ルイーゼさまv 20万ヒット祝い! 色めき艶めき15題 | ||||
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「なあ、成岡。今日は絶対付き合えよ。断るなんて許さねーからな。まさかお前‥今日、ももちゃんとどっか行く‥なんてこと、ないだろうな?」 なんて責められちゃ、断ることも出来ず、奴‥こと菊池 誓(きくち ちかい)は俺の部屋に押し掛けてきた。 勘違いは勘違いのままで、俺はあいつの恋の相手の‘ももちゃん’を喰っちまったことになっている。それで今日が誕生日だというももちゃんに会いに行くかもしれないから阻止しようとしたのだろう。その誕生日だって怪しいもんだが、菊池は全く気付いてない。腹の中に他の男のガキがいるんだから、絶対に金品目当てだと思うんだが。 まあ、黙っているのが花だろう。 週末なのですっかり泊まる気でいる菊池はいったん家に帰ると、着替えや酒につまみを大量に持ち込んでの登場だった。 「お前‥こんなに飲むつもりなのか? つうか、重かっただろう」 缶ビール2ケースに焼酎一瓶、うちへ辿り着いた頃には汗だくだ。飲み倒すつもりだな‥。また介抱しなきゃならないなぁと心の中でため息をついた。 飲ませて酔わせて抱いちまう、って手もそりゃ考えたが、俺は体だけが欲しい訳じゃない。心が伴ってこその体だろう、と思うから。 だけど前回、菊池は俺とキスしても嫌そうどころかかなりに感じていた。向こうも俺のことをまんざらでもないと思っているのかも、という儚い期待を抱いてしまう、この切ない男心。どうしようもないとは思うけど、ちょっとは手を出しても許されるだろう‥か? そんなもんもんとした気持ちなんて全く知らない菊池はいいペースでビールの缶を空けていく。おまけに変な物を取り出した。 「なあ、風呂貸して。そんでこれやってみていい?」 菊池は小さな小瓶をカバンの中から取りだした。それには綺麗な桜色をした透明の液体が入っていた。ええっと、まさか潤滑剤? そっちがやる気ならいくらでものってやる。 「‥‥ももちゃんと入ろう、って思って買ったんだけど、無駄になっちまったから。お前、責任取ってくれよ。こっちのが風呂が広いしさ」 ラブホで使うつもりだったのか、バブルジェル。泡風呂に出来るやつか。勘違いにちょっとガッカリ。でも表情には出さないよう努力する。 「ああ、やりたいんなら勝手にやれば」 「ふふっ、たっのしそう〜。一回やってみたかったんだよね。彼女と一緒じゃないのが残念だけど」 けど、このチャンス! 据え膳喰わぬは何とやら。どうせ俺は卑怯者。ハッキリとは傷つきたくねぇ。菊池の思考能力が麻痺しだした今くらいじゃないとこんなことは言えない。 伸るか反るかの大バクチ。どうかこっちに転んでくれと祈りたい気分と、いやいっそスッキリ外して欲しいという想いとで、男心は揺れていた。 「それじゃ、俺が一緒に入ってやる」 一瞬驚いた顔でマジマジと俺を見つめ、それからあっさりとこう返事をくれやがった。 その表情で外したと思い込んだ俺は、以外にも安堵の方が大きかった。なのに‥。 「うん、いいよ。一緒に入ろう。男一人で遊んでても変な人みたいだし」 ええ〜っと、もしもし? 男2人の方がよっぽど変な人っぽいけど、いいのか? なんて突っ込みたくなるほど菊池は相変わらず無防備で変な奴だった。ほんの少しの時間で突っ込みたい気分が冷めて現実が見えてくる。いっ、いいのか、いいのか俺。裸で風呂にまで入って我慢できるのだろうか。 いや当然、下心は存分に満載だよ。けれどこの下心に気付かれて嫌がられたらどうなるか‥。暴走して無理矢理ってなことにならないだろうか‥。どこまで平静が装えるか、なんて我慢比べを誰としてる訳でもないのに考える。 風呂場で菊池がはしゃいでるのが聞こえる。