雲のジュウザさんの2005年8月の訪タイ記【前編】
2005年8月旅行記 雲のジュウザ 前編 1日目 ドンムアン空港。。 入国審査を済ませ、階段を下り、預けた荷物を取りに指定のゲートに向かう。 いつもの通りだ。 ガラガラと音を立てながら流れ行く色とりどりのスーツケースを 横目に、 今回は何をするかな、とぼんやり考えていた。 ホテルと行き先だけは決めてある。現地についてからホテルを探すのは、どうもせわ しくて毎回日本から予約していく。 今回のメインテーマは、海を見ること、だったような。 元の彼女にも会おうかな。 そういえばあいつ、今でも俺に会いたいと、チャットで言ってたっけ。 でも、一人の女に絞ってしまうと、ほかの女に会えない、さびしいけど、そこを我慢 して複数の女と、、などなど取り留めのないことを考えているうちに、荷物がやって きた。 荷物を取り、緑地の NOTHING DECLARE の看板の下を通り過ぎ、両 替所で15万円両替した。左に曲がり、迎えの人たちでごった返す出口に向かう。何 回か前までは、元彼女(以下マイ)が迎えに来ていたなあ。 今回は迎えなし。前回 もだった。 タクシーサービス?と声をかけてくる業者を無視してこれまたいつもどおりエアポー トバスの乗り場に向かう。 むわっとする熱気! これだ、この熱気がいいんだ。 日本の季節がどうであれ、空港から出た瞬間に押し寄せるこの熱気。 これで、悩み が吹っ飛んでしまうくらいだ。 バス料金所で100バーツを払い、お目当てのバスを待つ。日本人、白人、アラブ 系、、いろんな人たちが待っている。さすがに日本人はどこに行きそうか、観光か、 リピーターか、はたまたタイ在住で他国からホームグラウンドに帰ってきたか、大体 見当はつく。大きなリュックサックを背負ってるバックパッカーらしき輩はカオサン に向かう。最近は20代くらいの女も一人で荷物を背負ってカオサン行きのバスに乗 り込む。何しにいくんかいな、麻薬でもやりにきたんかな。 お目当てのバスが来て乗り込む。行き先のホテル、通りのソイナンバーを告げる。係 員がチケットにパンチ穴を開ける。おんぼろバスが走り出す。高速に乗って中心部に 向かう。車中から、ソニーやトヨタや日産など日本企業の看板が目に飛び込んでく る。いまだに読めないタイ語も看板に何か書かれてある。 ここら辺で、ああほ んとにタイに来たんだなと実感する。10日FIXの短い旅なので、時間を効率的に 使わねばならない。 ほんと何しよう。 海を見に行くためパタヤのホテルは押さえ てある。観光地などほとんど行ったし。むかーし、ムエタイを見に、ラチャダムリの スタジアムに行ったことがあるので、いつかはルンピニースタジアムにも行ってはみ たい。カラテをやってきた人間として、格闘技には興味ある。伝説の空手家、大山倍 達がかつて戦ったであろうそのスタジアムを訪れてみたい。考えてみればルンピニー バザールで友達と酒飲んだりしていたこともあったのに、スタジアムにはいったこと がない。マイとも一緒に行ったことがない。こんなに近くにありながらなぜ行ってな いんだろう。。。女漁りに忙しかったからだろうか。。MPの姫を連れ出してわざわ ざ男の喧嘩見に行くのもなんだし。だから今まで敬遠してたのかな、、 などとどうでもいいことを考えているうちに、バスはスクムビットまで来てしまっ た。警察官の交通整理にしたがって、バスは左に折れ、スクムビット通りを東へ向か う。 バスを降り、ホテルに行きチェックイン。最近はここが定宿と化している。手続きを 済ませ、ベルボーイに付いていき部屋の案内をしてもらう。湯がきちんと出るかどう かこれだけは一緒にチェック。彼の態度が良かったので別れ際にチップ20バーツを 握らす。