出来心だったんだ。
ちょっとからかって、不貞腐れた顔が見れたらすぐ止めるつもりだった。
他意とかそういうの、本当に無かったんだ。
けど恋次があんまり本気で騒ぐから、だから俺は。


Release



「・・・んだ、こりゃ?」
「紐」

至極全うなその質問と、簡潔だがあまり妥当でない俺の答え。
そのズレに苛立ったのか、起きぬけの恋次の目の焦点がやっと合った。

「・・・・紐?」
「そう、テメーの髪紐」
「・・・だよな?」

でもまだ寝ぼけてるらしい。
普通だったらこんな状況、即、怒るだろ。
だって恋次の身体は、両手をバンザイしたうつ伏せの形で寝っころがったまま動かない。
恋次がバカみたいに爆睡してた隙に、両手首をベッドのフレームに括り付けてやったからな。
なのに縛られたままの恋次は、ぼーっと夢うつつに俺の顔、見てる。
つかさっきもテメー、起きてすぐの時、俺を見てビックリしただろ。
さっきまで散々やってたことも、俺ん家に来たことさえも忘れてたのか?
この鳥頭め。
テメーの赤い髪の毛は、鶏のトサカか?
そういうことか?

けど狭っ苦しいベッドの上、
すぐ横に肘枕で寝っ転がってる俺と、両手首を括りつけてる自分の髪紐を見比べてるうちに、
ようやく寝ぼけ赤頭にも状況が飲み込めたきたらしい。
ガッといきなり形相を険しくした。
「・・・・髪紐だぁ?」
あーあ。
タダでさえ恐ろしいツラしてるってのに。
寝てるときはあんなに可愛かったってのに。
けどこれは予想内。
「んなの見りゃ分からぁっ。でも何で俺の手がその髪紐で括りつけられてんだって訊いてんだっ」
「腹が立ったから」
「・・・・んだ、そりゃ?!」


久々に会ったからどうにも止まらず、恋次を押し切る形でやっちまった。
悪かったかなと少しは反省してたってのに、
やってる間もやった後も恋次は、このクソガキだの下手糞だの、
散々悪態をつくだけついて、出すもん出したら気を失うように眠りこんだ。
仕事がキツかったって言ってたから疲れてたんだろうなーとは思うけど、
でも自分だってすげー感じてたしノリノリだったじゃねえかよーと、
恋次の寝顔に呟いたり、あちこち突っついてみたりしたが、なかなか起きやしない。
最初っから眠りにきたのか?
それに大体、こいつは本音なんか絶対、俺に言いやしないんだ。
ちくしょう。

そんな不満も、いろいろ話したいこととかも溜まってた俺は、
不意に思いついたちょっとした悪戯を止められなかった。
だって俺はここにいるってのに、久々に会えたから寝付けもしないでいたってのに、
恋次のバカは枕を抱きしめて口をぱかーっと開けて、涎垂らしてガキみたいに寝てたんだぜ?
頬をつねっても腕を持ち上げてぱたんと落としても反応ナシ。
やってられるかっての。
それに大体、手首縛り上げられても起きなかったテメーが悪い。



「とにかく早く、ほどきやがれっ・・・!!」
「・・・あんま暴れんなよ、手ェ、痛くなるぞ?」
「煩ェッ、このエロガキがっ」
「・・・んだと?」
「テメーなんぞクソエロガキで十分だっ」
「俺がエロガキならテメーはエロ死神だろっ!」
売り言葉に買い言葉。
うつ伏せになって寝っ転がってる恋次の、尻に近い腰のあたりにどすんと跨ってやると、
潰れた恋次がウェっとひしゃげた声を上げた。
ざまあみやがれと憎まれ口を叩いたはいいが、
また触れてしまった剥き出しの肌は、さっきまでの熱と汗を残したままだ。
それがすごく柔らかくって、隙間も境も掻き消すぐらいにぴたりと密着して、
だからやってたときの恋次の声も姿も感覚さえも一気に思い出して、
散々やったばっかだってのに、下半身がまたずくっと疼いた。