こんなに無邪気な奴、だまくらかしてヤっちゃったら、後で良心が疼くだろうことは容易に想像できた。 「なあなあ、成岡。来てみろよ。面白いほど泡が出来たぞ。早く入ろう」 まるでももちゃんと入るかのようにウキウキしてる菊池。それとも何にも考えてない子供なのか? まあ、俺の気持ちには100パーセント気付いてないだろうがな。 大丈夫、この間だってあんなに際どい所まで行ったのにちゃんと止まれた。菊池がちょっとでも嫌だと反応すれば俺は止まれると思う‥。 度胸を決めるため、そばにあった焼酎の瓶を掴むと、ラッパ飲みで相当量を喉へ流し込んだ。 あれだけ平静を装えると思ったのに、脱衣所で見た菊池の裸‥、そして振り返って見た鏡‥。誤算は見事なその助平面。 うわっ、こんな顔してたらいくら菊池だって気が付くって。俺は顔をピシャピシャと叩くと、あらためて気を引き締め直し、風呂へ入った。 「これ、元はボディソープなんだよね。このまま入っちゃおう」 菊池はまったくのそのままでいきなり浴槽へ入った。顔が泡に埋まる。 「早く入ろうって」 泡の中から手招きされた。下が反応していないのを目でも確認して自分も風呂へ浸かる。だがマンションの風呂なんてそんなに広い訳じゃない。向かい合わせに座ると足を絡めないと尻も着けない。酒と風呂の熱さとが手伝って心拍数は最大に達する。 そんな俺の内心は全く気付いてない菊池は子供のように泡で遊ぶ。人の顔に擦り付けてきたり、頭に乗せてみたり。しょうがないよな、こんなとこが可愛いんだから。 「こう言うの、映画でよく見るよな」 「ああ、だが大抵は女が入ってるけどな」 「そうだよなぁ、男が入ってるの見たって面白くも何ともないもんな。でもさぁ、女性から見たら男の風呂シーンも面白いのかな」 「さあ、人それぞれじゃねぇ? 少なくとも俺やお前くらいの体じゃ喜んではもらえそうもないぞ」 「あはは、もうちょっと鍛えないとな」 ま、俺としては今のそのままがいいけどね。はたから見れば非常に怪しい男2人の風呂。たわいもない会話の最中だったが、見えない所ではムクムクと育ちつつある部分があった。 菊池の足が股間に触れるのだ。意識すまい、と頑張ってもどうしてもそこへ神経が集中する。顔は笑って心は格闘する。 アルコールも手伝って理性が負けた。 足を少しずつ動かして、菊池の股間もそれと分からない程度に刺激してやる。何度か触れると菊池の顔から笑顔が消えた。 「おーい、チカちゃん。どうしたのかな」 ちょっと意地悪に質問してやれば菊池ことチカちゃんは凄く困った顔を俺に向けた。 「おっ、俺‥変なのかな。男のお前となのに‥勃ってきちゃった」 「へぇ〜、どれどれ確かめてやろう」 あくまで平静さは失わないよう努力する。俺たちは会社の同僚なのだ。菊池にそう言う気持ちが芽生えるまでは元に戻れるポジションにいるべきだろう。僅かに残った理性がそう叫んでる。 少しでも自分が優位に立つために、俺はサッと手を伸ばして菊池のモノを掴んだ。うわっ、ギッチリ勃ってる。 「すげぇな、お前。どうしようもないところまで来てるんじゃないか?」 それは俺も同じだったけど、おくびにも出さない。でも‥掴まれてからのこいつの顔。こんなにエロい顔をされちゃ堪ったもんじゃない。 「このまま抜いてやろうか?」 菊池は迷ったような顔をしたが、結局は小さく頷いた。 うっ、こんなことになってはもう止まらない。俺の営業に失敗はない。だが、ここまで思うように事が運んだことがあっただろうか。全てが俺の望むように進んでいる。こんなに上手くいくとどっかに落とし穴があるんじゃないかと怖くなる。 心の片隅に恐怖も抱え、俺は興奮の渦中へと自ら飛び込んでいく。 風呂の中で立ち膝の状態になると、菊池をヘリに押し付けた。片手は掴んだままで、もう片手を菊池の顔のそばについた。