とてもうれしそうだね。 さて、ここから時間との戦いだ。いかに効率的に、コストパフォーマンス良く滞在を 楽しむか。。頭がフル回転していく。 まずは携帯の充電を。 あれ?何か変だ ぞ。SIMカードが使えない。何故じゃい!充電が終わっても使えないんじゃ話しに ならん。後日MBKで番号を買うしかない。今までの番号にかけてみたら、知らない 女が出た!3ヶ月くらい使わないと他人が使えるシステムになっとるんか?いい加減 だぞ電話会社! 携帯が使えないので、仕方ないからホテルから電話することに。。ホテルの電話は高 いんだよな。MPリビエラに行くため、なじみのコンシアに電話していい姫をとって おいてもらおうと思ったが、電話代があほらしいから、行ってから決めることにする か。というわけで、コンシアに連絡もせず突然リビエラに向かう。 BTSのトンロー駅で下車。北へ向かうトンロー通りでタクシーを拾い、「パイペッ プリー」(ペップリー通りに行ってください)と告げる。初乗り料金35バーツの メーターを確認したあと外へ目を移す。いつもなら持っている携帯を持っていないの はなんだか不安なものだ、緊急のときはどうするべ。。 ペップリー通りに近づくと運転手が「どっちに曲がりますか?」みたいなことを聞い てくるので「リオサーイ」(左に曲がってください)と答える。通りを左に曲がると 前方左にバンコクコージー、右にリビエラが見える。リビエラの前でタクシーを降り る(運転手は大体大きな金を持っていないので、ぴったり渡すか、5バーツ単位で支 払うほうがいい。1000バーツ出しても釣りがないといわれる)。リビエラの前に は市バスの停留所があり、仕事帰りのタイ人がバスを待っているので彼らの前を通り 過ぎてMPに入るのは恥ずかしいものがあるが、もう馴れた。確かエビータの前もバ ス停留所だったよな。 なじみのコンシアと再会の挨拶を交わし、世間話をしながら姫を選ぶ。ここはサービ スが良く、基本的に2回戦OKなので、タイに来ると必ず一回はここに来る。コンシ アや姫への教育も行き届いており、はずれはまずないだろう。3,4ヶ月ぶりのタ イ、はじけようとしている心が、姫に対する観察眼を鈍らせる。ぱっと見、誰が綺麗 なのか良くわからん。厚化粧しているだろうし、照明も強いし。サイドに綺麗どころ の姫がソファに座っているが(2500バーツくらい)、今日はたまっているものを すっきりさせるためだけに来たので、興味なし。というか、どこのMPでもサイドを 指名したことがない。妙につんとしたように見え、若いから、綺麗だからといっても 所詮売女、興味あるのは金だけだろうに、サイドにいることで何の優越感に浸ってい るのか俺には理解ができない。なので、いつもひな壇にいるダラー、タマダークラス を選ぶことにしている。また、そうすることで、その店の本当の価値がわかる気がす るからだ。 話がそれたが、ひな壇にはどれも似たようなレベルの姫が並んでいたので、デブだ けは避けて、コンシアの進める姫に決定。キャッシャーで1700バーツを払い、姫 を待つ。このときはさすがに緊張する。男の性だな。。新たな出会いとなるか、それ とも。。現れたのは色白のチェンマイの子だった。薄暗い部屋に案内され、飲み物を 頼む。姫が微笑みながらバスタブに湯を張る。湯が張るまでも間テレビを見ながら世 間話。。ああ、この雰囲気、日本では味わえないなあ。これを味わうためはるばる やってきたんだ。 姫は英語少々、日本語ほとんど駄目、なのでタイ語と英語のちゃんぽんで話をする。 「どこから来たの?」 「何人に見える?」 「アメリカ人と日本人のハーフでしょ?」 「うーん。違う。純粋な日本人」 「へーそーなの? そう見えないわね。。」 