東京大仏を暴く!

まずは特別捜査隊を発足させた以上、何かを捜査しなくてはならない。とは言っても捜査対象の訪タイまで1ヶ月以上もある。このままではいけない、何かしなければ・・・  とふとそのとき「そうだ、身近な板橋区を捜査してやろう」という発想。まあいい、とりあえずはなんかやろうということである。調査の対象は東京大仏である。「なんじゃ、そりゃ?」と思われた方が多いであろう。そりゃそうである地元板橋区でもぜんぜん知られてないし、全国区でないのである。そしてこいつが・・・
東京大仏である!
なんでこんなもんが捜査の対象なのか?歴史が浅いのも知っている。建造当初、26年前だったろうか、小学性のとき自転車をこいで見に行ったのを覚えてる。ただそれだけではこれで終わってしまう。捜査対象の理由はこの大仏は、奈良東大寺の大仏・鎌倉の大仏に続いて日本国内で3番目に大きい大仏なのである。そんなに大きいのに、なぜか知名度が薄い!特捜隊は一路、東京大仏がある東京板橋区の赤塚の乗蓮寺に車を走らせた。
武蔵の国赤塚城二の丸跡にひっそりと建つ室町の世からの歴史を持つ由緒あるお寺乗蓮寺。境内は以外や以外、たしかに緑は周りには多いし東京名物の密集した住宅街にあるが、ひっそりとして上品である。男のロマンを感じずにはいられない(笑)
特捜隊は東武東上線下赤塚駅前の踏み切りを車で渡り、そのまま道路を北上する。小高い丘を登るような感じで坂を車が登る。5分も車を走らせただろうか、突然に今までの密集した住宅街を抜けると、緑に覆われた道となる。すぐ前まで交通量の非常に多い道路を走っていたのが嘘のように・・・  寺の無料の駐車場に車を止めて参道から階段を登ると最初の門がある。門を抜け目線を右にやるとそいつは姿を現した。で・・でかい・・・ たしかに建造当時の子供の頃に訪れてはいるが、いいおっさんになって改めて見ると、その大きさに驚く。境内は静かで落ち着きはらっている。まったりするのには良いと思う。どこぞやにいる坊主に話でも聞こうにもどこにもいない。いるのは徘徊者なのか参拝者なのか、お年寄りや墓参りの方々がチラホラ程度。ばしばしと写真を撮っている私を不思議そうに見てる。まずはいずれはタイに潜入捜査しなくてはいけない身である。ちょっとしたタイ捜査の前の肩慣らし。ぜんぜん気にならない。しかし、ガキがかけずり回っている。邪魔。しかしながら感動もんである。このように地元の歴史を調査し、久々の巨大な大仏を目の辺りにして感動。んんん、俄然に次に捜査するであろうタイ国内での戦いも感動の連発ではないかと気合の乗るところである。感動を胸にしまいお寺をあとにしたのである。
こんなもん捜査してどうするんだろう?この手のサイトに顔を出す人には何の興味もありゃしない。まずは本編のタイ調査の前の小手調べということでご容赦願いたい。タイでは皆さんの期待にそえる企画を用意したいと思っている。しかし、暑かったぁ・・・・
調査結果を報告する。まずはこの乗蓮寺に行くには、池袋から東武東上線下赤塚駅まで各駅停車で行く。下車徒歩15〜20分くらい。バスも出てるが、良くわからない。たぶん国際興業バス。車では無料駐車場がある。下赤塚の駅前の踏み切りのある通りを北上すれば、すいていれば5分くらいで到着する。昼間でも周辺はたぬきが出没するので、車の方は気をつけて下さい。

この乗蓮寺の周辺一体は、赤塚城跡である。お寺の境内は二の丸跡。裏手の小高い山が本丸跡。他にも城跡周辺には美術館や公園などが整備されて緑が豊か。そのくせ東京の摩訶不思議で、周辺は車の往来が以外に激しいので注意。この赤塚城の建造年は定かではないようだが、最後は北条氏に仕え、豊臣秀吉の小田原出兵とともに落城し廃城となったそうである。近辺は緑多くて「ここ東京?」と思うが、この城跡さえ近年は開発がどんどん進み、史跡などが取り壊されてマンションなどが建ち続けている。大切な史跡が次々と壊され、マンションが建設されて行く姿は、日本の・・・ 東京の悲しいところでもある。

東京大仏のある乗蓮寺は、かなり歴史のある古くて由緒ある寺。古くは徳川家康と関係もあるようだ。今あるこの赤塚にはごく最近引っ越してきたようで、元々は中山道の板橋宿の周辺にあったとか。勿論、この
東京大仏の建造も新しく昭和52年の建造である。東京大空襲や関東大震災のような大きな災害に見舞われないようにとの願いを込めての建造だそうだが、なんか成金趣味で出来上がったように感じてしまった。座高8.2m 頭部3.0m 蓮台2.3m 重量32トン という巨大な仏像。以外に圧巻なものがあるが、奈良やタイなどで大きな仏像を見慣れた私にとっては、それほど大きくは感じなかった。

歴史もない、場所も不便、有名では何故かないこの仏像の売りは日本で三番目にでかいということか!

周辺はかなり緑が豊かでホッとする。区民の憩いの場。
赤塚溜池公園にて。後ろは赤塚城跡。
周辺の赤塚城跡のマンション建設ラッシュは悲しいものが・・・
乗蓮寺入り口周辺にて。
最後にただ単に管理人の権限として、郷土愛に燃えるということで捜査した東京大仏。自らの郷土を愛し、その気持ちをタイにつなげるのもいいのではと思う。何か大切なものを思い出したときに男は、力を発揮するように思う。タイも愛せるようになりたい(みっともねぇ言葉だ・・)

発行日2004年8月5日



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