飲み込んだり吐き出したりしたら、もう一回だ。お前が溜めておけるようになるまで、何度でもこの口マンコをザーメン壷とする。いいな」
「うぶ……ぶえぇ……」
 男の絶望的な宣言に、マリアンヌは息苦しさを堪えながら精液を口に溜めて耐え続けるしかなかった。男がニュポリと肉棒を口穴から引き抜くと、マリアンヌの口穴はすっかり淫らな精液壷となっていた。その魅惑的な唇は肉棒の形に歪み、卑猥な精液壷の口となる。下手に口を閉じると精液を飲み込んでしまいそうで、その形を保たざるを得なかったのだ。
「やはりお前には素質があるようだ。通常なら、3度は繰り返さないとわからない奴隷が多いからな」
 男はわずかながら感心したように呟くと、小瓶を取り出し、精液のたっぷりたまったマリアンヌの口の中に数滴垂らす。そしてマリアンヌの隣に添い寝をすると、指をマリアンヌの口穴に入れ精液と先ほどの薬をヌチャヌチャと攪拌しながら、耳元で囁く。
「お前の口穴に垂らした薬は、精液と反応すると強烈な媚薬となる。そして、ただの粘膜でしかなかった頬の肉を、膣襞と同じ快楽器官へと変えるべくジワジワと侵食していく。そして舌も、とびきり大きく敏感なクリトリスへと変わる。お前の口穴は男の舌と肉棒を受け入れる事が全ての穴へと変わるのだ」
「ひぷ……はみゅ、プチュ……えぷ……」
 男が精液を攪拌しながらマリアンヌの頬肉を指先で擽ると、マリアンヌはピクピクと痙攣する。実は、薬の効果はそれほど強いものではない。男の言葉こそが、催眠となりマリアンヌの心と体を侵食する為の本命なのだった。視覚を奪われたマリアンヌ。味覚、触覚、嗅覚は精液に浸され、聴覚は粘つく淫音と男の誘導に苛まれる。五感の全てを男に支配され、マリアンヌは口マンコ奴隷への道を転げ落ちていくしかなかった。
 数分かけて、マリアンヌはゆっくりと薬液入りの精液を飲み下させられる。食道を通り胃へ流れ落ちていく精液は、通った箇所全てにへばりついてはドロドロと侵食していった。
 男は起き上がると、マリアンヌの顔に跨り口穴に肉棒を嵌める。マリアンヌは何も言わずとも、肉棒にむしゃぶりつき頬肉を蠕動させた。
「んぶうぅぅーっ。ジュポッ、ブチュルッ。むぶ、むふっ、んふうぅーんっ。ブチュチュバッ!」
 フェラチオだけで、マリアンヌはこれまで味わった事のないほどの深いアクメを何度も繰り返した。しかし、口辱調教はまだ始まったばかりでしかない。男は飲み込まないように言いつけると、再び大量に精液を射精した。
 ドビュビュッ、ブビュビュビュッ!
「んひゅうぅぅーーーーっっ!? んぷゅっ、んくっ、むふうぅぅ〜〜〜んっ」
 口内射精を受け、マリアンヌは甘ったるい鳴き声を漏らしながら絶頂を迎えた。男は再び数分かけて精液でマリアンヌの口内を侵食し、そして3度肉棒を咥えさせ、精液を放出し、口穴を侵食し飲み込ませた。
「はひ、はへ……ひゅぅ……けぷ……あへぇ……」
 マリアンヌは快楽で意識が飛んでしまった。散々ハメ回された後の秘裂の様に、その唇は卑猥に歪み、唾液と溢れ出た精液で口元がベタベタに汚れている。
 男は室内に隠されていた、木で出来た大きな箱を部屋の奥から引っ張り出す。その高さは、ちょうどマリアンヌの首までと同じ高さで、真ん中に縦に切れ込みが入っている。その切れ込みに指を掛け押し開くと、箱が真っ二つに割れていく。その箱にはちょうど直立した人間の首から下の形が、象ってくり抜かれていた。
 頭の中を快楽で包まれている上に視界を奪われているマリアンヌは、箱の存在に気づかない。男がマリアンヌの枷を外しても、マリアンヌは逃げようとする素振りすら見せなかった。男はマリアンヌの体を抱き上げて、箱の型に据えつける。それはマリアンヌの為にしつらえられたように、ピッタリとはまった。男は箱を再び閉じ合わせる。