こいつってば何も考えずに気持ち良さそうな顔をさらけ出す。そんなエロい顔をするなよ。こっちが煽られまくるじゃねえか。目を閉じてるのをいいことに、キスをした。 一瞬目を開いたけど、菊池は両手を俺の首に回す。この間のキスを思い出したのか、自分から舌を絡めてきた。 こちらの手がおろそかになりそうなほど、積極的に俺の舌を追い回す。あれだけエロいちゅうとか言っておいて、自分の方が充分エロいキスをしていると分かっているのだろうか。 夢中になってキスを貪る。その口から喘ぎが漏れる。感じてる‥。そう分かると疎かになっていた手が活気を取り戻す。これは男の本能だろうか。もっと感じさせたい、もっと喘がしたい、俺の手で快感を感じたのだと知らしめたいのだ。 俺の肩を掴む手の力が強くなる、絡まる舌が激しくなる、口から抜ける息が多くなる、腰が揺れて限界だと知らせている。 もう、ダメ。もうイかせて。そう言ってると錯覚するほど全身でその瞬間だと訴えていた。 最後を迎えるために俺は手の速度を上げた。菊池は口を離し俺に縋り付くと、そのまま風呂の中で吐き出した。 「ああっ、なるっ‥」 頼むから俺の名を呼んで誘うなよ。 菊池は身体の震えが収まるまで俺に縋り付いていた。ああ、理性ってなんだったっけ? それってどうしても必要なものだったっけ? 俺は‥どうしてもこいつが抱きたい。今、ここで。 意識がハッキリしてきた菊池は俺から離れると、恥ずかしそうに口を開いた。 「すっげー気持ちよかった‥。なる‥もイきたいだろ? こっ、今度はお前の番な」 「俺も抜いてくれるのか?」 「うっうん、俺だけってわけにはいかないだろ?」 「それならもう少し楽な体勢にしてもいいか?」 快感に酔った菊池はもうなすがままで、なにがどうとか全然考えられないみたいだ。 俺は菊池を反対向けると自分の膝の上に乗せる。後ろから抱き締めて再度前を擦って、胸も弄る。 「うっ‥、あっ‥、んんっ、ちょっちょっと‥待った。こ‥れじゃ俺、もう一回‥イっちゃいそう‥」 「何度でもイけよ。俺がイかせてやる」 「けっ、けど‥、なるは?」 「俺はやりたいようにやる。いいか?」 「うっ、うん‥。なる‥が、満足できる‥なら」 自分で感じやすいと言った通り、菊池は胸を弄られると敏感に震えた。女みてぇ。その反応が俺をよりいっそう興奮させる。 「キス‥したい」 後ろから耳元に息を吹きかけるようにして強請る。菊池は身体を半分捻り、首も捻ると再度唇を合わせてくれた。もう、凄い満足かも‥。 この状況は万歳三唱を叫びたいほど嬉しいのだが、男って奴は最終目的が決まっている。それに向かって突き進むしかないだろう。 自分のモノも限界に来ていた。菊池の尻にそれを擦り付けるように腰が動く。俺は菊池のモノをいったん離すと足の下から手を入れて、片足を抱え上げるようにしてからもう一度掴んだ。少し腰が浮いたことによって自分の先端がこいつの袋に丁度当たる。 そしたら菊池の奴、今まで大人しくされるがままだったのに、俺のモノに手を絡めてきた。 ダッ、だめだっ。我慢できねぇっ。 好きな相手に触られて爆発しない男はいないだろう。俺はそこであっさりと吐き出してしまった。くぅ‥、残念。目的を遂げる前に果ててしまった。 抱き締めていた身体が脱力する。その力の抜けた俺を菊池が責める。 「なるっ、俺、もう一回イきたい‥。けど、男同士で変だよな?」 「そんなことない。これだけ気持ちよかったらいいだろう。どうだ?」 「うっうん。もう一回いい?」 ふふふ。惚れるより慣れってね。この快感を身体に覚えさせてしまえば菊池は俺の物。そんなあくどい考えで頭が占領された。そう、これで満足できなかったのだ。 最終目的達成の望みはまだ絶たれていない、そう思ったら簡単に息子は復活する。 