地球温暖化が進み、多くの都市が海に沈んだ近未来。人類は新たな生活の場を海に見いだし、国連指揮の下、海底開発を進めていた。
 運命の日、太平洋の深い水底で開発チームは巨大な「本」のような物を発掘する。科学者たちがなんとか鍵を破壊し本を開くと、ページの間から禍々しい光が飛び出した。光は開発都市を、そしてその中の人間全てを飲み込んでいく。光に飲み込まれ、奇怪な姿に変形していく研究者たち…
 この本こそ、古代の人々が苦心して邪悪な魔物を封じた「パンドラブック」であった。
 混乱の中、研究員「アスカ」と「イブキ」はその「本」を閉じようと果敢に挑む。ふたりが光を浴び、魔神に魂を乗っ取られようとしたとき、アスカは偶然にも最後のページに触れた。ページからこぼれる暖かい光は、古代の人々が魔神の復活を恐れて一緒に封印した、邪悪に満たされた本の中で唯一最後に残された「希望」だったのだ。
 「希望の光」をその身に宿し、強大な魔神の力を手に入れた2人のヒロインが、今、巨大な邪悪に立ち向かう。
 
エ ピ ソ ー ド
世界を食う、恐怖の魔神ベヒモス
アスカ最大の危機、激突ゴルゴン三姉妹
イブキ対魔神ハーピー大空中戦
魔神クラーケン、コンビナート大爆発
魔神ケルベロス、摩天楼に吼える
 
登 場 人 物
アスカ

 魔神メドゥーサの力を持つ、身長10mの美女。パンドラブックの希望のページを握りしめていたために、人間の心を保ったまま非常に安定した状態で魔神と融合している。主な必殺技は、髪の毛を毒蛇と化す「トランスヴァイパー」と、光線や接触で相手を石化して打ち砕く「ゴルゴネーターブラスト」だが、基本的に持ち前の武道の腕で闘う。
 
イブキ

 魔神タロスの力を持つ、身長10mの美女。一度完全に魔神に取り込まれた所をアスカの導きで希望の光に触れ、魂を取り戻した。全身が金属化しており、手足のパーツを差し替えて闘う事も多い。主な必殺技は、魔神の剣で相手を一閃する「ファイナル斬スラッシュ」と、ガトリングパーツを腕に装着して体内に流れる溶岩を撃ち出す「流星ボルカノンリボルバー」。
 
MCF

 アスカたちが所属する、魔神対策組織。正式名称は、ミス・カウンター・フォース(神話モンスター対策部)。魔神たちの侵食から逃れた海洋開発施設のひとつを改造して作られている。世界中の選りすぐりの人材で構成されている。
 
強襲支援衛星 さくら

 アスカたちに支援物資や換装パーツを送る、ステルス衛星。もとはレールガンでメテオを発射して敵国を攻撃する、という物騒な軍事衛星だった物を改造して作られた。このさくらをはじめ、すみれ、かえで、もみじ、ぼたんの5基がアスカたちを追尾しながら、地球全土をフォローしている。
 
ミナカタ

 MCFのアスカたちの担当チーフ。メンテナンスから、強襲支援衛星のコントロールまでなんでもこなす。
 
キボウドライブ

 アスカとイブキの胸に光る光玉で、パンドラブックの希望のページが変化したもの。無限のエネルギーを発し、彼女らの巨体を支えるほか、ボルカノンリボルバーなどの換装パーツの駆動源ともなる。また倒した魔神にこの光を当てることで、魔神と人間を分離することもできる。
 現在、このキボウドライブの影響を受けた武器だけが魔神に致命傷を与えることができることと、光線技など除きドライブからの接触が切れる飛び道具では効果を発しないことが分かっている。そのため、アスカとイブキは今のところ、その身を傷つけて肉弾戦に挑むしかない。
 
パンドラブック

 古代の人々が苦心して魔神を封じた、家ほどもある巨大な魔法の書物。封ぜられていた魔神の魂は人間に取り憑いて具現化し、現代を恐怖で支配しようと復活した。キボウドライブの光によって分離された魔神の魂は、この本に再封印される。
魔神

 魔物、悪魔、妖怪、化け物。神話や昔話など様々な形で古代より人間の心に恐怖を刻み込んできた邪悪な生き物。古代に地球を支配しようとしたが、人間たちに封印された。
 
ダークパルテノン

 魔神たちが海洋開発機構の本部を乗っ取り、変化させた邪悪な城。太平洋の真ん中に黒雲を纏ってそびえている。
 
魔王

 一見指揮官が無く、組織性も無いような魔神たちだが、どの魔神もが恐れる「魔王」なる存在があるらしい。
 


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