あとがきのようなもの>>ソリテア
元々は、山崎まさよしの「one more time...」の情景を一恋で書きたくて始めた話でした。
夢の中でも、新聞の隅でも、急行待ちの踏み切り辺りでも、消えた恋次を探してしまう。
そういうのが書きたかった。
で、本当は数ページの短い話のはずでしたが、それだとどうしても死ネタになってしまう。
でもそれはいやだったんです。だったら一護が恋次を見えなくなるしかない。
つまり霊力の喪失?
・・・・と思ったのが運のつき。
辻褄をあわせるためにいろいろ考えてたらこんな長い話になってしまいました。
そして肝心のシーンがほとんどない。
辿り着いたときには力尽きてたともいいますが・・・。
けれど、この一年のどうしようもないスケジュールの中で、
いろいろ考えてたこととか感じてたことを思いっきり詰めるいいチャンスになりました。
書きながら改めて、マニアだなあ私、と実感したりも(笑)
その点では、読んで下さる方を置いてきぼりにして自分の萌だけで突っ走った気もして、申し訳なく思っています。
タイトルのソリテアは、ゲームの一人遊びのことです。
有名なのは、パソ上でのカード遊び「ソリティア」ですが、
ほかにもトランプなどのカードやゲーム盤などをつかって目的に向かって一人で詰めていく遊びの総称です。
ゴールはあっても、正解はない。目的さえも曖昧だったりする。
一護と恋次、人と死神として道を別たれて、
その上で共にいることになったらそれはきっとソリテアに似てるんじゃないかと思ったんです。
けれどタイトルとして活かしきれてなくてちょっと悔しい。
機会があったら手を加えてみたいと思っています。
毎回毎回長く重い話を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
2008.12.30
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