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☆フェアリーガーデン編

プロローグ
8年目
4月
10月
9年目
開始時
4月
10年目
開始時 ※6/24更新
4月 ※6/24更新

 『プロローグ』

ある夜。フェアリーガーデン寮を台風が直撃し、
氾濫した湖の水に飲み込まれた選手たちは、異世界へと飛ばされてしまったのだった……。

社長「……という導入でどうだろう」
香澄「ちょっと社長。はしょりすぎ」
小早川「そうだよ。いい加減だなあ」
社長「ウチはまだファンタジーな舞台裏があるからマシな方だぞ。
 他所なんて前振りなしだからな」
金森「いばることじゃないよ〜」
社長「コホン。ともかく、ウチには現在4人が所属している。
 デビュー済なのは香澄くんだけだな」
香澄「先輩たち、みんないないなんて、変な感じだよ」
神田「しかし、目指す所に変わりはありません」
金森「幸子は相変わらず真面目だね〜」
神田「う、うるさい」
社長「まあ、当面はこの面子でやっていくしかないだろう。
 小早川くんがデビューする頃には、シングルのベルトを作ろうか」
香澄「よし、今度こそボクもシングルのベルトを巻くぞ」
小早川「後輩だからって、あたしだって簡単にベルトを譲る気はないからね」

※7年目4月時点
 辻   860
 小早川 615
 金森  487
 神田  380

「8年目」

「4月」

社長「困った……」
金森「どうしたの社長?」
社長「いや、ウチに選手が増えてきたのはいいんだが、特訓が回らなくてなあ。
 他所と違って、ウチは資質が低い子が多めだから、必然的に特訓が必要になるんだが……」
神田「ふがいなくてすみません……」
社長「ああいや、そういう意味ではないんだ。スマン。
 そもそもがそれをなんとかする為の団体なわけだからな。
 ともかく、コミッショナーと掛け合って、ウチだけ海外遠征を解禁したぞ」
小早川「あたしと香澄姉は何回か海外行ったよね」
香澄「うん。短期遠征ばっかりだけどね」
金森「いいな〜海外。私も行きた〜い」
社長「スマンが遠征は今のところ資質Eのみだ」
金森「そんな〜」

社長「さて、今年はウチに3人が入団入ったわけだが」
真鍋「かすみ〜ん! あなたのつかさが帰ってきたよ〜っ!」
香澄「……せい!」
真鍋「ぎゃんっ!」
小早川「ありゃ〜。見事に投げ飛ばされちゃったね」
香澄「つかさは獲らなくてもよかったのに」
真鍋「ああ〜ん、かすみんったらいけずぅ〜」

榎本「わ〜いっ。みんな、ひさしぶり〜」
金森「わっ、綾ちゃん。綾ちゃんもこっちに来たんだね」
榎本「うんっ。……あれれ〜?
 ゆーきせんぱいも、ともちゃんもいないよ?」
金森「智美はこっちじゃないみたいね。保科先輩はまだみたい」
榎本「ええ〜。つまんないの〜」
金森「綾ちゃんが強くなればいずれ会えるよ」

神田「朝比奈もこっちに来てたのか」
朝比奈「うす。……あの、あいつは?」
神田「成瀬先輩か? ウチにはまだ来てないみたいだ」
朝比奈「そっすか。
 ……なんだよ。オレだけ先に来たってしょうがないだろうが」

社長「さて。評価値を表示するのは止めたんだが、
 かといって何も無しじゃ誰がどのくらいの強さなのかわからない。
 なので、得意カテゴリー3つと得意技を記載する事にしたぞ」
霧子「といっても、新人の能力を載せても仕方がないので、
 3年目を迎えてデビューした選手だけですが」

辻香澄(4年目)
 投Aパ9飛8
投 雷みこし
パ 雷門ドライバー
飛 大江戸花火

小早川志保(3年目)
 飛9打8パ7
飛 エスパーダ

練習生
 金森・神田・真鍋・朝比奈・榎本

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「8年度前半(4月〜9月)」

社長「今年は真帆くんが入団したぞ。一期生の転生は初となるな」
小早川「あっ。真帆姉だ。久しぶり〜っ」
真帆「おお、志保か。久しぶりだぞ。
 ……ん? 見たことないのもいるぞ。おまえ、大きいな」
朝比奈「……うす」
榎本「えへへ。ひなちゃんはすごく大きいんだよ」
真帆「ひなっていうのか。
 残念だ。ひなは今食べても美味しくないぞ。
 大きくなってから食べないとな」
朝比奈「……オレ、食われるんスかね?」
神田「あまり気にするな。悪い人じゃない」
社長「しかし、一ヶ月特訓して様子を見てみたが、
 今回の真帆くんは恐ろしいほど筋がいい。
 霧子くんによると成長も早そうとのことだし、これは将来的に面白い事になるかもしれないな」