高められるだけ高められて放置されている菊池は自分でどうしようもなくて腰が小刻みに揺れている。これは‥落ちる、と俺は踏んだ。 足を再度抱え上げ直すと、胸を弄っていた方の手で下の口の回りを撫でた。菊池はそこら辺も感じるようでゾクリとした、と俺にも分かるほどそこから神経に何かが走ったようだ。 「えっ、なっなに?」 そんなところを触られたことはないだろう。少し不安に駆られたようだ。 「ここへ入れたい」 下の口を触りながら、ハッキリ目的を述べると、菊池は飛び退こうとした。 それをガッチリ抱いて止める。 「やっ、ヤダよっ。んなとこ触ったら10万取るからな。」 「10万でいいんだな。それくらいなら払ってやる」 「うっ、うそ〜。10万なんて嘘。そんなのしたくない」 さっきまでの勢いが消えたのに、握ってるモノは全然萎えてない。 「なあ、さっきすげぇ気持ちよかったろ? もっともっといい気分になれるぜ。聞いたことあるだろ、前立腺マッサージって。風俗嬢の必殺技。どんな男でも一発で勃つ程の刺激。この世のものとは思えない快楽の世界」 あれだけ焦っていたくせに、風俗嬢と聞いてピクリとした。ほんとスケベな奴。 「ほっほんとかよ。もっと気持ちいいって?」 「ほんと、ほんと。俺は嘘はつかないって」 ったく、こいつってば無意識のうちにかどうかは知らねぇけど、拒んでるつもりで誘ってるんだよ。だからサッサとオッケー出せよ。 まだ握り締めていたモノを再度ゆっくりと擦り上げる。 「ひっ‥」 ぴくんと背筋を伸ばしてその衝撃が大きかったことを俺に伝える。まだまだやる気あんじゃねぇかよ。 手の中のモノは硬度を保ったままで、ドクドクと脈を打つ。我慢できねぇだろ。サッサと降参しろよ。 「最初は指しか入れないから」 なるべく優しく耳元で囁いた。怖くないから、大丈夫だからと、落ち着かせるように。 すると快感に負けた菊池は気持ちが動いたようだ。 身体の内まで知ってるくせに。自分のことだ。他人の俺なんかよりよっぽど分かっているだろう。 「ゆっ、指だけ」 菊池は恐怖におののくって感じでは全然無くて、どっちかって言えば未知の世界に興味があるって風のがピッタリの顔でそう言った。 ったく、スケベなんだから。 けれど俺の思う方へコトが進んでニヤリとせずにはいられない。 さっき下の口を触った体勢に戻ると、そこから中指を中に沈めた。そしていわゆる前立腺と言われる所を探し出し、感触が違ってるポイントに圧力を掛けた。 「どうだ。これだと思うけど」 クイックイッと指を動かしてみる。 「えっ、えっと。なんか中から引き絞られる感じ」 中の指に合わせて腰が動く。確実に感じてることを認識すると、同じリズムで前も扱いてやる。 「ヒャッ、あ、あ、やっ、んんんっ」 突然菊池の声が高くなり、どこから出てるのか分からないほど女みたいな喘ぎに変わった。 「ダッ、ダメ。あっ、あんんっ、すっ‥すげ‥。マジ‥快、感が‥、倍に‥なる」 もの凄く感じているのか、手の動きに完璧に喘ぎも身体の震えも合っている。指の動きに合わせて、擦り付けるように腰まで揺れだした。 けど、そう簡単にイってもらったら俺が困る。前の方はイけない程度に緩やかな動きに変えて、中に入れる指を増やし、圧力を高くした。 「ひっ、ひゃ〜っ、ああっ、すげぇ、クるっ」 そんなに感じるのだろうか。けれど自分が感じさせているのだと思うと至極満足する。指の本数を増やしつつ、菊池の思考能力が吹っ飛ぶまで嬲り続けた。 「はっ、ああっ、もう、ダメ。イッ、イか‥せて。もう、止め‥て」 涎でも垂らしそうなくらい全身で菊池は悶えていた。前はこれ以上はないほど張り詰めて痛そうだ。中は擦られるたびに頭の先まで伸び上がっていた。 「そんな事言うと…ふさぐよ?」 もう俺の問い掛けも理解してない。何でもいいからこれを終わらせてくれるなら、そんな雰囲気で菊池は頭を縦に何度も振った。 