「はあぁ……イルイちゃん……」
 クスハは一人ベッドの中で悶々としていた。封印戦争後、強大な念動力を持つ少女イルイを保護していたクスハだが、再び地球に動乱がもたらされるのと時を同じくして、イルイは彼女の前から消えてしまった。食事も、入浴も、何をするのにも一緒だったイルイがいなくなり、クスハは大きな喪失感に苛まれていた。戦闘配置中はさすがに気を回す余裕はないものの、こうして自室で休養していると、嫌でもイルイの事を思い出してしまう。頭では寂しさを感じ、そして体もまた物足りなさを感じていた。
「ああ……おっぱい、こんなに張っちゃってる……イルイちゃんが吸ってくれないからよ……」
 まるでファミレスの制服のような胸を強調したデザインの服から、大きくはみ出している豊かな乳房を両手で掴む。
「あうんっ……おっぱい、ぱんぱんなの……ミルク、出したくてたまらないの……」
 いけないと思いながらも、手の動きを止められずにぎゅむぎゅむと自らの乳房を揉みしだく。クスハの興奮度合いを表すように、布地の下に乳輪が丸く浮かび上がり、中心部の突起がムクムク起き上がって布をツンと押し上げる。クスハは今、服の下には何も身につけていない。下着を全てはずし、イルイが好きだと言ってくれた服だけに包まれて、肉体を火照らせているのだ。
「はあん、ダメ……こんなにいやらしく揉んでいたら、ミルクが出てきちゃう……服に染みができて、あまぁい匂いがとれなくなっちゃうわ……おちちの匂いぷんぷんさせてるいやらしい子だってみんなに思われちゃう」
 乳汁で服をドロドロにしながら、艦内の通路を歩く。女達は遠巻きに眺めながらヒソヒソと陰口を叩き、男達は欲望にギラギラと目を滾らせながらクッキリと浮かび上がった乳首を凝視する。羞恥と恐怖におののきながら、それでも熱に浮かされたように淫らな姿を見せつけるためフラフラと歩き続ける。そんな自分の姿を夢想し、淫裂から液を溢れさせた。
「あふっ……おまんこも、お汁でぬちゅぬちゅになっちゃってる……おちち、もうダメ……びゅびゅって、白いミルクをいやらしく噴き出しちゃいそう……おねがい、イルイちゃん……早く、帰ってきてぇ……私のいやらしい体、いっぱい慰めてぇっ」
 どこにいるとも知れない愛しい少女に向かって悩ましく訴えかけながら、両の乳房をさらに強く握り締める。クスハの理性のリミッターの解除と同期する様に、乳腺が開き、乳汁をはしたなくブジュブジュと噴き出して服をいやらしく汚した。

 イルイを保護した最初の頃は、クスハも保護者として幼い妹を見守るような心境でイルイを眺めていた。が、入浴や睡眠を共にし親密な間柄になっていくうちに、お互いの念動力が共鳴し、互いの心が透けて見えるようになっていった。
 ある日の入浴中、突然イルイがクスハの柔らかな乳房に小さな手のひらをあて、優しく揉み始めた。驚いてその手を押さえようとしたクスハの顔を、イルイのクリクリと大きな瞳が覗き込む。そこには邪気など全くない、クスハの秘めた欲望を感じ取り、それをただ昇華させようとする純真な少女の想いがあるだけ。結局クスハはイルイにされるがまま、初めての絶頂をずっと年下の少女の手により迎えてしまったのだった。
 性的な欲望と言うものは、一度満たされたからといって霧散するものではなく、むしろより高みを求めて際限なく湧き上がるものだ。イルイはそれを汲み取り、指で、舌で、何度もクスハを昇天させた。ある時はその小さな舌にねっとりと唇をむしゃぶられ、またある時は肥大した乳首をそれより小さな2本の指でこしゅこしゅとしごき上げられてミルクをぶぴゅぶぴゅと噴き上げ、桃色の肉裂を大きくくつろげられ肉ビラを指と舌でこってりとねぶりほじられた。クスハの肉体はイルイの親愛の情によって、未だ乙女にも関わらず肉悦の虜とされてしまっていた。