「10月」

社長「さて、香澄くんも今月で5年目を迎えた。
 いよいよ若手の時期を過ぎ、一人前のレスラーになったな」
香澄「へへ。あの頃よりも、強くなった気がするよ」
真鍋「おめでとうかすみん。これで中堅の仲間入りだよ〜」
香澄「中堅とか言うなっ」
社長「そこで、我が団体もいよいよ君たち新世代を軸に動き出していくこととなる。
 まずは、香澄くんの芸能活動の解禁だ。これからはサイン会にもバリバリ出てもらうぞ」
香澄「うっ。そういうのは正直あんまり得意じゃないんだけどな」
金森「香澄先輩、贅沢ですよ。羨ましいなあ。
 私なんか、せっかく先月写真集のオファーが来たのに、社長が断っちゃうんだもん」
社長「金森くんはあと2年待たないとな。
 しかし、香澄くんが一人前になった事に合わせて、
 金森くんにも嬉しいニュースがあるぞ」
金森「えっ? なになに?」
社長「今月、WFGヘビーベルトを復活する。
 さすがに最初のタイトルマッチは香澄くんと小早川くんで争ってもらうが、
 すぐに君にも挑戦のチャンスが回ってくるだろう。
金森「ほんとっ? やったっ!
 よ〜し、その時の為に、新必殺技を考えなくっちゃ!」
小早川「ちょ、ちょっと待って。あたし、今月タイトルマッチなの?
 海外遠征はどうなっちゃうの?」
社長「小早川くんがタイトルマッチを控えている月は、神田くんに海外に行ってもらう。
 晩成タイプで成長に時間が掛かっているからな」
金森「うわぁ、幸子、海外だって。いいな〜」
神田「海外ですか。今の提携先はTWWA……本場の試合が見れるな」
社長「もちろん、それ以外の月は若手の内は小早川くんに海外に修行に行ってもらうぞ。
 星プロのように付きっきりで特訓できない分、海外で自分の手で何かを掴んでくるんだ」
小早川「へへっ、燃えてきたーっ。
 アメリカでいっぱい練習していっぱい食べて、強くなってくるからねっ」
香澄「なんか、ボクが5年目を迎えたってだけで、急に色々動き始めた感じ」
社長「うむ。フェアリーガーデン、いよいよ本格活動開始だ。
 もちろん交流戦の勝利は最終目標だが、これからは日々の興行もおろそかにできないぞ」
香澄「もちろんっ。先輩たちみんなが戻ってくるまで、ボクがこの団体を引っ張るからね」
真鍋「ああん、かすみん、アタシも引っ張ってぇ〜ん」
香澄「そぉりゃっ!」
真鍋「あ〜れ〜っ」
 キラーンッ☆
小早川「こういう時、唯姉がいないと困るよね」
金森「そうだね。ツッコミが幸子とヒナちゃんしかいないんだもん」
神田「わ、私は、ツッコミじゃない」

(追記)
社長「でだ。今月早速WFGヘビー級ベルトを作ったんだが、
 ……良く考えたら今月は、バカンスの月だった」
香澄「ちょっと、ボクのやる気はどこにぶつけたらいいのさっ」
小早川「じゃ、せっかくだからあたしは海外に遠征してこよっと。
 香澄姉との差を少しでも埋めたいからさ」
香澄「しょうがない。ボクもコンディションを整える事に専念するよ。
 新技、間に合うかな?」

〜新技〜
金森:サーキュラースマッシュ(打)
 垂直に高くジャンプして大きく円を描くようなオーバーヘッドキック。

「11月」

☆イベント
香澄:写真集撮影

社長「早速写真集の撮影が舞い込んできたな」
香澄「う〜ん。ボクの写真集なんか、欲しい人いるのかな?」
社長「向こうさんはこの時を待っていたそうだぞ。まあ楽しんできなさい」
香澄「タイトルマッチ前だっていうのに、いいのかなぁ。
 結局新技も間に合わなかったし」

〜シリーズ最終戦・青森〜
『WFGヘビー王座』タイトルマッチ
「辻香澄 vs 小早川志保」

香澄「初代のベルト、ボクがもらうよ!」
小早川「後輩だからって、簡単には負けないからねっ」

序盤は完全に香澄のペース。
小早川を投げまくり、場外戦も制して固いコンクリートの上に叩きつける。
中盤、小早川がようやく盛り返す。小早川の素早い打撃の連発に、香澄流血。
終盤、香澄が小早川に組みつき雷みこしを決める。しかし小早川なんとかロープブレイク。
香澄さらにたたみかけ、起き上がりにJネックブリーカーで再びダウンを奪うと、
小早川のスピードを殺すべく足に厳しい攻めを見せる。
そしてもう一度雷おこしで叩きつけたが、小早川カウント2.9でこれを返してみせる。
粘りは見せるも劣勢に追い込まれた小早川。
だが、トドメを刺すべく突っ込んできた香澄をしかしヒラリとかわすと、
背中に飛び乗り勢いを利用しエンシエロでマットに叩きつける。
これで流れが変わったかと思われたが、反撃にと走りこんだ小早川に
今度は逆に香澄がカウンターでダイビングボディアタックを決めダウンを奪う。
そしてポストに登り、ダウンしている小早川へ大江戸花火を投下。
そのままガッチリ押さえ込み、3カウントを奪った。

○辻 vs 小早川× 22分11秒 大江戸花火

 〜辻香澄 初代『WFGヘビー王座』戴冠〜

香澄「よっしゃーっ!
 これでシングルのベルト、初戴冠だっ」
小早川「あー、もうっ。ほとんど見せ場を作れなかったなぁ」

「12月」

神田:入団3年目

☆イベント
香澄 写真集発売 150AP
   CM出演 50AP

香澄「思ったよりたくさん売れてくれたみたい。よかったあ」
社長「チャンピオンになった事も影響したのかもな」

〜新技〜
香澄:火消し纏(パ)
 相手を何度か上下に揺すってからのツームストンパイルドライバー。

「1月」

小早川:入団4年目

〜新技〜
金森:バックハンドショット(打)
 クイック式の裏拳。
小早川:ブリッコへの膝蹴り(打)
 ブサイクへの膝蹴りと同型。
 アイドル系レスラーの客席へのアピールの隙に顔面に叩き込む事が多い。
神田:クレイジーハリケーン(打)
 神田渾身の光速のバックブロー。

「2月」

社長「今月は香澄くんの初防衛戦を行うぞ。
 そして次期挑戦者だが、
 今シリーズ開幕戦で金森くんと神田くんの挑戦者決定戦を行う。
 その勝者が最終戦でタイトルマッチに挑戦だ」
金森「よ〜し。幸子、負けないからね」
神田「こうしてまた、麗子とやりあえる時がくるなんて。
 ……私も、負けはしない」
香澄「二人ともデビューして決め技を覚えたばかりだけど、
 どっちが来たとしても、初防衛戦、気は抜かないぞ」

〜シリーズ開幕戦・宮城〜
『WFGヘビー・次期挑戦者決定戦』
「金森麗子 vs 神田幸子」

手数で圧倒的に上回る金森に対し、重い一撃で反撃する神田。
一見金森優勢に見えるが、なかなか攻めきれず。
中盤、金森のバックハンドショットで神田が流血。
しかしこれが逆に神田に火をつけ、ハンマーやエルボーの連発で劣勢を挽回してゆく。
終盤は打撃の打ち合いとなったが、神田の拳をかいくぐり金森がバックハンドショットを叩き込み、
動きの止まった神田に対し、大きく跳躍するとサーキュラースマッシュ一閃。
ダウンした神田をそのままガッチリ押さえ込み、3カウントを奪い挑戦権をもぎ取った。

