巨大ヒーロー養成学校定時部(3週目)
 一児の母・近江治美は、子どもに手がかからなくなったのを機に何か手に職を付けようと、昔趣味でとった巨大ヒーロー免許を再発効して貰うべく、養成学校へ再講習に通う。だが学費をケチったために、セクハラが堂々と横行する3流学校に入学するハメに。今日もまたタンスの奥から取り出したぴちぴちの練習スーツでがんばる治美に、セクハラ教師の魔の手が迫る。
「双子、兄弟、親子、夫婦、タッグ怪獣に強敵は多い。相手が協力プレイで来るなら、こちらも現地民と協力する。君たちの力は確かに強大だが、過信してはならない。」
「泳ぎが得意な者でも、水中での戦いは多分に不利である。水棲怪獣には思いも寄らぬ形態の者が少なくないので、あらゆる方向からの攻撃を想定するのだ。本来のスーツにはボンベも備わっているし水も通さないが、苦しい戦いであることに変わりはない。」
「君たちに怨みを持つ極悪宇宙人は多い。奴らの常套手段は君たちを磔にして、現地民に降伏を迫ったり、後輩のヒーローを呼び出す人質にしたりするというものだ。しかし逆転のチャンスはある。例えば磔台にエネルギーを吸い取られても、再チャージに必要なだけの最低限のエネルギーは蓄えておくよう、自らをコントロールする術を身につけなければならない。」
「多種多様な宇宙人、怪獣たちには、見た目の判断は通用しない。君たちの種族の常識、また任地の現地民の常識にとらわれ、相手の罠にかかるようなことがあってはならない。」
「熱や冷気を操り、熱さ寒さをコントロール出来る怪獣も少なくない。ほとんどの温度変化はスーツが吸収してくれるが、その限界を超えた場合は、己の精神で克服するのだ。」

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