「はあぁんっ、出てるっ、おっぱいびゅくびゅく射精してるうっ! 服がぬとぬとになっちゃうっ。あひんっ、ピンピンに勃起した乳首、濡れた布地に擦れて、しごかれてもっと感じちゃうぅっ! おまんこ、おまんこもほしいっ、もっと気持ちよくなりたいのっ」
 クスハは枕を股の間に挟みこみ、腰をグイグイ揺すって肉芽と秘裂を擦りつけながら、根元から先端へ搾るようにぎゅむぎゅむと乳房を揉みたてる。
「あはぁっ、おちち、おちちが奥からどんどん上がってくる、いっぱいいっぱい溢れて、私のおっぱい空になってしぼんじゃうっ。おまめも、おまめもピンピンでっ、おまんこもぐじゅぐじゅっ。枕なんかじゃなくて、イルイちゃんのやわらかな肌に擦り付けたいっ、くにゅくにゅのおまんこと合わせっこしたいよぅっ」
 クスハははしたなく叫びながら、もう一つの枕、イルイ用のそれを両手でがっちりと掴み、唇を押し付ける。イルイの髪のほのかな甘い匂いが染み付いたそれに幾度も口付け、彼女の舌を味わった時のように舌でベロベロ舐め上げ唾液を染み込ませる。
「ほひっ、もうらめ、いく、いくうっ! いかせてイルイちゃんっ、いつもみたいに、わたしのエッチなちくびおちんぽひねり潰してっ、やわらかおまんこずりゅずりゅ擦り上げて、天国に連れて行ってぇっ〜」
 うつ伏せになり、腰をカクカクと枕に振りたて、唾液に塗れた舌をもう一つの枕にのたくらせながら、服の上からガチガチに隆起した乳首をきつく摘まみ根元からごしゅごしゅと扱きたてる。頭の中では、イルイの小さな体を組み敷き、唇を貪りながら幼い花弁を己の秘肉で割り裂き喘ぎ泣かせている様子がはっきりと像を結んでいる。
「あふぁっ、いくっ、いっちゃうっ、イルイちゃんのおくちもちくびもおまんこも犯して、わたしアクメしちゃうっ! みるく、みるくでるっ、おちちザーメンみるくっ、イルイちゃんのかわいいちくびをぶっかけレイプしちゃうぅっ! ほらっ、イルイちゃんもちくびつかんでっ、わたしのビンビン勃起ちくびでイルイちゃんのかわいいちくびのさきっぽ、ぐりぐりしてあげるっ、イルイちゃんのちいさなちくびあなに私の白いざーめんみるくびゅくびゅく出して、かわいいおっぱいをぱんぱんミルクタンクに妊娠させてあげちゃうぅっ!」
 すでに理性の飛んだクスハには、自分の口にする卑猥極まる荒唐無稽な話に疑問が浮かぶはずもなく、ただ自らと頭の中のイルイを高ぶらせるだけ。両乳首の先端を摘まみ、そこにイルイの乳首があるかのように服越しにシーツの上へ乱暴にゴシゴシと擦りつけると、感極まったか全身がブルブルと震え、熱い乳汁がブシャッと噴き出した。
「あひぃっ、も、もうっ、みるく、ちくび、いきゅうううぅぅぅぅぅーーーーんっっ!」
 股座に挟んだ枕を太股できつく締め付け、顔を押し当てている枕に歯を立て噛み締めながら、乳首からドクドクと乳汁を射精し続けるクスハ。数秒間ブルブルと震えていたが、次の瞬間体から急に力が抜け、くたりとベッドにくず折れる。荒い息を吐きながら、汗と乳汁に全身を塗れさせ、そのまま突っ伏した。
「はあぁ……いっちゃった……イルイちゃんをオカズにして、いやらしいみるくオナニーでいっちゃった……」
 イルイの髪の匂いと自らの唾液の匂いの混ざり合った、ぬとぬとに濡れそぼった枕に顔を預けながら、クスハは熱っぽい息を吐く。絶頂を向かえ少しは落ち着きを取り戻すかと思えたが、いつの間にかイルイの笑顔とか細く柔らかな肢体で再び頭がいっぱいになってしまい、乳首と肉芽が固くしこり始める。
「ああ……だめだわ……オナニーなんかじゃもうダメなの……イルイちゃんとじゃないと、満たされない……おねがい、イルイちゃん、早く戻ってきてぇ……私、このままじゃ、発情しっぱなしの変態おちち娘になっちゃう……」
