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SS~赤色ワンダーランド

赤 ち ゃ ん プ レ イ 注 意 むい女体化 大丈夫な人だけ読んでください 有一郎生存if

続き

 こんにちは、時透無一郎です。
 今日は拷問の訓練の日です。
 僕じゃなくて、兄さんの。

 本当は兄さんはしなくていいのだけれど、自分も強くなりたいのだそうです。そんなことしなくとも僕が守るのに。そう言うと兄さんは「お前に守られてばかりなのは嫌だ」と言います。兄さんは現場へ一度も出たことがありません。兄さんになにかあったら僕はきっと耐えられません。だから安全な場所にいてほしい。懇願したのは僕の方です。それ以来、兄さんはこの霞屋敷で僕の帰りを待っていてくれます。代わりに霞屋敷の事は兄さんが取り仕切ってくれています。
 屋敷に戻ればいつでも兄さんに会える。それが僕の心の支えです。
 だけど兄さんはそれが不満なようです。
「霞屋敷だって絶対安全ってわけじゃないからな」
 それが兄さんの口癖で、常に藤の花の香を炊いていてくれます。僕がここで鬼に襲われないように。僕がここで安心してくつろげるように。兄さんのそういうところも、僕は大好きです。そんな兄さんにどうしてひどいことができるでしょう。僕は兄さんに痛い目にも苦しい目にもあってほしくはありません。だから……。

