4日目。
朝いちでまた南サンに話を聞きに行きます。
「はいはい、千石だな?参考にならんと思うが、アイツの好みのタイプ、教えてやるよ。アイツの好みのタイプは、この世の女の子全部だ」
この好みのタイプの答え、好きです。すごい器が大きい感じじゃないですか。
千石に話しかけたら、ちょっと山に行く用事があるので待ってて、と言われます。
「すぐに戻ってくるから、ここで待っててよ。どっか行っちゃダメだよ」
この前フリは!甲斐のシナリオでもあったアレです。当て馬にダーネが来るか?と思ったら…
「ん?どうした、辻本。何をぼーっとしてる」
跡部サマきたーーーー!!!
千石シナリオには出張ってる感じですよ。もちろん話してる途中に千石は戻ってきました。
「あー…ご、ごほん!」
「不機嫌そうだな、千石」
分かってて聞く跡部サマ。ニヤニヤって感じです。
「心配するな。料理の事で、少し相談を受けてただけだ」
「い、いや、俺は別に…」
こうして跡部サマは去って行きました。わだかまりのある千石。
「?どうしたんですか?千石さん」
「あ…いや、その…キミって、跡部くんとは仲がいいの?」
弱々しく嫉妬する千石。様子を伺ってる感じです。
「普通ですよ。たまに相談に乗ってもらったりしてますけど」
「その…相談受ける役って、俺じゃダメなのかな?」
これも弱々しく言ってます。いつもと違う!
でもヒロインの相談は料理メニューとか合宿全体の事だからリーダー跡部じゃないと、という事が判明。
「えっ?ああ、そ、そういう相談か…何だ」
「千石さん、何か様子が変ですよ」
気付いてやれよヒロイン。
「そ、そう?何だかカッコ悪いな、今の俺って」
跡部サマとヒロインが楽しそうに話してたから、ってことで凹む千石。
しかし好感度はうなぎのぼり、お花が咲きまくりました。
次。話しかけるとキミのお陰で元気が出たといわれます。
「この合宿所、男ばかりだからね。キミと小日向さんがいるお陰で潤うよ。小日向さんも海側に来ればいいのにね」
「千石さん、顔がエッチになってます。それに、つぐみに手を出したら…ただじゃおかないですよ?」
「あはは、笑顔で言われると余計に怖いね。これじゃ、ヘタに浮気も出来ないよ」
「べ、別に千石さんとは付き合ってませんよ!」
「あれ?そうだっけかな、残念だなぁ」
周知の事実に持って行くつもりなんでしょうか。しかしもなんかイチャついてる会話が続きました。
探索に一緒に行って、森の中で霧が出てきて大きなカゲを見つける二人。恐竜です。
この後地震が起きて、落石から身を挺してかばってくれた千石さん。石が頭に当たって気絶してしまいました。危ないよ!しかしコブが出来てるだけのようで無事でした。
ヒロインもここで千石の魅力に気付きます。
「…キミが無事だったんだから、それが一番だよ」
「あ…」(千石さんって…こんなにカッコ良かったんだ…)
「どうしたの?俺に見とれてたかな?ハハ…」
「あっ、はい!」
「えっ?」
ビックリして聞き返す千石。ヒロインがしどろもどろになったら
「あ、あー…そ、そろそろ戻ろうか」
なんでそこで引くの!ヘタレ千石さんは、女の子好きなくせになかなか踏み込めないようです。
この後もそういう感じで会話が続きます。
「何だか、キミに心配かけちゃったね。でも、キミが心配してくれるのは嬉しいな。俺の事、少しは意識してくれてるんだ」
「そ、それは…そうですよ、助けてもらったわけですし…」
「あれ?いつもとちょっと反応が違うね」
意識してるヒロインに千石はとまどいつつ冗談を言います。
「ようやく、俺の魅力に気付きてくれたかな?」
「…そうですね」
「えっ?」
えっ?じゃない!どうしてそこで引くんだ!
ここぞという時には決める千石さんはステキだ、とヒロインは言います。
「そ、そんな事ないって。は、ハハ…」
だからそこで引かないで押せばいいのに、と思えてなりません。
千石さんに飴をあげました。
「甘いものを食べるとブトウ糖が補給されて、脳が活性化されるんですよ、んふっ。…って観月さんが言ってました」
物まねのネタにされる観月サン。千石曰くヒロインの物まねは上手いそうです。
「跡部くんなんてどう?ちょっとやってみてよ」
「じゃ、じゃあ…えーと…バカな事言ってんじゃねぇ。なあ、樺地」
「ウス」
「アーン?俺様の物まねだと?随分と楽しそうだな、二人とも」
また来た!!!
ほんと千石好きだね、跡部サマ。
「お前ら、仲がいいのはいいが、あんまりいちゃつくな。他の奴らへの示しもあるだろ」
嫉妬なのか何なのか、クギを刺す事も忘れません。
明日の恐竜探索の打ち合わせをしてこの日は終了です。 |