4日目。
あっくんにウワサを聞きに行きました。
「チッ…また来やがった」
すんごいイヤそうです。けど全然気にしないヒロイン。根性がすごいです。南さんの好物を聞いてみました。
「知る訳ねぇだろ」
そりゃそうです。しかしヒロインはめっちゃねばります。これもすごい。
「お前…聞き出すまで動かねぇつもりだな?うっとうしんだよ、テメェは!ちょっと待ってろ、今思い出してやる」
なんかすごいいい人みたいなあっくん。
「あー、…そういやアイツ、おにぎりをよく食ってたな。あれだ、焼き鮭ハラミとかいう奴だ」
よく見てらっしゃる。こうしてキーワードおにぎりを入手です。
ソッコウ南さんに言いに行きました。
「南さんは焼き鮭はらみのおにぎりが好きなんですよね」
「ほう、何で知ってるんだ?誰にも言ったコトがないぞ、それ」
それって…あくなん!!いいですよコレ!
「亜久津が?アイツ、オレの事観察してたのか?」
「なんだかんだ言っても、亜久津さんは南さんの事気にしてるんじゃないですか?」
いいってこれ!
次。また南さんと話していると千石がやってきました。
話してるうちに口説きモードになる千石。
「キミはとっても魅力的だよ。お世辞じゃないよ。キミの笑顔はみんなに力を与えてくれているんだ」
「もう、本気にしちゃいますよ」
「本気にしてよ。俺は…」
「ごほんっ!」
「あ、南さん風邪ですか?」
ヒロインはひどすぎると思いました。
この後調子に乗りすぎたかな、と思って千石は去っていきます。あいつの言葉をあんまし真に受けるなよ?と言っちゃう南サンとわかってるというヒロイン。
「…千石め、一度話をしといた方がいいかな…あんまりちょっかい出すなって」
「え?」
「あっ?ああ、いや、何でもない!」
同じセリフでも幸村が言うと寒気がする位怖いのですが、南さんが言ったところで別にどうという事はありません。やはり実力の差なのでしょうか。
お昼から一緒に探索に行きました。野原でミステリーサークル発見です。それを見て南さんがおかしくなってきました。
「これは何か、重要なメッセージじゃないかな…俺はそんな気がする」
「言われてみれば…こんなのが自然に出来るわけないし、何か不思議な力が働いてる気がしますね」
「これは、もしかしたら何かの予兆かもしれない。これから、何かとてつもない事が俺達に起こる、そんな気がするんだ」
ヒロインものりのり。ボケばっかりです。突っ込み役が必要です。バネさーん!
帰りにヘビにおどろいて「キャッ」とか言って南さんに抱きついたりしつつ探索は終了です。
夜、南さんに声をかけるとあっくんウォッチング中でした。
「亜久津がキレて暴れないか監視していたんだ。暑いの苦手だから、壁とか殴ったりしてないか心配だよ」
そこまで心配する部長職ってほんと大変だと思います。
しかしじろじろ見てるからあっくんが気付いてやってきました。
「…何だよ。さっきからジロジロ見やがって」
「亜久津さんが暑いの苦手って話をしてたんですよ」
「ああ?何でテメェらにそんな事気に掛けられなきゃなんねぇんだ?」
「遭難仲間ですし。やっぱり気になります」
「テメェに心配される様なヤワな身体してねぇよ。ドタマかち割るぞ!!」
こんな…乙女ゲーのヒロインに向かって
ドタマかち割るなんて言葉をかける
キャラは今までになく斬新な気がします。
しかしまあ、南さんがちょっとかばって(あんまり役に立ってない)あっくんがひいてくれたのでヒロインのドタマは無事でした。
千石にウワサを「取っておきの情報」ともったいつけて教えてもらいました。
「うん、南の好みのタイプなんだけどね。笑顔がカワイイ子が好きなんだってさ。だからキミなんて南の好みそのものだよ。キミはとっても可愛い笑顔だから」
千石が言うといっきに胡散臭くなります。しかしキーワードゲット!ほんと、千石は南が好きですね。
浄水器の詰まりを見つけたヒロイン。南さんは工具を取ってくる、と走って行きました。するとあっくん登場。水が飲みたいので
「野球バット位の木の棒、持ってこい」
と言います。えっ、それって昭和の家電みたいにバーンとか叩くんじゃないでしょうね…壊れると思います。しかし言われるがまま棒を渡すヒロイン。そこに南さん登場です。
「亜久津!何をやってる!彼女に何をしてるんだ!」
あっくん超悪役。もちろんキレます。
「やるんなら容赦しねぇぞ、南」
「それはこっちのセリフだ、亜久津!彼女に何かしてみろ、許さん!」
南さんの人生の中で一番決まった瞬間でした。(たぶん)するとあっくんは爆笑です。
「クッ…ハァッハッハッハッ!やるじゃねぇか南」
「亜久津…?」
「俺もとんだ道化をやらされたもんだな。後はテメェらでケリつけな」
こうしてあっくんは水も飲めずに去っていきました。ヒロインと南さんはもちろんいい感じです。浄水器が治ったかどうかは描かれませんでした。 |