○金森 vs 神田× 23分9秒 サーキュラースマッシュ→体固め

金森「やったっ。私の勝ち〜」
神田「くっ……未熟だった」

〜シリーズ最終戦・青森〜
『WFGヘビー王座』タイトルマッチ
「『WFGヘビー王者』辻香澄 vs 金森麗子」

序盤から、香澄が小柄さに似合わぬパワーを発揮、金森を追い込んでゆく。
金森も時折鋭い打撃で反撃は見せるも、劣勢に。
終盤、香澄がアピールから必殺の雷みこしで金森をマットに叩きつける。
そのままカバーに入るが、金森なんとかロープエスケープ。
なおも香澄が追撃のDDT。金森たまらず場外へエスケープ。
追いかけた香澄だが場外戦では金森が有利に。
再び戦いはリング内へ。
香澄、金森に組み付くと、渾身の力で抱え上げ、雷門ドライバーでマットに叩き落とす。
これは決まったか、と思われたが、金森カウント2.9で肩を上げる。
呆気に取られた香澄が天を仰いだ瞬間、金森素早く起き上がり、バックハンドショットを叩き込む。
これにカッと来た香澄が組み付き再び雷門ドライバーを狙ったが、
これは読んでいたか、金森クルリと丸め込む。カウント2.8で香澄が慌てて返す。
しかしこれで落ち着きを取り戻した香澄、
金森をマットに叩きつけるとポストに昇り、大江戸花火を投下。
善戦した金森だがこれは返せず、香澄が3カウントを奪いベルトを防衛した。

○香澄 vs 金森× 19分28秒 大江戸花火

 〜辻香澄 『WFGヘビー王座』初防衛成功〜

金森「あうう〜。負けちゃった……クスン」
香澄「ふう。なんとか勝てたけど、デビューしたてでも気が抜けないや」

〜新技〜
小早川:アルマダ(パ)
 相手の頭を脇に抱えたままコーナーに近づき、
 トップロープを横小走りして勢いをつけてからのDDT。
 名称はスペインの無敵艦隊から。

「3月」

榎本:入団2年目

☆イベント
香澄 スポンサー:12ヵ月(化粧品・ゴケイドー)

香澄「ボクにスポンサーがついたの?
 しかも化粧品メーカー? なんで?
 ボク、普段お化粧なんて全然しないのに」
社長「なんでって、肌が綺麗だからじゃないのか。
 君が使っているって言えば、宣伝効果が大きいんだろう」
香澄「そ、そうなのかな。な、なんか、恥ずかしくなってきちゃった……」

〜新技〜
小早川:マタドーラ・ラナ
 相手の突進をいなしてかわすとバックに回り、
 背後から飛びついてリバースフランケンシュタイナーを決める。
「8年度総括」

社長「今年はさらに2人がデビュー、香澄くんも芸能活動を開始し、
 いよいよ本格的に動き出してきたな」
真鍋「あ〜ん、あたしも早くデビューしたいな〜。
 あたしだってもう、さっちん先輩にも負けてないと思うのに〜」
社長「晩成タイプの神田くんに比べて、君は早熟だからな。
 5月にはデビューできるから、もう少し待ちなさい」
真鍋「ぶ〜ぶ〜」
社長「来年は4人ほど入団予定だし、真鍋くんや朝比奈くんもデビューするだろう。
 これはリング内外で忙しくなりそうだな」

○シングルトーナメント出場者:香澄
△ワイルドカード決定トーナメント出場者:小早川、金森、神田

芸能ポイント
香澄:320P

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「9年目開始時」
〜「スーパーインディーフェスティバル'08」総括〜

社長「ウチはSIFはあまり奮わなかったな。
 小早川君がワイルドカードの決勝まで進んだくらいか」
香澄「二人揃ってつばさに負けちゃうなんて」
小早川「相手が相手だけに、体格は言い訳にできないもんね。
 よ〜し、来年は必ずリベンジしてやるからねっ」
社長「うむ。その意気だ」

社長「さて。今年度だが、真鍋くん、朝比奈くん、榎本くんがデビュー予定だな。
 といっても榎本くんは3月だし、頭数に入れないほうが良いだろう。
 そこで、朝比奈くんのデビューに合わせて、タッグベルトを作りタッグ戦線を活性化させようと思う。
 まずは3・3に分けて、3チームを作るぞ。
 香澄、小早川、金森の3人と、神田、真鍋、朝比奈の3人に分かれてクジを引いてくれ。

A 香澄&真鍋
B 金森&神田
C 小早川&朝比奈

香澄「うげっ。く、くじ引きなのに、なんで……」
真鍋「それはやっぱり〜、あたし達が赤い糸で繋がってるからに決まってるじゃない。にゅふ〜」

金森「幸子とタッグか〜。ずっと一緒にいたけど、そういえばあんまり組んだことないよね」
神田「ああ。敵としては厄介だったけど、隣にいると……頼もしいな」

小早川「へ〜。ヒナとか。デッカイ体してんだから、がんばってよねっ」
朝比奈「うす。わかってますから、そんなにバンバン背中を叩かないでほしいんすけど」

社長「さて、次は年間計画だが……キリコくん」
キリコ「はい、こちらが今年度の興行予定です。
  4月 通常興行
  5月 WFGヘビー王座戦
   ☆サキュバス真鍋デビュー
  6月 通常興行
  7月 南国興行(という体でバカンス)
  8月 通常興行
  9月 WFGヘビー王座戦
  10月 初代WFGタッグ王座戦
   ☆朝比奈優香デビュー
  11月 南国興行(という体でバカンス)
  12月 通常興行
  1月 WFGヘビー王座戦
  2月 WFGタッグ王座戦
  3月 南国興行(という体でバカンス)
   ☆榎本綾デビュー
社長「う〜む。シンプルだな。
キリコ「まだ選手の頭数も多くありませんので、
 PoFGシングルトーナメントやFGベストスールコンテスト(タッグトーナメント)を
 開催するのは、来年からの方がよろしいかと思われます。
社長「わかった。では今年は、ベルトを中心に展開させていこう」