 マリアンヌは箱から頭だけを出した状態で、完全に梱包されてしまう。
「これでお前の首から下は不要になった。お前の存在価値はその口穴だけだ」
「はひぃ……」
 男の非常な宣告に、夢見心地のマリアンヌはぼんやりとしたまま呟く。男は黒い玉のついたボールギャグを取り出すと、マリアンヌに大きく口を開かせ咬ませていく。
「これはこの館の会員の唾液と精液、そして先ほどの薬液でたっぷり煮詰めた口枷だ。しっかりとその口穴で味わい、お前の存在価値をその身に刻み込め」
「ふぁぐ……くひうぅっ! ……ふもぉーっ、むほおぉ〜〜〜っ」
 ギャグに口内粘膜が触れ唾液がしみこんだ瞬間、ボールから男の味と匂いが染み出してくる。マリアンヌは呻きながら激しく頭を振ったが、その程度で外れるはずもない。
「お前の口穴が口マンコとして出来上がった頃に、また来る。じゃあな」
 男はそう告げると、わざとカツカツと足音を立てて部屋を出て行く。
「ふむーっ、んむおぉぉーーーっっ!!」
 呻くマリアンヌの後ろで、バタンと扉が閉じる音がした。静寂の中、口の中は何人もの男の唾液と精液の味と匂いで溢れかえっている。それは口内粘膜から侵食し、鼻腔を犯し、脳髄を蕩かし。マリアンヌの頭部全てを快楽の詰まった肉塊に変えていく。
(もう、らめ……わたひ、くるう……ママ……ごめんなひゃい……)
 そして、マリアンヌの意識は途絶えた。しかし、男の欲情の詰まったボールギャグは、マリアンヌの意識の有無に関わらず、ジュクジュクとゆっくり侵食しマリアンヌの口穴を淫らな性器穴へとかえてゆくのであった。

 あれからどれくらいの時間が経ったのだろうか。不意に、耳に足音が響く。そして、ボールギャグがしばらくぶりに外された。
「ぷあっ! ひゃひゅへ、たふゅけてくりゃひゃいーっ」
 口が開放された瞬間、マリアンヌは叫んだ。
「助けてだと。そこから出してほしいのか」
 声の主は、あの男だった。マリアンヌはブンブンと首を横に振る。
「ちがいまひゅっ。れるっ。おくひっ、おくひをきもちよふ、してほしいんれしゅぅっ。はぶちゅっ」
 呂律の回らぬまま、マリアンヌがねだる。すっかり淫穴に改造されたマリアンヌの口。マリアンヌはもう、口内を陵辱して快楽を得ることしか考えられなくなっていた。男にねだりながら、舌をくねらせ頬の裏側をなぞって快楽を得る。それはまさにオナニーであった。
「口でイキたいのか」
「イキたいっ、イキたいれしゅっ!」
「お前の口はマンコだと認めるか」
「みとめまひゅっ、わらひのくひは、おくひまんこれしゅぅっ」
「いいだろう。イカせてやる。口マンコでイキまくれ」
 男はマリアンヌに水を口に含ませうがいさせると、その唇を強引に奪った。
「むふゆぅっ、はぷむふうぅ〜〜〜んっっ!!」
 男の舌に舌を舐られ頬裏をこそがれ唾液を流し込まれて、マリアンヌはマスクの下で白目を剥きながらビクビクとアクメを繰り返した。秘所から溢れ出た愛液はラバースーツの内側を濡らすが、しかし下腹の反応はマリアンヌにはどこか遠く感じる。代わりに、ヒクヒク蠢く口内粘膜が膣襞、ドパドパと溢れてくる唾液が愛液なのだと、マリアンヌは錯覚してしまっていた。

「んぼぼっ、ジュボボボッ! ジュブル、ブチュブチュ、ヂュポポポポッ!」
 男のディープキスで気が狂うほどのアクメの嵐を味わったマリアンヌ。しかし、口穴に肉棒を嵌め込まれれば、それだけで再びビクビクと口粘膜が疼いてしまう。命じられるまでもなく、マリアンヌは肉棒にむしゃぶりつき、肉の感触を口いっぱいに感じながらジュパジュパと激しく淫音を立てて吸いたてる。
「んぷうぅぅーっ! んぷ、んひゅ、はぷブチュヌチュルッ!!」
 マリアンヌは何度もアクメを味わいながらフェラチオを続ける。そして、
 ドブッ、ドビュルルッ!!