でも仕様がないだろ?
この体勢に拘束状態の恋次。しかもお互い裸のまま。
都合が良すぎる。
今だったら、恋次は全然動けないんだから、あんなことだってこんなことだってできるかもしれない。
いつ途中でひっくり返されるかわからない主導権だって、最後までキープできるかもしれない。
こんなチャンス、滅多にない。まさに据え膳。
けど怒り狂ってる恋次は、完全に再覚醒した俺の下半身とか構っちゃいねえ。
「誰がエロ死神だ、この万年発情ガキがっ! どけっつってんだろっ!!!」
と叫んで、無理に起き上がろうとした。
恋次の腕は伸びきったまま両手首をベッドのフレームに括り付けられてるし、
俺が体重をかけて腰を押さえつけてるから、膝を立てることもできない。
それでも恋次は、思いっきり腕に力を込めて引いた。
腕から肩にかけての筋肉がたわみ、肌の上の墨が歪む。
ベッドのフレームも苦しそうにギシッと鳴る。
あーあ、この馬鹿力。
すぐに解けるようにゆるゆるに軽く結んでただけだったのに、キチキチの固結びになっちまったじゃねえか。
墓穴、掘ってやんの。
恋次の背中に乗っかってる俺は、恋次には見えないのをいいことにほくそ笑んだ。
けど、こんなもんで恋次が大人しくなるわけがない。
「くそっ、何考えてやがんだ最近のガキはっ・・・!」
と吐き捨てて、唯一自由になる膝から下を思いっきり跳ね上げて、なんとか俺から逃れようとした。
だけど無駄に長い恋次の体。
振り下ろした 向こう脛がガツンと音を立ててベッドのレームに当たり、ぐぉぉと呻いた。
阿呆か。
「こ・・・んのクソッタレが・・。後で絶対コロス!!」
「って恋次、自分でぶつけたんじゃねえか」
「いいや、テメーのせいだっ!! 今すぐ殺す。解け! 今すぐ解けっ」
あまりの剣幕に、すこし怖気づいたのは確か。
けど、いつも睨みつける勢いで遥か頭上から見下してくる紅い眼は、身動きも出来ずに俺の下。
「早くしろっつってんだろっ」
ベッドに突っ伏した横顔のまま、睨み殺そうとばかりに俺を見上げてきている。
でも何もできない。
完全に俺の支配化。
しかもさっき脛を打った痛みのせいか、目元には涙まで滲んでる。
なんだか、たまんねえ。
ぎっと響いた恋次の歯軋りの音に、優越感がふつりと腹の奥に湧き上がった。
今すぐ解くのはナシだ。
もうちょっと遊んでしまえ。



「なあ・・・。恋次さ」
と、横顔の恋次と視線を合わせたまま右手を後ろに回して、
俺が恋次に乗っかってるギリギリのところ、背骨のひとつに指を置いた。
「・・・ここさ。イイんだろ?」
恋次の眼がギッと細まり、身体が硬直する。
そのまま指を、尾てい骨が尻に沈むあたりへと走らせてみると、
恋次の体がびくっと跳ねて、一瞬で目元が赤くなった。

うそだろ?
まだ何にもしてないぜ?
いつもの横柄な態度はどうしたよ?
あ、でもさっきやったばっかりだから、身体が敏感になってるのか?
それとももしかして期待してるのか?