「4月」
〜新技〜
香澄:遠山桜(飛)
 半被の右肩を脱いでアピールしてから、ダイビングぶん殴りラリアット。
金森:メープルスープレックス(投)
 ロックする手をもみじのように大きく開いて
 相手の背中にに押し付けながらのタイガースープレックス
神田:ハリケーンフック(パ)
 ダッシュして間合いをつめ、体を捻りながらの横殴りのフック掌底で相手を殴り倒す。

「5月」
☆ニュース
 サキュバス真鍋デビュー

社長「今回のWFGヘビー挑戦者は、
 SIFのワイルドカード決定トーナメントで決勝まで進んだ小早川くんだ」

『WFGヘビー王座』タイトルマッチ
「『WFGヘビー王者』辻香澄 vs 小早川志保」

中盤までは互角の攻防だったが、香澄の突進をかわすと小早川がカウンターでエンシエロを決め、
そこから一気にギアチェンジ。
香澄の顔面をステップキックで蹴り上げ、香澄の怒りを誘うと再び突進をいなし、
バックから飛びついてマタドーラ・ラナをズバリと決め、
そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

×香澄 vs 小早川○ 18分35秒 マタドーラ・ラナ

 〜小早川志保 第2代『WFGヘビー王座』戴冠〜

小早川「やったーっ! ベルト獲ったよっ」
香澄「あー、くそっ! つい熱くなっちゃった。やられたぁ」

社長「ウチもとうとう、時代が動き出したようだな」

〜新技〜
真鍋:シークレットヘブン(飛)
 スワンダイブ式高角度前方回転エビ固め。
 相手の顔を股座でガッチリ挟んでなかなか逃がさない。

「6月」
☆ニュース
 入団:早瀬葵

早瀬「社長。またよろしくおねがいしますっ」
社長「おお、早瀬くん。待っていたぞ」
早瀬「はい。私もずっと入団を心待ちにしていました」
社長「早瀬くん。そんなにまで……」
早瀬「だって、どんなアルバイトよりお給料がいいんですもん。
 住み込みだから色々と浮きますし」
社長「あ、ああ。そういうことか。
 ま、まあ頑張りなさい。活躍に見合った給料は出すつもりだぞ」
早瀬「はいっ。ちーちゃん、私、今度こそ夢を掴んでみせるねっ」

「8月」
☆イベント
 香澄:映画出演(青春モノ)
☆ニュース
 真帆:入団2年目

社長「7月はバカンスに行き、さて8月だ。
 今月は次期WFGヘビー挑戦者決定戦を行うぞ。
 イベントがない分、今年もウチは動きが少ないな」

『WFGヘビー次期挑戦者決定戦』
「金森麗子 vs 神田幸子」

序盤は互角だったが、打撃一辺倒の神田に対し、金森はリングを広く使い神田を追い詰めてゆく。
Wアームスープレックス、ヘッドシザースと畳みかけ、
終盤はバックハンドショットの雨あられ。
それでも神田も立ち続け勝機を窺うが、しかし最後は金森がサーキュラースマッシュで神田をねじ伏せた。

○金森 vs 神田× 12分4秒 サーキュラースマッシュ→片エビ固め

※金森麗子、次期WFGヘビー挑戦者に決定

「9月」
☆イベント
 香澄:映画公開(200AP)
☆ニュース
 入団:フェアリー保科

保科「社長〜。ごぶさたしております〜」
社長「おお、保科くん。待っていたぞ」
早瀬「優希さんっ。お久しぶりです」
保科「あら〜。葵さんですね〜。
 良かったです〜。私一人だったらどうしようかと〜」
社長「徐々にウチらしくなってきたようだな」

『WFGヘビー王座』タイトルマッチ
「『WFGヘビー王者』小早川志保 vs 金森麗子」

序盤は小早川がスピードで撹乱するが、目が慣れたか徐々に金森も反撃を返してゆく。
中盤から激しい打撃戦となったが、金森のエルボーを耐えた小早川が逆に顔面を蹴り上げ、
ダウンした金森に強烈なサッカーボールキックを見舞う。
焦って前に出た金森をいなすと小早川得意のマタドーラ・ラナを決めるが、
カウント2.9で金森が返す。
ならばと小早川、金森をマットに叩きつけて設置すると、
ロープを足場に飛び上がりエスパーダを金森のどてっ腹に突き刺す。
悶絶する金森をがっちり押さえ込み、3カウントを奪った。

○小早川 vs 金森× 14分14秒 エスパーダ→体固め

 〜小早川志保 『WFGヘビー王座』初防衛成功〜

「10月」
☆ニュース
 香澄:入団6年目
 金森:入団4年目
 朝比奈:デビュー(入団3年目)

社長「さて。今月はWFGタッグの初代王者決定戦を行うぞ」

真鍋「かすみ〜ん。ベルトはあたしからのプレゼントだよ〜」
香澄「あんまり期待してないけど、気持ちだけ受け取っておくよ」

金森「む〜。あんなこと言ってる」
神田「そう言えば、麗子も誕生日だった。…………」
金森「いいよ、幸子にそんな気の利いたセリフ求めてないもん。
 一緒にベルト獲ろうね」

初代『WFGタッグ王座』決定戦
「辻香澄・サキュバス真鍋組 vs 金森麗子・神田幸子組」

大激戦となったこの試合。
序盤は神田が打撃で真鍋を追い散らすが、中盤は逆に真鍋がスピードで神田を翻弄。
20分過ぎ、真鍋からタッチを受けた香澄が大岡裁きを決めるが、しかし金森なんとかロープエスケープ。
追撃に出ようとする香澄にバックハンドショットを叩き込み振り切って神田にタッチ、
神田がダッシュで詰めると必殺クレイジーハリケーンで香澄を薙ぎ倒す。
香澄を引き起こすと今度は変わった金森がサーキュラースマッシュ一閃、
続けて合体パワーボムを叩き込むが、香澄カウント2.9で返す脅威の粘り。
一気に仕留めようとした金森組だが真鍋がちょこちょことちょっかいをかけて勝機を掴めず。
息を吹き返した香澄が真鍋の力を借りて合体パイルドライバーで金森をマットに突き刺すと、
最後は渾身の力で金森を持ち上げ、火消し纏でもう一度マットに突き刺し、そのまま3カウントを奪った。