ジュウザ 「俺、何歳に見える?」(薄いサングラスをかけていた) 姫 「 40歳?」 そんなに老けて見えるんかな。。。。 そんなやり取りをしながらバスタブで体を洗ってもらい、ベッドへ。。 一戦終えた後、マッサージをしてくれる。まあ、ほっといてもマッサージはしてくれ るんだろうけど、明日、古式に行ってプロに揉んでもらうので、途中で切り上げても らい、寝転びながら話をする。生まれも育ちもチェンマイで、やはり家が貧しく(大 半がそう)、稼ぎを実家に送り、親や兄弟はそれを当てにしている。。 ちょうどテ レビでムエタイが放送されており、カラテを知ってるか聞いたり教えたり、ドラマを 見る。そのうちむらむらきてもう一戦。。1時間40分くらい過ぎて電話がなる。そろ そろ終わりだ。姫が仕度を始め、俺も着替え始める。残りのビールを飲み干し、また キャッシャーに向かう。いつもならなじみのコンシアが寄ってきて、「どうだっ た?」と聞いてくるが、今日は誰かほかの客と話をしている。わざわざ話しかけるの もなんなので、そのまま店を出る。 うーんやはりすがすがしい。少し暑さが和らいだペップリー通りを歩き、タクシーを 捕まえる。 ホテルに帰ろうか?時計は8時を指している。まだ精力ありそうだからこのままビワ に直行だ!運転手に「トングパイ」(まっすぐ行ってください)と告げ通りを東に直 進させる。この店は場所的に辺鄙なところにあり少し説明しがたい。ペップリー通り を東に行くとやがて高架の道につながる。その手前で下道のまま直進してもらえれば Uターンの手前にビワが店を構えている。(わかりにくい説明ですみません。一回行 けばなんて事はない場所なんですが。エビータを少し過ぎて、大きなT路をまたすぎ てそのまま行けばあります。間違っても高架に乗ってしまわないよう注意してくださ い) 前回の訪タイの時に懇意になったFON(以下フォン)にまた会いたかった。この店 はサービスの良さで持っているようなもので、少し間違えば動物園と化してしまう。 それでも、コストパフォーマンスは良く、姫にも教育が行き届いており、タイ人客 (中産階級)も多い。いい意味での大衆店である。電話せずに来たから、フォンがい るかどうかわからない。ほどなく到着して店に入る。なじみのコンシアが少し驚いて 近づいてきた。 「お久しぶりですね」 彼がワイをしながら言う。 「今日ついたんだ」 「そうですか、今日もゆっくりしていってください」 などと挨拶を交わした後、ひな壇を見るとたくさんの姫がいる。 「前回君が勧めてくれたフォンは?」 「今日は休みです」。。。 「うーん残念、あいつに会いたかったなあ」 「電話くださればよかったのに。。」 「実は携帯が使えなくて,SIMナンバーが馬鹿になっちゃって。何でだろう?」。 彼はタイ語で何か説明してくれたが、さすがに理解できない。例の番号にかけてくれ たが、誰か出たようだ、てことは、もう他人に譲渡されてしまっているのか。。うー ん、よくわからん。 「まあ、ソファに座られたらいかがです?」 促されるままにソファにすわり、彼と一緒にひな壇を眺める。。 「フォンは明日は来るの?」 「ええ、来ます」 「そうか、じゃ、今日はどうしようかな」 「あの子お勧めですよ。」 彼が教えてくれた姫、、まあ悪かないか。さっき2戦終えたばかりだから、やれるか どうか自信ない。でも疼く。。久々のタイだから体は元気なんかいな?うーん。とり あえず腹が減ったので何か食おう。姫を呼んで、ステージそばに座りカオパット (チャーハン)を注文する。姫はジュースをたのんでいた。しばし歓談。バンセン出 身で、週末には実家に帰っていること、兄弟が何人いるたら、バンコクは暑いた ら、、いろいろ。少し南の地方なんで、彼女も少し色黒だ。