8月22日
赤也に話しかけると寝てました。午後からブースの下見があるということで起こすヒロイン。
「んぁ…ふぁあ〜…おはよ、アンタ、誰?」
当然のように覚えてもらっていません。名乗ります。
「あ〜…そうだっけ。寝過ごして真田副部長に『たるんどる』って怒鳴られるとこだった」
「…真田先輩、厳しそうだもんね」
「厳しいなんてもんじゃないぜ。ま、何にしても起こしてくれて助かったぜ、サンキュ」
お礼を言われました。しかし!次に話しかけるとまた
「アンタ誰だっけ」
「運営委員で、テニス部担当の二年の檜山です」
「あー、そうだったそうだった」
本当にこの最初の空気さ加減は酷いw
学園祭の話を振りますが、話を切り出す前に「んじゃ、またな」と去って行かれ、ナチュラルに無視されます。
夕方、気にせずにじり寄ると「よぉ、運営委員」と話は聞いてもらえる空気になりました。当たり障りの無い天気の話題を選びます。
「今日もいいお天気だね」
「なに見たまんまのこと言ってんの」
「…気にしないで」
やっぱり最初はつれないのです。
8月23日
学園祭の話を振りました。
「模擬店上手くいってる?」
「ああ、今のところ順調だぜ」
「何か足りないものあったら取ってこようか?釘とか」
「いや、まだ取って来なくていいよ。俺、失敗しないから」
え、これって失敗する前フリなんですかね。けど、この会話はこれで終了です。
お昼に話しかけると一緒に倉庫に行くよう頼まれます。ラケットとボールを持って来なきゃいけない途中にジャッカルに会うと、赤也は要領よくジャッカルに手伝わせます。ヒロインはジャッカルを褒めます。
「いい人ね、桑原先輩って」
「まぁね。けど、人が良すぎて損してるよね」
「そうなの?」
「ああ、貧乏くじばっかり引かされてる。ま、俺もそこを利用してんだけど」
利用?!赤也は無邪気かと思いきや、なかなか計算づくなのか!
「えっ?」
「ああ、何でもね。気にすんな」
赤也は無邪気なフリした腹黒なのかが気になりますが、手伝った御礼を言われこの会話は終了です。
仁王くんに適当にあしらわれたり、弦一郎に「たるんどる!」と怒られたりしながら、次はテニスの話を振りました。
「学園祭が終わったら、テニス部は全国大会だね」
えっ、そうなの!原作では夏休みのうちに終わってますけど。ならこんな事してる場合じゃないよ、練習しなさいよ。
「おぅ!今から楽しみだぜ」
応援しときました。
8月24日
観月さんシナリオの劇の打ち合わせを見て、特別話題をゲットです。すぐには使えないので、まずゲームの話題を持ち出します。どんなゲームが好きか尋ねました。
「格ゲー。これに限るぜ」
「ものすごく切原くんらしいね」
「なんだよ、それ」
「気にしないで」
先輩相手の時はめちゃくちゃヨイショしまくるくせに、今回は赤也相手だからかなかなかどうでもいい感じの対応をするヒロイン。
そしてさっきから弦一郎や仁王にばかりに話しかけていると、うっかり弦一郎のイベントが起こってしまいました。これが起こると赤也メインにならないのでロードしなおして、もう二人には話さないように気をつけます。
夕方にまた話しかけて、今度は劇について話します。赤也は秀吉役なので「適任だよ」等と持ち上げます。
「おう、俺にふさわしいよな」
「でも…秀吉ってサルって呼ばれてなかった?」
なかなかイヤな事を言うヒロイン。同級生の気安さでしょうか。
「違う!観月さんに確認してみたが、本当はハゲネズミって呼ばれてたんだよ」
「…それはそれで嫌じゃない?」
「うっ…」
「あ、でも男は顔じゃないから」
「…それ、慰めてるつもり?」
赤也が拗ねてしまいました。ヒロインは「あ…ち、違った…その…えーと…」とフォローしようとしますが全く出来ません。赤也は笑って許してくれました。
そして来ました!