○香澄、真鍋 vs 神田、金森× 29分28秒 火消し纏→片エビ固め

 〜辻香澄&サキュバス真鍋組 初代『WFGタッグ王座』戴冠〜

真鍋「やった〜っ。かすみん、本当に勝っちゃったよ〜っ」
香澄「調子に乗るからあんまり言いたくないけど……今回の勝ちはつかさのおかげだよ。ありがと」
真鍋「きゃ〜んっ。かすみん、お礼のチューは?」
香澄「だから調子に乗るなって言ってるだろっ」

〜新技〜
金森:カッティングスイーツ(飛)
 切れ味鋭いスワンダイブニールキック。
朝比奈:クラッシュバースト(パ)
 ロープから戻ってきた相手を空中に放り投げ、
 落下中にキャッチしながら全体重を掛けてスクラップバスターでマットに叩きつける。

「11月」
☆ニュース
 入団:クラリッジ成瀬

成瀬「よっしゃーっ! 真打ち登場やでーっ」
社長「おお、成瀬くん! 待っていた……」
小早川「唯姉ーっ!」
 ドーンッ!
成瀬「ぐはぁーっ! て、手加減してぇや、しほ〜ん……」
小早川「うわっ。その呼び方なつかし〜。やっぱり本物の唯姉だっ」
成瀬「当たり前やんか。こないな別嬪が他のどこにおるっちゅー話やで。
 そういや社長、堀ちゃんは? あの子もそろそろや思うんやけど」
社長「うむ、そのはずなんだが、スカウト網に引っ掛からなくてな。
 来月もう一度探してみるつもりだ」
成瀬「そか。はよ会いたいなあ」

朝比奈「よう」
成瀬「おっ、ユウやん。元気しとった?」
朝比奈「ああ。……おせえよ、バーカ」
成瀬「なんや、ウチが待たせたからスネとるんかいな。
 そないにウチに早う会いたかったんか?」
朝比奈「言ってろ。オレは先月デビューしたからな。
 ぼんやりしてると置いてくぜ」
成瀬「心配せんでもすぐ追いついたるわ。待っとき」

〜新技〜
真鍋:ドレインタッチ(極)
 バックから忍び寄り、色んな所を撫で回して相手の体に力を入らなくしてから、
 無防備な相手にスリーパーをかけてギブアップを迫る。
香澄:ケンカナックル(打)
 火事と喧嘩は江戸の華。自身の体が半回転するほどの強烈な右フックを相手の顎に叩き込む。

「12月」
☆ニュース
 入団:堀咲恵
 香澄:ファンクラブ増(6)
 神田:入団4年目

堀「社長、お待たせにゃんっ」
社長「おお、堀くん。ようやく来てくれたか。
 本当は先月の内にテストででも雇いたかったんだがな」
堀「ごめんにゃ。寒くなってきたからコタツで丸くなってたら、そのまま起きられなくって」
社長「そ、そんな理由だったのか……」
堀「でも、これで里奈以外は揃った感じかにゃ?」
社長「そうだな。ようやく勢揃いといった感じだ。
 まあ、デビュー前の子が多すぎる分、ちょっと興行が大変になってきたが」

『WFGヘビー次期挑戦者決定戦』
「辻香澄 vs 神田幸子」

序盤は完全に香澄のペース。
5分過ぎ、DDTでマットに叩きつけると、神田場外へエスケープ。
そのまま場外戦へ移行したが、打撃戦を制して神田が息を吹き返す。
再びリング内へ移ると、香澄が大岡裁きを狙うが、神田これを丸め込んで切り返す。
香澄が跳ね除けるもそこまで予想していたか、怯まず一瞬で間合いを詰め、
必殺ハリケーンフックで香澄を薙ぎ倒す。
しかし香澄も流れは渡さず。追撃に出た神田をカウンターで投げ捨てると、
ポストに上って神田の起き上がりざまに遠山桜をぶちかます。
さらにバックを取って大岡裁きでマットに叩きつけ、決まったかと思われたが、
しかし神田、粘りを見せてカウント2.9でクリア。
ならばと香澄が腕ひしぎ逆十字を決めるも、必死でもがいてエスケープ。
だが粘りもここまで、腕を殺された神田に反撃の手段はなく、
香澄が強引に組み付くと力任せに持ち上げ、火消し纏でマットに突き刺し3カウントを奪った。

○香澄 vs 神田× 16分20秒 火消し纏

※辻香澄、次期WFGヘビー挑戦者に決定

神田「くそっ。また、勝てなかった……」
香澄「悪いけど、ボクも負けられないんだ。絶対にベルトを取り返すんだから」

〜新技〜
神田:アリ地獄(投)
 旋回しての、垂直落下バックドロップ。
 アントラーズ→アントラー→アントライオン(蟻地獄)

「1月」
☆ニュース
 小早川:入団5年目
  ファンクラブ増(4)

社長「小早川くんも入団5年目を迎え、いよいよ芸能活動解禁だな」
小早川「う〜ん、そういうのはよくわかんないけどさ。
 ファンも増えたし、とにかく頑張るよ。
 まずはタイトルマッチ。ベルトを守って、SIFにチャンピオンとして出るんだ」

『WFGヘビー王座』タイトルマッチ
「『WFGヘビー王者』小早川志保 vs 辻香澄」

序盤から激しくやり合う両者。
試合が動いたのは中盤の場外戦。
小早川が椅子ごと顔面を蹴り上げるステップキックを放てば、
香澄は固い場外に大岡裁きで投げ捨てる。
試合は再びリングに戻り、小早川が張り手、サッカーボールキックと攻め立てるも、
怯まず香澄がバックを取って再び大岡裁きを狙う。
しかしこれは丸め込んで逃れる小早川。
ならばとWアームスープレックスで香澄が小早川を引っこ抜き、
さらにはがっちりクラッチして雷おこしで完璧に叩きつけ、3カウントを奪った。

