優人とリズと秘密の花園

「へえ、これリズリットが作ったの?」
「はい、うちの新しい売りにしようと思って、春先から大事に大事に育てて来たんです。何よ り最初に優人さんにお目にかけたいと思って、今日という日を私はどんなに楽しみにしてきた か……(ポッ)」
 リズリットから招待状が来て、是非とも見せたい物があるから店に来て欲しいと言われて 喫茶店にやって来た優人が見たのは、英国風にアレンジされた庭だった。植物園もかくや と思われるほどきれいな季節の花で彩られていて、リズリットの言う通りこの店の新しい売り 物になるだろう。あれで女の子らしい一面もある凛子を連れてきたらさぞ喜ぶだろうと優人は 思った。だがそれよりもリズリットが優人に教えたくて堪らないと言いたそうに紹介してくれ たスポットは……
「あそこに植えてあるの、何だか分かります?」
 リズリットの指差す方には、何種類もの小さな木が植わっている花壇があった。
「えっと……ハーブかな?」
「そうです。カモミールにローズヒップ、ラズベリー、ミントリーフとかを植えて、いろんな ハーブティーが作れるようにしました。イギリスの家庭でもガーデニングをなさる方はこんな 感じのハーブ園を作ってらっしゃる方が多いんですよ。種類とレシピをご存知なら、お客様に お好みのハーブを選んでいただけるようにする予定です」
「そうか、そりゃ本格的だな。俺もここに来る楽しみが増えたよ」
「ありがとうございます。優人さんにそう言っていただけると苦労して作った甲斐がありました」
 リズリットの顔は喜びでとろけそうになっていた。そして上機嫌で優人に話す。
「優人さん、是非ハーブティー召し上がって行ってください。どんな効能があるのがよろしいで すか?」
「いや、そう言われても俺ハーブティーのことはよく分からないし……そうだな、何かこう、 元気が出るのがいいかな」
「元気ですか。畏まりました。少々お待ちくださいね」
 リズリットは小さなバスケットと園芸用のハサミを持つと、楽しそうに鼻歌を歌いながら 庭に出て、花壇に座り込んでチョキチョキと葉っぱを切り始めた。この時リズリットが密かな 野望を胸に秘めていた事など、彼女のツインテールやお尻が揺れる様を窓越しに眺めていた 優人はまだ気づく由もなかったのだが。
「(誰にも内緒で育ててきたこのハーブ、これを使えば優人さんはきっと……ふふふ)」

「はい、お待ちどう様。リズちゃん特製ハーブティfor優人さんです」
 リズリットが優人の前に紅茶を湛えたティーカップを置く。ちょっぴり癖のある匂いが優人 の鼻を突いた。
「リズリット」
「はい?」
「何かこれってオロナミンっぽい匂いがするんだけど」
「それですか? ちょっと珍しいハーブも入れてみたんですよ。日本ではあんまり売ってない んで、ネットでイギリスから取り寄せたんです。そのお薬みたいな匂い、最初はちょっと気に なるかもしれませんけど、慣れたらこれも個性って思えるようになりますわ。その他いろんな ハーブも混ざってますから探して楽しんでみてください」
 いや、俺は利き茶師とかソムリエって訳でもないんだけど……と思いながらもそれもハーブ ティーを味わう楽しみの内かな、と思い直して匂いをかいでみた。ミントのスーッとする香り、 レモンの酸っぱそうな香り、薔薇の甘い香り……それらが渾然一体となって紅茶から漂うのが 分かる。更に優人は紅茶を一口啜る。甘いような、ちょっぴり酸っぱいような、それでいてホ ロ苦さもある複雑な味。優人がその個性を味わう様をリズリットは差し向かいの席でニコニコ と眺めていた。
「どうですか、気に入ってもらえたでしょうか?」
「いや、正直俺ハーブティーのことはよく分からないから何とも言えないや」
 ドドッ
 ずっこけて椅子から落ちるリズリット。慌てて優人はリズリットに手を貸して、立ち直らせた。
「ううー、ひどいです優人さん」
 こけた痛みと優人の一言で受けたショックで目尻に涙を浮かべてリズリットは抗議する。
「でもさ、この紅茶リズリットが俺のために一生懸命作ってくれたんだろ? それを思うだけ でも美味いよ。ありがとう」
「本当ですか? ありがとうございます」
 リズリットは感激して優人に抱きついてきた。ポヨンとおっぱいの感触が優人の胸に当たる。
「わっ、ちょっとリズリット……あう」
 ドシン
 抱きつかれた優人はバランスを崩してよろめいて、床に尻餅をついてしまった。と同時に優 人は自分の下半身のある部分が充血して熱くなっているのを感じた。自分の体がリズリットの おっぱいに触れた所為なのだろうがどうもそれだけではないらしい。体が火照り、脈も息も荒 くなっている。そして目の前には、
「(どうしたんですか、優人さん?)」
 と言いたそうな目で自分を見ているリズリットと、迫り来るボリュームたっぷりのおっぱい。 斯様な状況に追い込まれたのでは思春期真っ只中の少年には堪らない。優人は衝動的に思った。
「リズリットが欲しい」