そんな俺の考えを読んだかのように、
「・・・離せっ、ちくしょ・・っ」
と恋次は、跳ねるようにして大きく身体を捻じった。
「うっわ・・・っ、危ねえって!」
上に乗っかってた俺は振り落とされそうになって、
必死でバランスを取ろうとした。体が勝手に反射で反応したんだ。
もちろん後ろに回していた指が、どこにあるかなんて考えなかった。

「・・・あ・・っ」

急に反り返った恋次の背中と、思いもかけない悲鳴。
指に纏いつく、覚えのありすぎる感覚に振り返ってみたら、俺の指が恋次の中に埋まっていた。
さっきまで散々やってたせいで、腫れて赤く色づいたソコ。
緩んで濡れて滑り込みやすくなってたんだろう。
俺の指をくわえ込んで軽く痙攣してる。
「あ・・・っ、わ、悪ィ!」
思わず慌てて指を抜いたら、ひぃっと小さく恋次がまた声を上げた。
もしかして爪で中を傷つけてしまったか?
けど恋次は、シーツに顔を埋めて両肩の間に隠れてて、全然見えない。
「恋次? 大丈夫か?」
「・・・うるせえ」
かすかに聞こえる、いつになく力のない声。
全く。意地を張るにも限度ってものがあるだろ。
ケガしたときぐらいちゃんと言えってんだ。
とにかく血でも出てるかもしれないと、ソコに指をそっと這わせてみた。
「マジで痛くねえのか?」
「触るなっ」
恋次が怒鳴る。
「・・・んなこといっったってケガしてたらまずいだろ?」
「ケガなんてしてねえっ」
「んな時まで意地張ってんじゃねえよ」
「っせぇ・・、つかさっさと降りろっ、これ以上触るんじゃねえっ」
「・・・て、もしかして?」
恋次の肩がびくりと震えた。
横から覗く頬も耳も赤く色づいてきてる。
「違うっ・・! だから、触る・・・なって・・・!」
けど声が掠れてる。
押さえた指の腹にちょっと力を入れただけで、息だって一気に荒くなった。
それに俺の指にだって、さっきの熱く滑った感触が残ってる。
指が抜ける瞬間、俺の指を引き止めるように、きつく締め上げてきたあの感触。
テメーの身体は依怙地に固まっちまってるけど、
でも俺の指の下、ソコはちゃんと解れて蠢いてキッチリ主張してた。
さっきの声も、痛いとかそういうんじゃなくて、 もしかしなくてもそうなんだろ?
欲しいんだろ?

「・・・じゃあケガしてないかどうか、俺が確かめてやるよ」
と伝えるともなしに呟くと、ちゃんとそれを聞きとめた恋次の肩がひくりと緊張した。


指をソコの上で少し滑らせると、背中が反って腰が軽く持ち上がり、そのせいで少し尻の肉が開く。
これ幸いと、置いていただけの指先で軽く押すと、
頑なな恋次の態度とは裏腹に、孔はくぷりと音を立てて俺の指を銜え込む。
恋次の声はシーツに吸い取られてくぐもってしまったけど、丸まる背中が何よりも雄弁。
「この辺は大丈夫みたいだなあ・・」
わざとらしく呟いてぐるりと入り口付近を掻き回すと、恋次が息を止めた。
半分だけ引き抜いてみると、ぐちりと粘った水音。
さっきやったばっかりだから、俺の出したのが恋次の中にまだたっぷりと残ってる。
指は薄く滑っているだけで、とりあえず血はついてない。
「ふっ・・・・んんっ」
さらに半分残っていた指を引き抜いてみると、あからさまな喘ぎ声が上がった。
さっきまで隠すようにしてた顔は、シーツにもぐりこむようにきつく押し付けられている。
肩も浮き上がって背筋が緊張し、その上の墨だってひくついている。

ずいぶん物欲しげじゃねえか。
わかってんだぜ?
添えなおした指先にはちゃんと伝わってきてるんだ。
肝心のソコは、言葉が足りない上の口の代わりにはっきりと求めてる。
これ以上焦らされるのはゴメンだとばかりに蠢いてんだよ。
テメーの身体だろ?
いい加減、テメーも認めろよ。
「・・・なあ、恋次?」
けれど返事はない。