×小早川 vs 香澄○ 19分16秒 雷みこし

 〜辻香澄 第3代『WFGヘビー王座』戴冠〜

小早川「あ〜っ。負けたぁ〜」
香澄「よぉしっ。取り返したぞっ」

「2月」
小早川「よーし、ヘビーの借りはタッグで返すからねっ。頼むよ、一番デッカイんだから」
朝比奈「うす。……タイトルマッチか。
 この体が飾りだって言わせねー為にも、やってみせるぜ」

『WFGタッグ王座』タイトルマッチ
「『WFGタッグ王者』辻香澄・サキュバス真鍋組 vs 小早川志保・朝比奈優香組」

序盤は朝比奈が王者組のスピードに追いつけず、圧倒的な王者組有利の展開に。
香澄が遠山桜をぶちかまして一気に決めにいくも、カウント2.8。
朝比奈、ブレーンバスターで引っこ抜いて叩きつけ、なんとか小早川にタッチ。
小早川と真鍋が場外でやりあうが、小早川が真鍋に鉄柵を背負わせてのサッカーボールキックを見舞うなど、ペースを握る。
リングに戻って丸め込み合戦を小早川が制すが、カウントは2.8。
真鍋なんとかカウンターでジャンピングニーを放って香澄に交代。
終盤、真鍋が朝比奈を捕らえ、香澄と小早川の一騎打ちに。
大岡裁きで叩きつけられるもロープに逃れた小早川、
しかし香澄がその起き上がり際にケンカナックルをぶちかまし、小早川ダウン。
香澄が小早川を引き起こすと火消し纏でマットに脳天を突き刺し、そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

○香澄、真鍋 vs 朝比奈、小早川× 26分43秒 火消し纏→体固め

 〜辻香澄&サキュバス真鍋組 『WFGタッグ王座』初防衛成功〜

〜新技〜
小早川:ピカドール(打)
 相手をロープに振ってカウンターで放つコークスクリューエルボー。
 闘牛で牛を弱らせる槍の意。

「3月」
☆ニュース
 小早川:CM出演(50AP)
 榎本:デビュー(入団3年目)

〜新技〜
金森:フルスイングツイスト(打)
 思い切りうねっての、ローリング振り下ろし掌底。

「9年度総括」
社長「昨年一年間ウチを引っ張ってきた小早川くんが、
 最後の最後でベルトを失ってワイルドカード争いに回るか。
 簡単には時代を変えさせないという香澄くんの意地を感じたな。
 今年こそは結果を残してほしいものだが」

○軍団戦メンバー:香澄、小早川、金森、神田、真鍋
○シングルトーナメント出場者:香澄
○タッグ戦(エキシビジョン)出場:香澄&真鍋組
△ワイルドカード決定トーナメント出場者:小早川、金森、神田、真鍋、朝比奈

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「10年目開始時」
〜「スーパーインディーフェスティバル'09」総括〜

社長「前回のSIFは、ウチとしてはあと一歩というところだったな」
香澄「シングルトーナメントの決勝、勝ちたかったな」
小早川「あたしも軍団戦であの試合に勝ってれば。くそ〜っ」
真鍋「ま〜でも、一番を取れないところがこの団体って感じ〜?」
香澄「つかさっ!」
真鍋「おこっちゃや〜んっ」
社長「しかし、頂点に向けて着実に歩みを進めているのは確かだ。
 来年こそは栄冠を掴むぞ」

社長「さて。今年度は真帆くんデビュー予定だな。
 王者の香澄&真鍋組はタッグ継続として、再びタッグをシャッフルするぞ」

A 小早川&朝比奈
B 金森&榎本
C 神田&真帆

小早川「おっ。また一緒じゃん、ヒナ。今度こそベルト獲るよ」
朝比奈「うす。昨年は役に立たなかったから、今年こそやってやりますよ」

金森「綾ちゃんと一緒か。がんばろうね」
榎本「うんっ。ベルトッベルトッ♪」

神田「よろしくおねがいします」
真帆「うむ。真帆に任せるといいぞ。
 ちゃんぴおんになったらメロンパンをいっぱいもらえるって聞いたからな」
神田「はぁ……」

社長「さて、次は年間計画だが……キリコくん」
キリコ「はい、こちらが今年度の興行予定です。
  4月 通常興行
  5月 WFGヘビー王座戦
  6月 WFGタッグ王座戦
  7月 南国興行(という体でバカンス)
   ※新人スカウト
  8月 PoFGシングルトーナメント
   ☆中村真帆デビュー
  9月 WFGヘビー王座戦
  10月 WFGタッグ王座戦
  11月 南国興行(という体でバカンス)
  12月 FGベストスールコンテスト
  1月 WFGヘビー王座戦
  2月 WFGタッグ王座戦
   ※新人スカウト
  3月 南国興行(という体でバカンス)

社長「今年はいよいよPoFGとベストスールを開催か」
キリコ「あの頃に近づいてきましたね」
社長「うむ。楽しくなってきたな」

「4月」
☆ニュース
 小早川:CDレコーディング

社長「大イベントの後という事もあり、年度の初めはお礼も兼ねての通常ツアーだ」

〜新技〜
朝比奈:アイアンクロースラム
榎本:くるくるピーチ
 ポスト上からダイブし、前転してのヒップアタック。

「5月」
☆ニュース
 小早川:CD発売(150AP)
     始球式(30AP)

社長「WFGヘビーの挑戦者だが、交流戦で輝きを放った金森くんへの支持が集まっている。
 ということで、次期挑戦者は金森くんに決定だ」

『WFGタッグ次期挑戦者決定戦』
「小早川志保&朝比奈優香組 vs 金森麗子&榎本綾組」
序盤はじっくりとした立ち上がり。
中盤、小早川が榎本を攻め立てるも、金森組は巧みなタッチワークで的を絞らせず。
しかし終盤、朝比奈が金森を捕まえクラッシュバーストで叩きつけ戦線離脱させ、
小早川がピカドールからマタドーラ・ラナで榎本を沈めた。

○小早川、朝比奈 vs 金森、榎本× 29分31秒 マタドーラ・ラナ

※小早川&朝比奈組、次期WFGタッグ挑戦者に決定

『WFGヘビー王座』タイトルマッチ
「『WFGヘビー王者』辻香澄 vs 金森麗子」

序盤は激しい打撃戦が繰り広げられ、両者一歩も引かず。
金森の強烈な蹴りで押し込まれた香澄だが、
カウンターのフロントスープレックスを炸裂させ流れを引き戻す。
最後は香澄が火消し纏で金森をリング中央に突き刺すと、
ポストに登り大江戸花火を投下。そのまま3カウントを奪った。