「おっとっと。肝心な事を忘れるトコだったぜ。アンタ、携帯持ってるよな?番号教えてくれよ。なんか、色々連絡とかありそうだしさ」
これでデートの誘いへの伏線は出来ました。なかなか順調、と思いきや帰りに会った赤也に「一緒に帰らない?」と誘ってみると…
「悪い、用事があんだよ。じゃあな」
全く甘くないゲームです。
8月25日
朝から居眠りしてる赤也を発見。起こそうとすると「待て」と蓮二から待ったがかかりました。
「起こさなくていいんですか?」
「いや、赤也が自分で起きるのを待とう」
さすが参謀、自主性を重んじようというのですね。このままじゃ待ってても全然起きないと思いますけど。10分待ちました。…起きません。
「…ふむ。目が覚める様子はないな。もっとも、何もせずに赤也が起きる確立は10%以下だったんだが」
普通に起こしてあげて。
「蓮二、何をしている。間もなく模擬店の組み立てが始まるぞ」
…弦一郎来たっ!この後の惨劇が予想出来ます。弦一郎が怒鳴ると、赤也は飛び起きました。
「どわっ?!な、なんだっ?!」
「もう模擬店の準備の時間だぞ。いつまでも寝こけおって…たるんどるっ!」
「ふ、副部長…それに柳先輩も。あ…アンタもかよ。起こしてくれたって」
「彼女が起こそうとしていたのを俺が止めた」
「ず、ずるいっスよ。柳先輩!」
何がずるいんだ。
「いつまでも人を当てにしていてはいかんな」
「赤也、お前にはあとでたっぷりと話がある。いいな」
弦一郎からお説教宣言来ましたw
「うっ…」
「俺も付き合おう、弦一郎」
「げぇっ?!」
「そうか、すまんな蓮二。二人で赤也が反省するまで言って聞かせるか」
「うむ」
「じ、地獄だ…」
赤也は本当に可愛がられてますよね、二人に。そしてこの三人の会話が面白くて仕方ないです。
次、話しかけると赤也の対応が変わってました。
「切原くん」
「お、檜山」
「切原くん、ちゃんと働いてる?」
「へーい、ちゃんとやってまーす」
「ほんとかな?」
「信用ねぇのな、俺。で?なんか用か?」
恋の話題を振ってみました。
「テニス部レギュラーの人達って女子に人気があるのね」
「まぁな。練習見に来るやつとかいるしな」
「黄色い歓声が飛んでくる…ことは無いだろうね。真田先輩が怒りそう」
「はは。そのとーり。それに俺もうるさいのは嫌だしな」
「そうなの?女の子に応援してもらうのは、別に嬉しくない?」
嬉しくないわけがない、と思うのですが、他の先輩よりファンが少なかったらヤダとか対抗心とか持ってそう、と思ってしまうのですが赤也の答えは「知らない奴に応援されたって別になんとも思わないけど?」でした。
「そうなんだ。じゃあ知ってる人ならいいの?」
「ん、まぁわりとな」
「じゃあ今度観に行こうかな。邪魔にならないようにこっそり」
「俺の練習をか?」
「え?切原くんもだけどもちろん先輩のも」
「…ふーん、なーんだ」
赤也はちょっと拗ねてしまいました。けどヒロインは「???」です。
仁王くんに話しかけて「スリーサイズは秘密じゃ」などとあしらわれながら、また赤也に近づきます。今度は食べ物の話を振って好きな食べ物は?と尋ねました。
「焼肉と寿司」
「お寿司はともかく…お肉が好きって事?」
え、なんでだよ。普通に焼肉と寿司が好きって事だろ。
立海はみんな焼肉好きなのです。
同じ場にいた仁王くんに話しかけようとすると赤也が嫉妬するので、一人で居た真田の元に出向き同じように好きな食べ物の話を振りました。
「待て。学園祭の準備に関係ない事を聞いてどうする」
「え、え〜っと…」
「運営委員のお前がそういう態度でどうする!たるんどる!!」
怒られて好感度が下がりました。弦一郎はあまり親しくない人には厳しいのです。
今日も帰りに赤也と会ったので一緒に帰らないかと誘ってみました。
今日も断られました。
本当に優しくないゲームです。
8月26日
赤也におしゃれの話題を振ってみました。他の学校の制服見たけど、氷帝の女子の制服は可愛いと言うヒロイン。
「ふーん。やっぱ可愛い制服って憧れるもんなの?」
「そりゃあね。着てみたいなって思うよ」
「そんなもんかねぇ。アンタ立海の制服似合ってんだから別にいいじゃん」