なかなか目鼻立ちがすっ きりしていて凛々しい(シリコン入れてるんだろうか?)。カオパットも食べ終えて 支払いを済ます。そして部屋へ。 相変わらず部屋は古い、テレビもあったりなかったり。空調もあるが調整ができな い。まあ値段が値段だから仕方ないか。衛生面には気を使ってありそうだからよしと しよう。湯がはり、また風呂へ。今日2回目だ。丁寧に洗ってもらい、ベッド へ。。。 一戦終えた後、シンハビールを飲む。 ビールが心地よく喉元をすぎる。。 そうこうしているうちに姫はマッサージを始めた。なかなかいい子だね。でも所詮半 端なマッサージなので中断してもらい、適当に話をする。テレビがないので、天井向 いたり、姫を見たり、なんだか目線が落ち着かない。少し寝ようかな。。 目をつぶっていると、やおら彼女、下半身をまさぐり始める。おいおい頼んでない ぞ。うーん今日3発もやってしまったなあ。。姫がゴムかぶせてしゃぶり始めるの で、俺は、おれ自身どうなるか様子を見ることにした。彼女のおしゃぶりは延々と続 く。なんだか姫がいとしく見える。仕事とはいえ。。。 そのうち俺も元気に なってきた。なったのはいいけどフィニッシュできるんかな。。。一抹の不安を抱え たまま、1戦交える。。。フィニッシュしたのは終了時間間際だった。さすがに疲れ ました!強烈な眠気も襲ってきたし、今日はこれで打ち止め(当たり前か)。ホテル に帰りましょう。姫と一緒に歩いてキャッシャーに向かう。キャッシャーで1300 バーツを払う。姫に別れを告げて出口に歩き出すと、コンシアが寄ってきた 「どうでした?」 「うん、まあまあよかったよ」(サービスはほんと良かった)。 これ取っといて、と、100バーツ札を彼に渡すと、彼、ワイして受け取った。 「明日かあさって、また来るから、。フォンの予約お願いね」 「かしこまりました、またお電話ください」といって電話のしぐさをする。 時計を見たらもう10時30分だ。店を出てタクシーを拾い、乗り込む。帰り際、よ うやく落ち着いてものを考えられる。 すっきりして、バンコクの夜空を眺めるこの静謐な時間。。。この幸福感はやったも のでなければわからない。 相変わらずペップリー通りは混んでいる。 今日、午後到着して、これだけの戦果か、まあまずまずだ。フォンは今日休みだった のが残念だったな、でも、彼女やめてなくて良かった、明日会える。 そうだ、マイ がいたな、俺がついてるのもう知ってるだろう。携帯つながらないから、後でホテル から電話しよう。 ピピ、、、ピピ。。。 タクシーのメーター音が静かに時を刻む。ああ、やっぱ り来てよかった。また、しみじみ思う。ホテルに到着し、鍵を受け取り部屋に入る。 スーツケースは半開きで荷物は散らかしたままだ。一通り片付けてシャワーを浴び、 明かりを消す。。車の排気音がかすかに聞こえる。。。 井上陽水の 「傘がない」 を聴く。 ZZZ |
雲のジュウザさんの2005年8月の訪タイ記【中編】
2005年8月旅行記 雲のジュウザ 中篇 2日目 7時くらいに目が覚める。前日の4戦でぐったりだが、気分は爽快だ。シャワーを 浴び朝食を取りにレストランへ向かう。レストランに設置されてある大型テレビには CNNが映し出されている。 おもむろにパンやサラダ、カオパットなど、皿ににもって席に着く。朝食は毎日とる 性分なので朝飯は欠かせない。タイの料理が口に合わないとなれば、なおさらホテル の朝食は俺にとって大切な栄養源となる。まあ、一日のリズム作りに朝食は必要だ。 パンをほおばりながら、昨日の激戦を振り返る。 リビエラは相変わらずサー ビスは良かったなあ。姫が機械的にサービスしていたのが少しマイナスだな、、結局 チップは渡さずじまい。