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『レッスル学園にようこそ!U《海賊団適正試験♪》』

 …………

私はとある王国の姫としてこの世に生を受けました。
とはいえ国は小国で、第4王女という立場ではあまり目も掛けられず。
国の為に出来る事と言えば、政略結婚の道具として大国の王子へ和平の為に嫁ぐ事くらいです。
けれど、それでも良かったのです。
まだ見ぬ白馬の王子様のお姿を想像するだけで、私は幸せな気分に浸れたのですから。

そして、私はとある大国へ嫁ぐ事が決まりました。
第7皇子の妻という立場ですから、私の婚姻程度でどれほど両国の絆が強くなったのかはわかりません。
それに、皇子様にはお会いした事もないのです。
それでも、私は皇子様との幸せな生活を思い描き、皇国へと向かう船へと希望に胸を膨らませ、乗船しました。

しかし私の儚い夢は、いともたやすく打ち砕かれてしまったのです。

1.貴方の所属する海賊団の団名&海賊旗 は?

突然大きな音がして、船がグラリと揺れました。
何事かと船室を飛び出した私が見たのは、私の船の横腹に突き刺さった、鋼鉄の船の先端。
唖然とした私が天を仰ぐと、そこには紫の薔薇が描かれた旗が翻っていました。
あの紋章は、どこかで見たような。あれは確か、数年前に滅亡したヒューイット皇国の……。
しかし、それ以上の事を思い出すことは出来ませんでした。
その鋼鉄の船から、わらわらと海賊達が湧き出て、私の船へ飛び移ってきたのです。
小国の第4皇女の護衛など、ほんのわずか。この船が制圧されるのに、それほど時間は掛かりませんでした。

2.海賊船の船長は誰?

捕らえられた私は、後ろ手に縛られて海賊船の船長の前に引き出されました。
驚くべき事に、船長は女性でした。そして、彼女の姿に私は目が点になりました。
金の巻き毛に、胸元に刺された紫の薔薇。彼女はローズ・ヒューイットと名乗りました。
そう、皇国滅亡の際に行方不明になっていた、ヒューイット家の皇女だったのです。

3.副船長は誰?

さらに驚いた事に、この海賊船には女性しか乗っていないと言います。全員が女海賊なのです。
捕らえられた男の兵士達は皆海へ放り出され、捕虜となったのは私と数名の侍女だけでした。
副船長の仮面の騎士、ファントムローズ1号は、私を取引材料として祖国から身代金を取る事を提案しました。
けれど、ローズ船長は、鼻で笑って却下しました。
彼女も元皇族ゆえに、わかっていたのです。私という存在が、すでに祖国に対し何の価値も無いのだという事を。

4.航海士は誰?

私に同情したのか、はたまた何の力もないと侮っているのか、それともただの気まぐれか。
船長は私の戒めを解くと、好きに過ごして良いと言いました。
仮初めの自由を手に入れた私は、
だからと言ってここから逃げ出す勇気も侍女たちを助け出す勇気も無く。
かと言ってじっとしているのも落ち着かないので、
私は気を紛らわす為に海賊船の中を見て回る事にしました。
荒くれ者の海賊と言えど、女性ばかりだと思うと少しは安心です。

操舵室に向かった私が見たのは、大きな舵を取っているイージス中森の姿でした。
変わりやすい海の天気の中、なぜか嵐に遭遇した事がほとんどありません。
彼女の気象を読み航路を決める確かな目が、見事に嵐を避けて行くのだそうです。

7.専属コックは誰?

恥ずかしいけれど、こんな状況でも、お腹は空いてしまいます。
私は美味しそうな匂いに誘われ、知らず厨房に足を踏み入れていました。
その厨房を取り仕切っていたのが、料理人のクラリッジ成瀬。
大きな鍋に無造作に具材を放り込んでいるだけにしか見えないのですが、その味は確かな物でした。
「お姫様の口には合わへんかもしれんけど」
そう笑いながら彼女が味見をさせてくれたスープは、
これまでに味わった事の無い雑多な味だけれど、不思議と胸に染み渡りました。

9.船大工は誰?

お腹が満たされた私は潮風に当たりに甲板に出ました。
すると、船大工のクラッシャー中江が補習作業をしています。
食事のお礼にと私が手伝いを申し出ると、
彼女は「止めといた方がいいんじゃない」と言いつつも、トンカチを手渡してくれました。
結果は彼女の言う通り。私はトンカチで指を打ちつけ、手当ての為に医務室に連れて行かれました。
結局私は彼女の邪魔をしただけで、何の役にも立ちませんでした。

8.船医さんは誰?

私の手当てをしてくれたのは、船医のボランティア秋山。
彼女は手際良く私の指に包帯を巻くと、
「こんなのケガの内に入らないわよ」とにっこり微笑みました。
海賊船ですから、もっとひどい怪我も日常茶飯事だそうです。

10.貴方の一番の親友で生死を供にする相棒は誰(複数回答可)?

私の不安な心を和らげてくれたのは、ジュリア渡辺でした。
人懐っこい彼女は、私によく話しかけてきます。
とくに、舞踏会の様子を聞きたがるのです。
「私もいつか綺麗なドレスを着て、舞踏会に出たいな〜」
そう言って笑う彼女はの笑顔は、
舞踏会で踊る貴族の娘達に引けを取らないほど魅力的に思えました。

13.海賊同士の戦いで勝利して相手から奪った歌姫は誰?

この船には、もう一人姫が捕らわれていました。
プリンセス芝田。東洋の島国の舞姫だそうです。
私と違ってプライドの高い彼女は、決して卑屈になる事はありません。
「この私の舞をご覧になるのなら、それ相応の扱いをしていただきますわ」
彼女は毎夜見事な舞を舞い、その対価として堂々と食事と寝床を要求していました。

11.ライバル海賊船の船長&副船長は誰?