 よがり泣きながらどれだけ切なく訴えても、愛らしい声は返ってはこず、愛情と肉欲に塗れた念をいくら飛ばしてみても、イルイの念を感じる事はできなかった。いまだ燻る愛欲に翻弄されながら、クスハはとりあえず今だけでもなんとか欲望を満たそうと、首を巡らせ濡れた瞳で室内を見回す。と、視界の端に毒々しい色の液体の入ったグラスを見つけた。
「あ……あれは……」
 クスハの趣味の一つに健康ドリンクの自作がある。効果を追い求める辺り味を度外視して体に良さそうなものを次から次へと混ぜ込んでしまう為、効き目はバツグンなのだがあまりの味に皆が敬遠してしまうほどだ。もっともクスハ自身はそれに気付いていないが。皆が敬遠する為、もっぱら友達以上恋人未満のブリットへ試飲役が回ってくる。
 それでもクスハの為と大概は味の悪さをおくびにも出さず飲み干してみせるブリットだが、先日作ったドリンクではあまりの味に卒倒してしまった。その時、クスハは見てしまったのだ。滋養強壮の効果が強すぎて、瞬時にズボンを突き破らんほどに固く大きく隆起した股間の膨らみを。
「ブリットくんの、おちんぽ……私のドリンクで、はちきれそうなほど勃起してた……」
 ベッドで目を覚ましたブリットは、付き添っていたクスハをなんとか部屋から追い出そうと躍起になっていた。その時、クスハにもビリビリと伝わったのだ。ブリットが必死になって抑え込んでも溢れ出してしまうほどの、欲望の波動が。
 慌てて部屋に戻ったクスハは、肉欲にあてられて一人部屋で自慰に耽った。自分の体が、ブリットの欲望の対象になっている事は、たまらなく恥ずかしくもあり嬉しくもあった。 だが、どうしてもクスハは最後の一線を踏み出す事ができずにいた。あさましい自分の本当の姿を、真面目なブリットに拒絶されてしまったら……。
 イルイがいなくなってから日増しに高まる欲望も、ブリットに打ち明ける事などできるはずもなく、ただその体に溜め込まれていく一方であった。
「もし……もし、他の男の人が飲んだら……どうなるのかな……」
 抑圧された肉欲は、禁断の思考をクスハにもたらす。
 どこか抜けた所のあるクスハは、自分がどれほど男からの視線を集めているのかを自覚していない。豊かな胸を誇張した服や、むっちりした太股を惜しげもなくさらす短いスカートが、どれほど男達の劣情を煽っているのかを知らないでいるのだ。潜在的な露出願望が自然ときわどい衣装をコーディネートしてしまうが、一歩間違えばどんな目にあうかを、よく分かっていなかった。
「私を見て……ブリットくんみたいに、おちんぽおっきくするのかな……勃起ちんぽで、囲まれちゃうのかな……」
 クスハはゴクリと唾を飲み、夢想する。特製ドリンクによりはちきれんばかりに欲望を滾らせる何人もの男達。その何本もの肉棒のシルエットを網膜に焼き付け、クスハはそれをオカズに部屋で自慰に狂うのだ。ブリットの肉棒一本を思い浮かべてさえ何度も絶頂を向かえたのだ、何本もの肉棒を目の当たりにすれば、さぞ激しい自慰となるだろう。この抑え切れない欲望を全て吐き出せるほどに。
 人を疑う事を知らない優しい心根を持った、人より幾分かいやらしい自慰好きな少女には、その場で欲望に狂った大勢の男達に押し倒され肉体を貪られるという危険には頭が回らない。ただ、自らの抑えきれない欲望を自分自身で沈めるための材料を集める為だけに、危険な行動に出ようとしていた。
「イルイちゃん……私、どんどんいやらしくなっていくわ……イルイちゃんがそばにいてくれないから……イルイちゃんのせいなんだから……」
 テーブルの上に転がっていたドリンクの材料の一つである極太の朝鮮人参に舌を這わせながら、クスハは熱っぽく呟く。これから起こる淫靡な時に想いを馳せながら。
 だが、想像以上の淫ら極まりない行為が自身の身に降りかかる事を、クスハはまだ知る由もなかった……。


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