次指名することないからまあいい。それよりも飲み物係りに チップ(20バーツ)上げたほうが役に立ったろう。飲み物係りには、よほど愛想の ない女でない限り、必ずチップをやるようにしている。うわさでは、店からのサラ リーはないとか。客からのチップだけが彼女らの収入源なんだろう。 ビワ。。。部屋は相変わらず古いが、姫のサービス、コンシア、相変わらずよし。ビ ワはババ専とか言われているが、そうでもない。根気強く待っていれば若くていい姫 が必ず現れる。ユートピアレベル、シーザーレベルに比べれば、見劣りするが、サー ビス精神、接客しようとする心の姿勢がはとてもよい。 接客しようとする心の姿勢 で思い出したが、去年たまたま行った、ラディフェンスの姫は本当にすばらしい子 だった。1回戦のみだが、なんというか、、、、性格がいいんだろうな。敬虔な仏教 徒であり、性格がいいのでサービスも極上に感じられた。あの子まだいるんかな。そ ういう姫に遭遇する機会があるので、MPめぐりしていても、なかなかオキニができ ない。 バンコクの風俗はよく一期一会というが、それもあたってるような気もする。仲良く なるとわがまま言い出すし。 こいつ、いい子だな、、こいつと一緒にMBKなど 散策したら楽しいだろうな、、、くらいに夢見ているときが男は一番楽しい。 ま、実際に外に連れ出して遊びに行ったこともあるけど。。最近は滅多にない。 さて、腹もふくれたし、今日は古式マッサージに行くか。行きつけの2店のうちの一 つに向かう。2時間たっぷり揉んでもらう。俺が筋肉質なので、おばちゃんに強く揉 んでもらうほうがいい。マッサージも終わり、BTSでオンヌット駅に行き、テスコ ロータスに入る。大型ショッピングモールであり、たいていのものがそろっている。 最近日本で関東に出店していたのはカルフールだったかな?結局採算が合わず、商方 も合わないとかで、撤退したらしいが、日本の市場より、中国の市場に魅力を感じた んだろうな 。 ここで、ボディーソープやビアシンなどを買い込む。 ホテルに帰り昼寝。 昨日の激戦で起つ物も起たない。。うーん。今日はやめに しよう。マッサージしてもらって体もほぐれたし、かえって疲れた。晩飯も食わずに 就寝。。 DOORSの 「ROADHOUSE BLUES」 を聴く.. ZZZ 3日目 朝食をとった後、することがないのでまたまた、古式にいく。今日はビワでフォンに 会える。今日は来ているだろうから、楽しみだな。。4時ころ電話で一応確認してビ ワに突撃!店をくぐるとコンシアが俺を見つけて寄ってくる。 「いらっしゃいませ。フォンは来てますよ」 「そう、良かった良かった」 ほどなくフォンが現れた。今日はじめて、俺が来ることを知らされていたらしく驚い ていた。肌は少し浅黒いが、身の丈165センチくらい、鮮やかな脚線美、すらりと している。本当にスタイルがいい。少し微笑みをたたえて、ワイをする。人前ではお しとやかなんだから。。。。 部屋に入るなり態度が豹変した。 「ジュウザ〜。」 抱きつい来る、というより、飛びついてくる。フォンの体重で思わず俺が後ずさりし てしまう。。 「久しぶりだね、げんきだった?」 「元気元気!ジュウザは〜?」 「まあ、何とか。あれから携帯買った」 「買ったよー。ジュウザがくれたお金で買えたよーありがとねー」 いちゃいちゃしているうちに飲み物係りがやってきてビールを注文する。妙な場所で 再会を喜び合う二人だが、ここはタイ。なんでもありなのだ。スタイルが抜群にいい のだが、話し方もかわいい。田舎のことや、バンコクでの暮らしぶり。日本の桜や富 士山の話をする。一緒にいるとなんだか楽しい。昨日一日休養したから今日は起つ物 も起つぜ。 予定通り1戦こなした後、たらたら話をする。。