「え…あ、そうかな」
ちょっといい感じかな、と思っていると赤也は言いやがりました。
「あーそのさ、立海の制服って誰が着ても似合うようになってるしな」
さすがの天然ヒロインもムッときたのか「…そうね」と言って会話終了。赤也にはもうちょい会話スキルを磨いていただきたい。
次。赤也に近づくと跡部サマと話しているようでした。
「だからさ、ちょーっとでいいから相手してって言ってるだけじゃん」
すっごーく生意気な言い方です。めっちゃ悪役。そして跡部サマの隣には忍足もいた。
「こっちも何度も言ってるだろ。この時期に試合をする気はないと」
「自分の噂、こっちも聞いとるで。跡部でなくても遠慮したなるわ」
「俺の噂?不動峰の橘さんに14分1秒で勝ったとか?」
細かいな。
「青学の不二に負けてぶっ倒れたって話しもな」
忍足が言いやがった。もちろん赤也激怒。
「…んだと?」
「他にもいろいろあるな。赤目の切れた奴の話しは」
「…へーぇ。怖いんだ、俺と試合するのが。氷帝のド派手な部長さん、怖気づいてるって訳か」
本当に赤也は、弦一郎や蓮二の前ではいいコなのに他のところでは偉い憎たらしい感じになってしまいます。しかし跡部サマは落ち着いたもんです。
「悪いが、そんなわかりやすい挑発に乗るほど、ガキじゃないんでな」
「じゃあストレートに言ってやる。アンタ、潰していいか?」
「フン…言うな、二年坊主」
「おい、跡部。思いっきり乗ってるやんか」
「15分だけ相手してやる」
なんだかんだ言って全然大人じゃない跡部サマ。
ここで突然、プレイヤーは二択を迫られます。先輩達を呼んでくるか、「間に合わないよね…どうしよう」か。えーー、どっちだ。でも先輩を呼んで来たらヒロインとの絆が無くなるような気がするので間に合わないを選んでみました。
ボールが目で追えないとヒロイン曰くのラリーが続きます。15分ずっと続いてるそうです。15分経ったので忍足がストップをかけました。
「…やっと終わったか。ガキに合わせてボールを打ち返してやったのに、それに気付きもせずタラタラ試合をやらされるとはな」
赤也の目が赤くなりました…ヒロインはヤバいと思って赤也に声をかけます。
「あ、あの、切原くん。真田先輩が呼んでるから、戻りましょう?」
「んなの、かんけーない。ついでにアンタ、邪魔。どっか行けよ」
「…そういうわけにはいかないでしょ、切原くん」
「うっせぇなあ。俺、この派手な人と話してんだよ。…なぁ、続きやろうぜ。俺、こんなとこじゃ引き下がれねぇ」
「お前のようなガキと15分も遊んでやったんだ。これ以上、遊んでやる気はない。とっとと帰れ!」
「んだと!」
そして赤也ともみ合いになるヒロイン。「きゃぁっ!!!」ということで、何だか物があるところに投げ飛ばされたようです。意識がなくなるヒロイン。
「どうせ相手の事は何も考えずに、腕を振り回したんだろう。ったく、女もまともに扱えねぇのか、お前は」
「・・・・・・・」
「フン…樺地、こいつを医務室まで運べ。頭を極力動かさずにゆっくりとな。忍足は先に行って、医者に説明しておけ」
跡部サマは「俺はこの馬鹿と10分後に移動する」と言って皆を先に行かせます。
「な、なんで俺が後からなんだよ。俺が怪我させたんだ。俺が運ぶ」
「冷静さを完全に失ってる人間に、頭を打った人間を運ばせるほど俺は馬鹿じゃない」
あ、一応赤也はヒロインの事を心配してるんですね。10分間反省しながら立っとけ、と跡部サマに言われても反論しない赤也。そして異常は無かったので医務室で「あいつが目を覚ましたら送って帰れ。いいな」と言われます。
ヒロインが目を覚ますと赤也が心配していました。
「…アンタさ、何であんな無茶したんだよ。ぶち切れてる時の俺、先輩達だってめったに近寄らないんだ。アンタ、怖くならなかったのかよ?」
怖かったけど、もうすぐ全国だから暴力事件はヤバいと思って止めたというヒロインに「その、悪かったな…」と赤也は謝りました。
「え?」
「ごめんって言ってんだよ」
「あ…う、うん。私もなんだか迷惑掛けちゃってごめんなさい。跡部委員長にも謝っておかなきゃ」
「アンタが謝る必要ないし。…アイツに謝る必要なんかねーよ」
そこに弦一郎と蓮二登場!