ある日突然、けたたましい警鐘が船内に響き渡りました。
途端に慌しくなる周囲に何事かと甲板に出てみると、前方からこちらへ向かってくる船が一隻。
見上げれば、大きくたなびく金色の旗。
物見台のアプリコットつばさが叫びました。
「たいへんたいへん、市ヶ谷がくるよーっ」
それはこの辺りの覇権を争うビューティ市ヶ谷率いる海賊団でした。
彼女の側に控えるのはハイブリッド南。冷静沈着な策士だそうです。

6.砲撃手は誰?

少しでも力になれればと砲弾の弾込めを手伝おうとしましたが、
普段鍛えていない私が思い砲弾を持ってもただよたよたとよろけるだけ。
そんな私の手からヒョイと軽々砲弾を奪ったのは、砲撃手のボンバー来島でした。
「いいからお姫さんはあっちで隠れてな」
彼女は両手に何発も砲弾を抱え、どんどん撃ち出していきます。
ここで出来る事は何もありません。
私は転がっていたレイピアを手に取り、再び甲板に戻りました。

5.斬り込み隊長は誰?

激しい衝突と共に、2隻の船がぶつかり合うと、次々と海賊達が飛び出していきます。
どうやらあちらも女性のみで構成されているようです。
勢い良く飛び出したもう一人の仮面の騎士、斬り込み隊長ファントムローズ2号の
剣先を受け止めたのは、バーニング真田の槍でした。
用心棒ジャスティス越後の鋭い太刀筋を、あちらの用心棒ライジン美冬が防ぎます。
シンディー・ウォンの青龍刀が唸りを上げ、
ジョーカー・レディのトラップが海賊達の足を止めます。

初めて目の当たりにした激しい戦闘に放心状態となっていた私に、数人の影が迫りました。
私を戦利品として奪うつもりなのでしょう。
「危ないっ」
ジュリアの声が耳に届いた時、私の体は無意識に翻っていました。

……思い出しました。
幼い頃、お転婆だった私は剣を振り回しながら城内を駆け回っていました。
いくら剣の腕を磨いても騎士隊に入団する事も出来ない、そう悟っていつしか手にする事もなくなった剣。
けれど、今この手の中で煌くレイピアの切っ先は、あの頃の胸を焦がす情熱を私に思い出させてくれます。

「ようやくわかったようですわね。アナタが生きる道を」
振り返ると、船長が悠然と微笑んでいます。
彼女は私の中に眠るこの気持ちを見抜いていたのでしょうか。
私は頷くと、スカートの裾を膝上までビリビリと破り、
レイピアを手に敵団の中に突っ込んでいきました。

14.貴方にとっての宝物って何(複数回答可)?

激しい戦闘の末、双方被害は甚大ながらもなぜか死者は出ず、結局痛み分けとなりました。
そしてこの日、私は本当の意味でこの海賊団・ヒューイット団の本当の一員となったのです。

後に、私は思い出します。
幼き日、父王に連れられとある皇国を訪れた私は、その国の皇女と仲良くなりました。
お転婆だった私は、皇女に誓ったのです。
「いつか私が立派な騎士になったら、貴方を守ってあげるね」

私は守るべき宝と生きる意味を、今始めて手にしたのでした。

12.貴方達海賊団を追って来る海軍の隊長&副隊長は誰?

ビューティー団襲撃の痛手も癒えぬ内に、私達の船は海軍の軍艦に補足されました。
私を奪った事により、あの大国が面子の為にヒューイット団討伐に本格的に乗り出したようです。
物見台から双眼鏡で軍艦を見ると、甲板に見覚えのある顔があります。
高貴なる海軍隊長・ロイヤル北条、正義の副隊長・ペガサス藤原。
そしてその横で、ゴテゴテと着飾った丸々太った男がなにやら口やかましく隊長に訴えています。
もしや、あれが私の王子様?
……私はお腹を抱えて、大笑いしました。
「よろしいのかしら。今なら、まだ、あちらに戻れますわよ」
船長が私の肩に触れ、そう呟きます。 けれど、私はゆっくりと首を横に振りました。

なぜなら、私の大切な物は、今ここにあるのですから。

15.最後にレッスル学園にようこそ!U《海賊団編♪》を回す人を一名推薦してください

暴れ牛をも一撃で仕留める恐るべきレイピア使いが、海賊長ツォンの元にいるそうです。
ぜひいつか、手合わせしてみたいものですね。

 〜女海賊ホークウィングの手記より〜

という訳で、こんな感じにしてみましたが、いかがでしたでしょうかねえ。
かなり展開が強引だったような気もするが、まあいいか。
即興で書いた割には、なかなか好みに仕上がったかなと。
しかし実は幼馴染でした〜とか、14番の設問を書いてる時点で唐突に思いついて修正ですよ。
なんといういい加減さw
そして、最後でまた女体化(爆
いや、名も無き姫の物語にしようかと思ったんだけど、まあせっかくだからw
なぜ姫かって言うと、姫→ドレス→手袋ワーイ(またそれか

なんとなく海賊なので和名より洋名の方がいいかなと思って、2Pネームにしてみました。
ゲストキャラは2Pないので、適当に名前をつけましたが。
しかし、クラッシャー中江はありそうだけど、ボランティア秋山はあんまりだと自分でも思うわw

何気にビューティー団も結構好みだったり。

次はまだ回ってない事を信じてツォンさんによろしくお願いしたいですのよ。
コバヤカーをぜひ活躍させたげてくださいな。

という訳で、ツォンさんのブログはこちら


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