多少気心知れてるから、話もスムー ズに進む。うーんこいつを連れ出して外でデートしようかな。久々に思ってしまう。 好きな姫と過ごしていると時間があっという間に過ぎてしまう。もう少し一緒にいた くなったので延長することにした。同時に晩飯も注文。 カオパットが運ばれてくる。フォンもバスタオル一枚、俺もバスタオル一枚で、いす に腰掛けて飯を食う。。日本ではありえない光景だ。。 フォンは俺が食い終わるのを本を読んだり、ビールをついでくれたりして待っていて くれる。こいつと家庭を築くのもありかな、、、、ふと悪魔のささやきが頭をよぎ る。そんな思いを知ってかしらずか、フォンはニコニコしている。 飯を食い終わった後また1戦。 ふー、予は満足じゃ! 明日からパタヤにいくのでしばしお別れだよ、というとフォン、少しさびしそうな顔 をする。3日間だから、その後、また来るよ、とわけのわからん慰めをする。こいつ を連れて行ってもいいんだが、急な話だし、フォンの休みの日程を崩すのも悪い し。。もっと早めに告げておくべきだった。。 総じて4時間は瞬く間に過ぎ、コンシアにチップ100バーツを渡して店を後にす る。明日はパタヤか。。。やっと海が見れる。。あんまし綺麗じゃないけど、ビーチ に立ったときのあの開放感もまた、何ものにも変えがたい。。バービアも無数にある し、海、ビール、海、ビールで日々過ぎていくだろう。。これはこれで楽しみ だ。。。以前は逆ナンしてきた女とパタヤに来るたび会ったりしていたが、いつしか 携帯の番号が使えなくなっていた。タイではよくあることだ。オキニを作らず一人で ふらふらするか。。まっすぐホテルに帰り寝る。 中島みゆきの「歌姫」を聴く。 ZZZ 4日目 いよいよ今日はパタヤだ!ってそんなに浮かれるほどの場所ではない。バンコクば かりにいるとたまには地方に出かけたくなるだけのことだ。ホテルをチェックアウト して、3日間スーツケースを預かってもらう。 当面の荷物、洗面用具、金、パスポート、着替え(これ大事、汗たくさんかくので、 毎日ランドリーに預けても追いつかない)をサブバッグにつめて、エカマイ駅に向か う。バスステーションで切符を買うが値上がりしている。。。前は90バーツだった が110バーツに。。原油価格高騰の影響がここにも現れているな。中国、インドな どの需要が増えたことも高騰の一因だろうが、真犯人は投機筋の阿漕な利ざや稼ぎだ ろう。サウジアラビア、カスピ海沿岸、ベネズエラ、さらにイラクにはまだまだ石油 がたくさん埋蔵されているだろうに。。ほんとの需給のバランスと、価格が乖離して しまっている。デリバティブという金融商品に変貌して石油の「価格」が一人歩きし ている格好だ。日本はおろか、開発途上国であるタイにもこの余波が及んでいるの か。。ガソリン価格も上がってるようだし、彼らにとっては大変だろう。 バスに揺られること2時間、パタヤに到着。雲がどんよりしている。町へ向かうソン テウに乗り、ノースパタヤで降りる。無事チェックインを済ませ、貴重品をセーフ ティーボックスに預けて、ビッグCに行く。これも大型ショッピングモールで日本に はないタイプの店だ。八番ラーメンで腹ごしらえして、MPのサバイディーに入る。 日はまだ明るいが、ここはタイ、しかもパタヤ!羞恥心などと単語はここにはない! そそくさと入店。クーラーががんがんに効いていて寒いくらいだ。造りは新しい。5 時くらいだが、姫は50人ほど。。白人もいればアラブ人もいる、当然日本人 も。。。提示価格は1600バーツだった。いろんなHPみても日本人にはこれくら い提示されるようだから、この価格でオーケーとする。 さて、姫だが、ここは、モーションがすごい。ひな壇を見ると数人の姫が、私!