○香澄 vs 金森× 23分17秒 大江戸花火

 〜辻香澄 『WFGヘビー王座』初防衛成功〜

〜新技〜
神田:ライトニングレザー
 光速の振りぬきストレート掌底。
真鍋:インキュバスター
 相手の足を四の字に組んでのフィッシャーマンバスター。

  「6月」
☆ニュース
 軽症:香澄

『WFGタッグ王座』タイトルマッチ
「『WFGタッグ王者』辻香澄・サキュバス真鍋組 vs 小早川志保・朝比奈優香組」

前回のリマッチとなったこの試合。
連携を駆使し攻め立てる香澄組に対し、小早川組はバチバチファイトで対抗。
終盤、追い込まれていた朝比奈が必殺クラッシュバーストで香澄をマットに叩きつけ、香澄戦線離脱。
ダメージの大きい朝比奈も小早川にタッチ。
ドレインタッチを狙う真鍋を小早川がスモールパッケージで丸め込むが、
真鍋自分から転がって二人もつれたまま場外へ転落。
小早川、場外でサッカーボールキックを浴びせると、
真鍋をリング内へ放り込もうとするが真鍋がのらりくらりと逃げ回り、
そのまま時間切れ引き分けとなってしまった。

△真鍋、香澄 vs 朝比奈、小早川△ 30分時間切れ引き分け

 〜辻香澄&サキュバス真鍋組 『WFGタッグ王座』2度目の防衛成功〜

小早川「くっそーっ! 卑怯じゃんか!」
真鍋「ふふ〜ん♪ そういうルールだからいいんだよ〜」

「7月」

それは一行が南の島へバカンスに向かった時の事。
一行の乗る客船に、一台の小型船が体当たりをしてきた。
客船が停止すると、小型船から人影が乗り込んでくる。
「オレらの船を襲うだなんて、ついてねえ海賊共だな」
朝比奈がボキボキと指を鳴らしながら進み出るも、しかし船上に降り立ったのは一人だけ。
それは褐色の肌をした、長身の美少女だった。
「……フェアリーガーデンというのは、お前たちか……?」
「だったらどうするってのさ」
 勝ち気に言い放つ小早川に、少女は顔色を変えずいった。
「……その力、確かめさせてもらう……」

 勢いよく飛び出した少女の前に、スッと進み出たのは成瀬だった。
少女の動きは実戦慣れした鋭いものだったが、成瀬は柔軟な体を活かしヒョイヒョイとかわしてゆく。
やがて攻め疲れを見せた少女が拳の動きを鈍らせると、成瀬は素早くその腕を捕らえ、背後に回ると後ろ手に捻りあげた。
「ほい。これでしまいや。ったく物騒やなあ。アンタ、どういうつもりや?」
 捕らえられた少女は、しかし悔しそうな素振りも見せず、冷静な表情で一つ頷いた。
「……なるほど。夢の通り……」
「夢?」
 少女は顔を上げると、成り行きを見守っていた社長に視線を向け、真っ直ぐに見つめた。
「……頼みがある。私を、フェアリーガーデンに入れてほしい……」

 少女の名は森嶋亜里沙。海賊だった祖父の夢を継ぎ、海賊団を再興する為に強い仲間を探しているとのことだった。
「といっても、私達はプロレス団体であって、犯罪行為に加担するわけにはな」
 苦笑いする社長に、森嶋は首を振る。
「……略奪をするつもりはない。私はただ、祖父の残した財宝を探したいだけ……」
「財宝ですか!?」
 早瀬が目を輝かせる。コクリと頷く森嶋。
「それにしても〜。どうして私たちなのでしょう〜?」
 保科がおっとりと尋ねる。すると森嶋は、 夢に出てきたショートカットの少女がフェアリーガーデンに入るように告げた、
と答え、そして自らのスカートをめくりあげた。
「社長、見ちゃダメ〜ッ」
 金森に両目を塞がれた社長以外の全員が、森嶋の臀部に浮かぶ痣を目の当たりにした。
「ちゅーことは、アンタ、中江ちゃんの……?」
 成瀬の呟きに、少女達はかつての仲間の顔を思い出すのだった。

 海賊という目的もあり最初は渋っていた社長であったが、
「社長。こんな旨い魚を食わせてくれるヤツに、悪いヤツはいないぞ」
「そうだよ〜社長。おさかな美味しいにゃ〜」
 森嶋の獲った魚を美味そうに食べる真帆や堀達を見ていると、毒気を抜かれてしまう。
「わかった。入団を許可しよう。ただし、不法行為はご法度だぞ」
「……わかった……」
 小さく頷く森嶋。
「中江ちゃんとは真逆やなあ。ま、よろしゅう頼むわ」
「……よろしく……」
 成瀬の差し出した手を握り返し、森嶋はほんのわずかに笑みを浮かべたのだった。

社長「というようなことがバカンス中にあって、森嶋くんが入団したのだ」
森嶋「……よろしく……」
成瀬「中江ちゃんの代わりがこんな無愛想娘やなんてね。
 まあ、確かにパワーは中江ちゃんくらいありそうやけど」

☆ニュース
 入団:パイレーツ森嶋
 軽症:小早川
 完治:香澄

「8月」
☆ニュース
 完治:小早川
 デビュー:中村真帆

社長「さて。ウチもデビュー済の人数が増えてきた事だし、
 そろそろタイトルマッチだけでなくイベントも復活させようと思う。
 そこで今月は、『PoFGシングルトーナメント』の復活だ」
キリコ「ワンナイトですから、選手にとっては厳しい戦いになりそうですね」
社長「出場選手だが、
 香澄、小早川、金森、神田、真鍋、朝比奈、榎本
 の7人に、ホリー・シエラくんを加えようと思う。
 さすがにデビューしたての真帆くんを加える訳には行かないからな」