下から指を抜くと、代わりに自分のモノをあてがった。片手で導いて、もう片手は身体を持ち上げる。先端を納めると、後は持ち上げた身体を下ろすだけで全てが収まった。 「うう‥」 「苦しいか?」 呻き声に驚いて中が気持ちいいかどうかを感じる前に萎えそうになる。 「くっ、苦しい‥は、苦しい‥けど、早く‥終わりたい」 もう自分ではどうにもならないのだろう。どうやって火照りを納めていいのかも分からないほど菊池の身体は熱く盛っていた。 風呂のヘリに捕まらせ、尻を水面から上げる。犬が交尾するみたいにバックから攻めようと、体勢を整える。 「動くぞ?」 こいつの身体も中身もムチャクチャにしてやりたい欲望が渦を巻く。突いて突いて突きまくるのが野生の雄の本能だろう。人間の理性はそれに勝つことが出来るのか。惚れた相手なら出来るのか、逆に惚れてるからこそ制御が効かなくなるのだろうか。 俺はそれでも必死に堪え、菊池の身体を傷つけないようゆっくりとまずは抜いてみる。ギリギリまで抜くと、今度はまたゆっくりと入れてみた。一往復したが菊池から痛いとか嫌だとかの声は出なかった。たまんなく気持ちいい。アナルって好きな奴は好きって言うけど、マジで気持ちいい。熱く絡み付いてくる中身も、あそこの何倍って言われてる締め付けも。でもそれよりも惚れた相手としてるセックス。これ以上に幸せな事ってあるだろうか。 少しだけスピードを上げて連続して動いてみる。動くたびに息を詰めたり、止めたりしていたが、前も一緒に扱いてやればそちらに気を取られ、喘ぎに変わる。 苦しさがなくなったと勝手に判断して、本格的に動き出した。 菊池は1分も保たなかった、と嘆いていたが、俺だってきちんと動き出してから1分なんて保ってない。ほんの30秒くらいで出そうになった。 「うっく、ダメだ。もうイく」 ゴムも何も用意してないから、寸前で引き抜いて外で発射した。菊池もイけるまで扱いてやって二人して果てた。 「やっ、すっ凄い‥。なる‥お前ってやっぱ凄いわ。なんかすげー気持ちよかった」 ア‥ハハ。いきなり一発目で決められるとは思ってなかった。 「しかしさぁ、この間はももちゃんを喰われ、今度は俺まで喰われちゃったってことになるんだよな‥。さすが成岡さま。やることが違うね」 何だよ、そのいい方は。俺がどうしようもない絶倫男みたいだろ。どこでも精子を振りまいてるような。俺はベタな恋愛小説じゃないけど、お前だけなんだからな。 「俺じゃなくてお前がスケベだっただけだろう? 一体どこまで確かめて欲しい? 自分がスケベだって何回イったら証明になると思う?」 「え? もう一回?」 何だよ、その嬉しそうな顔は。こっ、こいつってば筋金入りのスケベかよ。つうか、なんでやられることに疑問とか感じないんだ? まったくどうして俺はこんな奴が好きなんだろう。 それでもリクエストには応えるのが男だと思う訳で。おまけにそれが惚れた相手なら幸せなはずで。 今度は向かい合わせになって突っ込んだ。 やっぱバックからよりも、前からの方が前立腺に刺激を与えやすいためか、それとも2回目なので慣れたのか、菊池は陶酔してる。 「なっ、なる‥。お前って、俺に‥惚れ‥てる? それ‥なら、ありったけの‥愛で、揺す‥って。もう、これ‥以上は‥、ないって‥ほどの‥刺激を、くれ」 こいつ、自分で何を言ってるのか分かってるんだろうか。ありったけの愛なんてさっきも思い切り費やした。お前の身体の芯まで揺すってやる。お前の理性なんて取り戻せないぐらい奪ってやる。 抱き締めたままキスをした。菊池の中が蠢いて感じているのが伝わった。こいつもまんざらじゃないならいいか。俺のこと、意識はしてたんだろうな。それが例え友達の情愛だとしても。 風呂の湯が冷めても身体は熱かった。