私! とばかりにウインクして、自分の番号を指差す。。。これをどう見るか?バンコクで はこれほどのアプローチはない。日本人とわかっててこんなことするんだろうか?右 から左にゆっくり見渡すと、俺の目線を追いかけるように、それぞれの姫がアプロー チしてくる。 こりゃ指名してみないとわからんな。とりあえず許容範囲の姫を指名して部屋へ。部 屋は音楽がかかっていた。つくりはまあまあ。飲み物が高いなあ。飲み物係りは男 だった。。ここはマットプレイがある、ぬるぬるしていて結構気持ちいい。みつお総 裁もさぞかし気に入っておられるだろう。。ベッドに移り本戦。普通に抜いた後、お 開きなようで、後片付けの準備をする(90分)。 部屋を出てから、キャッシャーまでの間、この姫、手を差し出してチップを催促しだ した。。「チップ頂戴ー」みたいな感じで。誰かあほな日本人客が甘やかしたな。。 でなければ、普通のタイ人はこんなことしない。客がくれるまで待つか、待ってる振 りをする。タイ人の慣習を破るあほな客ばかりじゃないんだぞ、とばかりに、わざと 無視をする。姫もあきらめたようで、味気ない入浴となってしまった。 口直しにほかのMPに、、と思ったが、ここはバービアが面白いので、時間が許す限 りバービアめぐりをしよう。。どんちゃうるさいバービアを見ながら徘徊するが、ど ういうタイミングで入っていっていいのか良くわからん。客は99パーセント白人だ が、そこに日本人客が入っていっても白人もタイ人も誰も気にはしない。タイはそう いうところだ。前回、もう2年前になるがそのときもバービアに足しげく通っていた ので勝手はわかっているはずだ。。だが、最初の一歩がどうしても。。。こんなとこ ろでうろうろしていてもただのあほなので、意を決して一軒のバーに入り、いすに座 る。 おねーちゃんがよってきてビールを頼む。手の空いているオネーチャンがビールを 持ってきて挨拶して、ゲームをし始める。プラスチックのコインのようなものを盤に 落としていって4つ先に並べたほうが勝ちというゲームだがこれがなかなか難し い。。いつしか真剣な面持ちで盤を見入っていた。。オネーチャンのほうは百戦錬磨 で、鼻歌交じりでコインを落としていく。さすがだ。バービアで気に入ったオネー チャンがいたらペイバーできるが(200バーツ)今日相手してくれた子は性格は良 かったのだが、ちょっと起ちそうにもない子だったので、持ち帰りせずに支払いを済 ませて店を出た。 ビアシン2本くらいだが1時間くらいいたなあ。なかなか面白い遊びだ。しかしかわ いい子が少ない。米兵のために作られた町だから白人目当てにオネーチャンがあつま り、そのオネーチャンたちはなぜかみな色黒で鼻が低く、中にはゴリラみたいのもい る。白人がこういう好みだからこういう子たちが集まってくるのだろうが、白人たち の好みって。。。カラードはみな同じに見えるんだろうか?私らから見ればちょっと 不細工な顔立ちが、彼らにはオリエンタルは雰囲気をかもし出しているんだろう か。。。とりあえず今日はMP一軒、バービア一軒廻ったのでホテルに帰って寝るこ とにしよう。明日はビーチでのんびりしたいな。。。 BOBBY WOMACK の 「 ACROSS 110TH STREET 」を聴く ZZZ 5日目 朝食を済ませて、近くのランドリーやに洗物を預ける。。民家が副業としてランド リーを扱っているところが多く、もうここでは英語はまったく通じない。でも、商売 だから、シャツはいくらだとか、明日ごろ仕上がるとかの英語はできる。俺の、たど たどしいタイ語も何とか通じるので少し世間話をする。だんながバンコクに出稼ぎに 行ってるだとか、日本人のお客さんはたまに来るだとか。.。。 