「げ…」
「いいや、大いにあるな。この…大馬鹿者どもがっっ!!!」
「すんませんっ!!」
めっちゃ怒鳴られました。そして二人の前だとすぐ良いコになる赤也。これはいい。他の人の前だとめちゃ生意気で憎たらしいのに弦一郎と蓮二と、あと幸村の言うことは聞くっていうのが何かいいです。
そして大声の弦一郎には蓮二が静かに諌めました。
「弦一郎、医務室で怒鳴るものではないぞ。それに彼女には、喧嘩を止めてくれたことへの礼が先だ」
そーだそーだ。こうして弦一郎にお礼を言われ、蓮二に「無茶をしたな、以後気をつけてくれ」と注意され二人が赤也に説教してるのを聞いてました。この時の赤也、めっちゃ素直。先輩二人に頭が上がりません。
赤也が家まで送ってくれるってことなので一緒に帰りました。保健室に残った蓮二は「興味深いな。あの二人、いいデータが取れそうだ」と後輩の観察を宣言。いやらしいな…
8月27日
昨日、蓮二に「二人で跡部のところに行って謝っておけ」と言われたので赤也を誘いにいきました。凄く嫌そうな顔をしてる赤也。
「だってよ…なぁ。謝った事にしとけばいーじゃん」
「ダメ。絶対にダメ」
それはダメだよ…渋々跡部サマの所に行きます。
「ん?どうした。立海の運営委員と…赤目小僧か」
ヒロインはちゃんと謝罪とお礼を言って、跡部サマにもう無茶はするなと釘を刺されます。
「…で?そこの突っ立ってる奴は何しに来たんだ?」
いじられる赤也、いい!とても情けない顔になって渋々言います。
「…迷惑かけてすんませんでした」
「フッ…まあいい」
「檜山、俺、もういいだろ。先戻ってるぞ」
本当にこの子はもう…
でも赤也の好感度はぐぐぐっと上がりました。
跡部サマには大学病院の紹介状をもらって、念のためもう一度精密検査を受けるように勧められました。
次、赤也に以前に見た居眠りの話題を振ります。イヤホン型の目覚ましをあげて好感度アップです。赤也の居眠りの原因は、ゲームで夜更かししてるからという全く耳が痛いものでした。
次に話しかけたらまた応対が違ってました。
「よー檜山〜、待ってたぜ〜」
「何かお手伝い?何をやればいいの?」
「俺と話をすればいいの。どうせ俺に用事だったろ?」
「え…うん。それはどうなんだけど…」
模擬店の話を振ると、テニス部の人はスマッシュDEビンゴを目隠ししてするとかいう話になりました。…えぇー。でもあの世界ではそれくらい普通なのです。赤也を褒めて照れさせました。やはり同級生なのでヒロイン優位。先輩相手とは態度が違います。
帰り、赤也から「駅まで一緒に帰ろうぜ。送ってやる」と言われます。もちろんお願いします。
「なー。アンタさー。アンタってさ、誰でも苗字で呼ぶの?」
「え?別にそんなことないけど。おかしい?」
「おかしかないけどさ。俺、名前で呼ばれ慣れてるから、苗字だと調子狂うんだよね。だからアンタもそう呼んでくんない?」
こうして赤也くんと呼ぶことになりました。
「『くん』はいらねぇけど、いっか。あ、俺もアンタのこと名前で呼ぶからな」
「うん、いいよ。あ、じゃあ、桑原先輩も名前で呼ばれてるからそう呼んだ方がいいの?」
それはジャッカルに聞けよ。
赤也に聞くことじゃありません。
「いやっそんな必要ないないない。ありえない、いらない、絶対やめろっ」
慌てて止める赤也。仲良く一緒に帰りました。
夜、赤也から電話がかかってきました。デートだ!
「なぁ、アンタ明日ヒマ?」
「うん、午後からヒマだけど」
「午後から?午前中、なんか用事あんの?」
なんか初めての展開。というかいちいち突っ込む赤也はもう独占欲が。何かと思えば、ヒロインは午前中、もう一度検査しに病院に行くからでした。もらった紹介状、ちゃんと使うんですね。
「…悪かった」
「もう、謝ると思ったから言いたくなかったのに…」
とにかく午後からは空いてるって事なので「買い物に付き合ってくんない?もうすぐ姉貴の誕生日でさ。プレゼントよこせってうるせーんだ」という誘いに乗りました。1時に駅前で待ち合わせです。デートだ!