「わあ有一郎ちゃん、似合ってまちゅねー」
 裸の兄さんに僕はおしゃぶりをくわえさせました。兄さんは布団に寝転がったまま恨みがましい目でこちらを見つめてきます。でもこれは拷問の訓練です。いろいろ考えた結果、僕は普段の兄さんなら絶対しない、恥ずかしいことをさせると決めました。兄さんをいっぱいいっぱい甘やかして、ちいちゃな赤ちゃんみたいに扱うんです。これなら兄さんは少なくとも肉体的苦痛はありません。精神的にどうかまではわかりません。でも、なにしろこれは訓練なので。
「おむつしまちょうねー。はーい、足をひらいて」
「……」
 兄さんはおしゃぶりを噛みちぎらんばかりです。たぶん苦虫もいっしょに噛んでいるんでしょう。
「どうしたの兄さん、強くなるんだよね? 有一郎ちゃんならきっと平気でちゅよね~?」
 僕は兄さんのひたいへキスを送り、おむつの用意をしました。しかたなくガニ股になった兄さんの頭をなでなでします。
「はい、お尻をあげて~? できまちゅか? できないでちゅよね~有一郎ちゃんはちっちゃいちっちゃい赤ちゃんでちゅからね~」
 兄さんの引き締まった肉の薄いおしりの下へ利き手を差し入れ、くすぐるように手を動かします。すると思ったとおり兄さんはいやがって後ずさります。
「もうハイハイできるなんて、すごいでちゅね有一郎ちゃん。でも今はやめまちょうね?」
 ぐっと兄さんの下へ入れた手へ力を込め、おしりを持ち上げます。そしてゆっくりとおむつをおしりの下へ差し込んでいきます。やろうと思えば素早くすることもできるのですが、重要なのは兄さんに赤ちゃんになりきってもらうことです。だから僕は時間をかけておむつを履かせていきます。兄さんの萎えきったものがおむつカバーの向こうに隠れました。
「んー。有一郎ちゃん、いいこいいこ。とってもいい子でちゅよ」
 僕は兄さんへ抱きつき、たっぷりと頭をなで、頬へキスをしました。兄さんが嫌そうに顔をしかめます。まだまだ理性でがんじがらめみたいです。早く兄さんの甘えた顔が見たいのに。
「こんどはよだれかけでちゅよー」
 満面の笑みで見せたそれに、兄さんがげんなりした顔をします。よだれかけには僕のへたくそな刺繍で「ゆういちろう」の文字。誰かが見たら思い出の品だと思うかもしれません。残念ながら現役バリバリです。ほら、こんなふうに兄さんの首元へ巻きつけていきます。兄さんが赤ちゃんそのまんまの姿になったところで、僕は手鏡を取り出しました。兄さんへ自分の姿を確認させます。おむつで膨れ上がった股ぐら。素肌の上へいささか唐突にかけられたよだれかけ。それから口を戒めているおしゃぶり。
「かわいいでちゅね、有一郎ちゃん。この格好でお散歩にいきまちょうね」
 びくりと兄さんがふるえます。「正気か?」と目が問いかけています。正気も何も。これは訓練です。僕は兄さんをかるがると抱き上げ、縁側から庭へ降りました。夜風が浴衣越しにあたっていい気分です。
「有一郎ちゃん、楽しいでちゅか?」
「……」
 兄さんはあいかわらずおしゃぶりを噛み締めています。たぶん頭の中は屈辱でいっぱいなのだと思います。兄さんはプライドが高いところがあるし、自分で自分のことをするのが当然と思っているので、こうして何もかも僕にされるのはいやでいやでたまらないのかもしれません。だけども、普段は僕をすっごく甘やかすくせに、自分がされるのは嫌ってのも、ちょっとわがままですよね?
 僕は庭の長椅子に腰掛けました。月が綺麗です。さやさやと夜風が吹いています。まだ外は人が歩いている時間帯です。足音を聞きつけるたびに兄さんはおびえるように周りを見渡しました。気が気でないというのはこういう状態を言うのでしょう。兄さんが僕以外のものに気を取られているのは、すこしばかり妬けます。僕は兄さんの口からおしゃぶりを取り出しました。
「有一郎ちゃん、オギャーは? 大事なおもちゃを取られて平気なはずがないでちゅよね?」
「お、ぎゃ……」
「聞こえまちぇんよ。もっと大きな声で、全身で泣きわめかないと。有一郎ちゃんは赤ちゃんなんでちゅから」
「……おぎゃあ」
「まだまだぜんぜんでちゅよ。外の人に聞こえるくらい、大きな泣き声じゃないと。ね、有一郎ちゃん」
「……」
 兄さんは石のように黙り込んでしまいました。ちょっと失敗したみたいです。これじゃ兄さんの甘えた顔が見れません。僕がいちばん見てみたいものが。
「有一郎ちゃん、大丈夫? おっぱい吸う?」
 難しい顔をしている兄さんの頭を支え、僕の胸元へ押しつけます。兄さんは器用に顎を使って僕の浴衣をずらし、お胸へ吸い付きました。小刻みにれろれろと舌を動かし、僕の乳首を刺激してきます。
「……あん、有一郎ちゃん、おっぱいは舐めるものじゃなくて吸うものでちゅよ」
 普段ならここで快楽に流されるところですが、今日はそういうわけにはいきません。溶けるのは兄さんの方です。
 僕に言われた兄さんは舐めるのをやめて吸いはじめました。ちう、じゅる。ぢゅううう。だんだんお胸の刺激が強くなります。兄さんは目を閉じて僕のお胸へ集中しています。僕を気持ちよくさせて訓練をなし崩しに終わらせようとしているのが伝わってきます。そうはさせません。僕はそろそろと兄さんの下肢へ手を伸ばしました。ある一点を手が通り過ぎたとき、びくんと兄さんは軽くのけぞりました。
「ふふっ、白いおしっこだしまちょうね」
 おむつの上から兄さんの中心をいじくります。だけど、この程度では物足りないはずです。分厚いおむつの上からされているのですもの。それでも次第に兄さんのものが固くなっていくのがわかりました。
「有一郎ちゃん、悪いおちんちんでちゅね。悪い子はお仕置きでちゅよ」
 僕はおむつの中へ手を入れ、兄さんのものを直接掴みました。おむつの中は汗と先走りでしっとりしていました。僕は先走りをひろげるように親指でさきっぽをなでなでし、時折押しつぶします。