洗濯物を預けて、ビーチロードを北から南へてれてれ散歩する。時には浜辺を歩いた りもする。パタヤビーチとはいえ海は海だ。そよ風が気持ちいい。やがて、南端のウ オーキングストリートの入り口に到着して海岸線はここで途切れる。引き返してまた 北上する。 ソイ4あたりの浜辺のビーチでチェアを借りる。座ると係りのおばちゃんが寄ってき て何か注文する。食い物や飲み物を持参してもいいのだが、それではあまりにもけち 臭いのでビールやカオパットを注文する。ここのおばちゃんが親切だったので残りの 日もここのチェアを借りることにした。 ビールを飲みながら海に目をやる。ラン島付近だろうか、、遠くにパラセイリングが ふわふわ漂っている。あーあ、やっぱりフォンをつれてこればよかったなあ。こうい うときの一人は少しさびしい。。少し落ち着いてから、もって来た本を読む。。。 3時間ほどビーチで過ごし、飲み代プラス場所代20バーツおばちゃんに払って、 いったんホテルに戻る。 シャワーを浴び今日はサバイルームに出陣。昨日に比べて建物も部屋も少し古びてい る。姫も相変わらずウインク攻撃激しいが、昨日のことがあるので信用できない。自 分の目で選んで指名。1600バーツも昨日と同じ。 この子はいい子だった。 チェンマイ出身のようで、俺も一回行ったことがあるので話に花が咲く。。ドイス テープ、動物園、サムカムペーン温泉。。。1戦終えて、店を出る。まあまあの満足 度だった。 やはり遊びでも何でも結局最後は人なんだ、とつくづく思いながらバービアに向か う。だが、今日はどこの店も動物園。これではさすがに入る気ならない。日焼けした 肌も痛いのでおとなしくホテルに帰って就寝。 聖飢魔Uの 「白い奇蹟」を聴く ZZZ 6日目 7時くらいにおきて朝飯。ビーリロードに出てまた、散歩。結構な距離だが、いい運 動になる。 往復して例のチェアまで帰ってくるころにはシャツは汗でびったんこだ。汗だくの俺 をおばちゃんが笑顔で迎えてくれる。 ビアシンを飲んで、浜辺でごろごろする。たまに遠浅の海をぴちゃぴちゃ歩きに行 く。今日の予定を考える。最後の夜だが、どうするか。。MPに行ってはずれの姫当 たるのも馬鹿らしいし。昨日の子はまあいい子だから昨日と同じ子にするか。その 後、バービアに行こう。しょうもないことを考えながらビーチで日中を過ごす。 6時ころ、サバイルームに再び出陣。普通に1戦終えて店を出る。。。。。。それに してもあの子、相当日本に行きたがっていたな。日本に行けば金持ちになれると思っ ているのかな。。 とぼとぼ歩いてバービアのネオンを目指す。 珍しく色白のかわいい子がバービアに いたので吸い寄せられるように入っていく。ウボン出身にしては少し珍しいくらいの 色白の子だ。見ようによっては韓国人にも見える。。。ゲームしたりおしゃべりした り楽しく時を過ごす。 海風に吹かれながら飲むビールは最高である。色白でしかも22歳とおいしそうな子 だったが、浜辺で一日過ごし、サバイルームで1戦終えたので、体は相当つかれきっ ている。もう一発は無理そうだ、、残念ながらペイバーをやめておく。彼女も残念そ うで後ろ髪惹かれる想いだったが、、起たないときでも女を連れ帰るほど俺は金持ち ではない。ので、引き上げることにした。 「明日またきてね」 「わかった、明日また来るよ」、 「キットゥーンナ、」 男と女のありがちな会話をしながら店を出る。明日はバンコクだから店に来ることは できないが、それでも嘘をついてしまう男。その嘘を信じたい女。。。どこの国でも おんなじだ。。 ホテルに帰り荷造りをして寝る。。。明日はバンコクだ。 またフォンに会おう。 BEATLES の 「 LET IT BE 」 を聴く ZZZ |