8月28日
「わりぃ!待ったか?」
お前、遅刻かよ。でもヒロインはそんなに待ってないと答えます。
「あそっか。あー、病院どうだった?」
「もちろん異常はなかったよ。心配してくれてありがとう」
「俺が怪我させたんだし、ありがとうってのはちょっと変。…でも、ほんとになんともなくてよかった」
ヒロインがもう気にするな、という事なんでこの話題は終わりとなりました。お姉さんのプレゼントを探しにアクセサリーのお店に行って、まだ時間があるかと尋ねられました。当然大丈夫と答えます。
「頭は大丈夫か?」
「大丈夫だけど…その聞き方は何だか嫌だな」
揚げ足を取るヒロイン。
この後ゲーセンに行って、喫茶店行って、焼肉の食べ放題タイムサービス行って、なかなか豪勢な中学生デートです。ヒロインは肉ばかりで野菜を食べない赤也にダメ出ししていました。やはり同級生相手だと先輩相手の時とは全然態度が違います。
「あー…今日は俺はすっげぇ楽しかったんだが…アンタはどうだった?」
「私も楽しかったよ」
「そ、そうか?なんか俺ばっかり楽しんでた気がしてよ…ちょっと気が引けてたんだ」
「大丈夫。赤也くんの楽しそうな顔見てたら私も楽しくなってきたから」
「あー…そ、そうか。何だかそんな風に言われるとずっと観察されてたみたいで…照れるぜ」
ヒロインが蓮二みたいな事を言い出したと思ったら…
「ふふ、可愛い」
「へっ?可愛い?俺の事か?よ、よせよ。俺はそんな…」
「ふふっ」
「あっ?この…からかったな?」
なんと、いつもは「もう、○○先輩からかわないでくださいっ」等というヒロインが赤也には強気に責めます。
「ちぇっ、何だよ。だったらお返しだ。アンタも…か…か…か…」
「・・・・・・・・・・」
「ちくしょう!言えねぇっ!」
言えない赤也。
先輩にはまだまだ遠く及ばないようです。これ、年上ヒロインとかでもいいんじゃないですか。帰りも「あ、あのよ…ま、また誘っても…いいか?」と上目遣いに、拗ねたように言ってました。
やっぱりこれ、赤也が年下設定とかでいいって!
「うん、もちろん」
「そ、そうか!それじゃな!」
赤也はめちゃ喜んで好感度も激増です。
8月29日
スマッシュDEビンゴの景品会議がありました。仁王くんがダーツセット、ヒロインは手作りクッキーとぬいぐるみ、ジャッカルがサッカーボール、赤也は携帯用ゲーム機を持ってきました。みんな貰い物を持ってきたのです。
「そういう副部長はなに持ってきたんスか」
「これだ」
なんと、熊の彫り物!えーーー…誰がそれを貰って喜ぶというのか。
「北海道土産っスか?」
「みやげ物ではない。名のある彫師による一品物だ」
それでも要らないよ…赤也も正直に「俺、あんまり欲しくねぇなあ」と言います。
「ものの価値のわからんヤツだな」
すごく苛立ったように言われました。分かってないのはお前だ、とは誰も言いませんでした。
空き缶当ての練習をした後、赤也に話しかけます。恋の話題をチョイスすると、ヒロインは突然「赤也くんって、彼女いるんだっけ?」と言いました。
「な、なんだよ、唐突に。いねーよ、そんなもん」
「やっぱりそうなんだ。なんだか、テニスが恋人って感じだから」
「なんなんだ、それは。ったく、俺だってな、彼女が欲しいとか思ったりするんだぞ」
赤也は等身大中学生って感じなので、かなりそう思ってるような気がします。というか、今時の中学生らしく要領よく遊んでるようなイメージです。
「え?そうなの?どんなコがタイプ?」
「明るい子」
「思ってたよりも普通だね」
「どんなのを想像してたんだよっ!ああそれと、よく気がついて世話焼きの子がいい」
「なんだか、誰かの事を思って言ってるみたいね」
お前…分かって言ってんだろ、と誰だって思いますよね?!赤也だってそう思いました。
(やっと気付いたのかな?)