「むぶふむうぅぅーーーーーっっっ!! んっ、んぶっ、んむおぷぅっ!」
 口内射精と同時に、マリアンヌはさらに深い絶頂地獄に陥り、そして意識を失った。だが、無意識下でもマリアンヌの口穴は、性器の様に肉棒に吸い付き緩やかに扱き立てるのを止める事はなかった。

「いいか。お前の口は口マンコであると同時に、この館の会員の所有物だ。どれほど深く感じていたとしても、お前の快楽は二の次だ。会員を楽しませる事がお前の全て。お前が我を忘れて絶頂していいのは、お前のお相手が許可を出した、その瞬間だけだ。わかったな」
「ひゃ、ひゃいっ……はぶ、ぷちゅっ……んくっ……ジュポッ、ジュルルツ……ふんぅんっ」
 マリアンヌは今、箱から出され、再び板枷で首と手を、そして別の枷で足を拘束され、男にかしずいて肉棒に奉仕している。浅いアクメの連続にたちまち蕩けそうになる意識を何とか繋ぎ止め、男の肉棒に奉仕した。
 完全に口マンコ奴隷として調教されたマリアンヌ。しかし、彼女の口穴はただ与えられた快楽を貪るだけの器官であってはならなかった。あくまでマリアンヌの口穴は商品なのだ。会員たちはマリアンヌの満足させる為にこの館にやって来るのではない。マリアンヌはどうしようもない淫穴に口穴を改造されてしまったというのに、それを自制する術をも学ばねばならなかった。
「射精するぞ。絶頂しろ。ザーメンは飲み込むな」
「ひゃ、ひゃいっ! はぶ、ブチュルッ、ジュパジュパパッ」
 男の射精宣言に、マリアンヌは喜びを声に滲ませて嬉々として肉棒にむしゃぶりつく。口内射精に対しては、必ず絶頂するように言いつけられていた。しかし、それはマリアンヌにとっては口辱を耐え続けるよりはよほど容易な事であった。
 ドブビュッ、ドクッ、ドピュブピュウッ!
「んぷぅっ、んくっ、はもおぉぉ〜〜〜んっっ!」
 マリアンヌはトロトロに蕩けたアヘ声を上げ、口内射精を受け止めた。深い深い絶頂の中、それでも言いつけを守り、精液を口の中にたっぷりと溜め込んでいく。
 男がニュポッと肉棒を抜き取ると、マリアンヌは零れないように注意しながら、精液がたっぷりと詰まった口穴便器をぽっかりと開いて男に見せつける。ビクビクと体を震わせながら、精液の泉の中を舌を蠢かせて、うっとりと鼻から湿った息を漏らした。
「ようやく体に染み付いてきたようだな、口マンコ便器としての存在価値が。よし。じっくりと少しずつ味わって飲み込め。もちろんイクのを忘れるな」
「ふぁひ……んくっ、むぅんっ……んぷ、ゴキュ、ふんぅっ……ンチュ、ゴキュンッ、あむうぅんっ!」
 マリアンヌは、精液が喉を通るたびに、絶頂を向かえビクンビクンと体を震わせるのだった。


「いらっしゃいませ。当館へようこそおいでくださいました、ご主人様方。口マンコ奴隷として生まれ変わったマリアンヌのお披露目に足を運んでいただき、ありがとうございます」
 口以外の全身をラバーで包んだマリアンヌが、床に正座し三つ指を突いて深々と頭を下げる。顔を上げたマリアンヌの口元は、幸せそうに綻んでいた。
「マリアンヌ。あの調教……コホン、研修を無事にこなし終えたそうじゃないか。しかも、通常の口マンコ奴隷よりも数倍早くとのこと。さすがは我らが見込んだ素材だけの事はある」
 マリアンヌを取り囲む十人ほどの顧客の内の一人が、マリアンヌを褒め称える。ここに揃うのはこの館に通う者の中でも特別なVIPである。