「ん、んむー。ん!」
 兄さんが苦しげにうめきます。けど僕は手を止めません。感じてくれてる証拠です。少しずつ、少しずつ、兄さんの眉間のしわが薄れていきます。
「……ん、んう、ん」
「有一郎ちゃん、有一郎ちゃん、もっとかわいいお顔、僕に見せて」
 とうとう、おむつカバーの紐がほどけてしまいました。そして現れたのは天へとそそり立つ兄さんの分身。僕はよだれを垂らしそうになりました。それが与えてくれる快楽を何よりも誰よりも知っているから。……ううん、ダメダメ。ガマンです。今日は流されないと決めたのです。僕は兄さんのものをしごきあげます。兄さんが応えるように僕のお胸をすすりあげます。胸の奥が熱くなり、悦びが背筋を通って昇ってきます。
 それは兄さんも同じであるようでした。兄さんの中心が、どくんと力強く脈打ちます。あの独特の匂いがして、僕の手が熱に塗れる感触がします。あっと思った瞬間、僕は兄さんのお口へ母乳を吹き出していました。胸でイク感覚が僕を襲います。しかもそれは兄さんが吸い上げることでさらに強まっていくのです。
「あ。あー、あ……有一郎ちゃん、飲んで、いっぱい飲んで」
 僕は兄さんをしごく手を止めず、もう片方の腕で兄さんのからだを抱き寄せました。兄さんはまぶたを閉じ、夢中になって僕の母乳を飲んでくれています。射精は断続的に続いています。まるで僕から飲んだ母乳をそのまま吐き出しているかのようです。頂点を迎えるたびに兄さんの体が痙攣しています。僕はそんな兄さんが愛おしくてますますしごく速さを上げていきます。お手々はいまや白濁まみれです。お胸を吸われる感覚に僕も意識がぼんやりとしてきました。
「ひゃ!」
 バランスを崩した僕は長椅子へ倒れました。
「有一郎ちゃん、大丈夫? 頭とか打ってない?」
「ん、んむ、う……」
 兄さんは僕の上に乗っかったままお乳を飲み続けていました。固く熱い感触が僕のふとももに触れました。僕は舌なめずりをして、股を開きます。
「有一郎ちゃん、お散歩の続きしようね。僕の中においで」
 僕はもはや取り繕うことも忘れて腰を兄さんへすりつけます。兄さんはとろんとした目で僕を見て、一気に中を貫いてくれました。
「はぁん! 有一郎ちゃん!」
 その反動か、さっそく中へ熱い感触があふれます。ちうちうと吸われっっぱなしのお胸も熱くなる一方で、母乳が途切れる様子はありません。兄さん、もっと飲んで、僕のでおなかいっぱいになって。そう願いながら僕は兄さんを抱きしめます。
「うく、ん、んぅ……」
 兄さんは普段のやさしいまぐわいが嘘のように力強く己の欲望の赴くままに僕を貫きます。その一方で、僕のだらしない両胸をかき寄せ、ふたつの乳首をいっぺんに口へ含みます。ああ、それをされるとダメです。僕は胸を愛撫されると弱いんです。流されそうな意識をどうにか針でひっかけて、兄さんの背中をぽんぽん叩きます。
「ん、有一郎ちゃんはいい子、とってもいい子。僕も気持ちいいところ、いっぱい知ってるすごい子、あん……」
 兄さんがゆるく笑います。いつも瞳に合った理性はすでに消えています。今の兄さんは快楽に素直に僕を貪る、かわいいかわいい赤ちゃんです。
「ん、がんばって、がんばって、ほら生で中だし気持ちいいね。もっといっぱいしていいんだよ。有一郎ちゃんがほしいだけしてね」
「む、いち、ろ……すき」
「僕もだよ。有一郎ちゃん、僕の中にたくさん種付けしようね。ふあん、いいこいいこ……上手上手……」
「……すき、しゅき、むいち、ろ……」
「ん、あ……お胸いい、下のお口もいい、本当に有一郎ちゃんは上手だね……。僕、も、ああっ……! 好きぃ! 兄さんが大好きぃ!」
「むいちろ、むいちろ、んぶ、おっぱい、たねつけ、もっと……」
「もっとしてぇ、お願い、もっとしてよ、お願い兄さんお願いお願い! 激しいのすごくいい!」
 僕はあられもなく乱れて兄さんを求めました。兄さんもまた僕を求めてくれます。うれしくてたまりません。拒めるはずがないんです。おなかの奥がキュンときて子宮が下がってきます。受精したくてたまらないのです。避妊薬は飲んでいるけれど、それとこれは別の話です。むしろ飲んでいるから僕はすなおに兄さんを求めることができるのです。いつ失うかわからない命だから、愛したい人を愛して何が悪いんでしょう。
 兄さん、僕の愛しい人。僕のお胸を吸い上げる力が強くなり、ガツガツと腰が動きます。最後の頂点が近いのだと知れました。僕も息を合わせて共に昇ります。おなかの奥を押しつぶされるたびに淫らな声があふれてたまりません。
「兄さん、あっ、あ、んあ! もっと、ねえ、あとすこし、あとすこしだからっ!」
「むいち、ろう……」
 兄さんはとろけきった瞳で僕の顔を眺めます。僕は兄さんの視線に答えて見つめ返します。お互いの瞳が万華鏡のように揺らめきます。鏡写しの光景を感じた瞬間、僕たちは白く焼き切れました。悦楽の園が僕たちを迎えます。
「ああ、あー……!」
「ん、んんー……!」
 同時に昇りつめ、僕と兄さんは弓なりにしなりました。ぴんと張ったつまさきが越えた頂の高さを教えてくれます。汗を吸ったよだれかけがずるりとはずれて、僕たちの合間から落ちていきました。

「失敗したな」
 兄さんは僕と向かい合わせに湯船へつかっていました。憮然としたその顔を、僕は手を伸ばして撫でました。
「そう? 半分は成功だったよ。有一郎ちゃん?」
「訓練は終わったんだろ、もうそれで呼ぶな!」
「うふ、そんなに気に入ってくれた? 有一郎ちゃん」
「呼ぶなと言うに!」
 これは兄さんをからかうネタが増えたかも。僕は口元を隠してもう一度「有一郎ちゃん」と呼んでみました。兄さんは真っ赤になって僕の手をつかみあげると、キスで口を乱暴にふさぎました。