風呂から出てきてもあちらこちらがまだ疼いてる気分だった。 「なあ、成岡。お前ってマジで俺に惚れてるの?」 「ああ、だったらどうだって言うんだよ」 「うひゃひゃ、俺ってそんなに魅力的かなぁ。女の子だけじゃなくて男まで。もしかしてこういうこと、ずっとしたいと思ってた? それなら全身で感謝されてやるよ。今度は俺がな」 うわ〜、こいつってばどうしようもなく増長してる。そういうことはいいから黙って呑み込め。べらべらしゃべるコトじゃないだろう。 「はいはい、もう大感謝です。抱かせてくれて有り難うございます」 「気付いてる、痛いほどに。本当はずっと前から知ってた。お前ってば素直じゃないから可愛くない。その平静を装うくせを止めたらどうだ。愛してるって泣き喚け」 ちっ、畜生。どうしてこんなに責められなきゃならないんだよ。それに何? この別人みたいな態度は。けど、俺は観念した。分かったよ、言えばいいんだろう。言えば。 「菊池、俺はお前を愛してる」 そう言ったつもりだったのに、何故か口が上手く動かなかった。ろれつが回ってないって言うか、いや、口をちゃんと閉じれないんだ。 そう気が付いて顔を上げれば‥目の前にあったのはフローリングだった。 「あっ、あれ?」 顔を触ってみれば、口端からは涎が、ほっぺたにはフローリングの跡がしっかりと。もしかしたら、俺ってここで寝てたの? まるで漫画によく出てくるような、白いチョークで囲まれた死体みたいな格好で寝てたわけ? むっくりと起きあがってみれば布団が一枚掛けてあった。部屋を見渡せば、俺のベッドを独り占めして菊池が寝ていた。 ええっと‥。どこまでが夢でどこまでが現実なんだろう。菊池とやれたのは現実であって欲しいような、夢であって欲しいような。 だが‥この下っ腹が引きつって股間が重いような感じ‥。溜まってる‥よな。 嘘だー! もしかして全部夢だったのかー! ひー、そんなならもっともっと大胆なこともしておけばよかった!! そうだよなぁ、一発で決まって、なおかつもう一度なんて強請られる訳ないじゃん。初めてなのに。 一人で頭を抱え込んだり、かきむしったりしてる俺に気が付いて、菊池が目を覚ます。 「もう、そこまでは強くないくせに、焼酎のラッパ飲みなんてするんじゃないの。急性アルコール中毒になったのかと思って焦ったよ」 「えと、俺って風呂へ入る前に寝ちゃったのか?」 「うん、よっぽど疲れてたんだな。ごめん、悪かったよ。週の真ん中で無理させたしな。お前、忙しかったのに。今日は俺がメシも作ってやるからな。ゆっくりしろよ」 「はい、お願いします‥」 「なんだ、やけに素直で気持ち悪いぞ〜。でもももちゃんには会いに行かせてやらないからな」 ああ、夢と知ったときの落ち込みって。こんなに酷いものだったとは‥。 正夢になるよう頑張ろう、と前向きに対処できるまでには相当時間が掛かったのだった。 -----------終わり----------- |
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【 色めき艶めき15題 】 |
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01. 据え膳食わぬは何とやら。 02. 当然、下心は存分に満載だよ。 03. 誤算は見事なその助平面。 04. 惚れるより慣れってね。 05. 触ったら10万取るから。 06. 拒んでるつもりで誘ってるんだよ。 07. 身体の内まで知ってるくせに。 08. そんな事言うと…ふさぐよ? 09. どこまで確かめて欲しい? 10. ありったけの愛で揺すって。 11. 取り戻せないぐらい奪って。 12. 全身で感謝されてやるよ。 13. いいから黙って呑み込め。 14. 気付いてる、痛いほどに。 15. 愛してるって泣き喚け。 |