 優人はリズリットの背中に手を回し、ファスナーを下ろしてメイド服を半脱ぎにさせた。
「あ、そんな、だめです……」
 優人の上で慌てるリズリット。嫌がって体を捩るのに合わせておっぱいがいやらしく揺れる。
「え、で、でも……俺、もう止まんないよ。俺、リズリットが欲しくてしょうがないんだ」
「(止まんない、ですって? あの催淫効果のあるハーブが効き過ぎたのかしら)」
 リズリットが自分の悪戯を悔やむ間もなく、優人の手はリズリットのブラジャーのホックを 外す時間も惜しいとばかりにカップをずり上げた。プルンと飛び出した豊満なおっぱい。優人 はまるでやんちゃな赤ちゃんのようにリズリットのおっぱいを掴んで揉みしだき、乳首をチュ ウチュウと吸ったりした。
「いやあ、そんなに、お、おっぱい弄らないでください……あん、ん、あ、あああっ」
「すげえ感じやすいんだね、リズリットのおっぱい……ほら、もう乳首こんなに固くなってる よ」
 コリコリとリズリットの乳首を指でこね回す優人。その度に「ひゃう、ひゃう」とリズリッ トは甲高い声を上げた。その内に優人の片方の手はリズリットのスカートの中に伸び、パンツ 越しにリズリットの大事な部分に触れた。
「だ、だめですよ、そこは……あっ」
「リズリット……もうパンツ濡れてる」
「いやぁ……言わないでください。恥ずかしいです」
「俺、この下どうなってるか見たい……」
 優人はスカートをめくって、リズリットのひもパンの紐を解いた。
「やだ、優人さんのエッチ……あ、いや、やめて……見ないでください」
 リズリットは優人に押されて、M字開脚で床に座らされる格好になった。羞恥で顔を真っ赤 に染めて、うっすらと目に涙を浮かべて裸になった大事な部分を手で隠すリズリット。だが今 の理性がぶっ飛んだ優人がそれを聞くはずもなく、優人はリズリットの手をどけてその下の秘 密の花園に顔を埋めた。ピチャピチャと猫がミルクを舐めるように溢れる蜜を舌で掬い取り、 パンツを破りそうなほど膨れ上がっていたクリトリスを舌先で突付く。
「はああっ、ゆ、優人さん、私、感じて……ああん!」
 クンニリングスされる度にリズリットは嬌声を上げ、体をビクビク震わせた。
「ああ、リズリット……俺もう我慢できない」
 優人はズボンとパンツを脱いで、これから暴れ回りたいとばかりに疼いている男根を出した。
「え、そ、そんな大きいの、入りませんよ……だめ、私怖いです……きゃっ」
 優人の男根はリズリットの奥への入り口を探り当て、中へと入っていった。

「うくっ、い、痛いです……」
「で、でも、俺……」
「優人さん、もっと、ゆっくり来てください……ん、は、ああ、あああん」
 とうとう一つになった優人とリズリット。
「凄い……リズリットのあそこ、きつく締まってくる」
「ああ、優人さんの熱いのが私のお腹一杯に入ってます……あ、動かない、で……」
 優人は欲望のままに腰を動かしていた。グチュッグチュッとリズリットの蜜が優人の男根に からみつく淫猥な音を立てて。柔らかな襞に男根を包まれ、胸板とおっぱいが擦れ合う感触も 優人には堪らない快感だった。優人はそのまま欲望に身を任せて己の男根でリズリットの中 を貪り、リズリットは男根で体を焼かれるばかりか、先端が子宮口に当たる度に体を走る電流 のようなの快楽に息を喘がせるばかり。
「ああ、もう壊れちゃいそう……優人さん、私、もう、イキそうです……」
「お、俺も、もう、出そうだ……」
 リズリットが優人を抱き締めた。慌てる優人にリズリットは囁く。
「ゆ、優人さんの……私にください」
 更にリズリットから腰を優人に押し付ける。
「う、うわあああっ」
 優人は一声うめいて、ザーメンを大量にリズリットの子宮に出してしまった。
「あああ……優人さんの、凄く熱いです」
 リズリットも昇天するのを感じつつ、優人の精を受け止めていた。

「ごめん……俺、なんか押さえられなくてそのまま暴走しちゃってさ」
 コトを終えた後で服を整え、理性を取り戻した優人はリズリットに謝った。
「ううん、いいんです。私こそ……あっ」
 うっかり失言しそうになって、慌てて口を手で覆うリズリット。
「どうしたの?」
「いいえ、何でもないんですよ。優人さんにご満足いただけたなら、私何より嬉しいです」
「ああ。わざわざ俺を招待してくれてありがとう。今度は凛子と一緒に来るよ」
「こちらこそありがとうございます。又いらしてくださいませ」
 優人が辞去しようとすると、傍らのテーブルに静水久がいた。蛇のような舌でティーポット の紅茶を舐めている。
「この紅茶……媚薬が混じってる、なの」
「何と。と言うことは……」
 いつの間にか緋鞠もいる。こめかみに十字路をいくつも浮かばせ、安綱に手をかけて。
「話は聞いたぞ紅茶妖怪。媚薬で若殿を誑かそうとはいい度胸じゃな」
 どこかの刑事のようにリズリットと対峙する緋鞠。
「あ、いえ、緋鞠さん、これは、そのー……」
「ええいそこへ直れ、この刀の錆にしてくれる!」
「キャー!」
「お、おい、止めろ緋鞠、店で暴れるなよ!」
 忽ち喫茶店は阿鼻叫喚の地獄と化した。


 あとがき
 本作はドラゴンエイジ連載中で私のお気に入り漫画の一つである「おまもりひまり」を底本 とし、単行本二巻から登場するメイドのリズリット・L・チェルシーたんをヒロインに執筆さ せていただきました。当初は某大型掲示板のおまひまパロスレに投下させていただく予定で、 それとなく予告もさせてもらってたのですが興が乗って書き上げてさあ投下だと云う所で運悪 しくアクセス規制に引っかかったため、こちらでhtml化して掲載しました。
 掲載後読者の方からタグの仕様について、blockquoteでインデントするのやめた 方がいいとの指摘をいただいて、この機会にスタイルシートで設定してみたのですがいかがで しょうか。特にご意見が無ければ他の作品も順次このスタイルに移行する予定です。

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