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ニョ太乙

 かじったら甘そうなふーたんをB氏が描いてくれたので返礼。
 BカップBカップと呪文のように唱えていたらすっかり見えなくなってしまいました。チッ。
 
 ※太乙おんなのこ注意
 
続き
 
 
 ファイル 41-1.gif

 恋人に対していろいろ不満はあるが、最たるものはやっぱりこれだ。
「きみね、もうすこし恥じらいってものを持ってほしいね」
 ひろげた英字新聞から顔をあげた太乙は不満そうに口をとがらす。
「だって暑いんだもん。しょうがないじゃない」
「だからってね、きみ。もうすこしあるだろう、なにかが」
「私は君と違って風呂あがりにビールで体を冷やすことが出来ないの。
 汗がひくまで待ってくれたっていいじゃない」
 下は履いてるんだしさ、と軽くお尻を振る。
「毎度毎度きみにそんな格好でうろつきまわられると、いくら温厚で包容力のある私としても一言言いたくなるものだよ」
「雲中子」
 太乙がめずらしくまじめな声を出した。
「この洞府の主は誰?」
「……きみだ」
「よろしい」
 太乙は再び英字新聞に目を落とした。