「で、片想いなんだね。がんばってね」
「お、おぅ(お約束な奴だな、ほんとにっ!)」
ヒロインは分かっててやってると思いたいです。
テニス部の話題を選ぶと「全国大会が終わったらテニス部の部長は赤也くんになるの?」とヒロインが尋ねました。
「めんどくせぇけど、俺しか適任いなさそうだしな」
向いてないよ〜。
「そうなんだ。でもできたら補佐する人がいたらいいね」
「あんたは俺じゃ頼りないって言いたいわけ?」
まさか「はいそうです」とも言えず、ヒロインは「赤也くんは凄すぎて近づきにくいところがあるから」と答えました。
「ふーん…補佐、ねぇ…」
「なに?私の顔じっと見て」
「いや、なんでもね。じゃあな」
おーっと、これはEDでヒロインがマネージャーになる伏線でしょうか。
帰り、また赤也に誘われて一緒に帰り、好感度もMAX。赤也のハートは頂きました。
8月30日
赤也に話しかけようかと思ったら「おいっ!!ひかる…ひかるっ!!」と向こうから大声で呼ばれました。
「お前っ、人が呼んでんのになにボーッと歩いてんだよ!無視してんなよっ!」
「赤也くん?私のこと呼んでた?」
「さっきから呼んでただろ?それなのに通りすぎやがって。なんだよ…あーもういい。ちょっと付き合え」
「うん。付き合うけど…先に手を放して欲しいな」
ずっと手を握りっぱなしの赤也。強く掴みすぎてヒロインの手が赤くなってしまいました。…どんだけ力入れてるんだ。
「私、すぐに赤くなるから気にしないで」
それもどうなんだ。赤也は謝ってましたが、きっとまた赤くしてやろうと思ったに違いありません。アレの意味で。
ヒロインは赤也の事を「猫みたい、怒ったり笑ったりすぐ気まぐれだし、甘え上手だし。可愛い」と言ってまた赤也に上から目線で物を言います。
「かっ、かわいい?!」
「あ、嫌だった?」
「嫌っつーか、気持ち悪いんだよ。背中がムズムズすらぁ。だいたい。俺なんかよりアンタの方がずっと…じゃ、じゃなくてっ…ったく、俺の事可愛いなんて言う女、アンタくらいだ」
画面の外のお姉さん達はきっと皆言ってますよ。
「ふふ、ごめんね」
「ま、アンタなら許してやる。けど、高くつくぜ。そのうちまとめて払ってもらうからな。いいよな?」
今すぐどうぞ!!!
しかしヒロインは「わたし、お小遣い少ないから」等と言います。
「あー、おごれって言ってんじゃないからさ。ま、期待してて」
ヒロインは分かってませんが、プレイヤーはかなり期待してしまいますよ。
次、ゲームの話題を振りました。ヒロインは「アクションゲームが苦手で、ボタンの同時押しとか上手く出来ないの」と言ってます。そこだけすごく親近感。
「アンタ、鈍そうだもんな〜」
「う…そ、その代わりパズルゲームは得意よ?」
プレイヤーは乙女ゲーが得意です。(誰も聞いてない)
「へぇ、一回対戦してみるか?」
「うん!望むところよ!」
「じゃ帰りにゲーセンでも寄ろうぜ。その自信、確かめてやるよ」
でも準備期間中に行くと弦一郎がうるさいかも、とヒロインが言い出して学園祭が終わってからこっそり行くという、これからの約束をしました。これは初めてです、学園祭後の約束なんて。いい感じです。
夕方、また話しかけて食べ物の話題を選ぶとヒロインは赤也の野菜嫌いについて物言いをつけました。ちゃんと食べないとバランス悪いよ?とか、嫌いな物は食べないでしょ、って。
「う、うるせーなー。おふくろみたいな言い方するなよ」
「赤也くんのお母さん、大変そう」
「しみじみ言うなっ」
そしてこれで好感度があがる。ナゼだ。今日も一緒に帰って、夜電話がかかってきたのでデートのお誘いかと思ったら。
「実はな…宿題がまだ残ってんだよ」
「えっ?明日が最終日だよ?大丈夫なの?」
大丈夫だよ、提出日の前日にすればいいから、そう思うプレイヤーはぎりぎりでないと出来ないタイプです。
「大丈夫じゃねぇ…ワリィ、手伝ってくれ」
「もう、しょうがないなぁ…」
ヒロイン優しい!でも赤也も英語以外は終えてたみたいです。図書館で勉強する約束をしました。
8月31日
「ワリィ、また遅れちまった」
また遅刻か!