「お褒めいただき、光栄ですわ。早速ご奉仕させていただいても、よろしいでしょうか」
「まあ待ちなさい。まずはじっくり、その口マンコを見せてもらおう」
 別の顧客の一言に、マリアンヌはコクリと頷く。
「かしこまりました。どうぞ、マリアンヌの淫らな口マンコをご覧下さいませ」
 マリアンヌは膝立ちになると、ぽっかりと口を開ける。
「ほほう。ヌラヌラと唾液が濡れ光って、これは具合が良さそうだ」
「しかも、早く攻めてほしくて舌がヒクヒク震えているぞ」
「ホホ、視線を感じて唾液がドプドプ溢れ出してきたぞ。濡れやすい淫乱口マンコだ」
「これから全員でこってりとその卑猥な唇をむしゃぶり尽くしてやるぞ」
「その後は全員でズボズボと口マンコを犯してやろう」
「溢れるほどの精液を注いでやるぞ。精臭と精液の味と喉越しでイキまくるがいい」
 複数の男達に淫らに口マンコを露出させての言葉攻め。マリアンヌはそれだけでピクピクと浅い絶頂を感じてしまう。
「は、はあぁぁんっ……」
 マリアンヌはうっとりと艶の混じった吐息を漏らした。
「さあ、立ちなさい」
 マリアンヌの淫口をねっとりと鑑賞し終え、顧客の一人が命じる。
「はい」
 立ち上がるマリアンヌ。二人の男が進み出て、マリアンヌの左右に立ち、顔をマリアンヌの口に近づける。
「まずは、皆で無事に研修を終えたマリアンヌにご褒美を上げよう。これから二人掛かりで舌をペロペロしてあげるから、遠慮せずにイキまくりなさい」
「えっ。よ、よろしいのですか」
「ああ。マリアンヌが私達の期待に応えてくれた、ささやかなお礼だよ。これくらいの事は、してあげたいさ」
「あ、ありがとうございます、ご主人様方っ。私、嬉しい……」
 全頭マスクの下で、マリアンヌは感激の涙を流した。マリアンヌは心の底から感謝を感じていた。そんなマリアンヌの頭を顧客の一人が優しく撫でる。
「よしよし。本当にかわいい子だね、マリアンヌは。さあ、それじゃ早速始めようか。口マンコを開いて、クリ舌を目いっぱい突き出しなさい」
「はい。えろぉぉ〜っ」
 マリアンヌはピンクの唇をぽっかりと開き、赤い舌を突き出し外気に晒す。
 ネチョッ。
「はひいぃっ!」
 舌を横からネットリと舐り上げられた。マリアンヌはそれだけで、ビクビクと体を震わせる。
 ベチョッ、ネチョォッ、ネロレロォーッ。
「あひっ、はへ、ぷあ、はひぃんっ!」
 左右から舌をベロベロと交互に舐め上げられ、マリアンヌは口からドパドパ唾液を零しながら悶えなく。そして、舌を左右からブチュチュッと吸い立てられた瞬間。
「あひいぃぃ〜〜〜〜んっ!」
 骨まで蕩けそうな甘ったるい喘ぎ声を上げて、マリアンヌはこの日最初の深い深い絶頂を迎えたのだった。

「よし、仕上げだっ! 最後にその淫乱口マンコに、全員一斉に精液を注ぎ込んでやる。さあ、口を開いておねだりするんだっ」
 男達に取り囲まれたマリアンヌは膝をつくと顔を上向かせ、ラバーグローブを填めた指で口を極限まで開き、舌をくねらせて精液をねだる。
「ひゃいっ、ザーメンがないと生きられないマリアンヌの、とびきりスケベな口マンコに、皆様の濃いぃザーメンをたっぷりとブチ撒けて、はしたない口マンコ奴隷マリアンヌにお情けアクメをくださいませぇっ!」
 ドクッ、ドプドプッ、ドビュルッ!
 ブビュッ、ブビュルルッ、ズブビュビュゥッ!
 ブチャッ、ビチャビチャ、ドババッ!