『PoFGシングルトーナメント』

<一回戦>
「神田幸子 vs 辻香澄」
序盤は神田が打撃で香澄を押し込んだが、耐え続けた香澄が徐々に反撃。
ブレーンバスターの打ち合いを制するとすぐさまJネックブリーカーで追い打ち。
最後は遠山桜の2連発で神田をマットに沈めた。

×神田 vs 香澄○ 12分59秒 遠山桜→体固め

「金森麗子 vs 榎本綾」
中盤までは完全に金森が圧倒していたが、終盤榎本が粘りを見せる。
金森からなんとかダウンを奪うとポストに登り、必殺くるくるピーチで一矢報いると、
フィニッシュを狙う金森の投げをことごとく丸め込んで切り返す。
あわや金星という所まで試合はもつれるも、
再度狙った榎本のくるくるピーチを金森がパワーボムで迎撃。
完全に動きの止まった榎本にフルスイングツイストを叩き込み、
最後はサーキュラースマッシュで蹴倒して、3カウントを奪った。

○金森 vs 榎本× 15分49秒 サーキュラースマッシュ→片エビ固め

「ホリー・シエラ vs サキュバス真鍋」
試合は完全に真鍋ペース。
終盤、ピンクミストを噴射して視界を奪うとヘッドシザースで投げ捨て、
最後はエプロンからスワンダイブしシークレットヘブンで丸め込み、3カウントを奪った。

×ホリー vs 真鍋○ 12分54秒 シークレットヘブン

「小早川志保 vs 朝比奈優香」
手数を重ねる小早川に、朝比奈は力任せの強烈な投げで対抗。
中盤、エンシエロの連発で追い込んだ小早川、
さらにマタドーラ・ラナを狙うが、朝比奈これを後ろに倒れこみ押し潰して阻止。
さらにステップキックを叩き込むと、小早川もステップキックで応じる。
最後は小早川がもう一度エンシエロでダウンさせると、エプロンに回り跳躍、
エスパーダを朝比奈のどてっぱらに突き刺し、そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

○小早川 vs 朝比奈× 15分1秒 エスパーダ→片エビ固め

<準決勝>
「辻香澄 vs 金森麗子」
短期決戦を狙い飛び出した金森。
香澄を蹴りで怯ませると、フルスイングツイストを叩き込みダウンを奪う。
香澄を引き起こしてメープルスープレックスを狙った金森だが、
しかし香澄、丸め込んでこれを阻止。
逆にWアームスープレックスで投げ飛ばすと、バックに回って大岡裁きで叩きつける。
しかしカウント2.8。
トドメとポストへ登った香澄、大江戸花火を放つが、金森これを剣山で阻止。
悶絶する香澄にサーキュラースマッシュを叩き込み、そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

×香澄 vs 金森○ 6分3秒 サーキュラースマッシュ→体固め

「サキュバス真鍋 vs 小早川志保」
余力十分の真鍋に対し、消耗の大きい小早川は序盤から飛ばしスピーディーな飛び技で攻める。
中盤、小早川がヘッドシザースで真鍋を投げ飛ばすと、起き上がったところにピカドールを叩き込む。
真鍋転がって場外へエスケープ。
小早川すかさず追いかけるが、真鍋場外で息を吹き返しペースを掴むと、椅子の上へバックドロップ。
小早川をリングへ放り込むと、エプロンから小早川の顔面にパウダー投下。
視界を奪ったところでスワンダイブし、シークレットヘブンで丸め込み、そのまま金星を上げた。

○真鍋 vs 小早川× 8分30秒 シークレットヘブン

<決勝戦>
「金森麗子 vs サキュバス真鍋」

金森の打撃をかいくぐると真鍋がグラウンドに引きずり込み、金森を絞り上げる。
ロメロスペシャルで体力を奪うと、さらに足攻めで金森の蹴り足を殺す。
得意の打撃も威力が半減し攻めきれない金森。
最後は真鍋が新技インキュバスターで金森をマットに突き刺すと、
フォールに行かずドレインタッチで絡め取り、金森からギブアップを引き出した。

×金森 vs 真鍋○ 5分50秒 ドレインタッチ

 〜優勝 サキュバス真鍋〜

社長「おめでとう、真鍋くん。まさか君が優勝するとは、正直思っていなかったよ」
真鍋「も〜、ダーリンたらぁ。あらしだってタッグ王者なんだからね。ぶ〜」
社長「ハハ。そうだったな。それにしても、素晴らしい戦いぶりだった。
 WFGヘビーへの挑戦の資格は十分にあると思うが、どうする?」
真鍋「え〜。かすみんと戦うなんて〜。
 でもでも、障害を乗り越えれば愛はより燃え上がるって言うしね。
 ベルトにも挑戦しちゃうっ」

※サキュバス真鍋、次期WFGヘビー挑戦者に決定

〜新技〜
小早川:エルゴラッソ
 ファンタスティックなゴールの意味。
 GTSの要領で担いだ相手を放り投げ、落ちてきた相手の顔面を蹴り上げる。
真帆:フォクシードライバー
 ダブルチキンウイングから相手を頭の上まで抱え上げてのタイガードライバー。

「9月」
☆ニュース
 金森:スポンサー(6ヶ月)

『WFGヘビー王座』タイトルマッチ
「『WFGヘビー王者』辻香澄 vs サキュバス真鍋」

中盤までまったく良いところのなかった真鍋。
しかし香澄の火消し纏をリバースで切り返すと、Jネックブリーカーを食らわせ、
ロメロスペシャルに捕らえて徐々に自分のペースへ。
さらに場外戦で勢いに乗った真鍋。鉄柱に香澄の顔面をこすり付けるなどいたぶるが、
香澄が強烈な張り手でお返し。
リングに真鍋を転がすと、さらにケンカナックルをぶちこむ。
完全に意識の飛んだ真鍋を雷みこしで投げ飛ばし、3カウントを奪った。

○香澄 vs 真鍋× 24分13秒 雷みこし

 〜辻香澄 『WFGヘビー王座』2度目の防衛成功〜

真鍋「いった〜いっ。ほっぺたこんなに腫れちゃったぁ。
 もう、かすみんてばひど〜い。ぶ〜ぶ〜」
香澄「あんまり調子に乗ってるからだよっ。
 とにかく、次は麗子にお返ししなくちゃ」

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(つづく)

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