ルイーゼさん、こんにちわ〜v そして20万ヒットおめでとうございます〜vv エロでお題を頂いたので、ちょっと書いてみました。けれど、この100のお題の台詞って私の中では成岡くんの言葉遣いになっちゃってるんで、他のキャラで考えるのは難しくて‥。(^^;;; なのでルイーゼさんのキャラをお借りしちゃいました。 私的な課題はお借りしたお題の順番そのままで、って所です。実際言わなさそうなんで苦労しました。(笑) 15題でもキツイ!!(笑) 性格が違う! とかお有りかと思いますが、パロってことでどうかお許しを。ルイーゼさんみたく、楽しいコメディー調には出来ませんでした。ご免なさい‥。(:_;) コメディって相当の腕がないと無理ですよね‥。小説でも漫画でも。ほんと尊敬します。 「眠れぬ夜は傍に居て」では見れなかったナルくんとチカちゃんの幻のエロ、と言うかエッチ。夢オチってコトで実際には違うんだよー、と逃げてありますので、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。(^^;;; 次の作品の妨げになるようなら、読み捨てて下さい。邪魔してないといいんですが‥。 それから成岡君の下の名前って出てきてますか? もしかしたら「様」が名前なのかしらん、とか思ったんですが‥。「なるおか よう」って。(^_^;) けどそれならチカちゃんには振り仮名が振ってあるし‥。ちょっと分からなかったので、ナルくんだけフルネームの紹介がなくてすいません。それからもしもナルくんが自宅通勤だった場合、親が不在とか入れますのでひとこと言って下さいませ。 いつも楽しませてくれて有り難うございますv これからもますますのサイトの繁栄をお祈り致しております。 頑張って下さい! 11/28 龍詠
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◆龍詠さんへ◆ うわあぁぁ〜い♪龍詠さんありがとうございますぅぅ〜!!(感涙) ま…まさか私のキャラで小説を書いていただけるなんてっ!ウソみたいっ!ああ〜ホントにサイト続けててよかったと実感いたしました〜!そして喜びのあまり小汚い挿絵を描いてどさくさに載せてしまいました〜。初エロイラ。本気で向いてないです私…もう二度とやめよう…。(涙) それにしても!さすが龍詠さん〜お題も難なくクリアでしかも思わず腰が砕けそうな濡れ場!浴場で大欲情!お湯はすっかり乳白色で温泉気分♪(笑)を、たっぷり堪能させていただきました〜!もー間違いなくこの私が一番楽しんでしまいましたよ!!(笑)本編の彼らも、ぜひこの小説に追い付け追い越せを目標に頑張って貰おうと思います〜。…イヤでもきっと足元にも及ばないな。ヘタレなのは彼らじゃなくむしろ私の方だったと思い知らされました。(笑) あ、そうそう!成岡は一人暮らしで下の名前は決めてません。必要になったらという事で、もしかすると一生出てこないかもしれません。いっそその名前でも良かったかもねー。(笑)でも簡単な名前だとみんながそっち(下の名前)で呼びそうなんで、きっと覚え難い印象の薄い名前なのではと…。 私も本当はあんなおバカなコメディばっかりじゃなく、もっとお腹いっぱいになるエロを目指したいんですよ。でも何かが邪魔するんですよ。(何が?笑) そしてそんなまだまだ甘っちょろいぴよぴよな私ですが、これからもどうぞ仲良くしてやって下さいねvまたいつか龍詠さんにお祝いしていただけるように頑張ります!(それって催促なんでは?笑) この度はホントのホントにどうもありがとうございました〜! ルイーゼ
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