「ひゃふっ、んぷあぁ、イクッ、イクウゥゥーーーーーンッッッ!!」
 十人全員に同時に口マンコを精液壷にされ、マリアンヌはこの日一番の絶頂を迎えた。
「ふう。今日はたっぷり楽しませてもらったよ。何十発出したかわからんな」
「そうですな。本当に、マリアンヌは最高の口マンコ便器になりましたな」
「私なぞ、仕事を放り出して毎日でも通ってしまいそうですよ」
「おやおや。一人占めは良くありませんぞ。皆同じ気持ちなのですから」
 男達が談笑する中、マリアンヌは口いっぱいに十人分の精液を溜めたまま、うっとりと絶頂の余韻を味わっている。
「そうそう。今日素晴らしい時を過ごさせてくれたマリアンヌに、私たちからいくつかご褒美を上げようと思うんだ」
 男の一人が優しい瞳でマリアンヌを見下ろしながら話しかける。
「まず一つ。今日の働きで、君の母親のこれまでの治療費は全額返済だ。これからは、君はもう自由の身だよ」
 自由の身。その言葉を、マリアンヌはどこか遠く感じていた。自由とはなんだろう。それは今より、幸せな事なのだろうか。
「そしてもう一つ。君が望むなら、私達から館の主人へ、君をここで働かせてもらうようお願いしよう。君はこれから一生、この館で口マンコ奴隷として幸せに暮らす事ができる」
 マリアンヌの胸がキュンと震えた。一生口マンコ奴隷として過ごせる。なんと魅惑的な響きだろう。
「そして、これは一番の朗報かな。君の母親の病気は、無事完治したよ。私達の情報網を駆使し、特効薬を手に入れてね。ただ、その新たにかかった費用が莫大だった。そこで私達は、君のお母さんにも口マンコ奴隷としてここで働いてもらおうと思うが、どうだい?」
 母も、口マンコ奴隷。自分と同じ、口マンコ奴隷。ずっと慎ましやかに生きてきた母が、自分と同じ幸福な人生を歩む事が出来るようになる……。
「実は、館の主は若い頃からずっと君のお母さんを思っていたそうでね。熟女口マンコ奴隷として、この館に迎えたいそうだ。ゆくゆくは、口マンコ花嫁として娶りたいとまで言っていてね。まったく、とんだノロケ話だよ」
 笑い合う顧客たち。マリアンヌは胸が温かくなっていくのを感じていた。
「それじゃ、マリアンヌの返事を聞かせてもらおうか。まずは、その口に溜まったザーメンを全部飲み干してしまおうね」
「ふぁひ……んく、ジュル……ひぅんっ! ……はぷ、ジュルル……んくぅんっ!」
 マリアンヌは精液を飲み下しながら、何度も何度も絶頂を迎える。大量の精液をゆっくりと胃に収め終えると、おずおずと口を開いた。
「皆様、美味しいザーメンをこんなに沢山、ありがとうございました。マリアンヌは、何度もアクメを迎えてしまいましたわ。……それで、もしよろしければ、私はこれからもここで皆様の口マンコ便器としてお仕えしたいと思います。そして、ママの薬代は、母娘口マンコ奴隷として共に働いてお返ししたいと思います」
 マリアンヌの言葉に、顧客達の顔が綻ぶ。
「やはりマリアンヌは良い子だねえ」
「いやいや。本当はただ母娘口マンコ便器になってみたいだけかもしれませんぞ」
「ハハハ。良いじゃないですか。マリアンヌは自分が知った幸せを母親にも味わわせてあげたいのですよ」
「しかしそうなると、我々も楽しみですな。美しき口マンコ母娘の、絶頂ディープキスにダブルフェラ」
「もちろんたっぷりのザーメンをトッピングしてあげなければいけませんな」
 母と一緒にザーメン塗れのキスをかわし、ザーメンチンポにむしゃぶりついて同時アクメする。そんな淫らな想像に、マリアンヌの胸がキュンキュンと甘く疼いた。
「ああ、ママ……私、口マンコ奴隷になれて、とっても幸せよ。ママも、幸せになってほしいわ。旦那様と共に白いラバーウェディングドレスでバージンロードを歩くママ、とっても綺麗でしょうね。皆様の祝福のザーメンシャワーを浴びながらの、口マンコ花嫁のザーメンウェディング。すごく幸せそう。私も、いつかなりたいな。口マンコ花嫁に。ママに旦那様のザーメンをたっぷりいただいた私の卑猥で幸せな口マンコ姿、見せてあげたいわ……ん、んく……ハアァァンッ!」
 純白のラバーウェディングドレスを着て、母や皆の前で旦那様のザーメンを誓いの言葉と共に口マンコに注ぎ込まれる自身の姿を想像しながら、マリアンヌはビクビクと絶頂を迎えた。
「おやおや。マリアンヌもいつかは口マンコ花嫁になりたいそうですぞ。これは淋しくなりますな」
「なあに。口マンコ花嫁は重婚も可ですからな。我々にもチャンスはありますぞ」
「いっそ皆でマリアンヌを口マンコ花嫁として娶ればよろしいのではないですかな」
「それは良いアイディアですな。ハッハッハ」
 談笑する男達の輪の中で、マリアンヌは白濁に塗れた幸せな未来を夢見ながら眠りに落ちたのだった。

(終)



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