ヒロインは大丈夫、5分だけじゃないと優しく許しますが、赤也は教えてもらう方が遅れるのはまずいと謝っています。英語の課題は三分の一しか出来てません。二人で頑張ります。
途中、お昼休憩に行った時に赤也の食べる量が多くて驚いた、という話になりました。
「ふ〜ん…なぁ、アンタさ、男の食べる量がわからないって事は、彼氏、いないんだろ」
「うん、いないよ」
「もしかして…片思い中とか?」
「ううん。残念ながらそれも無し」
ハッキリ言ってしまうヒロイン。赤也はちょっと落ち込みます。しかもテニス部の先輩は人気があるからいっぱい片想いされてるとか、みんな話すと優しいから人気があるのも分かるとか言って赤也は拗ねてしまいます。
「……………そーかよ」
「…赤也くんもだけどね」
「え?」
途端にパッと顔を輝かす赤也。ヒロインはわざとやっていると思いたいです。
お昼が終わって、また勉強に戻って少し経つと、赤也は居眠りしていまいます。
「副部長…違うっス…俺じゃなくて…ジャッカル先輩が…ぐぁぁ…」
夢でも弦一郎に怒られてるような…しかもジャッカルのせいにしてます。
「だぁぁぁ…だからそれは…秘密だって…ひかるにはまだ何も…」
うなされて目が覚めました。
「あー…俺、寝てた?」
「うん、気持ち良さそうに」
「み、見てたのかよ?ぐあぁぁっ…何てこった…けど、夢でよかった」
どんな夢だったんだ。
夕方になって、宿題がなんとか終わりました。
「いやぁ、助かったぜ。まったく、アンタがいなかったらどうなってた事か…」
「どうなってたの?」
「副部長の鉄拳と説教が…特に説教の部分な。ヘタすると柳先輩も加わって立体音響で迫ってくるから」
面白いよ!もっと怒られたらいいのに。
しかしヒロインが手伝ったのでそれは回避されました。
9月1日
いつも通り、あんこを自分達で作りました。
9月2日
赤也に話しかけたら、ヒロインが突然「赤也くんの髪型って、水に濡れても大丈夫なの?」と言いました。
「別に?何ともないけど…あっ、もしかして丸井先輩みたいに俺の髪型が『ワカメみたいだ』って言うつもりか?」
仁王も柳生も「このわかめ野郎」とか言ってましたけど。
ヒロインは否定しながらも(そう言われたらそう見えちゃうじゃない)と吹き出しそうです。というか吹き出してしまいました。仲良しな感じです。
お昼から水泳大会で、赤也が優勝、ジャッカルが鰯水を飲む展開となりました。
9月3日
赤也の演技を見て回った後、一緒に学園祭を見てまわります。
日吉に話しかけました。
「ああ、切原か。いらっしゃい」
まさか日吉がいらっしゃいと言ってくれるなんて…髪型がめっちゃキノコだけど。もっと、こう、なんか…たこ焼きを二つ買うとて見下すように「毎度」と言ってくれました。
「で、少しは出来るようになったの?氷帝の次期部長候補」
「ふん…そういうお前こそどうなんだ、立海の次期部長候補」
なんか仲良しです、二人。いい!
アトラクションで優勝した後、夕方もまた二人で回ります。青学の喫茶店の前で不二がやってきました。
「やあ、久しぶりだね。切原くん」
「青学のバケモン…」
「クスッ…バケモンとはひどいな」
おごるから入りなよ、と誘われて入るとさりげなく激辛シリーズを勧められたりします。断ってオレンジジュースを頼むと、持ってきた時に「…キミ達、恋人同士?」と聞かれました。
「ぶふっ?!」「えっ?」
赤也はジュースを吹き出してしまいました。明らかに狙い済まして言った不二の嫌がらせです。こういうのいいw
「い、いきなり何言い出すんスか?!」
「ああ、ごめんごめん。勘違いかな。さっき、いい雰囲気みたいだったから」
「や、やめてくださいよ。こっちだって、段取りってもんが…あっ…」
「…ああ、なるほどね。そういう事か」
不二はめちゃくちゃ笑顔です。わ ざ と だ ろ。
「え?何がですか?」
「ああ、それはね…」
「しーっ!しーっ!」
「クスッ…キミの連れがすごい形相でにらんでるからこれ以上は止めておくよ」
「まったく…アンタはこういう方面まで天才なんスか?」
不二に誘われた時点で警戒しなきゃいけないのに、のこのこ付いて行った赤也が悪い。
「頼みますから、余計な口出しは止めて欲しいっス」
「わかったよ。それじゃ、ごゆっくり。お二人さん」
お店を出た後、赤也は「つ…疲れた…」とグッタリしていました。