意地を突き通されるからかえって煽られてしまうってのに、
もしかしてわざとやってんじゃねえのか?
そんな風に勘ぐってしまうほど、俺が自分が仕掛けたくせに、
逆に恋次に煽られて追い詰められてるように感じていた。
だって眼下に横たわるのは、自由を奪われた恋次の身体。
微かに、けど忙しげに上下する肩。
括りつけられてるせいで筋肉が捩れて盛り上がって、
汗で束になった紅い髪の毛がバラバラとこぼれて引っ付いてる。
髪に覆われた皮膚には、湿って色濃くなった墨が顔を覗かせている。
あてがったままの俺の指にソコを擦りつけるように、恋次の腰が焦れて揺れ動いてる。

なあ。本当はすっげえ欲しいんじゃねえのか?
なんで言わねえんだ?
俺はもう、だめだ。
耐えらんねえ。


俺が限界を超えそうになったまさにその時、突っ伏してるだけだった恋次の頭が動いた。
ようやく見慣れた横顔が顔を覗かせる。
深い紅色の髪の隙間から睨みつけてくる恋次の紅い眼。
細められた眼に覗く、強いその光。
さっきまでのとは違うその濡れた眼の色にくらりとした時、
「足りねえ」
と恋次が呟いた。
「・・・は?」
意味を取りあぐねた俺に恋次はにやりと口元を歪ませて、
「こんなんじゃ足りねえっつってんだ」
と腰を動かし、俺の指にゆっくりとソコを擦りつけた。
「だいたいテメーのが、背中にくっついて擦れてんだよ」
「・・・・!」
俺は、顔に一気に血が集まるのを感じた。
「テメーのが熱ィっての」
と恋次はニヤリとして今度は背中を浮かせたから、密着した肌が汗で滑る。

「だからさ・・・。この紐、解けよ。思いっきりやろうぜ?」

こんな恋次を前にしたら、俺には選択の余地はない。
縛り付けたままの恋次を好きなようにしようという不埒な考えも吹っ飛んでしまった。
だから俺は慌てて、きつくなってしまった手首の紐の結び目をなんとか解いた。



膝立ちで恋次に跨ったままの俺の下、ふう、とため息をついて恋次が身体を裏返し、仰向けになった。
布団に押し付けられていた恋次の顔には、枕の跡が付いてる。
そして宙に掲げられてブラブラと振られる両手首には、赤く紐の跡。
「痛かったか? ごめんな」
と、その紐跡にキスをしたけど、聞いてるのか聞いてないのか、恋次はふと眼を瞑って一息ついた。
その奇妙に静かな表情にさえ煽られるのを感じる。
それに紐の跡にも。
だから俺は恋次の上、四つんばいになって、改めて恋次のことを見下ろした。
で、もう一回、精一杯の思いを込めて、恋次の名を呼んだ。
そしたらやっと恋次は眼を開けた。
両手が俺に伸びてきて、 そして俺の両頬を優しげに包み込んだくせに、
俺を見返してくる恋次の眼はなんともいえない激しさだったから、
じゃあ今から「思いっきりやる」んだと思って期待を込めて、
「恋次」
とまた、名を呼んだ。
すると恋次は、ニヤリと思いっきり人の悪い笑みを浮かべ、こう言った。

