「なぁに?ひざまくらならしないよ」
※あまあま18禁 ふーたんおんなのこ注意
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「しかしおぬしは本当に胸がないのう」
シャワーから戻ってきた僕をしげしげとながめて望ちゃんが言った。
ええ、ないですよ僕は。
ええ、わかってますよ僕は。
君がそういうたびにさりげなく傷ついてるんですけど、知ってる?
「尻もうすいしアバラはういとるし、もっと食え」
「しょうがないでしょ、僕もともと菜食主義だしさ。
誰かさんだって食べても食べても伸びないじゃないの」
「かわいげのないやつめ」
「どっちが」
僕がベッドに座ると、寝転がったままの望ちゃんが僕の腰に抱きついてきた。
「なぁに?ひざまくらならしないよ」
「ほんにかわいげのない」
望ちゃんは笑いながら僕のひざに頭をのせようとしてくる。
僕はそれを何度も押し返す。
「そういう望ちゃんはどうなのさ。
チビだし童顔だし細っこいし、男らしさのカケラもないじゃない。
始祖に戻ってまで僕より低いってどういうこと?」
「背の低い男は背の高い女が好きなものだ」
「なにそれ、余裕ぶっちゃって」
強引に僕の太ももを独占した望ちゃんのほっぺをつねってやる。
「だいたいさー、この外見で親父ってのが最悪だよね。
おとなしくしてれば美少年でとおるのにさ。
言動がエロ親父なんだもん、口調なんかヒヒジジイだし。
いっそヒゲでもはやしたら?」
「おぬしも黙っておれば美少女で通るものを……」
「僕ソトヅラはいいもん、清楚だって言われてるんだから」
「ほおー……」
望ちゃんはやれやれなんて言いながら体を起こした。
僕の肩をつかんで自分のほうを向かせる。
目と鼻の先に君の顔、きれいな君の瞳。
嗚呼、胸が高鳴る動悸が早くなる。ずるい。
望ちゃんの顔がすっとせまってきて、僕はまぶたを閉じる。
期待してた口付けはなく、望ちゃんは僕の耳に唇を寄せる。
「淫乱」
ぎょっとして目を見開いた僕を、望ちゃんはくすりと笑った。
「淫乱」
耳たぶを甘噛みしながら、望ちゃんがそそぎこむようにささやく。
「ド助平」
「マゾ」
「メス豚」
顔を真っ赤にして硬直してる僕のふとももを、望ちゃんの指先がつたって最奥にたどりつく。
「濡れておるぞ」
「ぅあ!」
言うなり望ちゃんの指が僕の中に入ってきた。
抵抗もなくぬるりと。
「清楚が聞いて呆れる、指の一本や二本ならすぐにくわえこむ体のくせに」
「ん……!」
望ちゃんの指先が僕の中をきゅっと押し上げる。
「奥から熱いのがあふれてきおるわ。
さっきしたばかりなのにまだ足りんか」
いつのまにか二本に増えた指が、別々に動いて僕の中をかきまわす。
「んふ……う……あ……」
気持ちいい。
もっともっとって、体がささやいてる。
僕は観念してベッドに体を横たえた。
指が引き抜かれる感触に全身をふるわせる。
望ちゃんが僕の上にのっかって、ああ熱い肌がたまらない。
抱きしめられてうっとりと微笑む僕にキスをして、望ちゃんは勝ち誇ったように言う。
「わしが親父ならおぬしはなんなのかのう」
「……そういうとこが親父なんだよ、バカ……」
僕は手を伸ばして、望ちゃんのほっぺをむにってした。