9月4日
今日も二人で模擬店を回ります。
橘さんに態度悪く話しかけた後、観月さんに「おや、切原くんじゃないですか」と声をかけられました。
「ああ、観月さん。ここ、ルドルフの模擬店っスか?」
えっ、二人は知り合いなの!!!ナゼか興奮するプレイヤー。
「ええ、そうですよ。入りますか?」
「…なんか裏がありそうッスね」
不二の事で学習した赤也。
「それは心外ですね。何もありませんよ」
「ホントっスか?」
「ええ。ところで、ものは相談なんですが…我がルドルフに転校する気はありませんか?」
観月さん…
赤也にダメ出しされました。当然逃げられました。
スマッシュDEビンゴが売り上げで優勝して、後はキャンプファイヤーと社交ダンスだけ。
赤也に「顔貸してくれよ」と呼び出しを受け、広場まで引っ張っていかれます。
「あー、あのさ。アンタって、帰宅部だったよな?クラブしない訳でもあんの?」
「ううん、特に無いよ。たまたま入るタイミングを逃しちゃっただけなの」
すると、赤也に「男子テニス部のマネージャーをしてくれ」と頼まれます。ヒロインは一年生の子の方がいいんじゃ?と渋りました。
「アンタは嫌なわけ?俺の試合とか間近で観たいとか思わないわけ?」
「嫌じゃないよ。赤也くんの試合だって近くで観たい。でも、やっていけるかなって…」
「大丈夫だって!それにアンタが近くにいてくれた方が、俺、自分をコントロール出来そうだし」
「どうして?」
赤也はびっくりした顔をしました。
「どうしてって…わかんないの?俺がマネージャーに誘ってる意味も、もしかしてわかんないのか?」
「マネージャー不足だからでしょ?」
「違うって!あー…仁王先輩の言った通りだ…」
仁王に恋愛相談してる赤也!やっぱりこういうのは仁王先輩にお任せなんでしょうか。でもたまに騙されたりしそうです。
赤也は覚悟を決めました。
「なっ、教えて欲しいだろ?俺がマネージャーに誘ったほんとの理由」
「え…う、うん」
「じゃあさ、キスしてくれたら教えてあげるよ」
ヒロインの方からさせようとする赤也。
「なんで?!」
「交換条件じゃん。あ、ちゃんと口にしてくんなきゃ教えないよ」
「そういうことは好きな人にするものでしょ?それに、冗談でもそういう事言われるのは嫌い…」
ヒロインは最後までそんな感じなのです。
「冗談じゃないって言ったら?俺だって好きな奴以外とキスなんかしたくねーし」
「それって…あっ…」
「アンタがいい。アンタ以外とキスしたくない。…俺、あんたが好きだ」
プレイヤーの熱が上がりました(風邪ひいてるのにゲームしてるから…)
ヒロインは本当に?と尋ねます。
「これ、冗談で言ってたら人間として終わってると思わねぇ?なぁ、返事は?急がないけど、今聞きたい」
急いでるやん、というプレイヤーの突っ込みはヒロインの「それって思いっきり急いでるけど…」という言葉となって赤也の元に届けられました。
「細かい事気にすんなって。な、俺の事、好きか?」
「…うん、私…私も赤也くんのこと、好き。テニスが好きなところとか、気まぐれなところとか…全部、好き」
「へへっ、やったぜ。なぁ、マネージャーもやってくれるだろ?」
お互い告白しあったところで、赤也に盛りがつきました。
「なぁ、キスしてもいい?」
「え、ええっ?!ダ、ダメ!…恥ずかしい」
「いーじゃん、誰もいないしさ」
しかしヒロインが恥ずかしがったので「ちぇ、まあいいか」とカンベンしてくれました。
ED
赤也がユニフォーム着てるCGです。ヒロインはマネージャーなのでお疲れ様、と言っています。
「サンキュ。なあひかる、俺が勝ったところ、観ててくれた?」
「うん、もちろん!あ、でもね、柳先輩とも話してたんだけど3セット目でちょっとだけ腕の動きがね…ん、どうしたの赤也くん」
「…ちゃんと観てないじゃん。柳先輩と話してたんだろ?」
ジェラシー赤也。
「観てたよ。柳先輩とはノートを取りながら話してたの」
「ノートなんて柳先輩に任せといたらいーじゃん」
先輩を何だと思っているんだ。ヒロインは「ちゃんと観てるんだから。…私のカッコイイ彼氏のプレイなんだから…」とちゃんとヨイショします。
「…ひかる〜」
「もうっ!くっつかないの!」
「ちぇー」
甘えてる赤也と、お尻をたたくマネージャーヒロインでした。