「さて、と。思いっきりやらせてもらうか」
「・・・・え?」

恋次の言葉の意味を理解する暇もなく、
俺の頬に添えられてた恋次の両手に力がこもり、俺の頭が固定される。
「・・・・れ、れん・・・?」
「思い知れっ」
恋次が思いっきり俺の頭を自分のほうに引っ張る。
あっというまに視界一杯に広がる恋次の顔。
思わず目を瞑ると、額同士が激しくぶつかり、頭を貫く激痛。
「ぐぉっ・・・・!!」
強烈な眩暈とともにぐらりと世界が回り、閉じた視界にキラキラと星が光る。
「テ・・メー、何、頭突きとかしてんだよっ!!」
と痛む額を押さえて、何とか恋次の手を逃れて起き上がろうとした。
けど遅かった。
ガッと掴まれた両肩を何とか外そうともがいてはみたが、そのまま腹に一発膝蹴りを喰らった。
体が反射で丸まり、恋次の上に全身が崩れ落ちる。
眩暈と痛みで何がなんだか分からないうちに身体が裏返されて体位が入れ替わり、
恋次が俺の上に四つん這いになって覆いかぶさり肩を押さえつけた。
体勢が完全に逆転した。
「くっそ・・・」
また負けかよ、ちくしょうと毒づきながら恋次の下から這い出そうとしたら、
「まだ早いぜ? 思いっきりやるんだろ?」
と、とんでもねえ眼の色で俺を見つめてきやがった。
当然、 中途半端に熱と期待を蓄えていた体は反射的に凍りついた。
それが悪かった。
つかそれも恋次の作戦のうちだったと気がついたときにはもう遅かった。
両手首をあっという間にデカい片手で鷲掴みにされ、
目の前にぶら下げられたのは、さっきまで恋次を縛ってた恋次の髪紐。
「ま、まさかテメー・・・・!」
動揺する俺を見て、恋次がニヤリと嬉しそうに笑う。
そして逃れようとする俺の必死の努力なんか苦にもせず、
俺の両手首を縛り上げて、俺がさっき恋次にしたように、ベッドのフレームにくくりつけた。
そしてそのまま、俺の太ももの上にどっかり腰を下ろす。

う、動けねえ!
コイツ、重すぎる!!

「は、離せ! 解きやがれこの野郎ッ」
「まあ、焦んなって」
「焦るとか焦らないとかの問題じゃねえだろ! とにかく離せって!!」

そんな俺を、高みから見下ろした恋次の口元に薄ら笑いが浮かぶ。
いつもと違う雰囲気に、俺はいつになく焦るのを感じる。

「恋次っ・・・!!」
「煩えなあ。思いっきりやるっつってんだろ? テメーもその気になってたんじゃねえのかよ?」
「・・・?」
「なのになんだ、こりゃ? 縮み上がっちまってよ。案外意気地がねえのな」

恋次の視線を追うと、すっかり萎えちまった俺のアレ。
そしてその向こうには、対照的なぐらい元気な恋次のソレ。
見比べて思わず顔を赤くした俺に、
「テメーが仕掛けてきたんだ。責任取れよ?」
と俺の顔、じっと見ながら、
すっかり柔らかくなっちまった俺のを自分のと一緒くたに掴んで擦り上げる。
両手を縛り上げられて、押さえつけられて、身動きのできない上で好き放題に弄られて、
これじゃあマグロじゃねえかと屈辱に感じながらも、
俺の上で二人分を弄るのに夢中になってる恋次は、
とんでもなく気持ちよさそうで、やらしすぎて、
それに俺だって恋次の手も気持ちよくて、いつもより熱の集まりが速いのを感じる。
つまりいつにも増してあっという間に勃ってしまった。
でももう少しでイくって時に、
「お、いい感じじゃねえか」
と恋次が手を離しやがった。
イけ切れない疼きに恋次を睨みつけると、恋次はすっと腰を浮かせて膝立ちになった。

「テメー、まさか・・・・!」
このまま放置か?!
そういうことなのか?!!

焦る俺に、
「そう、そのまさかだよ」
と恋次はニヤリとした。
けどその目元は軽く上気して、紅い眼は色に塗れてる。
ってことは、つまり。

「楽しませてもらうぜ?」

期待に反せず、恋次は俺の腹の辺りへと膝立ちのまま移動した。
そして後ろ手で俺のを起こして支え、そのまま腰を下ろしていく。

細められた眼。
半開きになった口。
仰け反る首。
漏れる吐息。
そして恋次の中に飲み込まれていく俺。

俺は拘束されて何もできないまま、俺と恋次の間の隙間が埋められていくのをじっと見ていた。



2008.04 アユムさんへ。ゆるゆる拘束をがんばってみたのですが、私のエロはこれが限界・・・。

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